2022.8.7(日) 午前、午後
昨秋に亡くなった叔父の、今日は初盆が執り行われる。それに先だって、朝、そのお墓を掃除する。仕事の合間を縫っての掃除にて、隅から隅まで、とはいかなかった。僕は物忘れが激しい。よってiPhoneには9時45分にアラームを設定した。そしてその音の鳴ったところで席を立ち、如来寺へ向かう。
如来寺は道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の至近にある。道の駅では花も線香も売っている。それを知っていれば、地元に住む以外の人も、ほぼ手ぶらで墓参りができる。従姉妹とその子供が供えた花は、秋を感じさせる地味な色合いながら、丈の高い立派なものだった。
法事は20分ほどで完了した。僕はお寺にはクルマで行った。そのホンダフィットに3人を乗せて店に戻る。そこから「汁飯香の店 隠居うわさわ」に案内をする。池水に架かった石の橋を見て「そうそう、これ」と従姉妹は喜んだ。子供のころに東京から来ると、我々は隠居の庭で散々、遊んだものだ。
午後はこの秋にお客様へお届けするご案内の、お送り先を特定する。
朝飯 トマトサラダ、焼き鮭、冷や奴、納豆、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とパプリカの味噌汁
昼飯 納豆のつゆの素麺
晩飯 めかぶの酢の物、ジーマミー豆腐、冷やしトマト、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、空心菜炒め、蒸し焼売、焼き餃子、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)、葛餅
2022.8.6(土) 2度目の麺つゆ
先月25日の早朝に作った麺つゆは、まるで東京の藪系蕎麦屋のそれのように塩辛かった。それがようよう底を突いた。よって次の1リットルには新たな製法、新たな調合比を用いるべく、きのうメモに残した。
早朝、そのメモを調理台に置く。干し椎茸によるだしは昨夜から準備をしておいた。かえしには砂糖が含まれているものの、今朝は更に、15ccのスプーンに2杯のそれを足した。同量の酒も足した。かえしは前回から50ccを減らした。
「味見をしながらあれこれの調味料を微量ずつ加えていく。そうすれば理想の味が実現する」と家内は言う。しかし「微量ずつ加えていく」では、明確なレシピは残せない。もうひとつ、僕は一発勝負を好む。そうしてできあがった2回目の1リットルは、冷ましてから冷蔵庫に格納した。
昼、そのつゆで素麺を食べてみた。いまだ塩辛い。甘さも足りない。この1リットルは、せいぜい素麺を食べ、できるだけ早く使い切り、次の1リットルを作ることにしよう。
ところでここ数日は涼しい日が続いている。明日は立秋である。素麺に似合いの暑さが戻ってくれることを、僕は祈って止まない。秋は好きでないのだ。
朝飯 納豆、生玉子、めかぶの酢の物、唐辛子の炒りつけ、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とパプリカの味噌汁
昼飯 茄子と乳茸のつゆによる素麺
晩飯 「京都蒸留所」の「季の美」(ソーダ割り)、ベビーリーフを添えたベーコンエッグ、ニンニクと唐辛子のスパゲティ、2種のパン、Chablis Billaud Simon 2015
2022.8.5(金) 造反有理…ではなくて
目を覚まして枕の下からiPhoneを取りだし、ローマ字の”d”あるいは八分音符に似たTikTokのアイコンをタップする。「梅太郎」のアカウントへアクセスすると、いわゆる「アンチ」のコメントが真っ先に目についた。そのことにより「今回の動画はイケたな」と確信する。
「アンチ」とは「けなし」や「嘲笑」をSNS上に送りつけてくる人を指す。「アンチ」の来訪は、動画の再生数が異常に上がっていることを示している。むかしの桂三枝、今の文枝ではないけれど「いらっしゃーい」である。
