暗い部屋で目を覚ます。どうして目が覚めたのか理解ができないほどに眠い。そのまま二度寝に入ろうとして、かなりの時間を寝台の上に過ごす。やがて眠気も薄れたため、そのまま起床する。4時30分になっている。
事務室へ降り、ウェブショップの注文を確認する。届いているメイルについては、数行で済む返信のみを書いて送る。きのうの日記を作成する。
7時前に、夏は隠居の草刈り、いまは倉庫の片づけをしているカンダジロウさんが、事務室のドアを開けて入ってくる。「今日は店舗駐車場のモミジを枝打ちをしようとしたが、雨中の作業は危ないので、また後日に来る」 と言う。僕は相づちを打って、熱いお茶を入れる。
カンダさんは、時がゆるやかに流れる南国の人と等しく、「○月○日の○時に訪問する」 というような連絡なしに、いつでもいきなり現れる。ウチの事務室が開いていなかったら、とりあえずは帰宅して、また出直してくるつもりなのだろう。
朝飯は、ハクサイキムチ、サンマの蒲焼き、サツマイモ煮、茎ワカメの炊きもの、ソーセージとホウレンソウの油炒め、温泉玉子、納豆、メシ、アサリと万能ネギの味噌汁。
小雨模様ではあるが、朝から客足が多い。自転車で郵便局から銀行へ回ろうとして店の前までさしかかると、大型バスが2台、停まっている。銀行は後回しにして、販売の仕事を手伝う。
営業車として9年間使ったホンダシティに代わって、ホンダフィットが男体自動車によって納められる。
これを移動させようと運転席に乗り込むが、キーが動かない。なにか仕掛けでもあるのかと、グローヴボックスからマニュアルを出して読む。特に説明はない。今度は少し強めにキーをひねってみる。するとエンジンは、何の前触れもなく軽い音を発して回り始めた。
慣れない操作に気を配りつつ、営業車用の駐車場にノロノロとこれを格納する。
2日分の着替え、ゴム引きの前掛け、白衣、調理帽、マスク、"mont-bell" の折り畳傘、ThinkPad s30 など、いつも以上の荷物を、"Eddie Bauer" のスリーウェイパックに入れる。ここにデジタルカメラを納められたのは、ひとえに "DiMAGE X" の小ささのお陰だ。
下今市駅16:03発の、上り特急スペーシアに乗る。車内にて、自分の運営するpatioに12の返信を書く。「乗り換え案内」 で、北千住から神保町までの行き方を調べる。この経路の最低所要時間は、新御茶ノ水経由と大手町経由のどちらかが、1日のなかでも頻繁に入れ替わる。
千代田線を新御茶ノ水駅で新宿線に乗り換え、6時5分に "Computer Lib" へ着く。振り込み手数料が馬鹿馬鹿しく感じられるほどの、少額の買掛金を支払う。これは、ThinkPad s30 のUSBポートと古いインクジェットプリンターを繋ぐケイブルと、そのドライヴァーの代金だ。
ふたたび地下鉄新宿線に乗り、曙橋で降りる。これから降ってくるのか、あるいはそのまま上がってしまうのか判然としない間の空き加減で、雨粒が落ちている。外苑東通りのランドマークになっている、空室の目立つ高層ビルを右に見て歩き、「こびんちょ」 の引き戸を開ける。
大釜前のカウンターへ座り、
朝2時30分に起床する。事務室へ降り、いつもの仕事をする。
きのう "JUSCO" の写真屋が僕のSDカードから画像を読み込めなかったときには、てっきり空のカードを持ち込んだものと思っていた。ところが、いま調べてみると、画像はしっかり残されている。ただしこれを撮影する際には、紙焼きで綺麗に上がるよう、TIFで保存した経緯があった。
TIFで撮影された画像は、写真屋で紙へ焼くことができないのだろうか?
問題の画像をThinkPad s30に取り込み、拡張子をJPEGに替えて、ふたたびSDカードへ戻してみる。すると、こんどはその画像を "DiMAGE-X" で見ることができない。
このあたりについて、僕は識者の意見を聞かない限り、何もできない。いっそのこと、SDカードを封筒に入れて、写真屋をしている奥飛騨さんへ送ってしまおうかとも考える。
朝飯は、納豆、サンマの蒲焼き、レタスとジャガイモのサラダ、ニシンの昆布巻き、モロヘイヤの叩き、温泉玉子、メシ、豆腐とわかめと万能ネギの味噌汁。
8時30分より、春日町東地区のドブさらいへ行く。
我が町の旧市街は、日光街道をはさんで東地区と西地区に大別される。各々の区域にあるドブは、そこの住民によって1年おきに清掃される。僕が住むのはいわゆる 「西」 で、本来ならば本日の作業に参加する義務はないが、町内役員という立場から、招集がかかっていた。
雨も降らず照りすぎずという絶好の空の下にて、路地の奥までネコ車を押して入る。ドブの側壁に付着したドロや密生した草などをスコップでこそげ取り、それを、市が配備した土建業者のダンプカーに集めていく。
幅が2メートルほどの川の底も、スコップでさらう。ガラスや金属は分別することになっているらしいが、とにかくヘドロが多くて、そこまでする気力がわかない。化粧品のビンも瀬戸物も、長い木の柱も座布団も、草も子どもの頭ほどもある石も鍋釜も、みなひとまとめにしてダンプカーの荷台に担ぎ上げる。
ドブさらいは10時を過ぎて、ようやく終了した。帰宅して泥のついた服を脱ぎ、シャワーを浴びる。新しい制服に着替え、仕事へ復帰する。
役員には昼食が支給されるという。町内にあっていつも客足の絶えない、食事も供する喫茶店 「びしゃもん」 へ12時に行く。僕はここの名物である焼きうどんを頼む。僕以外の3人の長老は、焼きうどんカレーセットを注文する。彼らはみな還暦を過ぎている。恐るべし老人力。
帰って少し休んだ後、製造現場と包装部門と店舗と事務室を、行ったり来たりする。閉店後、販売係と事務係にて、週間粗利ミックス対前年度比表を検討し、今日の仕事を終える。
1週間に2日、つまり1ヶ月に8日は酒を抜く。同時にその日の晩は、カロリーの摂取も大きく控える。カスピ海ヨーグルトとナシを食べ、8時30分に入浴する。あれこれと部屋にある本を拾い読みし、11時に就寝する。
アルファロメオのディスコヴォランテが、もうすぐ修理から上がってくる。知人を通じて、1965年のマセラティ・クワトロポルテを手に入れた。そして、スカイラインの新型車も注文した。10月1日までに、1,100万円の現金を用意しなくてはいけない。
それにしても、ディスコヴォランテの修理代とマセラティの購入については理解できるとして、どうしてスカイラインなどというものを買う気になったのだろう? カード破産をする人間は、いつどこで、何をどのような理由で買ったのかということを、次々に忘れてしまうのだろうな、いまのオレも、それと同じだ。
と、ここまで悪い夢を見て目を覚ます。ヴィデオデッキのデジタル時計が、緑の数字で午前2時を示している。モリカゲシャツに3枚のシャツを注文しただけでこのような夢にうなされるとは、僕の貧乏性もかなりのものだ。
事務室へ降り、いつもの仕事をする。
朝飯は、「はれま」 の 「野菜」、ハクサイキムチ、茎ワカメの炊きもの、ニンニクのたまり漬、ジャコ、焼いたサケをほぐしたものによるお茶漬け。
ウェブショップへの注文を事務係のコマバカナエさんが処理するようになり、今月の13日からは、注文確認書が直接ブラウザから送れるようになった。以来、僕は自分のメイラーに顧客のメイルアドレスを登録せずにきたが、それではなにかと不都合もある。ほぼ2週間分の顧客を、住所録へ入力する。
夕刻も近くなるころ、モリカゲシャツに注文をしておいた、異なる色による3枚のシャツジャケットが届く。
同じジーンズを2本買う。同じTシャツを4枚買う。同じジャケットを3枚買う。その結果、僕は年がら年中、同じ服を着ているように人からは見えるらしい。自らを記号化してしまうほど、楽で都合の良いことはない。
終業後、"JUSCO" の写真屋まで、ラクシミ・ゲワリ氏一家との写真を現像するために行く。僕が差し出したSDカードを、女の店員がMO経由でディスプレイに再現する。すると、肝心の画像だけが見あたらない。ThinkPad s30 に移してしまったのだろうか? 「面倒をかけて済まなかった」 と詫び、その場を離れる。
1週間前にコジマデンキで購入した "DiMAGE X" が、ここではおよそ7,500円以上も安く売られている。新機種の発表による値崩れかも知れない。
ブドウとカスピ海ヨーグルト、それに牛乳による晩飯を食べ、入浴して9時に就寝する。
朝5時に起床する。事務室へ降り、いつもの仕事をする。
9月22日の日記に書いた 「丑や」 主人のヤスダケンイチロウさんから 「"DiMAGE X" 専用ケイスと、たまり漬を物々交換しないか?」 という内容のメイルが届いている。
僕は大いに驚き且つ興味を覚え、「その提案には乗るけれど、どうして僕の日記に御社の情報があることを知り得たのか?」 との返信を送る。
朝飯は、焼いたサケをほぐしたもの、モロヘイヤのたたき、ハクサイキムチ、茎ワカメの炊きもの、肉じゃが、納豆、厚揚げ豆腐とコマツナの炊きもの、メシ、豆腐とワカメと長ネギの味噌汁。
午後、階段室に山積みにしてある本の整理にかかる。とてもではないが、数時間にて終わる仕事ではない。今日は主に、家内の本を200Kgほども処分する。片づけて分かったことだが、場所を占領してる本の多くは月刊誌だ。この手の本が持つ、一見有効そうな情報と綺麗な画像が、月ごとの処分をためらわせるのだろう。
