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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

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2024.10.31(木) できるだけ長く

20年にはならないかも知れないけれど、ここ十数年は、メレルのジャングルモックを日常の靴として、2足ずつ買ってきた。そして一方を半年のあいだ履き続けたらクリーニングに出し、次の半年はもう一方を履く、ということを繰り返してきた。

amazonの買い物履歴を調べると、現在の2足は2020年11月22日に買っていた。使い始めたのは多分、2021年の4月。これがそろそろ傷んできたため、次の2足は今年の8月8日に銀座のABCマートで買った。ウォータープルーフ仕様、それに値上げや円安も関係してか、ヤケに高く感じた。しかしネットで最安値を調べることなく、何となく買ってしまった。「だから」ということもないけれど、できるだけ長く保たせたい。ウォータープルーフに、更に防水スプレーをかけ、明日から使い始めることにしよう。

ところで今日に予定されていた火災報知器の点検は、予想より早い時間から業者が来た。工場内の施設はすべて彼らに任せられても、自宅は僕が案内をすることになる。先端に熱源を仕込んだ長い棒を持つ係に先だって寝室のクローゼットの扉を開くと、おなじようなダウン製品が並んで吊してあった。「ベストと、もう1着は何だろう」と素早く触れてみる。それはベストとおなじモンベル製の、薄い長袖の上着だった。先の冬にはベストだけでは寒さを凌げず、更に長袖のそれも買ったことを忘れていた。

冬は、寒さより、重ね着を避けられないところが嫌だ。下着とシャツとズボン以外の服は、僕にとっては仕方なく着るものに他ならない。


朝飯 炒り豆腐、蓮根のきんぴら、納豆、切り昆布の炒り煮、人参の酢漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 なめこのたまり炊、大根おろし、菠薐草の胡麻和え、かまぼことはんぺんカマスとノドグロの一夜干し牛蒡と舞茸と牛肉のすき焼き風と鮭の焼きほぐしの二色丼、「井上清吉商店」の「澤姫夢ささら純米吟醸」(燗)


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2024.10.30(水) ハンコ

何を常識とし、何を非常識とするかは、人によって違う。

「身分証明書やハンコを持たずに役所や銀行へ来る人は非常識」という常識が、役所や銀行の人にはあるにちがいない。ところが僕は、身分証明書やハンコは必要ないに違いないと判断をした場合には、それらを持参しない。

もうずいぶんと前のことになるが、役所で身分証明書を求められ、持っていないと答えたところ、それがなければ手続きができないと言われた。よって健康保険証を持って出直すと、自動車運転免許証など写真のある身分証明書が必要と、またまた知らないことを教えられた。「免許証を持たない人はどうするんですか」などと食い下がることはしない。面倒は避けるタチである。

郵便局で身分証明書を求められたときにもやはりそれを携行していず、先の例もあったため顔写真も必要かと考えて「パスポートとか」と訊くと「いえ、健康保険証とか」と返されて「国内では外務省より厚生労働省の方が信用されているのだろうか」との考えが頭に浮かんだ。

今日はやはり、必要はないだろうとハンコを持たずに銀行へ行ったところ、今日の手続きにはそれが必要と言われ、出直す羽目になった。殷周秦漢隋唐宋。「古代中国じゃあるめぇし」とは思うけれど、決まりであれば、仕方が無い。なお個人としては、ハンコの紅い色は、なにやら画竜点睛の点のような感じで嫌いではない。

海外から日本に赴任した人の奥さんが「日本はいい加減で、楽で良い」と喜んだという。「本人でなくてもハンコさえ押せば、それでコトが済む」というのが、その理由だった。日本ではハンコは厳密さの証明のようなところがあるけれど、外国人には、そのハンコがいい加減の象徴というわけで、なかなか面白いと感じた。


朝飯 生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、人参の炊き込みごはん、若布と大根とトマトの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 鮨あれこれ其の一鮨あれこれ其の二、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、「井上清吉商店」の「澤姫夢ささら純米吟醸」「久埜」の豆大福、Old Parr(生)


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2024.10.29(火) いまだ序盤

上澤梅太郎商店は繁忙期にも商品の作り溜め、作り置きはせず、常に「いま食べごろの品」のみをお客様にご提供することを旨としている。しかしそれも、精密さを突き詰めすぎると時には品切れ、あるいは製造が自転車操業になる。

日光味噌のフリーズドライ味噌汁”with LOVE”は、浅草と日光・鬼怒川を結ぶ東武鉄道の新型特急「スペーシア X」の車内で飲めるようになってから、この自転車操業の傾向がより強くなった。現在、店舗ではこれが品薄になっている。次の完成は11月6日。それまでの1週間は、肝を冷やしつつ、お客様の需要に応えていくことになるだろう。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」での商品の売れ行きに関しては、現在の紅葉狩りの季節には特に、油断がならない。朝、普段の調子で納品をしながら昼に見に行くと、予想に反して一部の商品は既にして空、ということを今月は2度も経験した。それを反省して今朝は出社直後の包装係トチギチカさんに、明日の製造量はいつもの倍にするよう、メモを手渡した。

