2022.11.18(金) 5回目の副反応
おびただしい数の夢を見ながら目を覚ます。高熱により深夜に目を覚ますことはなかった。しかし体調は良くない。夕べ枕頭に体温計を用意したものの、だるくて使う気が起きない。時刻を確かめる気もしない。寝返りを打とうとして体を左に向けると、きのう注射を打たれた左腕が痛む。よってまた姿勢を元に戻し、上を向く。すると今度は腰が痛む。なかなか楽ではない。
夢と覚醒のあいだを漂いながら「疲れたー」という言葉を数十回ほども発したような気がする。ようよう体温を測ると37.3℃。時刻は5時57分だった。
朝食は普段の量が食べられた。朝礼のみ済ませて自宅へ戻り、しばらく休む。というか、きのうの日記のほとんどを書く。また今日の日記の、最初の段落のみを書く。
今日は人手が足りないため、販売係か交代で昼食を摂る11時30分からの2時間は店に出る。いつものように機敏に動くことはできないし、大きな声も発せない。「体調が十全でなければ仕事などするな」と言う人もいるけれど、そういうわけにもいかない。16時30分よりふたたび店に降りて、閉店まで接客をする。またキャッシュレジスターを締めたりもする。
オミクロン株に対応した今回のワクチンの副反応は、こと僕においてはこれまでの中でもっとも軽い。その証拠に夜は酒が飲めた。メシもたくさん食べられた。とはいえ体調はいまだ元に戻っていない。よって早々に入浴し、早々に就寝する。
朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、トマトのスクランブルドエッグ、納豆、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、ベーコンとキャベツのソテー、らっきょうのたまり漬、大根のたまり漬、メシ、豆腐と小松菜の味噌汁
昼飯 ハンバーグサンド、2種のピザ、ホットミルク
晩飯 3種のパン、リエット、ブロッコリーのソテーを添えた鶏のトマト煮、TIO PEPE
2022.11.17(木) 5回目のワクチン接種
本日は、各部署の長を集めての、月に一度の場長会議が10時30分より開かれる。僕もその始まるときには参加をしていたものの、15分ほどで中座をして、耳鼻咽喉科関根クリニックへ向かう。そして新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける。証明書によれば、僕はまでに以下の接種を受けてきた。
1回目 2021年05月24日
2回目 2021年06月14日
3回目 2022年02月10日
4回目 2022年07月28日
5回目 2022年11月17日
さて、以降の接種については、どうなっていくだろう。6回目もあるのか。そして無料で受けられるのはいつまでか。
帰社しても場長会議は続いていたから、今度は最後までその場にいる。
午後一番で、九州の家具屋から僅々2日にして届いた子供用の椅子を組み立てる。これまで「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様が子供用の椅子を必要とされるときには、孫のリコかシンのそれを母屋から運んでいた。しかしこれらは重くて嵩張る。ひとつ専用を準備した方が何かと楽だろうと考えてのことだ。
17時30分がちかくなるころ、普段はこの時間には行かない道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ赴く。そして在庫を満杯にする。明日はワクチンの副反応で熱を出すかも知れない。それに備えての、臨時の納品である。
朝飯 めかぶの酢の物、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、生玉子、大根のたまり漬、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと大根と若布の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 トマトと大根とハムのサラダ、「金谷ホテルベーカリー」の2種のパン、エクレア、Chablis Billaud Simon 2018
2022.11.16(水) どこで使おうか