僕の、10年前からの "dancyu" も、惜しみつつ、すべて捨てることにする。物を捨てるときには、何も考えてはいけない。10年も積んであったものが、今後、何かの役に立つなどということは、あり得ないのだ。
明日か明後日には、いよいよ同じく階段室に散乱している、僕の単行本や文庫本の処理にかかる。こちらについては、今日のような体力勝負にはならないだろう。
夕刻、一昨日の夕食を共にしたラクシミ・ゲワリ氏に、その際の画像を3枚、メイルに貼付して送る。画像は紙焼きにする際のことを考え圧縮せずに撮影したため、送り終えるまでにかなりの時間を要する。
同時に、今朝メイルを送った安田けんいちろうさんからの返信が入る。「どこかで自社の製品が話題になっている場合、急に発注が増えて在庫のショートが起きたりするため、アクセスログを詳細にとって、常に市場の動向を調べている」 というのが、僕の質問に対する答えだった。
"IBM" が ThinkPadのサイズやデザインを頻繁に変えることがなければ、「丑や」 のとても洒落た皮ケイスを購入するところだが、それが叶わないことを残念に思う。
晩飯は、今朝、北海道から届いたサンマの塩焼き、エリンギとホタテ貝のオリーヴオイル炒め、鶏肉のロールキャベツ、冷や奴。お酒は焼酎 「秘酔デラックス 43度」。梅干しメシを食べつつ、2杯目の焼酎を飲む。
8時30分に入浴し、9時に就寝する。
朝5時に起床する。ことによると雨だろうかと外に目をやると、東大医学部のレンガの壁が、朝日を反射している。犬をつれて、早朝の散歩をしている人もいる。
コンピュータは持参しなかったため、窓を開けて室内の整理などをする。熱いお茶を飲みながら 「クーデターの政治学」 を読む。この家に必要な消耗品などをメモに残す。
6時30分に玄関を出る。岩崎の屋敷の裏を抜け、湯島の切り通し坂の途中に出る。上野広小路から地下鉄銀座線に乗り、7時前に浅草駅へ至る。
地下街のとんかつ屋にて、目玉焼きとソーセージの定食を食べる。7:30発の下り特急スペーシアに乗る。
駅員に起こされると、そこは終点の日光駅だった。下今市駅へ戻る快速の発車までには、いまだ40分ほどの間がある。駅前に歩き出て、今市方面へ行くバスの時刻表を調べる。こちらも同じく、40分ほど待たなくては次の便が来ない。
タクシーを使い、5Kmの道のりに2,200円を費やして帰宅する。
テキパキとしているのか、あるいはそれほどの密度でもないのかは意見の別れるところだが、とにかく諸々の仕事をする。
京都の 「モリカゲシャツ」 がこの夏、「恵文社一乗寺店」 で行った 「ウラモリカゲシャツ」 の展示会に出品した作品で、ひどく気になるものがあった。早速モリカゲシャツへメイルを書き、「これを売ってくれないか?」 と訊いたところ、「ウラ」 の商品は、通信販売には供さない旨の返事が届いた。
あきらめていたところ初秋になって、「反響が大きかったため、これを遠方の顧客へ売ることも考えている」 との知らせがあり、今朝からそれが、数量と販売期間を限定して、ウェブショップに載せられた。
「この際だ」 とばかりに、ベージュ、カーキ、紺の3色すべてを注文する。懐が寂しくなるのは自明のことだ。
午後、モリカゲシャツの商品ペイジに 「全色、Lサイズは売り切れ」 の表示が出る。
夜7時30分より、「本酒会」 のため 「やぶ定」 へ出かける。「菊姫 山廃吟醸」 の趣味の良い箱のデザインに、大いに感心をする。
いつもは締めにラーメンを所望し、「蕎麦屋でラーメンなんか頼むなよ」 と叱られている。そのため今日は途中で出た天ぷらを皿に取り置き、注文した 「温かい蕎麦」 へ、これを載せて食べる。
10時前に帰宅し、10時30分に就寝する。
朝2時30分に起床し、事務室へ降りる。
ウェブショップのトップへ、10月1日に一時サーヴァーが停止する旨の予告を出す。きのうの日記を作成し、自分の運営するpatioに14通の返信を書く。
朝飯は、茎ワカメの炊きもの、温泉玉子、筑前煮、納豆、モロヘイヤの叩き、焼いたサケをほぐしたもの、うまいち風モヤシのおひたし、メシ、ミツバと豚肉の味噌汁。
10時ごろ店にいると、誰かが 「外国人から電話」 だと、知らせてくれる。出ると相手は、「ビムラだ」 という。ビムラさんといえば、30年ほども前、僕の祖父がカトマンドゥへ行くたびに何かと世話をしてくれた人で、僕も少なからずつきあいがある。
それにしても、あれほど日本語が上手だったにもかかわらず、今日は英語しか話さず、僕が彼女の家を訪ねた1991年には子どもがいなかったはずなのに 「主人と私と13歳の娘との3人で来日した」 などと、計算の合わないことを言っている。
ともあれ今夜、彼女が宿泊している白金の都ホテルへ6時に行くこととし、電話を切る。僕はいわゆる社交嫌いの人間だが、ビムラさんのことは、ずっと気にかかっていた。彼女が来日したとあれば、積極的に会いに行こうという気持ちが起きる。
クルマで10分の距離にある 「日光金谷ホテル」 へ行き、売店で日光彫の手鏡と小さな四方皿を、女の子へのおみやげとして調達する。
今朝の起床時間もあって、上り特急スペーシアの中では、ほとんど眠っていた。銀座線を溜池山王駅で南北線に乗り換え、白金高輪にて地上へ出る。大きく緩やかに隆起する桜田通りを歩き、清正公前を過ぎて目黒通りに入る。
いつ改装したものか、都ホテルはエントランスをエキゾティックなブルーの明かりで飾り、まるで日本のホテルとは思えない風景を、薄闇の中に浮きたたせていた。鈴虫の音がかしましい。
約束の時間まで、ロビーのソファで 「クーデターの政治学」 を読む。
10分を経てフロントへ行く。暗い照明とマホガニーのカウンター。壁には何も見あたらず、ホテルマンはハイネックのシャツに黒い4つボタンのジャケットを着ている。ちかくの低いテイブルには、着物を着た女のコンシェルジュがいる。コンピュータのディスプレイが、彼女の顔を闇に浮き上がらせている。まるで、スペクターの秘密基地に迷い込んだ気分だ。
フロント係にビムラさんの部屋番号を告げる。彼は部屋へ電話を入れ、間もなくロビーに降りてくる旨の返事を受け取る。
5分後に、ようやく分かったことがある。来日したのはビムラさんではなく、彼女の2番目の妹だった。1980年と82年に僕はビムラ3姉妹の家へ遊びに行き、モモと呼ばれるティベット餃子をごちそうになった。そのとき、僕に "How is this taste?" と訊いたのが、いま僕の目の前にいる女の人だ。
僕の英語力の低さとオッチョコチョイぶりを、今日の勘違いは語ってあまりある。
彼女のご主人が差し出した名刺を見ると、ネヴァダラスベガス大学のコンピュータサイエンス学部教授という肩書きがある。日本へは、学会で発表を行うために来たという。部品の欠落していたモザイクが、徐々に組み上がっていく。
「ラスヴェガスといえば、コムデックスですよね?」
「そうそう。一度に30万人がヴェガスに殺到しますからね、宿泊施設も不足するありさまで」
「いまや、日本からの直行便もありますし」
「えぇ。ぜひ我々の家に泊まってください。グランドキャニオンも近くですから、ご案内しますよ」
「ありがとうございます」 とは答えるが、まさか玄関のブザーを鳴らして、「どうも。早速、来ました」 というわけにもいかない。
友人と待ち合わせをしているというラクシミ・ゲワリ一家と、目黒駅までシャトルバスに乗る。友人とは、やはりネパール人のシェルチャン氏夫妻だった。シェルチャン、トラチャン、ゴーチャン、バッターチャンという名字は、ティベット系タカリ族のもので、彼らはむかしから交易の民として、その商業の能力には特筆に値するものがある。
ところがこのシェルチャン氏、食事の段取りにおいては、僕とは異なる楽天主義の持ち主だった。権之助坂のネパール料理屋 "MAYA" は、大使館関係のパーティにて貸し切り。インド料理屋の "RASOI" では6人分の席が確保できずと、しばし徘徊を余儀なくされる。
ついに僕が走り、和食系のダイニングバーに6名用の小部屋を見つける。ゲワリ夫妻はヴェジタリアンのため、メニュに幅のない料理屋では食べるものが見つからない。和食なら大丈夫だろう。
肉食もできるメンバーのために、ベイコンのサラダ、若鶏の素揚げ、ロールキャベツ、豚肉のフライドライスなどを注文する。ヴェジタリアンには、豆腐のグラタンと焼きおにぎり。13歳の女の子には、エビの鉄板焼きと甘いカスタードの春巻き。飲み物は各自の好みにより、ビールや冷たいお茶など。
何のことはない、僕が今夜のホスト役を負うことになる。僕というひとりの人間が、自分の好きなことをしつつ、外国人から見た日本人の印象を少しでも良くすることができれば、それで満足だ。
ゲワリ家の13歳の長女が、とても可愛い。僕はまるで1週間前に知り合い、本日2度目の邂逅にこぎ着けた美女に対するように、鉄板の上の殻付きエビを、火傷も辞さない構えで何本も剥く。指先の熱さを表情に出すようなことは、もちろんしない。