高島屋日本橋店では明日10月30日から11月4日まで、看板催事のひとつである「グルメのための味百選」が開催をされる。上澤梅太郎商店もこの催しにお呼びをいただき、長男は今朝、トラックで現場へ向かった。初日、2日目の天気は良好。忙しくなることを期待している。

しかしこの気ぜわしさも、いまだ序盤である。健康に留意をしながら、この2ヶ月を乗り切っていきたい。


朝飯 茄子とパプリカとピーマンの味噌炒り、玉子焼き、菠薐草の胡麻和え、蓮根のきんぴら、細切り人参の酢漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とブロッコリーの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ベビーリーフのサラダ人参の炊き込みごはん、鶏のマカロニグラタン、麦焼酎「こいむぎやわらか」のTIO PEPE割り


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2024.10.28(月) 強い人、幸運な人

マネジメントゲームという研修を30年以上も受け続けている。これは参加者ひとりひとりが300円の資本金を以て会社を設立し、2日間で5期分の経営を盤上に展開するものだ。幸運も危機もすべての参加者に等く巡ってくるものの、強い人は毎回のように、参加者中で最も高い自己資本を積み上げ、表彰状を得る。

未知の土地を目指して旅に出る際には、旅行記の巨大な集積であるフォートラベルで、その場所の情報をしばしば知ろうとする。そこで気づくのは、気分の良い旅を続ける人は常に幸運に恵まれ、気分の悪い旅を続ける人は常に、面白くないことに見舞われる傾向にある、ということだ。しかし更に読み込んでいけば、前述のマネジメントゲームとおなじく、幸運も危機も、実はすべての旅人に等しく訪れているはずだ。その幸運をできるだけ多く取り込み、危機を回避するのは個人の実力。実力という言葉が強すぎるなら性格と言い換えても良いだろう。

なぜこんなことを書いたかといえば、そんなことを考えるきっかけを今日は得たからだ。今年の残る2ヶ月は、強い人、幸運な人を目指して行こう。もちろん、年が明けてからも、である。


朝飯 菠薐草のソテー、玉子焼き、炒り豆腐、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、2種の茸と大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「大昌園」のあれやこれやそれや他あれこれ「田苑酒造」の麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)


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2024.10.27(日) 静けさや

事務室のシャッターを上げるのは7時40分。真っ先に出社をしてきたのは包装係のヤマダカオリさんとトチギチカさん。そのふたりを社内に迎え入れたら即、外へ出てホンダフィットの運転席に着く。そして第50回衆議院議員総選挙の投票所である今市小学校へ向かう。たかだか数百メートルの距離にクルマを使うのは、朝の忙しさによる。

その時間、その場所にいた一般人は僕ひとり。投票用紙に鉛筆を走らせる音だけで、僕の記した内容が受付係や立会人には分かるのではないか。小学校の体育館は、それほど静かだった。

それはさておき今日は「汁飯香の店 隠居うわさわ」に朝一番のお客さまが集中している。長男は手伝いのため8時30分より隠居へ向かう手はずになっていた。ところがたまり漬の本店前にはおなじ8時30分の開店前よりお客様のクルマが駐まっている。よって長男もしばらくは本店に居残って接客に当たる。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への朝一番の納品は、配達係のイザワコーイチさんひとりに任せた。

日中、数名のアジア系のお客様にアルバイトのサイトーコナツ君がつききりで、商品の説明をしている。ここは英語の得意な彼女にお任せとばかりに、僕はキャッシュレジスターの前に立つ。ややあってそのお客様が精算のため近づいてくる。聞けば彼女たちの言葉はタイ語ではないか。よって「僕もタイ語はすこしばかりできるんです」と、財布を取り出した女性に見栄を張ってみる。

NHKの開票速報は19時55分から。しかし当方の優先順位は睡眠の方が上にある。いずれ目覚めるころにはほとんどすべての結果が出ているだろう。そして20時すぎに就寝をする。


朝飯 菠薐草のおひたし、鯖の塩焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 スパゲティナポリタンChablis Billaud Simon 2018エクレア、Old Parr(生)


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2024.10.26(土) 避けるか絞るか

「今しがた道の駅に立ち寄ろうとしたけど、駐車場が満杯で…。せっかく来たのに…。なにか方法はありますか」と日中、お客様に訊かれる。周辺に点在する別の駐車場をご案内しつつ「週末は、あそこはいつも一杯で」と言葉を添えると「その週末にしか来られない」と、お客様は苦く笑われた。