「梅太郎」のTikTokは、普段は朝食を食べるだけのものだ。それに加えて先月の17日からは、おかずを準備して味噌汁を作り、それを食べるまでを「10分で準備できる頑張らなくても美味しい朝食」と題して週に1度ずつ上げてきた。今回のそれは、ウェブ上に上げてから数時間で再生数が15万回を越えている。ここ数ヶ月間の「梅太郎」では滅多にない数字である。
ところで、実店舗やウェブショップで商品が売れに売れている思われる人の動画が、このところTikTokに目立ちはじめた。商売同様、かなりの再生数やフォロワーを集めていると思いきや、意外や苦戦をしている。中には凝りに凝って作り込んでいる動画もあるものの、立ち止まる人の少なさや反応の薄さの原因は何だろう。それを詳しい人に訊ねると、以下の答えが戻った。
1.発信者が急増してからの参入では、再生数やフォロワーの積み上げは難しい。
2.従来型のお役立ち情報や商品紹介は、今やバズりにくい。
一方「梅太郎」については、以下のように分析してくれた。
1.先行有利。
2.右脳に訴える簡潔さ。
3.公開頻度の時間的規則性。
4.継続による動画の蓄積。
僕は何が何やら分からないが、現在の状況が好調なのであれば、このまま続けて行こう。もうひとつ、それを維持しながら様々な様式を試していくことも肝要である。
今回の「10分で準備できる頑張らなくても美味しい朝食」の再生数は、夕刻には30万回に迫ろうとしている。2週間前は35,900だったフォロワーが、今日は37,800に達した。多いに有り難い。
朝飯 茄子の揚げびたし、トマトとキウイのサラダ、菠薐草と海苔のナムル風、納豆、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の雷ラーメン
晩飯 「京都蒸留所」の「季の美」(ソーダ割り)、トマトとレタスとモッツァレラチーズのサラダ、2種のパン、ズッキーニとパプリカのソテーを添えたポークソテーバターレモンソース、Chablis Billaud Simon 2015
2022.8.4(木) 雨の目安
同級生が教師に叱られた話だから、個人の名は出さずにおく。気象の係をしていたその友人があるとき、前日の雨量を理科の教師に訊ねられた。「200ミリです」と答えたところ、教師は激高にちかい怒りを顕わにした。「そんなに降ったら街が流されちまう」と、教師は口角に泡を溜めた。傍観していた僕は、ひとつ利口になった。「1日に200ミリの雨は、街を流すほどの量」という知識を得たのだ。
夕刻のニュースによれば、新潟県岩船郡関川村のアメダスは、1時間で149ミリ、12時間で500ミリちかくの雨量を記録したという。山形県でも石川県でも、気象庁の職員が驚くほどの雨が降っている。「街が流されちまう」どころの騒ぎではない。50年に1度、100年に1度、観測史上最多、という量の雨が、ここ数年は常態化してしまった。
らっきょうの出来は、栃木県産は平年並み。宮崎県産は歴史的不作。昨月の日記にも書いたことだが、茗荷は収穫期に大雨が降れば、一瞬で不作になり価格は高騰する。生姜は雨を好むと言われているものの、過ぎたるは及ばざるが如しだ。
夜、冷蔵庫の片隅にあった、使いかけの生姜をすり下ろす。長雨や豪雨に見舞われなかった畑の生姜である。それを他の夏野菜と共に、素麺の薬味とする。
朝飯 菠薐草のソテーを添えたベーコンエッグ、茄子の揚げびたし、納豆、甘唐辛子の炒りつけ、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と大根とズッキーニの味噌汁
昼飯 鶏そぼろのつゆの冷や素麺
晩飯 「京都蒸留所」の「季の美」(ソーダ割り)、柴漬け、茄子と獅子唐の素揚げ、薬味たっぷりの冷や素麺、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)
2022.8.3(水) 美味さを邪魔するもの