やがて、急ごしらえの宴は無事に終わった。僕は5人のネパール人と目黒駅頭に別れを告げる。南北線に乗ったつもりで、車内の路線図を見る。「飯田橋を通過するな。ということは、神楽坂でまた酒が飲めるじゃねぇか」 と考える。
ところが地下鉄は、内幸町、大手町、神保町と進む。異変に気づき、水道橋駅にて降りる。南北線とばかり思っていたが、都営三田線に乗ってしまったのだろうか。精算機に切符を突っ込むと、220円の追加と表示が出る。「つまらねぇ間違いをしたものだ」 と思いつつ、地上への階段を上がる。
ここから歩いて帰れば僕もまだ見所のある人間だが、駅裏を歩いて新しくできた 「牛角」 系らしい立ち呑み屋を見つけ、串カツを肴に焼酎のオンザロックスを飲む。この手の店の特徴のひとつに、日本酒や焼酎の品揃えの多さが挙げられる。この店もその例に漏れず、黒龍の升酒がメニュに目立っていた。
根性を出せば歩ける距離を、水道橋から総武線で御茶ノ水へ、御茶ノ水から地下鉄丸の内線で本郷三丁目へと、はなはだ経費を使って移動する。
甘木庵には、11時に帰着した。シャワーを浴び、午前0時に就寝する。
夜11時に目が覚める。「さすがに、この時間に起きてはマズイだろう」 と考え、闇の中で1時間ほども静かにしているうち、いつの間にか眠ることができる。5時に起床する。
事務室へ入る前に、「外はどのくらい明るくなっているのだろう?」 と思って通用口を開けてみると、いまだ空は夜と同じ暗さを保っていた。
メイラーを回し、patioを巡回し、資料請求の顧客には本日の投函を約するメイルをお送りする。きのうの日記を作成し、今日あるいは近日中に行うべきことのメモを残す。
連休を過ぎると好天に恵まれるということが、2週連続する。
朝飯は、ダイコンの甘酢漬け、ナメコのたまり漬、ナスとシシトウの炒め煮びたし、筑前煮、玉子雑炊、コンブの佃煮。
電話を受け、朝方のメモを実行し、年末ギフトのDMに同封する文章を書き、新聞記者から取材依頼の訪問を受ける。
20歳代のなかばごろまで使っていた部屋へ行って本棚にミニカーを探し、その写真を撮る。事務机の右側にある本棚を眺め、「不用の品を捨てれば、かなりの本が置けるな」 などと考える。
今朝、販売の社員が夏草を抜いて綺麗にした駐車場を歩き、ツゲの生け垣がどうしても根付かない一角を調べ、夕刻の空を眺める。
初更、タコのキムチ和え、ホタテ貝の出汁煮、もずく酢、冷や奴、カボチャとチーズの団子、つくねと茹でたグリーンアスパラガスにて、焼酎「秘酔デラックス 43度」 を生で飲む。また、白片肉(>ぱいぺんろう)にても、同じ焼酎を飲む。
8時30分に入浴し、9時に就寝する。
朝4時45分に起床する。事務室へ降り、
朝ではなく、今の常識からすれば深夜でもない、夜11時45分に目が覚める。ふたたび眠れるときには、何とはなしにその予感がする。今日は即、起床する。
おととい、入社選考試験を通過した高校生とその就職担当教師にあてて、計4通の 「社員研修のお知らせ」 を作成する。かねてより準備しておいた、過日の日光MGの写真を同封する。
朝日新聞は、朝4時前に配達される。空模様を見るため事務室のシャッターを上げると、朝日新聞にちょうど2時間遅れて、日本経済新聞が届けられるところだった。オートバイが吐き出す2サイクルエンジンの排気ガスの匂いにうっとりする。
バンコックの路地には、麺を茹でる鍋から立ち上る湯気、ザルへ大盛りにされた香菜、それに2サイクルエンジンを用いた三輪タクシーの排気ガスという3種の匂いが入り交じって、旅の感興を盛り上げる。
カトマンドゥの裏町では、未舗装路のホコリ、霧のようにたちこめる牛糞燃料の煙、そしてやはり2サイクルエンジンを積んだ三輪タクシーの排気ガスという、ここでも3種の匂いが僕の鼻孔をくすぐって、しばし恍惚とさせる。
僕がタイやネパールへ行くとき、その旅に目的というようなものがあるとすれば、それは、これらの匂いをかぐことかも知れない。匂いという抽象は、言語という具象によって脳の奥へ保存される。そして、同じ匂いと後日まみえたときにのみ、記憶は瞬時に解凍される。
夜も更けたバンコックのチャイナタウンや、カトマンドゥの夕刻の道に、僕がそれらの香りを聞く日は、ふたたび訪れるのか、どうなのか。
朝飯は、高原ダイコンの甘酢漬け、ハクサイキムチ、ナメコのたまり漬、黒豆煮、焼いたサケのほぐしたもの、おにぎり、豆腐とワカメと万能ネギの味噌汁。
電源がときどき落ちるため修理に出していたプリンター "BJ 330J" が、「異常は認められませんでした」 ということで、戻ってくる。早速、修理中に滞っていた仕事を片づける。
事務室、製造現場、包装部門、店舗と渡り歩いて1日が終わる。
「丑や」 の "DiMAGE X" 専用ケイスはひどく購買欲をそそるものがあるけれど、機動性を重く見れば、カメラは剥き出して持つか、あるいはせいぜい、ネオプレイン製のMDケイスに入れるのが妥当だろう。
繁忙の今日は無理だったが、明日にはカメラとSDアダプターのケイスを買いに行こうと思う。
昼飯を食べているとき、次男が僕の耳元に口を寄せ、小さな声で 「夜は肉が食いたい」 と言ったこともあり、終業後、数種の肉とモヤシ、「叙々苑のたれ」 を買って帰る。
トマトとレタスとキュウリのサラダ、ホタテ貝とダイコンのサラダ、うまいち風モヤシのおひたし にて、「秘酔デラックス 43度」 を生で飲む。
豚のレヴァとハツが、とても美味い。「余るかな?」 と心配をした牛タンも、レモンを絞って食べ尽くす。肉と野菜が無くなっても焼酎は飲み続けているため、自家製コンブの佃煮を卓上に追加する。
入浴し、まだなにか飲みたい気分のため、"Lumiere" のワインビネガー飲料を飲む。
9時に就寝する。
きのうの遅い就寝にもかかわらず、5時には目が覚める。即起床し、事務室へ降りる。
メイラーを回し、patioを自動巡回する。ウェブショップのチェックをし、きのうの日記を途中まで書く。6時に、小学校の運動会を知らせる花火が上がる。外へ出ると、青い空にはひとつの雲もない。
朝飯は、ヒジキ入り中華風肉団子、焼いたサケのほぐしたもの、ハクサイキムチ、ナメコのたまり漬、納豆、メシ、ダイコンと万能ネギの味噌汁。
7時45分に、登校班の集合場所まで1年生の次男を送る。8時30分に、弁当や折り畳み式の椅子を三菱デリカに載せ、家内を小学校まで送る。
9時20分に、こんどは自転車に乗って、ひとりで小学校へ行く。次男の出番まで待っていると、オカムラ医院の予約時間に間に合いそうもない。そのまま引き返す。
この2週間の血圧推移表を医師に見せる。「良いですね」 と言うので 「いえ、夕方、極端に血圧が高かった日は、風呂上がりに計り直した数字が書いてありますので、あながち良いとも言えません 」 と答える。
医師とそのようなことを話しながら計ってもらった血圧は、上が110で下が60という、標準よりも低いものだった。どのあたりが自分の本来の血圧なのか、さっぱり分からない。
泥縄にも、診察の帰りにホームセンターへ寄り、折り畳み式のテイブルを買う。そのテイブルを小脇に抱え、自転車に乗って小学校へ戻る。
家内、次男、お手伝いのサイトウトシコさんとの計4人で弁当を食べる。この1ヶ月間に、外で弁当を食べるのは、これが3度目のことになる。僕は晩飯を抜くことにしているため、小さくないおにぎりを4個食べる。
「新米が間に合わなかったんだよ」 と、サイトウトシコさんが言う。「新米じゃなくても美味いよ」 と、僕は答える。
ふたたびテイブルを持って、自転車で帰社する。
インクジェットのカートリッジを買いにコジマデンキへ行く。「1週間ほどで届きます」 と言われた "Dimage X" を注文したのは、今月9日のことだった。インクカートリッジの支払いを済ませてから、 "Dimage X" が届いていはしないかと、女子店員に訊ねる。
しばらくしてから、彼女は 「届いています」 と言いつつ、青い小さな箱を持ってきた。
「コジマさん、いつも届いてるのに電話くれないんだもん。帰ってゼニ持って来るの、二度手間じゃん」
「いえ、本当に、いましがた届いたんです」
こんなこともあろうかと持参したキャッシュカードにて、支払いを済ます。
"Olympus Camedia C-700 Ultra Zoom" は本当に優れたカメラだが、ボディから厚みのあるレンズが飛び出し、持ち運びには難渋をしてきた。今日以降は、そのようなこともなくなるだろう。
家内からの電話を受けて、小学校まで三菱シャリオで迎えに行く。折り畳み椅子や水筒を積み、帰宅する。
夕刻、先ずは入浴し、数粒のブドウを投入したカスピ海ヨーグルトを晩飯とする。
7時30分にベッドへ入り、「クーデターの政治学」 を読みつつ、8時に就寝する。
午前0時に起床する。この時間に起きれば、1日を人の倍も使えそうな気がする。しかしそれは、ただそのような気がするだけで、実際には、どうということもない時が過ぎるばかりだ。
「パンフレットを送って欲しい」 「きのう頼んだ商品の到着時間を変更して欲しい」 などの、メイルにて届いた顧客の要望を、会社のpatioへ転送する。 ウェブショップの受注を確認し、きのうの日記を作成する。諸方のpatioに5通の返信を書く。
