2024.8.21(水) 遂に訪れず
8月の、これからの予定が次々と決まっていく。その埋まり様は「怒濤の」という表現がふさわしい。もっともそれは、あくまでも、自分のすべきことは最小限に留めようと努めている人間にとっての「怒濤」である。
午前、社会保険労務士のオカザワさんと、主にこれからの給与について話し合う。次は来月の3日。2週間に2度の面談は珍しい。
14時にご予約をいただいているバスが、その時間を過ぎても一向に見えない。そのうち到着は15時すぎになると連絡が入る。団体さんがいらっしゃるとなれば、僕は店を離れられない。15時15分になったところで到着は16時前になると、ふたたび連絡が入る。そこで僕は、その前に道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への、本日2度目の納品を済ませておくことを決める。
普段は16時までの勤務と決まっているパートタイマーのうち、カワカミナオさんは16時30分までいてくれるという。バスは16時10分に到着。それからの30分間は、お陰様で忙しく動きまわる。
閉店の定時は17時30分でも、今日は18時すぎまで客足が途切れなかった。そして懸念された夕立は、今日に限っては遂に訪れなかった。
朝飯 麻婆豆腐、木須肉、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラと若布の味噌汁
昼飯 「やぶ定」の「大もり」
晩飯 枝豆、鳥のつくね、蓮根のきんぴら、ジーマミー豆腐の冷や奴、小松菜の胡麻和え、鰹のたたき、らっきょうのたまり漬「プレミアム」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)
2024.8.20(火) 仏陀を買う
南東に面した窓を先ずは開け、今度は北西に面した手洗いと風呂場の窓を開ける。その朝、風が家の中を吹き抜けるかどうかは、その手洗いの窓を開けた瞬間に分かる。今朝の風の通りは上々。しかも涼しい。からだは心地よいものの「まだ秋にはなってくれるなよ」とも思う。
仏様のお下がりには御利益があるとか何とか言われて、小さなころは仏壇に供え、やがて冷えたごはんをときおり食べていた。そのごはんは線香の匂いがした。ということは、そのころはごはんと線香を同時に供えていたものと思われる。仏壇のあれこれを僕がするようになってからは、線香は、お茶や水や花と共に、起きて20分以内には供えてしまう。今朝、それをし終えたのは4時20分だった。
仏壇には、オヤジが亡くなったとき、ある人の口利きで買った木彫りの仏像が置いてある。その座像を見て「ホトケサマも、座っていては仕事ができません。立像の方がよろしいですね」と言った人がいる。その人が開いて見せたカタログには、近藤紘一の「仏陀を買う」に書かれているベトナムの仏像ほどではないものの、ひどく俗っぽい何体かがあった。
植木等の、僧侶だった父は自分が管理する寺の仏像の頭を叩きながら「我々の拝むべきは、こんなものではない。この先にあるものを拝むのだ」と言ったという。
仏像は、ガンダーラのものと日本のものが最高と、個人としては感じている。
朝飯 刻みオクラの鰹節かけ、揚げだし茄子、揚げ湯波の甘辛煮を薬味にした納豆、目玉焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 揚げ湯波の甘辛煮と納豆のつゆの素麺
晩飯 南瓜のすり流し、麻婆豆腐、豆苗の油炒め、木須肉、焼きおむすび、胡瓜の中華風浅漬け、夏太郎らっきょう、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)、“Patissier le son”のショートケーキ、Old Parr(生)
2024.8.19(月) 数百文字
早朝、空の色に惹かれて屋上へ上がる。そしてiPhoneを東へ向け、色調を変えつつ幾度かシャッター、と言って良いかどうかは分からないが、白い輪に触れる。4階の食堂へ戻って画像をコンピュータに取り込み、見てみると、1分のあいだに雲の具合が大きく変わっていることに気づく。
