2024.7.23(火) 本を読む環境
早朝、「汁飯香の店 隠居うわさわ」の先週のお客様の、書き残してくださった情報をコンピュータに入力する。それを終えて時間を計算したところ、入力にはおひとり様あたり1分と少々を費やしていた。
開店の8時30分より前にお客様に恵まれる。その後も客足は途切れず、9時を過ぎたところで外に置いたインパチェンスのひと鉢が萎れていると、女性のお客様よりご指摘を受ける。前述のように開店前からお客様がいらっしゃったため、今朝は水遣りができなかったのだ。
朝日をふんだんに浴びていた当該のインパチェンスには水を遣った後、冷房の効いた店内に長男が引き入れた。しばらくすると花も葉も見ちがえるほど生気を帯びてきた。このひと鉢に関しては当分のあいだ店の中に留めるべきと、長男は言った。
昼ごろ、その鉢の場所をすこし移そうとして持ち上げたところ、鉢の底の皿から水がこぼれた。そのままにしておけば床のワックスが白くなる。よって下に敷くべき古新聞を事務室の裏から取って戻る。一部を丸ごと敷いたのでは厚みが過ぎるから適当な枚数を選ぶうち、日本経済新聞の最新の書評欄に「パリの都市計画 権力と摩擦」という1冊を見つける。
床にこぼれた水の処置を終えてから、その「新凱旋門物語」の書評を読む。活字を追う目は更に「活字の海で」のコーナーへと降りていく。見出しには「お酒・食で広がる読書体験」とあった。
先般、日光市立今市図書館館長のワタナベトモアキさんと店頭で立ち話をさせていただいた。その際、活字を欠いてはひとりで飲酒喫飯ができない僕の性癖について述べ、銀座からは行きつけだった近藤書店、植草甚一の愛したイエナ、また旭屋書店や福家書店も失われてしまったと続けた。
「お酒・食で広がる読書体験」を提供している書店については「飲み食いをしている全員が机上に本を開いている風景とは、一体全体、どんなものだろう」とは思う。
朝飯 茄子の揚げびたし、大根おろしを添えた納豆、「らっきょうのたまり漬」とツナのマヨネーズ和え、大根と胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 天ぷら其の一、天ぷら其の二、素麺、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)
2024.7.22(月) ようよう
目を覚まし、しかしすぐに起きることはせず、闇の中で静かにしている。しばらくして枕頭のiPhoneを手元に引き寄せると時刻は3時57分だった。即、起きて洗面所を経由して食堂に出る。食器棚の電波時計は4時を20秒だけ過ぎていた。
こうして書き出した日記は、朝食までに起きたことのみを記して終わることが多い。つまり僕には朝にすることが多い、ということだ。それを苦にすることはまったく無い。むしろ、このひとりの時間を過ごすために一日がある、と言っても過言ではないような気がする。
2020年3月、ウドンタニーでマッサージ屋のおばちゃんに「夜は遊びに行くのか」と訊かれた。「興味が無い」と答えると「夜の街は金のことばかり」と、おばちゃんは”money”という言葉を繰り返した。僕にとって夜に使う時間は価値が低く、朝に使うそれは、何をしているというわけでなくても、とても高く感じられるのだ。
日中、秋のタイ行きに際してのホテルを予約する。チェンライでの前半4日間は街の真ん中、後半の3日間はコック川沿い、それも「川向こう」に取った。川向こうでも予約サイトによれば貸し自転車があるというから、昼食を摂るため街へ出るにも苦労は無いだろう。バンコクでの1泊は空港までの道のりを考えて、中心部でもやや空港寄りに決めた。8泊の総額は日本円で43,732円だった。
夕刻、航空券を頼んであった旅行社からメールが入る。羽田、バンコク、チェンライのタイ航空機による往復は燃油サーチャージ、外国諸税、空港施設使用料、手配手数料を含めて109,200円だった。昨年のハジャイ行きのほぼ半額、6月のスコータイ行きにくらべても2割ほど安くなっている。
テレビや新聞は、起きていることを、より大げさに伝える傾向がある。4人でハワイへ1週間の旅行をして200万円を費やした、という家族をテレビのニュースで観たことがある。「ドルに対する円の相場が低いときに、なぜそんなところへ行くのか」と、僕などは驚くばかりである。