窓辺に置いたスィートベイジルの鉢の向こうに、晴れた空と山が見える。
朝飯は、温泉玉子、トマトとポテトとレタスのサラダ、茎ワカメの炊きもの、納豆、赤魚の粕漬け、厚揚げ豆腐と豆モヤシの炒め煮びたし、ホウレンソウのおひたし、メシ、シジミと万能ネギの味噌汁。
9時、就職選考試験の結果が入った12の封筒を簡易書留にて送るよう、事務係のタカハシアツコさんに託する。
10時、住んでいる者にとってはただの山だが、都会の人から見れば明らかに景勝地と思われる霧降高原まで、所用にて出かける。会社を出るときに入れたクルマの冷房を、わずか数キロメートルの移動にて寒く感じ、そのスイッチを切る。
昼前に帰社し、就職内定者に送る社員研修の案内につき、その文章を作る。
午後1時30分より、次男の通う今市小学校へ、明日の運動会のテントを張るために行く。昨年よりはずいぶんと能率が良いらしく、わずか30分にて、15のテントを張り終える。
本酒会の副会長にして今市小学校のPTA副会長もつとめるワガツマカズヨシさんが
「なに? 3時の電車で東京? テント張りどころじゃねぇべ、もう帰っていいよ」
と言う。南側のサッカーゴールを校庭の隅に移動したところで、勤労奉仕を抜け出す。
東京の気温は27℃だという。綿のズボンに半袖の白いTシャツを着て、届いたばかりのレッドウイングのブーツを履く。ショルダーバッグにコンピュータとデジタルカメラを入れ、2時40分に会社を出る。駅まで歩く8分間に、早くも右の足首に靴擦れを起こす。
下今市駅14:58の、上り特急スペーシアに乗る。午前0時の起床がたたって、半覚醒状態のまま浅草駅に着く。ゆっくり歩きつつ2本の地下鉄を乗り継いで、5時すぎに神保町へ達する。
キムラヤの薬局部で特大のバンドエイドを購入する。駿河台下方面へ少し歩き、石井スポーツにて登山用の分厚い靴下を選ぶ。靴擦れにバンドエイドを貼り、新しい靴下を履いてブーツの靴ひもを締めると、いままでの不具合は雲散した。「矢でも鉄砲でも持ってこい」 という気分になる。
石井スポーツの脇から裏道へ入る。「へぇ、こんな店があったのか」 と驚くような、大きな大衆スキヤキ屋がある。更に歩くと、小さな蔵の外壁にモルタルを盛った、新しい和食屋を発見する。焦げ茶色の木を多用した入り口、隠れ家を強調する狭い導入部、縁の緑色を際だたせた分厚いガラスの看板、白いシャツと頭にバンダナを巻いた店員。すべてが 「今風」 だ。
小さな交差点をふたつ抜けて、今風ではない 「家康本陣」 の引き戸を開ける。誰もいない店内にて月刊文芸誌を読んでいたオヤジが顔を上げ、大きな声で 「おーい、いらっしゃい」 と言いながら、天井からつり下げられた太鼓を2回、ドンドンと叩く。
突き出しのキャベツと牛タンを食べながら、芋焼酎をオンザロックスにて飲む
朝4時に起床する。
むかし、あるショッピングモールに店を出していたことがある。出店者を集めた年に1度のコンファレンスに、ある年、僕は知らなかったが、有名らしいウェブショップの社長が講演者として来ていた。
その社長は、「メイル、電話、ファクシミリなどで顧客へ確認や質問を行わなくてはお受けできない注文が、100件のうち1件は、どうしても発生する」 と言った。ウチの場合、同種の注文が届く確率は、およそその10倍に上る。
今朝も、そのようなお客様へあてて、メイルによるご質問状を送付する。
朝飯は、茎ワカメの炊きもの、ハクサイキムチ、刺身湯波、なめこのたまり漬、厚揚げ豆腐と豆モヤシの炒め煮びたし、ホウレンソウのおひたし、ゴボウとニンジンとダイズの炊きもの、厚焼き玉子、メシ、アサリと万能ネギの味噌汁。
9年のあいだ営業車として使ったホンダシティを、同じくホンダのフィットに替えることとし、午前中にその手続きを終える。
さまざまな装備のほとんどをオプションとして設定しているホンダの姿勢には、好感が持てる。わざわざ頼まなければ、なんと灰皿もついてこない。クルマについて、使わないものは何ひとついらないという僕に、このシステムは有り難い。
20数年前、あるディーラーに 「ラジオは不要」 と言いおいたにもかかわらず、納車の段になって 「お値段は変わりませんので、一応、おつけしておきました」 という扱いを受けたときの不快感を、今回のホンダとは逆の例として思い出す。
午後、おととい行った採用試験の合否通知を、就職担当教師と受験生の分として計12通、作成する。全員を合格させることができたら、どんなに心が晴れるかと思う。
戦場ヶ原では、初氷が観察されたという。そういえば日の落ちる時刻も、ずいぶんと早くなった気がする。
"Chablis Premier Cru Les Vaillons BILLAUD-SIMON 1999" を開栓する。
トマトとモツァレラチーズのカプレーゼ、サンマのオリーヴオイル焼き、ふかしたジャガイモ。
入浴して、9時に就寝する。
3時30分に起床する。事務室へ降りて、エアコンディショナーを、いままでの冷房から暖房に切り替え、スイッチを入れる。
メイルと ウェブショップ のチェック、毎日行う、アクセス解析のデイタベイスへの打ち込み、諸方のpatioの巡回などをしているうちに、きのう、イチモトケンイチ本酒会長が訪ねてきたことを思い出す。
8月の本酒会は、30日に行われた。それから2週間以上を経ても、僕は会報を会員に送付していない。イチモトケンイチ本酒会長は、そのことの 「様子見」 に、僕を訪問したのだろう。
ウェブ会報やメイルマガジンは、本酒会例会の数日後にはできあがる。しかし、なぜか紙の会報の作成には、なかなか手を出すことができない。
意を決して、タックシールの印刷、会報の印刷、ホッチキス止め、折り、封筒へのタックシール貼り、封筒つめ という作業を始め、1時間後にようやく完了する。
朝飯は、茎ワカメの炊きもの、ハクサイキムチ、刺身湯波、生のトマト、ゴボウとニンジンとダイズの炊きもの、厚焼き玉子、メシ、タマネギと豚肉の味噌汁。
午前中、エアコンディショナーを、暖房から冷房に切り替え、スイッチを入れる。
昼、検索エンジンに 「レッドウイング」 「アイリッシュセッター」 などの言葉を打ち込んでヒットしたウェブサイトを上位からしらみつぶしにしていたところ、"WalkRunner" というウェブショップが見つかる。掲示板があったため、
「僕の足は、メレルではUS8、アディダスではUS7.5のサイズだが、レッドウイングではどのサイズが妥当か?」
と質問をしたところ、90分後に
「自分は、メレルではUS8.5を、レッドウイングではUS7.5を履いている。多くの例からして、お客さんの足にはUS7のレッドウイングが合うだろう」
とのレスポンスが付く。
ここまでしっかりサポートをしてくれれば、買わないわけにはいかない。早速に発注をする。
このアイリッシュセッターという靴を、僕は20歳のときから26年間も、ずっと欲しいと思い続け、しかし手に入れるまでには至らなかった。今日まで縁がなかったということなのだろう。
それにしても、今月はお金の使いすぎだ。コジマデンキに "Dimage X" を注文し、"jalana" で買った "Patagonia" のハーフマスバッグは自分に似合わず寮で暮らす長男へ送り、"amazon" のウィッシュリストには欲しい本がギッシリ登録された状態で、「モリカゲシャツ」 からは、僕が所望していた新製品の知らせが、そろそろ届くころだ。
「子どものころは質素だったのに、オレも堕落したなぁ」 と、反省をする。
多めのポテトサラダ、ソーセージの網焼き、インゲンのオリーヴオイル炒め を肴に、バキュバンで栓をしておいた "Domaine Leflaive Bourgogne Blanc 1998" を飲む。サラダで腹がふくれたため、ビーフシチューは食べないことにする。
ジンを生でほんの少しと、このあたりの地ビールを300ccほども飲む。
入浴し、9時30分に就寝する。
朝2時に目が覚める。「シメタッ」 と思う。暗闇の中、手探りで服を探し、起床する。
顧客名簿の更新は、およそ3ヶ月に1度の周期で行っている。難しい作業ではないが、途中でミスをすると、すべて振り出しに戻って同じことを繰り返さなくてはいけない。電話や来客のある昼間を避け、たまたま早く起きられた日を選んで、僕はこの仕事を行う。
3時30分に、この作業を完了する。
メイラーを回し、ウェブショップの受注状況を調べる。必要なメイルに返信をつける。長くなるものは、途中まで書いて草稿箱へ入れる。今週金曜日に行われる、自由学園卒業生のためのメイリングリスト "PDN"(Primary Dougakunotomo Network)の段取りをする。
朝飯は、ハクサイキムチ、目玉焼き、ナスとシシトウの油炒め、ナメコのたまり漬、納豆、キュウリのひしおマヨネーズ和え、メシ、シジミと万能ネギの味噌汁。
8時30分より、入社試験会場の 「つたやホテル」 へ行く。準備された部屋の机を並べ替える。受験生は既に全員が揃っているため、定刻よりも早い8時50分より入社試験を始める。
先ずは自己紹介。続いて利益感度分析の計算、一般常識、作文など、短いもので10分、長いものでは時間無制限の静けさが続く。ひとつひとつが終わるたびに、それを次の試験時間内にチェックする。