今朝、艶やかな茄子を予期せず大量にいただいた。僕は野菜を好む。野菜の中では特に、夏のものが好きだ。味や香りはもちろんのこと、そこに夏の気のようなものが充満している印象も、また「特に好き」に関係しているかも知れない。
トマト、胡瓜、茄子、ピーマン、茗荷などは、僕が子供のころは夏にしか食べられなかった。オクラは、1960年代の中ごろにはいまだ珍しく、どこにでもある、というものではなかった。
とにかく大量の茄子である。そして冷蔵庫には獅子唐もたっぷりある。よって今夜のおかずは茄子と獅子唐の素揚げあたりではないかと予想をしていた。ところが家内からは、今夜のおかずはステーキと伝えられた。意外に感じたけれど、とにかく午前のうちに知れて良かった。
僕の持つ赤ワインは古色蒼然としたものばかりだ。寝かせた瓶の下側には澱が溜まっている。その澱を、瓶を立てて底に沈めないと、飲むことができない。今日の持ち時間は充分である。
終業後、ワイン蔵の外に立てておいたその瓶を静かに持って食堂に入る。そしてその栓を抜いてから、シャワーを浴びるべく風呂場へ行く。
夏の夕食は、半裸体で食べると、余計に美味い。嘘と思うなら、とりあえず腕時計や指輪だけでも外してみてはどうか。僕の言うことの半分は理解できるに違いない。
朝飯 唐辛子の炒りつけ、ウインナーソーセージと小松菜のソテー、茄子の揚げびたし、トマトとキウイのサラダ、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と揚げ湯波の味噌汁
昼飯 茄子と乳茸と納豆のつゆによる素麺
晩飯 トマトとレタスとチーズのサラダ、TIO PEPE、ズッキーニと茄子のソテーを添えたビーフステーキ、CHATEAU BARATEAU 1993、桃
2022.8.2(火) 星降る夜に
きうのの写真スタジオは「浅草の寺院群の中に、よくもまぁ、こんなクールな場所があったものだ」と僕を驚かせた。小さなビルにもかかわらず、入口はオートロックだった。2階で停まったエレベータの扉が開くと、そこはもう、コンクリートを打ち放したスタジオだった。
その矩形の空間には、仕事の邪魔にならないほどの音量で音楽が流れていた。内容は日本の歌モノだった。「有線ですか」とのデザイナーの問いに「私が集めたものです」とカメラマンは答えた。僕の、音楽に対する知識は極端に乏しい。日本のバンドでいえば、ビーズもザードもグレイもグローブも何が何やら分からない。
ミックスナッツとドライフルーツのたまり漬に、カメラマンは7、8客の器から、僕が持参した宋胡録のカケラと朝鮮の小皿を選んだ。商品の撮影は、順調に進みつつあった。
部屋のどこにあるのか分からないスピーカーから、いきなり、がなり立てるような声が放たれはじめた。ヤケのヤンパチのような、ぶっきらぼうな歌いよう。リズムはスカ。
「これ、誰ですか」
「コーモトヒロトです」
「バックはスカパラですか」
「そうです」
小さなガラスのピアスを耳たぶに通し、ツバの真っ平らなキャップをかぶったデザイナーは、このあたりの歌には詳しくているらしかった。
滅茶苦茶なのにカッコイイとは、ずるいではないか。シド・ヴィシャスのマイ・ウェイとおなじ種類の、それはかっこよさだった。
一夜が明けて今朝、否、いまだ夜は明けていない、とにかく「甲本ヒロト スカパラ」と検索エンジンに入れてみた。youtubeに現れたのは「星降る夜は」という曲だった。「滅茶苦茶なのにカッコイイとは、ずるいではないか」と、また思った。
「それにしても」と一旦、立ち止まる。「星の降る夜なんて、経験したこと、ねぇな。雨の降る夜のことは、いくつも覚えているけど」と、ふたたび頭を動かし始める。PCから流れ出る音は、朝にふさわしくなく、とても、大きい。
朝飯 スクランブルドエッグ、菠薐草と海苔のナムル風、茄子の揚げびたし、納豆、胡瓜のぬか漬け、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布とパプリカの味噌汁