「日光市新型ウイルス対策センター」から、おととい簡易書留が届いた。中には僕と家内の分として、額面1,000円の「日光とくとく商品券」6枚が納められていた。添えられた手紙によれば、諸物価高騰の折、市民と市内の商店を支援する目的により、これを送付するとあった。
監督賞を出すに当たって「50万あれば、メシくらい食えるだろう」と、長嶋茂雄は選手たちに檄を飛ばした、という伝説がある。巨人軍の元投手・水野雄仁によれば、それは30万円だったとのことだけれど、いずれにしても、長嶋らしい話だ。
「日光とくとく商品券」が使える店には、我が上澤梅太郎商店も含まれている。ひとり10万円の給付金が国から出たときには、僕は上澤梅太郎商店の、当時あった5,525円の詰め合わせを親戚、知人、後輩に贈り続けてそれを費消した。しかし今回の商品券は、自分のために使うつもりでいる。
そして当方にとってみれば、ひとり3,000円でもメシは食える。そういう次第にて、商品券の加盟店一覧を、もう一度、見ていく。
朝飯 紅白なます、マカロニサラダ、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、じゃがいもの素揚げの味噌和え、柴漬け、大根のたまり漬、らっきょうのたまり漬、メシ、菠薐草と若布の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「食堂ニジコ」のお通しの焼き海苔、皮蛋、胡瓜の辛子和え、あんかけ焼きそば、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)、家に帰ってからのどら焼き、Old Parr(生)
2022.11.15(火) 晡下
「10分で準備できる頑張らなくても美味しい朝食」という、比較的長い動画を週に1度、TikTokに上げている。そこに寄せられる様々なコメントの中に「コンビニをコンビニエンスストアという人をはじめて見た」というものがあった。「スーパーをスーパーマーケットという人を…」とか「ブログをウェブログという人を…」というコメントも、たびたびいただく。僕は略語を好まない。
「コーデ、ファンデ、フォロバ」など、目や耳にするたびゲンナリさせられる略語は枚挙にいとまがない。そういう僕も、テレビジョンはテレビと呼び、特別急行列車は特急と言う。忸怩たる思いまではしないものの「オレも結構、いい加減だな」とは感じる。「地下鉄」と口にした弟子を「地下鉄道と言いなさい」とたしなめたのは折口信夫だっただろうか。偏奇館の先生は「地下鉄道」としっかり日記に書いている。むかしの人はちゃんとしていたのだ。
晡下、と書いても今は多分、通じない。とにかく小さな手提げに財布と携帯電話と読みさしの文庫本を入れる。夜に外へ出るための準備である。
朝飯 揚げ湯波とひじきの甘辛煮、マカロニサラダ、大根おろし他を薬味にした納豆、菠薐草と榎茸のおひたし、大根のたまり漬、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと玉葱と若布の味噌汁
昼飯 揚げ湯と蕪の葉の入りに、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、揚げ玉のお茶漬け
晩飯 「和光」のお通しの鶏手羽と里芋の炊き合わせ、生牡蠣、鶏皮焼き、鮪の山かけ、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)
2022.11.14(月) 買い物の方法
きのうはそれほど飲んだつもりもなかったが、目を覚ますと素っ裸で布団の中にいた。いつもは枕の下にあるiPhoneも見あたらない。時刻不明のまま起きて服を着る。寝室に続く洗面所の、戸棚のデジタル時計は2時52分を指している。今さら二度寝はできない。しかしとにかく、朝のひとりの時間を長く確保できたことは嬉しい。
おとといの日記はきのうのうちにできていた。それを「公開」してから、おもむろにきのうの日記に取りかかる。それを完成させて後は、毎週日曜日に配信される有料のメールマガジンの、溜め込んだ3週間分をまとめて読む。また友田錫・青山保訳「シアヌーク回想録」をメルカリで買う。価格は送料共で350円。amazonで古書を買おうとする人は、同時にメルカリも調べるべきと思う。