ホットコーフィーを飲みながらの休憩時間に、種々の質問をする。みな驚くほど社会に関心を持ち、時事についても自分の意見を持っている。新聞はほとんど読まず、テレビは朝の時計代わりにしか使わない僕にくらべて、よほどまともだ。
受験生は6名、採用予定者は2名。昼過ぎに入社試験を終える。
午後、ウェブショップの顧客へ送付する 「ご注文御礼」 が、時によりテンプレイトに変化を起こす問題について、ある規則性を発見する。わざと齟齬を発生させ、計6種のテキストを印刷して、"Computer Lib" へファクシミリで送る。
夕刻、自分のpatioに、計16通の返信を書く。
晩飯は、小さなロールパン1個とほうじ茶。これで明日から好きなものを飲み食いできると考えれば、安い代償だ。
入浴して8時に就寝する。
朝5時に起床する。霧雨が降っている。
事務室へ降り、メイルのチェックをする。きのうの日記を作成し、メモをしておかないと忘れてしまうようなアイディアを、コンピュータに記録しておく。
朝飯は、玉子の雑炊、ナメコのたまり漬、ジャコ、コンブの佃煮。
明日は入社試験のため、用紙の最終チェックをし、これを印刷して綴じる。学校では試験を終えた生徒に、詳細な聞き取り調査を行う。公平を期するため、試験の問題は毎年、新たに作り替える。受験者への説明が適切にできるよう、自分でも問題を解いてみる。
昼を過ぎても弱い雨が降り続く。連休の2日目にて、客足は多い。駐車場の出入りに難渋されるお客様の誘導や、道案内などの仕事が多くなる。来週の連休も、同じような混雑は続くだろうか。
夕刻、事務係のタカハシアツコさんが、「ウェブショップ からお客様へお送りする 「ご注文御礼」 のテンプレイトに、文章の齟齬がある」 と言う。終業後、明日にでも詳しく調べるための準備として、3種のテンプレイトを印刷する。
燈刻、マグロの漬けを肴に、「酔仙酒造」 の 「秘酔デラックス 43度」 を生で飲む。これは米焼酎だが、アスペルギルスアワモリの米麹を原材料として醸される泡盛に似た風味にて美味い。強い酒は、そのまま飲むに限る。
ハクサイキムチ、エノキダケ、マイタケ、豆腐、ソーセージ、豚肉、モロヘイヤなどを投入したブテチゲも美味い。長かった残暑も、過ぎてしまえば懐かしい。今はもう、すっかり鍋の季節になってしまった。
入浴し、9時に就寝する。
朝6時になって、ようやく目を覚ます。ここ数ヶ月の間、会社が開くまでは素足に雪駄履きでいたが、今朝はさすがに靴下を履く。数日前までは部屋に冷房を入れていたが、いきなり暖房の欲しい気候になる。
メイラーをチェックする。きのう撮った画像をコンピュータに取り込むが、日記を書くまでには至らない。日光の山は、雨を降らす直前で、かろうじて踏みとどまっている。
朝飯は、ゴーヤの油炒め、ナメコのたまり漬の卵とじ、納豆、モロヘイヤの叩き、ジャコ、メシ、ワカメとオクラの味噌汁。
連休にはできるだけ晴れて欲しいが、なにごとも当方の思うとおりにはいかない。
店を開けていくらもしないうちに、製造現場の休みに合わせて配管工事を行うべく、鉄工所の人が来る。長いパイプを、敷設する場所にまっすぐ搬入できる場所を教えてくれと言う。
それと同時に販売係のケンモクマリさんが、ThinkPad 240X を持って事務室へ来る。いくらやってもアクセスポイントに繋がらないことと、Niftermの自動巡回の不調を調べてくれと言う。
それと同時に、「どこかでキノコ料理は食べられないか?」 という質問を、お客様からお受けする。
何事も、時を同じくして発生する。何事も、順を追ってちょうど良いあんばいには進まない。
長いパイプは、社員用トイレの窓から差し入れると、うまくいくことを発見する。ケンモクマリさんのコンピュータは、すぐに復旧した。「キノコ料理なら、大渡のヤナで食べられるんじゃないですか?」 と、事務係のタカハシアツコさんが教えてくれる。
何事も、こういう風にサクサクと解決すれば、いうことはない。
製造現場と包装部門と店舗と事務室を、行ったり来たりする。閉店後、販売係と事務係にて、週間粗利ミックス対前年度比表を検討し、本日の仕事を終える。
"Casa Lingo" へ行く、先日、オーナーのヨシハラさんに、素焼きの壺に入ったオリーヴオイルなどをいただいたこともあり、おととい "PIERRE MARCOLINI" で買ったチョコレイトを持参する。
初っぱなから、グラッパを注文する。
サツマイモと豆乳のスープ、行くたびに頼む、行くたびに中身の違うサラダ、ニンニクとオクラと唐辛子のスパゲティ。
白のグラスワインを飲む。茹でたソーセージ、サケの白子のムニエル、牛肉のビール煮。
ブタの脂の薫製ラルドはヨシハラさんのサーヴィスだが、これがとても美味い。そのまま口の中で溶かしても美味いが、ソーセージに付け合わされた熱いポテトに載せて柔らかく透明にして食べても、また美味い。
イチジクのタルトを肴に、2杯目のグラッパを飲む。
帰宅して入浴し、9時に就寝する。
朝5時に起床する。
ウェブショップ の受注状況を調べる。変則的な 「ご注文御礼」 をお送りすべきお客様についての注意を、会社のpatioへアップする。数通のメイルに返信をつけ、きのうの日記を作成する。
家内が少しばかりの洗濯物を、四半世紀ぶりに交換された新しい洗濯機に入れてみる。スイッチを押すと、ドラムが数秒の間、ゆらゆら回って洗濯物の重さを量っている。ディスプレイに指示された量の洗剤を所定の場所へ納めてふたを閉めると、洗濯機は静かに蛇口を解放して水を受け入れ始めた。
手塚治虫や鉄腕アトムの顔が、洗濯機の上に重なって見える。
午前中、銀座で小さな用をたし、数寄屋公園から首都高速会社線下の細い道を歩いて、人影もまばらな路地に入る。泰明庵の椅子に座り、白い上っ張りを着た女の人に、「カレー南蛮蕎麦に生玉子入れて」 と伝える。
この店へ、11時30分の開店と同時に入って酒を頼むと、女の人は狼狽しながら 「あの、12時までに飲み終えていただけますか?」 などと言う。そのときには鷹揚に、「はい、大丈夫です」 と、答えれば良い。今日は昼酒を飲むべき日ではないため、店の人とそのような間合いを計ることもなく、却って気が楽だ。
数寄屋橋から乗った丸の内線を、池袋で西武池袋線に乗り換え、ひばりヶ丘で降りる。
正門通りを歩いていると、同級生のコモトリケイ君から電話が入る。彼は偶然にも今日、小学校5年生の長男を連れて、自由学園の見学に来るという。普段とは異なる真面目なやりとりを少しして、電話を切る。
男子部の解散を待って、2時から父母会が始まる。夕食のお弁当を挟み、8時を過ぎても真剣かつ緊張を伴う話し合いが続く。8時15分に、申し訳ない気持ちと共に中座をする。
上野駅9:38発の、下り東北新幹線に乗る。宇都宮駅10:42発の、JR下り日光線に乗る。11時30分ちかくに帰宅し、0時30分に就寝する。
朝4時30分に起床する。
メイラーを回すと毎日 "Computer Lib" から、前日の午前0時より今朝0時までのアクセス解析が届いている。懸賞企画 を始めたのは9月10日だが、きのうはトップペイジに、539のアクセスがあったことを確認する。この数字が多いのか少ないのか、それは分からない。
朝飯は、3種のおにぎり。
夕刻まで、なにやかやと気ぜわしい時間が続く。きのうの日記をサーヴァーに転送する。頭に浮かんだことを、忘れないうちにコンピュータの日計表備考欄に残す。
下今市駅16:03発の、上り特急スペーシアに乗る。銀座5丁目から地上に出る。服部の大時計が、6時3分を示している。4丁目の洋服屋のショウウィンドウに、凝ったカフスを持つ丸襟のシャツを見つける。家内に買ってもらう算段はないかと考える。
3丁目の "MOD" にて、生まれてから何百杯目かのロブロイを飲む。6時30分に5丁目へ戻り、家内と落ち合う。西五番街の "PIERRE MARCOLINI" 2階にあるバーの禁煙席に着く。家内のオーダーはチョコレイトパフェ、僕は、カベルネソービニョンの香りが濃い赤ワイン。
晴海通りに出る。「8月の誕生日には何も上げなかったから」 と、家内が暖色系の丸襟のシャツを買ってくれる。
数寄屋通りの 「おぐ羅」 に電話を入れ、ふたり分の席を確保する。既にして2杯の酒を飲んでいるため、燗酒は遠慮する。吉四六のオンザロックスを頼み、カツオのたたきから始める。
オデン鍋で煮た豆腐を、カツオのたたきを食べ終えた器に投入する。ハモとマツタケの土瓶蒸し、ハマグリの天ぷら、クジラベーコン。
クジラベーコンは、子どものころから馬鹿にして口にすることはなかったが、何ヶ月か前に、8丁目の 「一寸桜」 で極上の一品を出されたときから認識を新たにした。先日、月島の 「味泉」 でもこれを頼んだことを思い出す。
家内のオデンは、つみれ、玉子、ワカメ。僕のオデンは、キャベツ巻とちくわ。
「岡田やおぐ羅は、やっぱり美味めぇな」 と思う。シャツを買ってもらったため、晩飯の支払いは僕がする。
本郷三丁目まで地下鉄に乗り、9時に甘木庵の戸を開ける。シャワーを浴び、10時に就寝する。
朝5時に起床する。
昨晩の酒は、あまり残っていない。メイラーをチェックし、きのうの日記の文章のみを書く。PCカードアダプターの持参を忘れたため、画像は "Computer Lib" へ行ってからコンピュータに取り込むこととする。