初更、夕立があって、雷が鳴る。ようよう、本当の夏が来たらしい。
朝飯 生玉子、茄子の揚げびたし、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 胡麻のつゆの素麺
晩飯 “THE FLYING-GARDEN”のひらひらマッシュルームサラダ、こだわりビーフシチューハンバーグ、カラフの赤ワイン
2024.7.21(日) 自動翻訳機
貸し出し式の携帯電話の夢を見ながら目を覚ます。なぜそのような夢を見たかといえば、7月13日の日本経済新聞で紹介された、AIのディープラーニングを利用した自動翻訳機のことが頭に残っていたためと思われる。「携帯電話と自動翻訳機のどこが関係しているのか」と問われれば、海外で通じる携帯電話をはじめて使ったのが2002年11月のシンガポールであり、それと、手に入れれば海外で使うことになるだろう翻訳機が、多分、頭の中で結びついたのだ。
6月のシーサッチャナーライでは、ホテルのオネーサンと僕との会話はほとんど、オネーサンのスマートフォンを介して行われた。オネーサンがスマートフォンにタイ語でなにやら呟く。そのスマートフォンには翻訳された英文が浮かぶ。それを僕は読んで、オネーサンが僕の口元に向けたスマートフォンに英語で答える。スマートフォンには翻訳されたタイ語が示される。それを読んだオネーサンが… ということを繰り返した。僕はタイの草深い田舎にいながら未来を生きているような気分になった。そして「なるほど、こういうホテルも、それはそれでありだ」と感じた。
自動翻訳機にはとても興味がある。なぜそれを手に入れないかといえば、ひとつは紙1枚でも余分には携帯したくないという性格。もうひとつは「口でしゃべっちまった方が早えぇじゃねぇか」という考えによる。
「口でしゃべっちまった方が早えぇ」とはいえ、僕の場合、英語で込み入った会話はできない。タイ語に至っては、メシ屋で注文を通すとか、道を間違えそうになっているタクシーの運転手に修正を促すくらいのことしかできない。しかし自動翻訳機は「ありがとうございます。でも結構です」というあやふやな日本語まで正確に訳してくれるという。
そういう次第にて、自動翻訳機には大いに興味がある。しかしそれを手に入れて携帯するということは、かなり高い確率で無いような気がしている。
朝飯 穴子の蒲焼き、鮭の昆布巻、鮭とイクラの麹漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと大根と若布の味噌汁
昼飯 胡麻のつゆの素麺
晩飯 白茄子とトマトのオリーブオイル焼きを添えたプレーンオムレツ、パン其の一、パン其の二、チーズ、Chablis Billaud Simon 2018
2024.7.20(土) 風鈴ふたたび
起きて服を着て洗面所に移動をしたら、カーテンに隙間を作って空を見る。快晴ではないものの、晴れている。空は一時もじっとしていない、などと書けば何やら高村光太郎のようではあるけれど、食堂の湯沸かしに電源を入れて即、屋上へ上る。そうしてiPhoneのアプリケーションのフィルターのうち、どれを選べば実際の色にちかくなるを確かめつつ、あちらこちらにレンズを向ける。
今週は火曜日、水曜日と、早朝に足温器を使った。土曜日の今朝は一転して、食堂の空気調整器を冷房にして動かす。「関東の梅雨はおとといの木曜日に上がったのではなかったか」と検索エンジンに当たると確かに「関東甲信地方と東海地方が梅雨明けしたとみられる」との、気象庁による18日の発表があった。
6時より、きのうの夜から仕込んでおいた麺つゆの仕上げにかかる。それと平行して朝食の準備を整える。午前、重い長脚立を隠居に運び、軒先に風鈴を提げる。苦労をして取り付けたものであれば、できるたけ頻繁に鳴って欲しい。
朝飯 トマトサラダ、生玉子、麺つゆから引き上げた椎茸、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と玉葱と若布の味噌汁
昼飯 胡麻のつゆの素麺
