トップへ戻る

MENU

お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

< 古い日記へ  

2024.6.30(日) 麺つゆの作成

美味いものを味わおうとすれば、手間ひまをかけることを避けては通れない。

たまり漬の「刻みザクザクしょうが」と同「おにおろしにんにく」を使ったステーキソースを作るときとおなじく、麺つゆを作るに際しても、その手間ひまを前にして、いささかひるむ気持ちが起きる。しかし冒頭に戻れば、それを乗り越えないと、美味いものにはありつけない。乗り越えさえすれば、それからしばらくは、のうのうと美味い味が楽しめるのだ。

1リットルの水に干し椎茸25グラムと昆布6グラムを沈めておくことは、きのうの夕刻にしておいた。以下は今朝の手順。

1.上記のだしから干し椎茸と昆布を引き上げる。ひと晩を置いて柔らかくなった椎茸は、石づきの下端を切り落としてザルに上げておく。
2.その鍋のだしを沸騰させ、保温の状態にして、血合いの入った厚削りの鰹節60グラムと宗田節20グラムを投入する。そして5分間を置く。
3.その鍋にフタをして1分間を置き、鰹節を引き上げる。昨夜の1リットルは、ここまでの行程で700ccになっている。
4.みりん100ccを投入。
5.かえし250ccを投入。
6.きび砂糖大さじ4杯を投入してよく混ぜる。
7.石づきの下端を切り落とした椎茸を鍋に戻す。
8.常温まで冷めたら専用の容器に入れて冷蔵庫に保管する。

今朝の1,050ccの麺つゆは、どれほどのあいだ保ってくれるだろう。ひと夏分の原材料は、確保済みである。


朝飯 茄子の揚げびたし、大根おろし、生玉子、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 「やぶ定」の冷やしたぬき蕎麦(大盛り)
晩飯 モロッコインゲンのバターソテーを添えた鶏のトマト煮3種のパンChablis Billaud Simon 2018


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.6.29(土) いつの間に

「よく眠れた」という気持ちの良さと共に目を覚ます。時刻は5時30分だった。しばらく横になったままでいたものの、ふと気になって、東武線の下り特急を調べてみる。浅草6時30分発の空席は残りわずか。以降は9時30分発まで満席になっている。一瞬、愕然とする。気を取り直して洗面を済ませ、服を着る。そして外へ飛び出す。

浅草6時30分の下り特急リバティには、残り数分のところで間に合った。最近の東武日光線はすぐに満席になるから油断がならない。8時13分に下今市に着くと、空は晴れて、気温はきのうの東京より高かった。「やっぱりこうでなくちゃな」と、せいせいとした気分で会社に戻る。

午前に個人の支払いが発生して、事務机の引き出しから財布を取り出す。紙幣はことごとく湿っている。きのうの雨は、それほどひどいものだった。

駐車場の紅葉の根本に桔梗がたくさん咲いている。「さて、いつの間に」と、すこし驚く。ほとんど手入れをしない場所には季節の移り変わりが、より強く反映されるのかも知れない。

夜は家内と外へ出て、焼酎のソーダ割りを心ゆくまで飲む。


朝飯 道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の「ニコニコむすび」
昼飯 にゅうめん
晩飯 「食堂ニジコ」のキュウリのからし和えピータン油淋鶏あんかけ焼きそば麦焼酎「二階堂」(ソーダ割り)家に帰ってからのシュークリーム、Old Parr(生)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.6.28(金) きわめて満足をして

「雨が大変ですね」と販売係のカワカミナオさんに声をかけられたときには、ただの挨拶と解釈をして「そうだねー」と相槌を打った。ところが銀座線の構内から地上に出ると、雨は到底、梅雨のものとは思われず、まるで台風のときのそれのように、風を伴って地面に吹きつけていた。

より小さく軽い道具が現れれば、元の道具には戻れない。mont-bellの傘がその典型で、長く愛用したものから新しく出た最軽量のものに替えると、そればかりを持つようになった。最軽量だけあって骨は細く、広げた面積は小さく、生地も薄い。ウインドブレーカーは持っているものの、それは畳まれ、他の衣類と共にスタッフバッグに納められて、更にトートバッグの中にあるから、路上で取り出して羽織るわけにもいかない。6丁目までの数百メートルを歩くあいだにTシャツの肩から袖にかけて、またズボンの膝から下も濡れてしまった。

玉川奈々福の「浪花節で三十年記念の会」の会場はギンザシックス地下3階の観世能楽堂。開場の17時30分までは、きのうとおなじく6階のフードコートでアイスクリームを食べつつ本を読む。