昼飯 茄子と乳茸のつゆによる素麺
晩飯 「京都蒸留所」の「季の美」(ソーダ割り)、トマトとレタスのサラダ、2種のパン、ポテトとマッシュルームとソーセージのソテー、2種のチーズ、ババロアのブルーベリーソース、Chablis Billaud Simon 2015
2022.8.1(月) 夕刻までは
四季の中でもっとも好きな季節は夏だ。理由を数え上げればキリが無い。身軽に動ける、ということも、そのひとつだ。今日の仕事は服装を問題としない。よって履き物はゴム草履にした。
指定されたスタジオには9時20分に着いた。商品撮影の立ち会い、という仕事が僕は好きだ。デザイナーやカメラマンは、いろいろなことを考えている。しかし僕はほとんど、撮影される商品を注視するのみだ。するとスタジオの広さにかかわらず、そのうち僕は、小さな箱に閉じ込められた気分になってくる。閉所でひとつのことに集中している、という状態が、僕はことのほか好きだ。江戸川乱歩の小説で、幻灯機の中に閉じ込められてしまった男の話がなかったか。
商品撮影は大抵、香盤の通りには進まない。つまりいつ終わるかが正確には分からない。だからその後の予定も立てづらい。今日の撮影は、意外や12時05分に完了した。いまいる場所は上野と浅草のあいだに広がる寺院群の中。夕刻までは何をして過ごすべきかと、しばし考える。
朝飯 焼き鮭、煮卵、納豆、唐辛子の炒りつけ、柴漬け、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、キャベツと若布の味噌汁
昼飯 「ドトールコーヒーショップ」のトースト、アイスロイヤルミルクティー
晩飯 「尾張屋」の2種のお通し、穴子の煮こごり、鯨ベーコン、おでんあれこれ、「立山酒造」の本醸造酒(冷や)、燗酒
2022.7.31(日) いささかの寂寥
きのうは20時すぎに就寝した。目を覚まして時刻を確かめると、いまだ日の改まらない23時38分だった。輾転反側して2時間あまり。眠気は遂に訪れない。仕方なく起床して仏壇に花と水と線香を供え、日記に取りかかる。
日記は現在、5日分の在庫がある。そのうちの、既に完成しているおとといの日記を公開する。次に、文章のみ書けているきのうの日記に画像を加えて完成させる。本日、仕事上でし忘れては困ることをメモに残す。きのう隠居で撮った、SNSに使えそうな画像を専用のフォルダに移す。未知の人によるふたつのウェブログを巡回すると時刻は3時20分。かすかに、ではあるものの、眠気を感じたことを幸いとして寝室へ戻る。
気づくと外が明るくなっている。時刻は5時38分。これで今日も、充分な睡眠を以て仕事ができる。
昼食は前日に続いて、茄子と乳茸のつゆによる素麺。
笠の裏や軸から白い粘液をしたたらせることにより「乳茸」と呼ばれるキノコは、全国的には食べらていないと思う。食感の悪さから、関東北部でも、むかしは山で蹴飛ばされていたというはなしは本当だろうか。
乳茸はもっぱら、茄子と炒りつけたり、麺類のだしに使ったりする。夏の味である。もっとも夏も、中盤に差しかからなければ出ない。つまりこれを味わうころには、夏も峠を越えようとしている、ということだ。いささかの寂寥を覚えないわけにはいかない。
朝飯 トマトのサラダ、納豆、冷や奴、唐辛子の炒りつけ、柴漬け、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、炒め茄子の味噌汁
昼飯 茄子と乳茸のつゆによる素麺
晩飯 Moët & Chandon Brut Impérial、パン其の一とトマトとオリーブのサラダ、パン其の二、「東京ぱすた日和」の「上澤梅太郎商店のなめことしその実の和風ソース」に納豆を加えたスパゲティ、桃、Chablis Billaud Simon 2015
2022.7.30(土) 厄介なこと