平らなところに足を着き、見上げている限りにおいては、雲の変化は「へー」くらいのものだ。しかし山の特に厳しいところにいれば、雲のうごきひとつで命を落とすこともある。そして、そのような環境に身を置いているときにしか生きていることを実感できない、という人の気持ちは僕にも分かる。
きのうの日記にも書いたことだが、秋から年末にかけてのあれこれについて、事務室内で短い話し合いを持つ。そのうち僕が大きく関わることは、カレンダーの9月と10月のページに覚え書きを残す。時期は特定されていないものの、僕が書く必要のある数百文字は、常に頭のどこかにひっかかっている。今はそれを、できるだけ早く形にすべきだ。文章は、空から降りてきてくれるだろうか。
朝飯 茄子の揚げびたし、麻婆豆腐、生のトマト、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 揚げ湯波の甘辛煮と長葱のつゆの素麺
晩飯 トマトとレタスのサラダ、カレーライス、らっきょうのたまり漬「プレミアム」、Old Parr(ソーダ割り)
2024.8.18(日) はい、喜んで
早朝に携帯電話が鳴ったときの相手は家内以外には無い。今朝のそれは、4階の食堂で水にさしたままの花を隠居まで持って来て欲しい、というものだった。お盆直後の花屋は休みのことが多く、よってあちらこちらから集めるうち、その一部を置き忘れたのだろう。朝飯前の軽い仕事であれば「はい、喜んで」である。隠居の庭には8月の濃い緑があった。
体力が限界に近づいてきたときには「次の電信柱まで走ろう」と自分を鼓舞する、と言ったマラソン選手がいた。マラソン選手ほどのことはなくても、人にはおしなべて、目に見えている区切りに向かって残る力を絞り出す、というところがありはしないか。お盆の繁忙は今日まで。何とか乗り切れそうである。
事務室内では早くも、11月に日本橋高島屋で開かれる催事「味百選」への対応、また年末の贈答需要への対応が話し合われはじめた。ひとつ山を越えれば、見る間に次の山が近づいてくる。有り難いことと言わなければならない。
朝飯 トマトサラダ、スクランブルドエッグ、ピーマンとウインナーソーセージのソテー、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 納豆のつゆの素麺
晩飯 春雨と豚挽き肉の中華風炒め、小松菜の牡蠣油炒め、麻婆豆腐、焼売、夏太郎らっきょう、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)、杏仁豆腐
2024.8.17(土) 夏のパジャマと山桜
夏のパジャマは1着しか持っていない。これが洗濯をされているときは、適当なものを流用して誤魔化してきた。しかしそれも何やら必需品の欠如、という感じで気分の据わりが良くない。
きのうの朝は無印良品のサイトを訪ね、夏のパジャマ2着を買い物カゴに入れた。同社のウェブショップは過去に使ったことがあったらしく、住所からクレジットカードの番号まで登録済みだった。当然、そのカードで決済をしようとすると「期限切れの可能性があります」と注意が出て、先へ進めない。
2027年まで使えるカードに「期限切れの可能性があります」とは何とも解せない。仕方なくそのカードを削除し、ふたたび同じカードを登録しようとすると、今度は番号を入れるセルに数字が入って行かない。そこで買い物は諦めてページを閉じる。これすなわち無印良品にとっては「カゴ落ち」である。
それまでのコンピュータを、ユニクロのアプリケーションをダウンロードしてあるスマートフォンに持ち替えて、ふたたび夏のパジャマを探す。見つかったそれを2着、今度は何ごともなく購入する。ユニクロのそれは、無印良品のそれより数千円ほども安かった。
日中、普段のお得意様が今日は「汁飯香の店 隠居うわさわ」に来てくださっているだめ、長男はご挨拶に伺った。伝統家屋の隠居に涼を得る手段は扇風機、よしず、風鈴、打ち水しかない。しかし店に戻った長男によれば、座敷には涼風が吹き抜けていたという。僕は隠居の建物を見るたび、沖縄の家を思い出す。地震にも強い。よくできているのだ。
ただし庭の山桜は、数日前の強い雨風により、大きな枝が、まるで生木を裂くようにして折れ、落ちた。盆が空けたら即、植木屋のカシワギさんに連絡をすることにしよう。