この日記にいくら書いても心に留める人はいないだろうけれど、日光に「せっかく」来るなら、観光シーズンの週末は避けるべきだ。観光シーズンの週末に来るなら「どこへ行きたい」とか「なにを見たい」などの希望をとことんまで絞るべきだ。この、僕からすればごく簡単なことのできない人のあまりに多いのはなぜだろう。

本日「汁飯香の店 隠居うわさわ」に12時30分にご予約をくださっていた13名の団体様は、渋滞に阻まれて、それでも30分の遅れでお着きになった。しかし先を急ぐとのことにて、いまだ食事を終えていない方がいらっしゃるにもかかわらず、気が急いて靴を履き、庭に出てしまわれた方もいらっしゃったと、後から聞いた。

僕の知る限り、中国、韓国、日本など東アジアの人たちは、短い日程の過密で忙しい旅行を好む。日常を忙しく働きながら、旅先でもなお忙しく動こうとする。その気持ちが僕には分からない。

夕刻、2週間の日程で日本を回っているという、アメリカ人の5人様に漬物を買っていただく。僕より20歳ほども若い現役世代であれば、2週間が旅行に割ける限度なのかも知れない。2019年3月10日にバンコクの屋台で僕に話しかけてきたドイツ人の爺様は、ラオスとカンボジアとタイを7週のあいだ旅してきたと語った。「オレもそのくらいは行きてぇよなー」とは思う。


朝飯 炒り豆腐、菠薐草のソテー、スクランブルドエッグ、炒り昆布、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と得若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ごぼうのたまり漬、夏太郎らっきょう、茹でたブロッコリーを添えた蒸し鶏、「百徳食品公司」の豆板醤とコモトリケー君行きつけのムーサップ屋のナムチム、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、シュークリーム、Old Parr(生)


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2024.10.25(金) 首の限界

午前、配達のついでにコンビニエンスストアに寄ろうとして事務机の引き出しを開けるも、いつもはそこにあるはずの財布が見あたらない。携帯電話は日に何度も探す。しかし財布を見失ったことはこれまで無かった。

きのうの夜は僕が書記と酒の取り寄せ係を務める日本酒に特化した飲み会「本酒会」の例会にて外へ出た。毎月のように変わる会場は、きのうは近所だったため、複数の四合瓶は会長による運搬に頼らず、僕が大きなトートバッグで運ぶこととした。酒瓶以外の持ち物は財布、携帯電話、投票用紙、ボールペンの4点。これらは、いわゆるバッグインバッグに収めた方が安全と思いつつ、面倒さが先に立って、そのままトートバッグに投げ込んだ。

会場では会費を支払ったから、財布はそのときまでは確かにあった。とすれば店の中に落としたか。しかし財布にはクレジットカードも入れていたから、お店の人が気づけば僕に電話をしてくるはずだ。それがないにもかかわらず「どこかに落ちていませんでしたか」などと問い合わせて、もしも無かった場合には店側も気まずさを感じるだろう。それより先ずは家の中を探そう。否、それより優先すべきは配達である。

配達から戻って、きのうの夜から今朝までの自分の行動を思い出し、その動線を辿って探すも財布は見つからない。よってもう一度、きのうの夜のことを思い出してみる。

携帯電話は料理の写真を撮るためテーブルに置いた。財布は…と考えて、これは酒瓶を取りだした後の大きなトートバッグに収めるよりは身近に置くべしと、壁を背負って座った僕の、頭より高いところに突き出した棚に載せたことを思い出した。その高さにより、テーブルの上を片づけただろうお店の人も、財布には気づかなかった可能性が高い。

いよいよ店のオカミに電話を入れる。ややあって「ありました」とオカミは声を弾ませた。「やれやれ」である。

携帯電話を探すたび「首から提げておくべし」と家内には言われる。しかし僕が日々、探すものは携帯得電話に留まらない。すべてを首から提げれば、その重さにより首は折れるだろう。すべてにエアタグを付けるのも現実的ではない。なかなか悩ましい問題である。


朝飯 茄子とパプリカとピーマンの味噌炒り、炒り豆腐、菠薐草のおひたし、炒り昆布、大根のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ミートローフとチキンカツの盛り合わせChablis Billaud Simon 2018焼きおむすび、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」


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2024.10.24(木) 辛抱

東の空に、美しくなりゆく気配が現れる。いまだ気配ではあるけれど、油断はできない。この日記を下にスクロールして、つまり過去に遡って、朝の空の画像を探す。そして見つけた10月11日のその画像にポインタを重ねると「2024年10月11日05時15分の東の空」という文字が浮き上がった。