昨晩の夜遊びを反芻する。モッチャンが食べ物屋へ行く際の傾向を考えると、およそ以下のようになる。
朝5時に起床する。
事務室へ降り、メイルをチェックする。ある懸賞サイトから、「懸賞ペイジに当選者数の記入がないままでは掲載できない」 とのメイルが届いている。あわてて備考欄に 「当選者数10名」 と書き入れ、サーヴァーに転送する。
「さぶみっと」 が登録を代行した以外の懸賞サイトから、掲載願いのメイルが届いている。即、許諾の返事と、先方が求める説明文を送付する。
きのうの日記を作成する。
朝飯は、刻みオクラのカツオブシかけ、ゴーヤと赤ピーマンの油炒め、ナメコのたまり漬の卵とじ、じゃこ、納豆、メシ、豚肉と豆モヤシの味噌汁。
お歳暮のDMに使うためのパンフレットは、先日、成文社印刷に発注した。今日は、そのDMに入れる送り先の記入用紙と、来年の日光MGのちらしを、赤ペンによる注意書きだらけの紙にて、同じく成文社印刷のオグリオサム社長に手渡す。
本酒会の8月例会の会報を、いまだに書き上げていない。来週の頭に迫った入社選考試験の問題は、手直しを必要としている。諸方のpatioに、返信をつけるべき発言がいくつもある。顧客からの問い合わせについては、ただちに返事を書く。キーボードを叩き続けるが、正しいメソッドを身につけていないため、肩の疲れが増幅する。
長く息を吐きながら、休み休み文章を書き続ける。オンラインショップ繁盛店の受付係は、かなりつらい仕事だろう。あるワイン屋の社長が受付係にレカロ社の椅子を買ってあげたということを、そのワイン屋のメイルマガジンで知った。社長の行いは正しい。
下今市発16:03の上り特急スペーシアに乗る。北千住へ着くまでに、諸方のpatioへ13通の返信を書く。
僕は乗り物の中で到着ギリギリまでコンピュータを触り続け、次への行動に支障を来すことがままある。早めに電源を落とし、荷物をまとめて、最後尾の禁煙車から最前部の車両まで歩く。
先輩のクスヤマモッチャンとは、銀座の5丁目にて6時20分に待ち合わせていた。6時5分に地下鉄銀座駅から地上へ出ると、ちょうど数寄屋橋の方から、モッチャンが歩いてくるところだった。
「行っちゃいましょうか?」 と、モッチャンが言う。「そうですね」 と、僕は答える。
尾張町の交差点を渡り、中央通りを北へ上がる。4丁目と3丁目の境目にて東へ折れる。
「はち巻岡田」 の、良く磨かれた白木のテイブルに着く。モッチャンはビールの小瓶、僕は常温の菊正宗樽酒を注文する。
マグロとタイのお造り、粟麩田楽、アナゴの蒲焼き、サンマの塩焼き、エビのしんじょ。菊正宗を3本か4本ほども飲み、岡田碗にて締める。
引き戸を開けて松屋百貨店裏の狭い空を見上げると、星が出ている。
「あー、クスヤマさん、晴れてますよ」 「そうですか」
いまだ8時を過ぎていない。5丁目の "GOOD TIME" へ移動する。客はひとりもいない。モッチャンはホワイトラムとウイスキーを、オンザロックスにてたくさん飲む。僕はロブロイを1杯と、レッドアイを3杯か4杯ほども飲む。
「クスヤマさん、真面目な人間と僕みたいな半端者とでは、一生が終わるときには、かなりの差が付いているんでしょうね」
「大して変わりませんよ。適当にやってりゃ良いんです」
「いやぁ、そういう風に甘やかされると、僕はどこまでも堕ちていきますからね」
「平気ですよ、大して変わりゃしねぇんだから」
やがて店は満杯になり、ふたたび静かになる。すり減った階段を降りて西五番街に立ち、時計を見ると11時になっている。
8丁目の古い洋食屋 「みやざわ」 へ行く。店員がまかない食を食べている。モッチャンはアイスコーフィーをオーダーして、「清閑さん、何にします?」 と訊く。
「えぇっと、ハンバーグサンドと赤ワイン」
「なんだ、ワイン飲むのか、だったらオレもそうしよう」
「クスヤマさん、アイスコーフィー、どうするんですか?」
モッチャンはテイブル脇に立つ店員へ顔を向け、「それは、あなたが飲めばいいね?」 と言う。
この店のハンバーグサンドは、胃袋と栄養を満たすためではなく、舌を愉しませるためにある。カリッと焼けたパン、牛肉の香り、ソースのしみ込んだキャベツの千切りを味わいながら、本日最後の1杯を飲む。
9月11日から12日へと、日付がかわる。
「クスヤマさん、どうやって帰るんですか?」
「タクシーです。清閑さんは?」
「電車です」
「電車? まだ動いているんですか?」
「大丈夫だと思いますけれど」
土橋と難波橋とのあいだにあるタクシー乗り場まで、モッチャンと一緒に歩く。別れの礼を交わし、僕は旧電通通りを北上する。どこかで鈴虫が盛大に鳴いている。
強い酒をロブロイ1杯に留めたためか、今夜はそれほどにも酔ってはいない。地下鉄丸の内線を本郷三丁目駅で降りると、何ヶ月も工事中だったエスカレイターが完成している。
0時45分に甘木庵へ帰着する。シャワーを浴びて1時に就寝する。
朝4時に起床する。
本日は 「ウェブショップ開店4周年」 のプレゼント企画を、諸方の懸賞サイトに登録する日だ。そのためのペイジを整え、トップにリンクと説明を設けて、サーヴァーに転送する。また、顧客へこの企画をお知らせするための宣伝文も作成し、メイラーに保存する。
朝飯は、生のトマト、豆腐の卵とじ、ナスとピーマンの油炒め、ホウレンソウのおひたし、納豆、メシ、ジャガイモと万能ネギの味噌汁。
午後、カトーノさんが来社する。多くの懸賞サイトに自らの手で登録作業をしていくのは、かなりのつらさを伴う作業だ。というわけで、今回は 「さぶみっと」 の有料登録代行を利用する。
念のため、市外局番が075で始まる 「さぶみっと」 へ電話を入れ、「いま登録が完了しました」 と告げる。「これからお宅の方で、バチコンバチコン手入力するんですね?」 と訊くと、オネエサンが笑いながら 「えぇ、まぁ、そうですね」 と答える。
登録代行業者を使うことにより空いた時間にて、カトーノさんは僕のコンピュータの不具合を治していく。
OSがWindows2000からXPに変わったことで、僕のコンピュータには、動作が不良になった、あるいは全く動かなくなったハードやアプリケイションが、複数できてしまった。これを、僕から見ればウンザリするような細密さと根気を以て、カトーノさんが復旧していく。
やがて夕方になり、すべての社員は帰宅し、夜になる。
「カトーノさん、メシ、どうします?」
「いえ、僕は腹が減ったから何か食べたいとか、そういう人間ではありませんから。『そろそろ頭にブドウ糖を補給したいなぁ』とか、そういう目的でしか、僕はメシを食べませんから」
当方に心配をさせまいと、そういうことを言っているのか、あるいは本当にカトーノさんの腹は減らないのか、よくは分からないが、ガムを噛んでその場をしのぐ。
最後に、清閑日記の最新版をスタイルシート対応のものに更新し、本日の全作業を終える。10時30分になっている。カトーノさんを通用門から送り出す。
自宅へ戻り、チタケとナスの炒り煮、ゴーヤの薄切りカツオブシかけ、ゴーヤチャンプルー、冷や奴を肴に、焼酎 「紅乙女」 を生で飲む。今夜のチタケとナスの炒り煮はいただきものだが、家で作るものよりもよほど美味い。砂糖を使っていないためだろう。
入浴し、0時30分に就寝する。
朝3時30分に起床する。
事務室へ降り、メイラーを回す。顧客からのメイルに返信をし、別の顧客へメイルを送る。自分が運営するpatioに12のレスポンスをつけ、きのうの日記を作成する。
明日はカトーノさんが来社して、ウェブショップ開店4周年記念の懸賞企画につき、諸々の仕事を行う。その前に、応募のためのペイジを整え、トップペイジからリンクを張る。もちろん、これらをサーヴァーに転送するのは、明日のことになる。
今朝 "Computer Lib" から届いた最新のアクセス解析を見る限り、「清閑PERSONAL」 のカウンターは40000を超えているはずだ。トップペイジへ行くと、果たしてそれは40020になっていた。
このペイジでキリの良いカウントを得た人へは、上質のワインを贈呈している。もし今回、どちらからも連絡が無かったとすれば、本日の0時すぎにカウント40001を引き当てた訪問者は、そのことに気づくことなく、更に深い階層を目指したものと思われる。
朝飯は、ニラタマ、厚揚げ豆腐と豆モヤシの炒め煮、生のトマト、ホウレンソウのおひたし、納豆、メシ、豆腐とエノキダケと万能ネギの味噌汁。
先日、"jalana" から取り寄せた "Patagonia" のハーフマスバッグが、どうも46歳の僕の背中には似合わない。買ってしまったものは仕方がないので、これを 自由学園 の寮で暮らす16歳の長男に送る。長男は、持ち物が増えて嫌がるだろうか。
昨年の4月から使っている "Olympus Camedia C-700 Ultra Zoom" は、一眼レフと同じく撮影される対象が寸分違わずファインダーに投影され、また大口径のレンズが暗いところでの近接撮影に高い性能を発揮して重宝しているが、いかんせん大きく、そして重い。