家内が起きて食堂に来ると、すぐにテレビのスイッチを入れる。この瞬間を以て、朝の静かな時間はお終いである。テレビの画面には行列が映し出されている。それは中国で衣類を売るウェブショップ”SHEIN”の実店舗が原宿にできた、というニュースだった。同店は展示のみの店で、客はそこで品物を確かめ、購入はウェブショップでするとのことで、最近、この手の店が増えているらしい。
そのようなことは、僕は高等学校に通うころからしてきた。品物は銀座でためつすがめつし、しかし購入は、より安いアメ横で行うのだ。あるいは今も、様々なものを実店舗で確かめ、購入はウェブショップですることを繰り返している。その方が安かったり、あるいはおなじ値段でも、それを店から家まで運ぶ労力を省けるからだ。
ウェブショップの出現は、僕のような買い物ぎらいには大いなる福音だった。その使い勝手は今より更に簡単になるべきだし、また、そうなっていくだろう。
朝飯 菠薐草のおひたし、ひじきと揚げ湯波の甘辛煮、銀鱈の煮付け、紅白なます、大根のたまり漬、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 「金谷ホテルベーカリー」の2種のパン、ホットミルク
晩飯 菠薐草と榎茸のおひたし、紅白なます、めかぶの酢の物、銀鱈の煮つけ、ポテトサラダ、ひじきと揚げ湯波の甘辛煮、ごぼうのたまり漬、けんちん汁、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)
2022.11.13(日) 恵比寿講
本日は恵比寿講。恵比寿講とは恵比寿と大黒の本尊と軸を飾り、お供え物をして五穀豊穣と商売繁盛を祈る、家の中のお祭である。今年はこれが日曜日に当たっているからいささか忙しい。平日にくらべて店のお客様は多く、また家内には「汁飯香の店 隠居うわさわ」の仕事があるからだ。
「オレもできることはしなければ」と、いつもより早く、午後のうちに恵比寿と大黒の軸を床の間に掛ける。本尊、幣束、蝋燭立ては別途、事務室の神棚から4階へ上げる。
閉店は17時30分。3台あるキャッシュレジスターの現金は、床に落ちていた1円玉1個分だけ多かった。
4階には、甘じょっぱい醤油と牛蒡の香りが漂っていた。醤油は煮魚、牛蒡はけんちん汁からのものだろう。僕は和室へ移動し、床の間に本尊の厨子を開く。その手前に幣束を置く。やがて尾頭付きの鯛、鏡餅、料理のお膳がおのおの一対ずつ家内と長男により運ばれる。一対の蝋燭に火を点して準備は完了。これから来年までの平穏と商売繁盛をお祈りする。
この、恵比寿講のお祭を過ぎると、季節は一気に歳末へと向かう。いや、それはいささか気が早すぎるだろうか。とにかくこれからひと月半は、忙しない日々が続く。健康に留意をしながら走り続けるのみである。
朝飯 焼き葱の「朝露」漬け、ポテトグラタン、ひじきの甘辛煮、納豆、ほぐし塩鮭、柴漬け、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と玉葱の味噌汁
昼飯 カレーライス
晩飯 菠薐草のおひたし、紅白なます、銀鱈の煮付け、ごぼうのたまり漬、めんたいこ、甘鯛の干物、その骨湯、けんちん汁、「井上清吉商店」の「澤姫大吟醸」(冷や)
2022.11.12(土) カンフル剤
それほど遅くに寝たわけでもないのに、今朝は5時まで眠ってしまった。きのうの、城ヶ崎海岸駅と整体院の往復が効いたのかも知れない。2日のあいだ不在にした心配から、朝礼の前に冷蔵庫を調べる。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に納めるべき品は、果たして充分な量が準備されていた。肝心の店で売る分はどうなのかと問われれば、それは社員が管理をしているから、僕が気にする必要は、通常は無いのだ。
今日は特に、会津西街道が混んでいる。日光街道は、道の駅を瓶の首のようにして、そこが渋滞の先頭になっている。街の渋滞を嫌う人もいるようだけれど、この時期に渋滞くらいしなくてどうする、という気持ちが僕にはある。
日光のある宿泊業者によれば、紅葉狩りの人の出は勤労感謝の日を境に減るとのことで、それは例年とおなじ。ただし今年はその減り方が、例年にくらべてなだらかになるだろうとのことだった。それはとりもなおさず全国旅行支援が12月20日まで続くことによる。