半袖シャツに裸足では寒かろうと、そこに長袖のTシャツを重ね、靴下を履く。そして屋上に上がって明けつつある空にiPhoneを向ける。焦点を合わせるのはNTTの鉄塔。そして何度かシャッターボタンを押す。というか、シャッターボタンとされている白枠の丸い部分に触れる。時刻は5時19分。やがて太陽が顔を出すだろう紅みのもっとも鮮やかな場所は、いつの間にか、より南に寄っている。冬至まで2ヶ月。夏至が過ぎると寂しくて仕方がないという人は、あと2ヶ月の辛抱である。

隠居の軸を秋のものから初冬のものへと替えるべく、4階の和室から羅漢山人による「大黒天の圖」を選んで事務室へ降りる。恵比寿講は10月20日。旧暦によるそれは、今年は11月20日。よってこれから3週間は、この大黒様の軸をかけ続けてもおかしくはないだろう。以降は新年に向けて、やはりおめでたいものを掛けようと思う。

さてまた週末がやって来る。多くの人にとって、週末は休めることにより嬉しく感じられるのではないか。僕にとっては、商品をより多く買っていただける、ということにより、週末は嬉しい。


朝飯 じゃがいもと人参の細切り炒め、ブロッコリーのソテー、生のトマト、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、焼きおむすび、豆腐と若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 “JOHNNEY’S CAFE 638″の其の一其の二其の三其の四、5種の日本酒(冷や)、家に帰ってからのパイ、Old Parr(生)


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2024.10.23(水) 指令

本日の13時よりセキネ耳鼻科からセキネケーイチ先生が出張をしてくれて、インフルエンザの予防接種を受ける、その情報は1週間ほど前に、事務室の裏に張り出された。そこには問診票も置かれていたため、僕も1部を取って、日曜日のうちに記入を済ませておいた。

数名の社員に遅れて先生の脇に立つ。先生は僕の左腕に注射器の針を打ち込みつつ「おっ、硬い」と笑った。注射を恐れる気持ちから、筋肉が緊張していたのかも知れない。接種の希望の有無を記するための名簿をしげしげと眺めたわけではなかったものの、多分、すべての社員がこの機会に接種を受けたのではなかったか。インフルエンザで社員に休まれれば業務に支障を来す。そのための、福利厚生である。

それはさておき、夏ごろは釣銭のための10円硬貨が減らず、その50枚で1本の筒を、お盆の社員への祝儀に含めてようやく減らした。ところがここ1週間ほどはその10円硬貨が見る間に出て行って、夕刻には遂に残り100枚のみになった。このまま放置をすれば、今週末には困ったことになるかも知れない。しかし夏のことを思えば備蓄もし難い。一体全体このような「波」は、どのような原因により起きるのだろう。

2時間も押し黙ったままだった電話が、いきなり複数の回線から同時に鳴る、ということがたまに起きる。これもまた、不思議な現象である。人はときおり、目に見えない何者かからの指令により同じ行動に及ぶ、そう考えたくなることは結構、多い。


朝飯 揚げ湯波の甘辛煮、大根おろし、納豆、茄子とパプリカとピーマンの味噌炒り、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「こつぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 トマトとレタスのサラダエリンギとマッシュルームのソテーじゃがいもと人参の細切り炒めブロッコリーのソテーミートローフ、夏太郎らっきょう、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)「久埜」の豆大福、Old Parr(生)


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2024.10.22(火) 密度

田中一村の名は知っていたものの、その絵の実物に触れたことはなかった。それを観るため上野駅の公園口を昼前に出る。公園の、人種年齢を問わない人の数は大変なもので「きのうの銀座より、よほど人の密度が高けぇじゃねぇか」と、大いに驚く。

東京都美術館には、しばらく前にも来た記憶がある。そのときには何を観たのだったか。食堂で何かを食べたような気もする。あるいは一昨年の夏におなじ上野の東京国立博物館平成館を訪ねた、そのときの記憶が曖昧な形で残っているのだろうか。

「田中一村展」は出品点数の多さに加えて観覧客の数も馬鹿にならず、すべての作品を観、またすべての解説のほとんどの文字を読みつつ出口に到ると、2時間40分が経っていた。

午後、おなじ台東区内で「あなたの血管年齢を測定します」というブースの人に声をかけられ、言われるまま右手の中指を差し出す。ディスプレイには何やら分からない波形と僕の1分間あたりの心拍数が現れ、やがて僕の血管年齢は41歳と出た。何年か前に日光市内の病院で薦められて計ったそれは「年齢相応」というものだった。「41歳」は、いささかできすぎだろう。

早めの晩酌は御徒町にて。そこから地下鉄で浅草に移動をすると、17時ちょうど発の下り特急には5分だけ遅かった。よって駅ビルの上の本屋で時間を調整し、17:59発のそれに乗って20時前に帰宅を果たす。


朝飯 「ドトール」のチーズインミラノサンド、コーヒー
晩飯 「もつ焼でんアメ横店」のあれやこれやそれや、他あれこれ、梅割り焼酎


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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