晩飯 トマトサラダ、白茄子のオリーブオイル焼き、パン、チーズ、Chablis Billaud Simon 2018
2024.7.19(金) 風鈴
13日にお墓に供えた花は、翌日に水を換え、以降は雨が続いたため、そのまま置き放っていた。晴れたきのうは仕事と東京行きで、手入れはできなかった。今朝はようようお墓を訪ね、いまだ保ちそうではあるものの、花は処分し、花立ては入念に洗う。
Tik Tokのアカウント「梅太郎」に寄せられたコメントにはほとんど返事をしている。今日は、いくつかに混じって「納豆は匂いが苦手で、生まれてこのかた一度も口にしたことがない。克服の方法はあるだろうか」という質問が上がっていた。
僕は、20代のはじめまではパクチーとホヤが苦手だった。それを年長の友人ヨコタヒロシさんに話したところ「食いが足りねぇ」と言われた。「なるほど」と得心して、パクチーは台湾料理の台南担仔麺へ行くたび単品で注文して食べに食べた。ホヤも居酒屋の品書きに見つければかならず頼んで食べた。
パクチーは、タイでは日本の長葱くらいの頻度で料理に使われる。今や僕は、タイで何かを食べても、そこにパクチーの風味をいちいち感じることはない。というか、それではまるで味盲のようだから言い換えれば、特に意識はしない。ホヤは、生でも莫久来でも好む。いわゆるスパルタ式による克服であり、それを質問者への答えとした。
午前、秋の航空券を、馴染みの旅行社にメールで発注する。「確認でき次第ご案内させていただきます」との返信が夕刻に届く。最北部から戻ったバンコクの滞在は、結局のところ1泊に留めた。
夕刻になってはじめて、犬走りの梁に風鈴の提げられていることに気づく。これまで風鈴は僕が取り付けていた。今年はそれを、長男がしてくれたのだろう。風鈴は隠居の軒先にも、できるだけはやく提げるべきだろう。
朝飯 キャベツとピーマンのソテー、トマトのスクランブルドエッグ、納豆。南瓜の甘煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 納豆のつゆの素麺
晩飯 蛸のサラダ、パン、ブロッコリーのソテーを添えた鶏のトマト煮、チーズ、Chablis Billaud Simon 2018、ロールケーキ、Old Parr(生)
2024.7.18(木) hopping
今日は東京で4つのすることがある。朝から午前にかけての仕事からして、列車に乗れるのは10時前後になるだろう。スマートフォンのアプリケーションを立ち上げる。条件に合うのは下今市10:34発のスペーシアX2号だった。即、もっとも安い普通席に座席を確保する。
浅草から神田、神田から新橋、新橋からは徒歩で銀座、銀座から日本橋と、銀座線の走る上を移動しつつ「まるでアイランドホッピングみたいだ」と感じる。
「琉球列島の南下はクセになる」とは、同級生のコモトリケー君がむかし言ったことだ。「海燕ジョーの奇跡」も、琉球列島を南下しつつ展開する物語ではなかったか。そして「オレも南の海へ行けば、アイランドホッピングをするだろうか」と考えて即、打ち消す。僕ならひとつの島の、椰子の葉陰でずっと寝ていることだろう。
日本橋まで来て時計を見ると時刻は16時を過ぎたばかりで「だったら家でメシが食えるじゃねぇか」と、早めの帰宅を決める。
浅草で時間を調整するときにはいつも、駅の上の「くまざわ書店」へ行く。新聞の書評の下に当該の本を置いた一角にはいつも、心惹かれる数冊がある。今日も2冊を脳に刻み、しかしそれらを実際に買うかどうかは分からない。家の棚にはいまだ、読んでいない本が山ほどあるのだ。
朝飯 生のトマト、茄子とピーマンの油炒め、大根おろしを添えた納豆、目玉焼き、「なめこのたまり炊」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 「ドトール」のチーズトースト、コーヒー
晩飯 枝豆、春雨サラダ、空心菜の牡蠣油炒め、焼き餃子、紹興酒有限公司」の「紹興貴酒」(生)、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)
2024.7.17(水) 思案