またこの旅行需要の喚起策は、年末年始に一拍を置くものの、来年も引き続き実施される見込みだという。果たしてカンフル剤は、いつまで打たれ続けることになるだろう。
朝飯 ポテトグラタン、ひじきの甘辛煮、焼き葱の「朝露」漬け、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 マカロニサラダ、クリームシチュー、2種のパン、“Girouette”のリエット、Chablis Billaud Simon 2018
2022.11.11(金) 伊豆治療紀行(9回目の2日目)
泊まっている宿は食事を提供しない。その代わり伊東市内の飲食店を、ウェブページなどで紹介している。それによれば、海に面した干物屋で朝食が摂れるという。よって時間を見計らって海沿いの道へ出る。南へ歩くと、その店はすぐに見つかった。いままさに営業を始めようとしているところで、シャッターの柱を片付けている。
席は外に設けられている。それに近づいていくと「スミマセン、お待ちのお客様がいらっしゃるので」と、女の人に制された。視線の先には駐車場があって、既にして何台かのクルマが駐まっている。更にそこに、赤いアルファロメオが入ってきた。ナンバーは宇都宮。「へー、栃木県からこのあたりにクルマで来る人もいるのか」と見ていると、そこから降りてきたのは、むかしオートバイやキャンプで一緒に遊んでいたタンジ夫妻だった。こんな偶然があるだろうか。というわけで、朝食は思いがけず3人でのものになった。
さて城ヶ崎海岸の駅からは、きのう先生のジムニーが下りに下った道を、今日は登り詰めていく。Googleマップによれば、整体院までの距離は1,100メートル。そのうちの1,000メートルは上りである。日陰を選んで歩きたくなるほど日が照りつけている。コートを脱ぎ、それを手に持つ。ダウンベストのボタンもすべて外す。所要時間は14分だった。
きのうの日記に書いたように、治療中の痛みは、今年のはじめから夏にかけてのものにくらべれば軽い。とはいえ痛いことは痛い。打ち込まれた電子ペンの跡は、両膝で40個所ほどにもなった。「これを放っておくと、脚を引きずるようになりますか」と訊くと「あるいは人工関節とかね」と先生は言う。治療の痛みにくらべれば、人工関節の手術の方が楽なのではないか、という気もする。しかし手術に頼れば関節の可動域は狭まるだろう。
城ヶ崎海岸駅までの帰路は、下るだけだから11分。1時間に2本の熱海行きは、首尾よく5分後に来た。来月は忙しい。しかし伊豆には来たい。膝を良くしたいというよりも、悪化させたときの治療の痛みが怖いのだ。
朝飯 「杉国商店」の鯖の干物、ごはんセット
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれや、これや、チューハイ
2022.11.10(木) 伊豆治療紀行(9回目の1日目)
「泣いてたまるか泣くのはしゃくだ、泣けば喜ぶ奴ばかり」とは水前寺清子の歌う「艶歌」の出だしの文句だ。この星野哲郎による詩を脳内に響かせながらヨーロッパのどこかの北壁を登り詰めた登山家は誰だっただろう。寒くては困るが汗をかくのはいやだ、しかし荷物はできるだけ小さくしたい、というのが僕の目論見である。
今日から明日にかけての日光市の最高と最低の気温は、それぞれ17℃と5℃。伊豆のそれは21℃と13℃、そして東京は21℃と10℃。何を着るか、ということはそれこそ大問題である。よくよく考えてから、イタリアでは下着でも日本ではセーターに見られるシャツを着、薄いダウンベストを重ね、ポリエステル製のコートを羽織る。
伊豆高原の整体院へは、これまで家内とふたりで出かけていた。しかし今回は個々の理由により、各々が別の日に行くこととなった。
羽田空港からスワンナプーム空港へ飛び、国内線に乗り換えてチェンライに着く。タクシーでバスターミナルへ移動し、そこからバスでラオスとの国境を目指す。この行程であれば、僕は水が高いところから低いところへ流れるような簡単さでこなすことができる。しかし新幹線については、いまだによく分からない。