「もう大丈夫だ」と感じた。平熱に戻ったことは、体温計を用いなくても分かる。不具合は、長く横になっていたことにより腰が痛むくらいのものだ。しばらく休んでから充電中のiPhoneに手を伸ばす。時刻は2時38分だった。
起きて服を着て寝室から隣の洗面所へ移り、カーテンをずらす。星が出ている。東側の廊下を伝って食堂に出る。東と南に面した窓を開ける。北側の手洗いと風呂の脱衣所の窓も開ける。その瞬間、男体山や女峰山や太郎山の方から冷気が屋内に流れ込んでくる。
きのうは巻末の解説まで至っていた本を読み終え、新たな1冊を棚から選んだ。いつのころからか、本を読むときにはインターネットに繋がっている端末が手放せなくなった。本を読めば未知のことが出てくる。時には文中に明らかな誤りのあることに気づく。それらを確かめながら読み進むには、検索エンジンが要るのだ。
紙の上に活字を追うことに疲れると、TikTokで動画を観た。スワイプを繰り返すうち「新型コロナワクチンのブースター接種は必要ない」と訴える人が出てきた。
「国が3回も4回も接種を勧めるのは、薬が余っているからに他ならない。国と製薬会社のあいだには、購入した薬を捨てられない取り決めがある。よって国は、国民へのワクチン注入を止められないのだ」と、その人は自説の主張に余念がなかった。
とすればバイデンの4回目の接種も残薬処理のためだった、というのか。それを言えばその人は「打っているか打っていないかなんて、誰にも分からないんですよ」と返すだろう。もっともバイデンは、4回のワクチン接種を受けてもコロナに罹った。厄介なことである。
朝飯 万願寺唐辛子の網焼き、生玉子、柴漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、炊き込みごはん、トマトと若布と玉葱の味噌汁
昼飯 茄子と乳茸のつゆによる素麺
晩飯 冷やしトマト、冷や奴、柴漬け、枝豆、木須肉、炊き込みごはん、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)
2022.7.29(金) 副反応
ウェブショップでモノを売るか買うかしている夢を見ながら目を覚ます。からだが熱を帯びている。尿意を覚えていても、手洗いへ立つことができない。10分か20分ほどしてようよう寝台から降りる。時刻は0時53分。
用を足し、食堂に出て食器棚の抽出に体温計を探す。電子型とはいえ、いかにも古びたそれは、5分を過ぎても検温が終了したことを報せない。しびれを切らして表示窓を見ると、数字は38.2とあった。
妊婦が服用しても安心な鎮痛解熱剤カロナールが市場より払底していると、このところのニュースは伝えている。新型コロナウイルスのワクチンによる発熱に用いられるため、とのことだが、なぜ今になっての不足なのだろう。
僕は風邪で熱を出すたびセキネ耳鼻科にかかり、そのとき処方されたカロナールの余りを数十錠剤ほども持っている。これがまとめて納めてある、本棚の下の抽出から出す。そしてもっとも日付の古い紙袋に入った「200」を4錠、服用する。
今度はウェブショップではなく、実店舗でモノを売る夢を見ながら目を覚ます。時刻は5時30分。体温は36.8℃。「この分なら大丈夫か」と起きて朝食を摂り、7時35分に仕事場に降りる。そして通常の仕事のほか、味噌蔵の雨樋の具合を調べに来た業者と、蔵の裏手に回ったりする。
9時を回るころに、ふたたび調子が悪くなってくる。自宅へ戻って体温を測ると37.0℃。熱はそれほどでもないものの、からだのあちらこちらが痛い。以降は休むこととして自宅に引き上げる。
16時30分の体温は37.9℃。ここでカロナール200を4錠、服用する。これにより熱が下がり、夕食は摂れたが入浴は避ける。
朝飯 鶏卵雑炊、唐辛子の炒りつけ、柴漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬
昼飯 2種のサンドイッチ、ミルクコーヒー
晩飯 茄子と乳茸のつゆによる素麺、唐辛子の炒りつけ、煮卵、炊き込みごはん、ごぼうのたまり漬、西瓜