夜の雨は止んだらしい。しかし地面はいまだ濡れている。朝4時すぎの気温は、きのうのそれほどは低くない。窓を開けて風を遠し、しかし温風の出る足温器は、きのうに引き続いて使う。
今日は月に1度の店休日で、店は閉めているものの、ほとんどの社員は出社をして、それぞれの仕事に従っている。店休日には道の駅「日光街道ニコニコ本陣」で商品を買ってくださるお客様が増えるため、朝は普段より多めに納品をする。それが長引いて、8時30分からの、隠居での場長会議には、すこし遅れて参加をする。
この会議の最後のところで、9月の下旬から10月の上旬にかけてタイへ行くことを皆に伝える。行き先は、オートバイがあればミャンマーにもラオスにも90分ほどで行くことのできる最北部チェンライ。することはいつもと変わらずプールサイドでの本読み。チェンライの美点を3つだけ上げるとすれば、静かで食事が美味く物価が安い、となるだろうか。
往路はいつもと変わらず羽田00:20発のタイ航空。深夜便を嫌う人もいるけれど、時間を有効に使える点において、僕はこれを好む。スワンナプーム空港には04:50着。チェンライへの乗り継ぎ便は、コロナ前はタイ航空の07:25発があったものの、現在は08:20発になっていて、何となく面白くない。
帰りにバンコクで何日を過ごすか、というところにのみ迷いはある。これまでは、地方から東京へ戻るときには、バンコクに1泊のみのことが多かった。「たかだか1泊で何ができるか」という気持ちがある一方「1泊で充分じゃねぇか」と考えるところもある。しばらく思案してみることにしよう。
朝飯 グリーンアスパラガスのソテーを添えたオムレツ、なめこのたまり炊、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、トウモロコシの炊き込みごはん、揚げ茄子と揚げピーマンの味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 「食堂ニジコ」から持ち帰った豆腐の塩煮、海老春雨丼の頭だけ、鶏の唐揚げ、「カルフールキッチン」の稲荷寿司、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)
2024.7.16(火) 荷札の作成
きのうに続いて3時台の理想的な起床。食堂に来て即、窓を開ける。小雨が降っている。しばらくすると肌寒さを覚えて、冬から仕舞わずにいた足温器の電源を入れる。まさに梅雨寒、である。
今日の配達は、製造係のタカハシアキヒコ君。最初のお届け先はタカハシ君にとって未知の会社。更には僕が顔を出した方が良さそうなお得意様だったため、タカハシ君のトヨタハイエースを僕の運転するホンダフィットで先導する。タカハシ君と別れて後は、そのまま銀行へと向かう。
道の駅「日光街道ニコニコ本陣」は、今日は月に1度の定休日。この施設ができた当初は、社員の誰もが配達できるよう経験を積んでもらった。しかししばらくするうち、定形の仕事に縛られない唯一の存在である僕が配達を担うようになった。その道の駅が休みの日には、何となく物足りない気持ちになる。
夏の贈答による事務室と製造係の繁忙は、いまだに続いている。事務室には出荷日別に分けられた発送伝票の箱が積み上がっている。本日お受けした地方発送の商品が出荷されるのは今月20日。つまり到着まで5、6日の時間をいただいている。それをお客様には許容していただけて、多いに有り難い。
賞与の支給に伴う社員との面談は、いまだ続いていて、今日はふたりと話し合いを持った。残るのはふたり。金曜日には完了の予定である。
海外に小包を送る必要があって、終業後に荷札を作る。午前に郵便局で教えてもらったところによれば、今年の3月1日より、手書きの荷札では、海外へ荷物が送れなくなったという。荷札の作成は「国際郵便マイページサービス」というサイトに自分を登録してから先へ進む。スマートフォンでも利用は可能とはされているものの、あの小さな画面にメールアドレス、パスワード、依頼主と届け先の住所などを指先1本で入力していては、一体全体、どれほどの時間を要するか想像もつかない。20分間ほどキーボードを叩き続けてようよう、1枚の荷札をプリンタから出力する。