東京駅の、JR常磐線(上野東京ライン)のプラットフォームを降りるとすぐ脇にあるはずの紀伊國屋が見つけられない。いつも切符を横長の場所も見つけられない。見えるのは「本日分」と表示のある券売所のみだ。駅員を探して、あの売場では明日の復路の切符は買えないのだろうかと問えば、明日の分までは買えるという。よってその窓口で、東京と伊豆高原を往復する切符を手に入れる。
「伊豆高原痛みの専門整体院」では、昨年の4月、また今年の1月からずっと、膝の治療を受けている。9,000ボルトの電子ペンによる治療は、具合が悪ければそれだけ痛く、その痛みは快方へ向かうにつれて漸減する。ことし1月から夏までの痛みにくらべれば、今日のそれは随分と少ない。しかし痛いことは痛い。僕が最後の患者だったため、城ヶ崎海岸の駅までは、先生がクルマで送ってくれた。
家内と一緒のときにはそれなりのホテルを選び、24時間の契約でレンタカーを借りる。しかしひとりでの行動においては、それはいかにも不経済だ。今夜の宿は伊東温泉に予約をした。素泊まり5,800円の宿である。フロントでは3,000円分の旅行クーポンをくれた。そのクーポンは栃木県のそれのような紙ではなく、スマートフォンに落として使う式のものだった。静岡県の人はIT能力が高いのだろうか。
宿の人に聞くと、飲食店では駅前の居酒屋でこれが使えるという。僕の興味は宿の目と鼻の先の焼肉屋にあるけれど、先ずはこの3,000円を使い切る必要がある。よって歩いて数分のその居酒屋で、3,000円を超えると思われる飲食をさっさと済ます。それから焼肉屋へ戻り、こちらでは居酒屋より長い時間を過ごす。店に流れる音楽は、時に「燃えろいい女」、時に「大都会」、時に「私のハートはストップモーション」。
宿に戻ると、しかし時刻はいまだ20時をすこし過ぎたばかりだった。浴衣に着替えて最上階の展望風呂に行く。そこから戻って薄い布団に腹ばいになる。枕元に行灯は無い。本が読めなければ早々に寝るのみだ。海は目と鼻の先にあるはず。しかし波の音は聞こえない。
朝飯 おむすび、焼き海苔、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、牛すね肉と長葱の味噌汁
昼飯 「近畿大学はなれ」の鉄火巻き
晩飯 「さかなや道場」の生牡蠣、金目鯛の煮付け、日本酒(燗)、「成翠園」のお通しのキャベツ、しまちょう、コリコリ、ミノ、チューハイ
2022.11.9(水) 再開
会社の宴会は、新年会、花見、夏の繁忙前、暮の繁忙前と、年に4回を行ってきた。マネジメントゲームによる研修が完了すると、その社内表彰のため、やはり会を催すこともあった。これらすべての開催を不能にしたのが新型コロナウイルスである。
2021年4月、製造係のイトーカズナリ君は勤続20年を迎えた。おなじくタカハシアキヒコ君は、今年4月に勤続20年を越えた。永年勤続表彰はこれまで、新入社員歓迎会と合わせて、4月の花見の席で行ってきた。宴会だけでなく、このような表彰や歓迎も、2020年の春からは一切、無くなった。
実はことしの夏の繁忙前に1度、宴会の、2年半ぶりの再開を目論んだ。しかしオミクロン株(BA.4/BA.5)による第7波により、その計画は撤回せざるを得なかった。そしてここにきて、今度は第8波の予兆が見えはじめてきた。
新型コロナウイルスに対してどれほどの恐怖心を持つかは人それぞれだ。地域による差も、また顕著である。自分の都合により、その時々で恐れたり恐れなかったり、という人もいる。
上澤梅太郎商店においては本日ようよう、暮の繁忙前の宴会を催した。前述のように、コロナに対する気持ちは個人により異なるため、すべての社員が参集したわけではない。それでも今日はひとつの区切りがついて良かった。新年会にはより多くの社員の集まることを、僕は望んでいる。
朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、焼き葱の「朝露」漬けを添えたベーコンエッグ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と長葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 差し入れの焼き鳥と枝豆、ポテトグラタン、トマトとレタスと蛸のサラダ、フランスパン、リエット、“Girouette”の酒肴盛り合わせ、2種のおむすび、TIO PEPE、“Chez Akabane”のケーキ