「コジマデンキ」 へ行き、ミノルタの "DiMAGE X" を注文する。これにて僕の普段使いのカメラは、体積において5分の1、重量においても3分の1になるだろう。
午後、家内が過日行われた日光MGの写真を、社員用通路の壁に張り出す。
MGの最後に書くリポートは、2日間の研修によって得たものを、脳や体に定着させる効果を持つ。その後になお、このような形による 「再度の思い出し」 の場を設けることも大切だ。
終業後に会合をひとつこなし、9時に帰宅する。小さなガラスの器にて、生のジンを2杯飲む。入浴して10時に就寝する。
朝2時に起床する。事務室へ降り、メイラーを立ち上げる。
「仕事が忙しくて返信を書く時間がない」 と言う人がいるが、これはウソだ。「時間がない」 と言いながら、ゴルフへは出かけていく。「返信が書けない」 とは常に、電子メイルというもの、返信を送るべき相手、そのメイルの内容などに対する、自分の気分や気力に問題があるのだろう。
かくなる僕も、返事を送らなければいけないメイルを、未処理のフォルダに何通も抱えている。書き出せばそれほどの時間を要さないことは分かっていながら、つい後回しになる。
山と空は晴れつつある。朝飯は、厚揚げ豆腐と豆モヤシの炒め煮、ホウレンソウの油炒め、納豆、栗の甘露煮、刻みオクラのカツオブシかけ、ジャコ、メシ、シジミと万能ネギの味噌汁。
9時すぎ、店舗へいるところに、「日光の金谷ホテルに宿泊していたモモイシンタロウさんから電話があった」 と、家内が知らせてくる。僕の携帯電話は呼び出し音を消して机の引き出しに入れておくことが多いため、ほとんど繋がることがない。
10時に、モモイシンタロウさんとフランス車のお仲間がご来店になる。人数はきのうよりも増えて9名に、クルマの数は4台になっていた。
その中の1台、「原尚建築設計事務所」 の ハラヒサシさんの1950年製シトローエン11CVに乗り、他のクルマの先導をして、ウチの車庫へ行く。車庫などというところでそれほどの時間がつぶせるものだろうかと大いに心配をしたが、結局は1時間以上の時を過ごす。
こんどは11CVの助手席に乗り、日光街道と平行する杉並木の中を走って、蕎麦の 「報徳庵」 へ行く。みなさんに喜んでいただきつつ、1升の盛り蕎麦を2枚と天ぷらなどを食べる。
モモイシンタロウさんとお仲間の一行は、1時30分に帰京された。
僕は次男が夏休みに開花数を数えていたアサガオの鉢を自転車のカゴへ載せ、狭いサドルを次男とふたりで使って、小学校の教室前に、その鉢を置きに行く。2学期には、ここからアサガオの種を取り出すという。
夕刻、十年一日のごとく、"Domaine Leflaive Bourgogne Blanc" の栓を抜く。クルマも酒も着る服も、好きなものはずっと変わらない。
牛肉とタマネギとレタスのサラダ、ナスとピーマンとシイタケの素焼きオリーヴオイルかけ、イカとエビとトマトのスパゲティ。
食後に、フランス車の方々からいただいた 「村上開新堂のクッキーを食べる。メレンゲの歯触りや甘いジャムが、ブルゴーニュの白いワインによく似合う。
6時30分ごろ、モモイシンタロウさんから 「お陰様で、完璧なツアーになりました」 と、お礼の電話が入る。モモイシンタロウさんはこの2日間の訪問について、半年以上も前から僕にその日にちを知らせ、段取りをしてきた。
モモイシンタロウさんは、「オレに任せろ」 などと言いながら、どこの店の予約もせず、当夜にいたって 「飲み屋? そこら辺にナンボでもあるさー」 と平気でいる本酒会のシミズキミト会員とは、別の天体に住む高級な生物だ。
入浴し、9時に就寝する。
朝4時に起床する。事務室へ降りてメイラーを回す。
毎晩0時1秒から3秒のあいだに、"Computer Lib" からウェブペイジのアクセス解析が届く。この文字と数字の集積をコピーする。それを マイツール へ移し、マクロによりヒットの多かったペイジ順に並べ替える。
なぜかこの最新日記が、きのうは149もの訪問を受けている。週末はアクセスが少なくなる傾向にあるが、月曜日には、40001のカウントを当てて賞品のワインを得る人が出るに違いない。
5時に事務室のシャッターを上げる。7時までの2時間に、雨は強くなったり弱くなったりして、上空の不安定さを僕に知らせる。
朝飯は、塩鮭、ジャコ、コンブの佃煮、キャラブキの炊きものを自分で海苔巻きにするものと、ダイコンと万能ネギの味噌汁。
2週間に1度だけ行くオカムラ医院で血圧を測ってもらうと136の70で、内科の医師には 「理想的ですね」 と褒められる。飲酒を避けた翌朝の血圧が低くなるわけでもなく、酒を飲んだ翌朝の血圧が高くなるわけでもないのは不思議だ。
友人のモモイシンタロウさんが、11時過ぎに友人たちと2台の青いフランス車に分乗して店へ見える。モモイシンタロウさんは既にして、同行のクロダアキラさんがウェブショップの 「街の美味しいもの屋さん」 をご覧になって昼食を希望された、「魚登久」 への予約を済ませていた。
「魚登久」 へ電話をし、少し早いけれども玄関を開けてくれるよう頼む。
彼らは今夜、日光の金谷ホテルへ宿泊し、明日ふたたび、弊社へお寄りくださることになっている。中禅寺までクルマを走らせれば、青い空と白い雲を臨むことができるかも知れない。
午後、来春の就職を希望する新規卒業予定者とその学校へ向けて、入社試験の案内を送付する。
夜に至っても、雨は強弱を繰り返しながら降り続いている。
カスピ海ヨーグルト、牛乳、ナシ、モモの夕食を済ませ、入浴して8時30分に就寝する。
朝5時30分に起床して事務室へ降りる。
ファクシミリからはき出されている紙を回収し、赤ペンで要点に印を付けたり簡単な指示を書いたりして、事務係のタカハシアツコさんの机上へ置く。
ウェブショップ を調べ、注意を要する注文についてのメモを、同じく事務係のコマバカナエさんの机上へ置く。
おとといの日記を完成させ、サーヴァーに転送する。
朝飯は、刻みオクラのカツオブシかけ、目玉焼きとピーマンの油炒め、巻き湯波の炊きもの、コンニャクの甘辛煮、ゴボウのキンピラ、メシ、ワカメとオクラと桜エビの味噌汁。
日光MGにて会社は2日間の休みを取ったが、今日から大晦日までは休むことなく営業が続く。「年内無休」 の看板を出す。
今週の前半まで10日ほど続いた晴天は、水曜日を境として雨に転じた。事務室は休み明けの発送受注に忙しいが、店舗は割合に空いている。
きのうの日記を完成させ、サーヴァーに転送する。
終業後、「市之蔵」 の入れ込みに20数名を詰め込んで、日光MGの直会を催す。
MGで表彰状がもらえるのは、5期を終了したときの自己資本が高い者に限られる。しかし僕は、計数力に思い入れが深い。計数力とは、決算に要する時間によって計られる。
新宿で初めてのMGをした1991年6月、僕の計数力は60名中の58位だった。59位と60位は、用事があったかケツを割ったかで早退をした人だった。数年後、僕は数十名の中で計数力第1位を何度も獲得できるまでになった。
今回の計数力第1位のタカハシアツコさんに、僕個人から賞品を渡す。この表彰を始める以前の、昨年春の日光MGで計数力第1位を獲得したツカグチミツエさんにも、同じ賞品を渡す。
7時30分に直会が終了する。帰宅して入浴し、味の濃い地ビールを常温にて飲む。9時に就寝する。
朝6時30分に、ようやく目を覚ます。昨夜、交流会部屋にて社員のトクラガワスミコさんがプラスティック製のタンブラーにたっぷり注いでくれた焼酎が、いまだ血中に残っている。
ウェブショップ への注文に際して、docomoのアドレスを入力された顧客に、うっかり受注確認書をお送りしてしまう。6時40分では、いまだ眠っていらっしゃる方も多いだろう。
8時に食事場所へ行く。ここのドレッシングが気に入ったため、きのうの朝と同じくサラダバーからレタスなどを皿へとり、家の朝飯では出ないベイコンを添える。
オヤヂ連中は酒のキャリアが長いため、大酒を飲んだ翌朝も、きっちり食事はとってくる。その点、20歳そこそこの若い衆はだらしなく、ロールパンとヨーグルトなどを、青息吐息で口へ運んでいる。
9時から、昨夕に立てた経営計画を軽くさらい、そしてゲイムが始まる。
僕はこの第4期において、競合他社の間隙を突いて、空いた市場へ高額な商品を販売する会社を作り上げる。経常利益は経営計画の2.3倍を記録し、3期までの累積損を一掃してなお自己資本を積み上げる。
きのうから数えて4回目の決算を経て、自分の実力を他者に評価してもらう ビジネスパワー分析へ移る。
4期で大もうけをしたため、ふんぞり返って昼飯のサンドウィッチを食べていたら、白いTシャツをトマトの汁で汚してしまった。
第5期ではもうひと踏ん張りと、前期のスタイルを踏襲するが、季節が変わればマーケットも変わる。最後に現金を得るため、低価格市場に大量の商品を投げ売りしたが、さすがにこの期は自己資本を減らす結果となった。
若い社員が20歳以上も年長の先輩を補助するいつもの決算風景を経て、表彰式に移る。
最優秀経営者賞は、413円の自己資本を打ち立てた 「小熊商店」 のイトウノゾムさんが獲得した。優秀経営者賞は、わずか2円差の自己資本411円で、「トンボ繊維」 の スズキノブオさんの手に渡った。