朝飯 揚げ湯波の甘辛煮、チクワの磯辺揚げ、ひじきの煮つけ、大根おろしを薬味にした納豆、冷や奴、トマトサラダ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 大葉と梅肉の素麺
晩飯 ジーマミー豆腐の冷や奴、茄子の揚げびたし、隠元の胡麻和え、グリーンアスパラガスの豚肉巻き、夏太郎らっきょう、「小林酒造」の「鳳凰美田剱」(冷や)
2024.8.16(金) 送り盆
山小屋、とはいえ雑魚寝ではなく二段ベッドに大浴場付き、ブッフェによる食事にはイクラの醤油漬けまである豪勢な環境で3日も足止めを食っている。3日目の夜は「お前の寝相をどうにかしろ」と同級生ヤハタジュンイチ君に叱られ、挙げ句の果てに寝過ごして朝の食事には遅れて行く、という夢を見ながら目を覚ます。これすなわち自由学園男子部高等科2年生の遠足の記憶によるものではないか。
悪天候により我々は上高地の五千尺ロッジに延泊をした。しかし雨は予報より早く上がり、付き添いのキラキミヒロ先生は朝のミーティングで上高地の自然を満喫するよう、生徒に促した。それに逆らって僕は朝から夕方まで部屋のベッドで本を読み、夜のミーティング時には立たされて注意を受けた。
しかしこの休養が功を奏したか、翌未明にはロックケーキを口に運びつつ梓川沿いの砂利道を速歩で進み、鬼神が乗り移ったかのような身軽さを保ちつつ前穂高の頂上に立った。あのときの好調さは、いま思い出しでも不思議である。
起床は2時51分。4階の南東と北西に面した窓を開けた瞬間より、風が強く通り始める。風は、列島の東洋上を北上中の台風7号によるものだろうか。本日の東海道新幹線は東京と名古屋のあいだで終日運休。東北、上越、山形新幹線も一部列車の運休を計画。関東の在来線や私鉄にも運休の可能性ありとは、驚くばかりだ。そういえばきのうは道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に納品の際「あしたは雨だから今日のうちに買っておこう」と、お客様にお声がけを戴いた。そしてこれを書いている3時35分現在、雨は降っていない。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」にインターネットを介してご予約くださった複数のお客様に、席は確保された旨のメールをお送りする。5時からは、先週隠居にご来店くださったお客様の情報をコンピュータにデータベース化する。と、こうして当日のことを当日の朝に書くうち、内容は朝のことだけで終わってしまうことが僕の日記にはしばしばある。
大型台風の襲来とさんざん脅かされているから、今日のお客様は多くないだろう。しかし皮肉にも本日出社の社員は店舗、事務室共に多い。それを好機として静かな4階の食堂へ上がり、9月18日からの、新宿高島屋での出張販売のお知らせハガキのお送り先を個客名簿から抽出する。
上澤梅太郎商店は、盆と正月には社員に昼食を支給する。今日のそれはカルフールキッチンの「スペシャル助六弁当」とのことだったが、僕は「日替わり弁当の安い方」と指定をした。ところが昼前にこれを道の駅へ取りに行った長男によれば「おひとりだけ小さなお弁当というのもいかがなものかと思いまして」と、僕の分まで「スペシャル助六弁当」になってしまった。
僕にはその、たくさんのおかずに稲荷寿司を添えた弁当は食べきれないのだ。檀れいより伊藤沙莉の方が好み、という男もいるだろう。「天ぷら蕎麦とカツ丼のセット」は避けて盛り蕎麦を選ぶ人もいるだろう。「スペシャル助六弁当」は誰かに譲ることとして、昼は素麺を煮る。
心配された暴風雨は「まったく」というほどに訪れない。しかし、にわか雨は頻繁に降る。事務係はそのたびノレンを出したり入れたりする。16時を過ぎると空はまるで台風一過のように晴れ上がった。夕刻の送り盆は、長男に任せる。
朝飯 生のトマト、玉子焼き、刻みオクラの鰹節かけ、茄子とピーマンのソテー、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「大昌園」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「田苑酒造」の麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)