朝飯 目玉焼き、牛蒡と人参のきんぴら、納豆、菠薐草の胡麻和え、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とオクラの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 胡麻だれて食べる揚げ茄子と揚げピーマン、豚の冷しゃぶ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、アイスバー、Old Parr(生)
2024.7.15(月) 半纏を着て
早く寝ることに成功すれば、早く起きることにも成功する。「成功とは大げさな」と言われれば、酒の量が過ぎて食卓で眠ってしまうとか、湯船の中で眠ってしまうなどのことがあると、その後に上質な睡眠を得ることができず、早起きもできなくなるのだ。今朝は3時42分に起き、食堂には3時49分に来ることができた。
きのうの店は大繁忙で、販売係のサイトーミホコさんは「一杯一杯で」と言葉を残して帰った。三連休も3日目ともなれば、お客様の数も、きのうほどは多くならないだろう。朝のうちはそう考えたものの、時間によっては、また個々のお客様の要求によっては、やはり忙しくなった。
午前と昼どきに1度ずつ、お客様にご挨拶に来るよう家内から電話を受ける。そのたび大正時代のそれを数十年前に復刻した半纏を着て「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ向かう。昼どきにはキャッシュレジスターの前を離れることが中々できず、家内をやきもきさせてしまった。
週初の銀行営業日の前日、つまり日曜日や今日のような連休の最終日は、閉店後に長く時間を取られることになる。1週間分の売上金をまとめて入金の準備をするほかに、今日は両替のための種銭の計算もあった。その仕事を6時50分すぎにようやく終えて、八坂祭の町内役員による直会の場所へと向かう。
朝飯 めかぶの酢の物、揚げだし茄子、甘唐辛子とトマトの油炒め、鮭の焼きほぐし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 揚げだし茄子のつゆの素麺
晩飯 「やまだ宴楽」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「アサヒビール」の麦焼酎「一番札」(お湯割り)
2024.7.14(日) 夜遊び
「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、きのうも今日も明日も満席。きのうは本店にて幾組かのお客様に案内を請われた。予約で埋まっている旨をご説明すると「予約制なんですか」と驚かれるが、隠居は別段、予約を必須とする店ではない。ただしご予約をいただけば承る。それが集積して、結局のところ満席になるのだ。予約の困難な店、というわけでもない。今週末は土曜日も含めれば三連休のため、たまたまご予約が集中したのだろう。
今朝、メーラーを起動すると、その隠居に手書きでは処理したくない数のご予約が今月や来月に入っている。よって4時30分に事務室に降りて、それらを紙に出力する。そして逐一、壁の表に転記していく。
そういえばきのうは、石牟礼道子の本を買ってくださったお客様が、夜の街でしばしばオヤジと会っていたと、教えてくださった。オヤジは酒は飲まなかったが夜遊びは好きだった。ある師走などは、31日間のうち30日は、30キロメートルちかく離れた宇都宮まで遊びに行っていたのではなかったか。僕はオヤジとは逆で、酒は好むが夜遊びはしない。夜は早く寝たいだけ、である。
6時前から朝食までのあいだに、今週金曜日に使い切ったステーキソースの次の分を、2019年7月13日のレシピに従って作る。安い肉でも嬉しい。週に一度はビーフステーキの食べたい今日この頃である。
朝飯 トマトサラダ、納豆、揚げだし茄子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と玉葱と若布の味噌汁
昼飯 胡麻のつゆの素麺
晩飯 スパゲティミートソース、Chablis Billaud Simon 2018、マドレーヌ、Old Parr(生)