そして396円という第3位の自己資本を得たのは、我が社に入って2年目のイトウカズナリ君だった。「どうしてオレがここにいるのかは分かりませんが、嬉しいです」 と、イトウカズナリ君が感想を述べる。
最後の講義のテーマは、「スケデュール管理によるリスクヘッジ」 だった。
感想文を書く時間の中で、閉会の辞を述べる。霧降高原の名の通り、窓の外には霧が深い。既に要領を覚えた社員により、手早い撤収作業が進められる。
5時30分にメルモンテ日光を去る。1時間後、下今市駅へ西先生ご夫妻をお送りする。
社外から参加者を募るようになってから4回目の日光MGが、無事、成功のうちに終了しつつある。遠方からのゲストが無事に帰宅されることを祈りつつ、家路をたどる。
オールドパーを生で飲む。味の濃いビールを常温で飲む。入浴して10時に就寝する。
朝4時30分に起床する。
ThinkPad s30にdocomoのカードを差し込み、メイラーを回す。これがどうしても、"ocn" につながらない。コンピュータの中からどうにかocnの別のアクセスポイントを見つけ、複数のそれを渡り歩いてようやく、メイルの送受信を果たす。
ウェブショップ 経由のご注文に対して、いつもより納期が延びることをお詫びし、到着日をお知らせする。その他、必要なメイルに返信をし、きのうの日記を作成する。
いつもはそれほど混み合っていないメルモンテ日光だが、吹き抜けの最下部にある大きな食堂へ降りると、ほとんどのテイブルがお客で埋まっている。どうにか空席を見つけ、西hinano順一郎先生、社外から日光MGへ参加された方々と、ヴァイキングによる朝食をとる。
シラカバやクマザサの斜面を望む大きなガラス張りの部屋にて、日光MGが始まる。今朝クルマにて到着された柏崎市の 「紺太」 から4人のゲストをお迎えし、参加者は29名となった。
MG(マネジメントゲーム)は、ひとりひとりが社長になり、2日間で5期の経営を盤面に展開する。もちろん資金繰り表から決算書までを各自が作成するが、年齢の高い者より若年者の方が飲み込みは早く、頭や体の反応も敏捷だ。
会場の随所で、早くに決算を済ませた若い社員が、ヴェテランの社員を助ける姿が見られる。
MGは、右脳と左脳を2日間にわたって高い速度で回転させることを要求する。僕の脳は右側しか動かない。2期初のつまらない計算ミスを原因とする資金ショートが、2期末に明らかとなる。短期借り入れを起こし、その金利負担によって経常利益が激減する。
MGでは、1期ごとの営業成績によってテイブルを移動するが、その履歴は逐次、壁に張り出される。僕は29名の参加者に対して準備された5つのテイブルの、もっとも低いE卓へ落ちる。若い社員やゲイムに強い外部からの参加者が、A卓やB卓へ移動していく。
ゲイムのテイブルへ着いたまま昼食を食べ、夕食を済ませる。第3期の決算が続く。窓の外に広がっていた稜線の重なりは、ようよう闇の中へ沈んだ。
第4期の経営計画を作成し、8時ちかくに第1日目のカリキュラムを修了する。
「MGの、1日を締めくくる酒飲みが楽しみで」 と言う年輩の社員がいる。それも悪いことではない。大広間にて交流会をしつつ、各自が 「今日は1日、どうだったか?」 というスピーチを行う。
社外からのゲストも含め、部屋を移しての交流会は11時30分まで続いた。とかく自社内のみ、あるいは自分の属する部署のみで完結しがちな日常に異なる文化の風を吹かせることも、MGをする大きな目的のひとつだ。
廊下へ出ると、窓に強い雨が打ちつけている。最上階の露天風呂へ行く。風呂の表面に無数の雨粒が落下し、白いしぶきを上げている。遠雷が青く光る。霧降高原の雑木林に、ひとりで放り出されたような感を覚える。
0時すぎに就寝する。
朝3時に起床する。今日はもう少し遅くまで眠っていたいところだが、目覚めてしまったものは仕方がない。
事務室へ降りる。ウェブショップ のチェックと、メイルの送受信をする。会社のpatioに自分の不在予定日をアップし、きのうの日記を作成する。
朝飯は、刻みオクラ、ジャコ、ニシンのサンショウ漬け、生のトマト、ホウレンソウのおひたしゴマ和え、紫キャベツのスライス鰹節かけ、メシ、ダイコンとオクラの味噌汁。
10時に、パタゴニアの分厚いパンツを、同じくパタゴニアの半ズボンにはき換える。10時40分に、下今市駅のプラットフォームにて西hinano順一郎先生をお迎えする。日光宇都宮道路を清滝で降り、いろは坂を上る。
中禅寺湖が、その面に晴れた空を映している。竜頭ノ滝を過ぎ、赤沼茶屋へ至ってクルマを停める。
学生のころ、湯元でスキーをした帰りに、ふたりのヒッチハイカーを乗せたことがある。彼らはハワイ出身の、早稲田大学への留学生だった。「日光は、いつの季節が良いか?」 と訊かれた。「夏だ」 と答えた。彼らのうちのひとりが、「このガイドブックには、秋だと書いてある」 と言った。
「ガイドブックなんて放っておけ。夏の戦場ヶ原を歩いてみろ」 とは返さずに、僕はただ笑っていた。
いまだ夏をとどめた戦場ヶ原を、hinano先生とふたりで歩く。ちょうど昼過ぎに青木橋を渡る。大きな木製の机に日陰を探し、昼飯を食べる。
先週の土曜日に僕が下見をしたときよりは、よほどゆっくりと歩く。泉門池の先に、湯滝へ至る近道と遠道の分岐点がある。近い方の道を選ぶ。意外にも、大木の根が地面に張り出した遠道よりも、クマザサの中に木道の延びる近道の方が、雰囲気が良い。
湯滝で小休止をし、左岸のつづら折りを登って 湯ノ湖へ至る。ここでも湯元の街までは、湖を左に巻いていく近道を選ぶ。
日光市へ下るバスの時刻表は、先日メモをしておいた。それほど待つこともなく、湯元発14:35の東武バスに乗る。10分ほど走って赤沼茶屋にて降りる。停めてあったクルマに乗り換え、靴もメレルのトレッキングシューズからアディダスのスニーカーにはきかえる。
hinano先生は、僕がどうしても名前を覚えられない、中禅寺の裏通りにある木こり小屋のようなパン屋で、クルミを練り込んだ田舎風のパンをお買いになった。
そのままhinano先生を、明朝から始まる日光MGの会場メルモンテ日光へお送りする。
4時30分に帰社する。シャワーを浴びて着替えをする。終業時間まで事務室にて仕事をする。
5時30分、社員のために送迎バスが来る。僕は、遠く和歌山市から日光MGへ参加してくださる、「ミュージックマートエンターテインメント」 のイワハシトシアキさんを、下今市駅のプラットフォームに出迎える。
6時30分より、霧降高原のメルモンテ日光にて夕食会が始まる。長岡市の 「トンボ繊維」 からご参加のスズキノブオさんとハラアツコさん、「小熊商店」 のイトウノゾムさんは、既にクルマで到着されていた。
夕食後は、場所を移して交流会に入る。お客様も我々も、日光MGにおいて等しく学びと発見が得られることを希望するとの、乾杯の辞を述べる。僕もたまには、真面目なことも口にする。
交流会は10時まで続いた。屋上の露天風呂に入り、部屋に戻ってメイラーを回す。11時前に就寝する。
深夜と呼ぶにもいまだ早い、0時30分に起床する。
事務室へ降り、メイラーを回す。顧客から、
「ウェブショップで、送料がいくらかかるか調べようとしたが、どこをクリックしてよいものやら、ひとしきり悩んだ末、ようやくトップから階層をふたつ降りたところに発見した」
とのメイルが届いている。偶然、僕もきのう、あるアウトドアのウェブショップを訪ねて、やはり送料のペイジを探してさまよったところだった。早速、トップペイジに 「送料 & お支払い方法 & 納期」 という小見出しを設け、これを更新する。
その顧客へ、お礼とペイジ改良の報告をメイルにて送付する。諸方のpatioに16通の返信を書く。きのうの日記を作成する。少々の個人メイルもしたためる。
朝飯は、冷や奴、キュウリのひしおマヨネーズ和え、焼きたらこ、コンブの佃煮、ニシンのサンショウ漬け、目玉焼きとピーマンの油炒め、メシ、豆腐とワカメと万能ネギの味噌汁。
夏が戻ってきたかのように、ツクツクボウシが鳴いている。気温は高いが湿度は低い。美味い食べ物が即、好きな食べ物ではない。不味い食べ物が即、嫌いな食べ物とは限らない。それと同じく僕の場合、過ごしやすい季節と好きな季節は一致しない。
僕は、ウンザリするような湿熱が好きだ。
6歳の次男が 「小遣いをくれ」 と言うようになってから数ヶ月が経つ。小遣いを与えることに同意をしながら、それを先送りにしてきた。こういうことは、本当はすぐに行わなくてはいけない。数日前に、僕は次男に小遣い帳を作ってあげた。
文房具屋で売っている金銭出納帳と同じく、日付、摘要、収入金額、支払金額、差引残高を項目行に持つ小遣い帳に、次男が 1週間ぶりにもらった100円を記帳する。
夕刻になるとセミの声が聞こえなくなるのは、セミがこの時間に鳴き止むのではなく、自室が樹木から離れているせいだろうか。
カスピ海ヨーグルトとモモを食べ、入浴して9時に就寝する。
朝4時に起床する。
事務室へ降りる。ウェブショップ のチェックをし、きのうの日記を作成する。メイラーを回し、取り急ぎの用件にのみ返信をする。会社のpatioをざっと読む。
きのう栃木旅行開発のトバヤシヒロシさんにいただいた