2024.8.15(木) 夏の背広
深夜から降り始めたと思われる雨は、起きて食堂に来たときには上がっていた。雨は夜に降って朝に止むべし。理想の天気である。
日中は晴れて気温も上がる。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への、本日3回目の配達のついでに如来寺のお墓を見に行く。おととい供えた花はいまだ保ちそうではあったものの、花立ての水はお湯になっていた。よって花は処分することとし、花立ては水場で洗い、線香立ての周辺には水を流して灰を払う。叔父と叔母のお墓、また妹が亡くなる前までの古いお墓については時間も無いため、片づけは後日に回すこととする。
夕刻、シャワーを浴び、白いシャツにチャコールグレーのネクタイを締め、黒いスーツを着てお通夜の場所に伺う。お通夜も告別式も「コロナ」を経て参列する者には随分と簡単なものになってしまった。帰りに道の駅に立ち寄ると、売り切れている品、売り切れ間近の品が目立った。帰社して即、それら各々の必要とする数を紙に書き、製造部長のマキシマトモカズ君に手渡す。
夜はきのうに引き続いてシャンペンを飲む。モエ・エ・シャンドンの200mlのボトルは便利な容量だ。しかし割高だから、自分では到底、買えるものではない。
朝飯 トマトサラダ、刻みオクラの鰹節かけ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 会社支給の「えんや」のエビとホタテの合い挽き弁当
晩飯 Moet et Chandon Brut Imperial、キウイと紫キャベツとベビーリーフのサラダ、じゃがいものオムレツ、トマトと浅蜊と蛸のスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018、桃とオレンジのコンポート
2024.8.14(水) 慈雨
おとといの日記を公開し、きのうの日記を完成さても時刻はいまだ5時。おとといの朝とは段違いの余裕である。鳩が啼いている。10年か15年前まではよく聞かれた郭公の声は、今はしない。東の空が薄桃色に煙っている。スマートフォンの天気予報によれば、これから10日ほどは雨がち、曇りがちの日が続くらしい。いくらインドシナが暑いとはいえ、昨今の列島はそれ以上に暑い。雨がち、曇りがちも、悪いことではない。
食堂の棚の盆に載せた素麺が、きのう払底した。よって取り寄せた際の段ボール箱の残りすべてを、そのお盆に移す。束を数えてみれば、僕の食べる量としては28食と少々に迫っている。とすれば枯渇するのは来月のなかば。それまでに次の分を取り寄せることとしよう。
これまで昼食は、ひとつのものをしばらくのあいだ続ける傾向にあった。現在の冬はにゅうめん、夏は素麺による昼食は、その中でももっとも長く続いている。用事で東京などに出たときの昼食は、このところパンとコーヒーで済ませるか、あるいは抜くことが多い。昼食を軽くする傾向は、今後、更に強くなるかも知れない。
今月9日からの、お盆の繁忙による疲れが溜まってきた。経営者は体力、気力とも、常に強くあるべきだ。17時を過ぎるころより、きのうに引き続いて雷雨。夕食の前にシャンペン。フランスの泡の酒も下町の「ボール」も、その美味さに変わりは無い。干天の慈雨、である。
朝飯 生のトマト、コロッケ、茄子の油炒めに茗荷の酢漬け、納豆、なすのたまり漬、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、茗荷の酢漬け、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 会社支給の「コスモス」のハンバーグ弁当
晩飯 Moet et Chandon Brut Imperial、トマトとレタスとベビーリーフのサラダ、葡萄パン、2種の丸パン、ムール貝の酒蒸し、鶏とマッシュルームのトマト煮オクラ添え、Chablis Billaud Simon 2018、桃のコンポート、Old Parr(生)
2024.8.13(火) 晡下雷雨
きのうとは異なって2時台の起床。窓を開け放った食堂には、4時32分よりようやく風が通り始める。空気がそよとも動かないところから一転して風を感じるとき、戸外ではどのような変化が起きているのだろう。
5時20分より家内と如来寺のお墓へ行く。先ずは現在のお墓の墓石を、水を固く絞ったタオルで拭く。供華は白菊。「献仏不假香多」という便利な言葉を麻布の禅寺で知ってからは、供える線香はせいぜい数本に留めている。叔父と叔母のお墓には花と線香と水を供える。江戸時代からの、一体全体、どれだけの石柱があるか数えたこともないお墓には、七対の花と、それ以上の線香を手向ける。
いつだったか、家内の母の祥月命日に、タイ北部の山中にいたことがある。気が咎めたことにより、線香は日本から持参した。そして村の人に案内をしてもらった極彩色の寺でその線香に蝋燭の火を移し、いざ供えようとして、大いに焦った。灰が硬すぎて、日本の線香は受けつけないのだ。咄嗟に左手で灰をかきならし、ようやく線香の下端を灰に埋めた。彼の地の線香は中心に竹の串があるから、手入れをされていない灰にも簡単に刺さるのだ。来月下旬からのタイ行きでは、寺に参ることも無いだろう。
おとといの日記に書いた「断腸亭日常」昭和20年8月22日の一節「晡下驟雨、須臾にして晴る、夜月色清奇なり」を借りれば、今日は晡下雷雨。しかし須臾にして晴れることはなく、雨は数時間ほども降り続いた。その後、月が出たかどうかは知らない。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、スペイン風目玉焼き、コールスロー、なめこのたまり炊、なすのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラと若布の味噌汁
昼飯 納豆と胡麻のつゆのそうめん
晩飯 胡瓜と茗荷の酢の物、天ぷら其の一、天ぷら其の二、「小林酒造」の「鳳凰美田剱」(冷や)
2024.8.12(月) 強行突破
きのうは夜に飲み過ぎて、入浴の後は食堂の椅子でうたた寝をしてしまった。目を覚ましたのは日付の変わるころ。これすなわち「就寝の失敗」である。その時間から二度寝をすると、早起きは期待できない。今朝は5時28分まで寝てしまった。
おとといの日記を完成させ公開すると時刻は6時20分。通常は6時30分から朝食の準備にかかるところ、今朝はお盆へ向けて、仏壇の掃除をしなければならない。就寝の失敗による起床の遅れが、よりによってこんな日に発生しようとは。
先ずは仏壇の中味をすべて取り出し、ちかくに引き寄せたテーブルに移す。それらのうち位牌は水を固く絞ったタオルで拭く。金色の蓮の飾りものなどは、小さなハタキで埃を払う。仏壇の内外は位牌とおなじく、水を固く絞ったタオルでくまなく拭く。菓子のための高台は台所の流しで洗う。最後は線香立てと大きなボウルとステンレス製のザルを手に1階へ降り、外で灰をふるいにかける。4階へ戻ると、なめらかになった灰は、ボウルに入れたまま食堂の一角に置く。そして線香立てを水で洗って一連の作業を終える。時刻は7時5分になっていた。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日である土日月の朝食は自分で作る。コンビニエンスストアでおむすびを買い、それを社員が出社してから食べる手も考えたものの、強行突破を決める。
朝食は7時35分に食べ終えた。食器を洗うと時刻は7時38分。即、1階へ降りて事務室に入り、シャッターのスイッチを押す。ここで時刻はもっとも早い社員の出社してくる7時40分。「間に合った」である。
むかしかたぎの職人や芸人は朝食を決して抜かない。更に古風な人は一膳飯を嫌っておかわりをする。僕はごはんのおかわりはしないものの、よほどのことがない限り朝食は抜かない。明日の朝食は、今日より余裕をもって食べたいものだと思う。
朝飯 ピーマンの網焼き鰹節かけ、生玉子、コールスロー、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 トウモロコシのすり流し、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、揚げ茄子、焼き鮭、胡瓜のぬか漬け、夏太郎らっきょう、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)