「團十郎と亀甲縞」などの演目を聴いて、20時15分に会はお開き。現在の浪曲界の第一人者は玉川奈々福、二番手は弟弟子の玉川太福と僕は考えるけれど、どうだろう。

今度はぬかりなく、Tシャツにウインドブレーカーを重ねてギンザシックスの裏口から外へ出る。雨はいまだに降り続いている。ひとつ裏の通りに出て西へ歩く。予約が難しい店も、一順目の客の帰るころにフラリと顔を出せば、カウンターに席を作ってくれた。そうして2、3の肴で白ワイン1本を飲み、きわめて満足をして、ふたたび雨の街へと出て行く。


朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、コーンドビーフとズッキーニのソテー、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 「カルフールキッチン」の新しょうが弁当
晩飯 “Bistro Le Nougat”のオリーブウフ・マヨネーズパンカーン風トリップのトマト煮込み、ムスカデ


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.6.27(木) 伊豆治療紀行(26回目の2日目)

「伊豆高原痛みの専門整体院」から1,000メートルの下り坂と100メートルの上り坂をこなすと、そこが城ヶ崎海岸の駅である。最後の上り坂に差しかかったところで11:05発の上り列車の近づく音が聞こえてくる。そこから走ったとしても間に合うはずはない。次の上りは45分後の11:50発。とはいえその待ち時間は、それほど苦でもない。城ヶ崎海岸の駅は大きなログハウスで、待合室には小さな本棚がある。その棚を物色するうち時間は意外と早く過ぎるのだ。

本は、最初こそ伊豆高原鉄道が置いたものだろう。しかしその後は駅の利用者が借りたり、あるいは不要の本を持ち寄ったりしているらしく、その内容はすこしずつ変わる。数ヶ月ほども間を置くと、ほとんどの本が入れ代わっている。司馬遼太郎の「殉死」はこの本棚で知り、帰宅してから購入して読んだ。そして今日は、むかし買おうとして買わずにいた素樹文生の「上海の西、デリーの東」の「バンコク94年3月25日」、「パンガン島のオーストラリア人」、「雨の森の奥深く」の3部からなるタイ編の34ページを45分のあいだに読み、しかしすべてのページを読みたかったから、結局はそれをトートバッグに入れた。

午後より新橋の大衆床屋で散髪をし、日本橋の丸善で時計のベルトの交換を頼む。係によれば、ベルトを取り付けるラグの変形を修正しないと新しいベルトは入らないという。よって時計は預けて、後日、受け取りに来ることとする。

空いた時間を調整するため、ギンザシックス6階のフードコートへ行く。ここでは同級生ウエキコータ君の会社のアイスクリームが食べられる。それを口へ運びつつ本を読むのが好きなのだ。ついでに地下3階の観世能楽堂へ降り、明日の玉川奈々福の公演の、終わりの時間を窓口で訊く。

家内と落ち合って夕食の後は、浅草19:19発の下り特急に乗り、21時すぎに帰宅をする。


朝飯 「亀の井ホテル伊豆高原」の朝のブッフェ其の一其の二
晩飯 「鳥ぎん本店」のあれやこれやそれや他あれこれ「沢の鶴」の「本醸造生酒」(冷や)サッポロ生ビール


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.6.26(水) 伊豆治療紀行(26回目の1日目)

きのうの日記に書いた件につき、9時すこし前に郵便局へ行く。そして今日はじめての客として、通帳と払い戻しのための用紙と自動車運転免許証を窓口に出す。その現金を分厚いトートバッグに入れて会社に戻ると、家内は既にしてエンジンをかけたルノー・トゥインゴの運転席にいた。

これまた昨日の日記に書いた四六判の本は、北千住に着く前に読み終えてしまった。荷物が増えることを厭って予備の本は持たなかった。僕は、活字を欠くと、極端な手持ち無沙汰の状態になる。今朝の朝刊でも持って来れば良かったと思っても、もう遅い。

14時すぎに伊豆高原の駅に着く。今回の宿ははじめてのところで、場所は「伊豆高原痛みの専門整体院」に歩いて行けるところにある。よってレンタカーは借りず、タクシーを使おうとしていたところ、横腹に宿の名を書いたマイクロバスが、ちょうどロータリーに入ってきた。近づいて運転手に問えば、14時30分の発車だという。送迎バスの存在は予期していなかった。すぐに乗り込んで席に着く。

今回は、いつもの宿が高かった。他に候補を探すうち、これまでは「いかにも高そうだ」と感じていた宿が、意外や安い値を出していた。その値段は夕食と朝食を含んだものだから、他所での飲食代もかからない。そういう次第にて、決めた経緯があった。

整体院の予約は16時30分。治療台にうつぶせになった僕の両のかかとを外側に開き、次は足首、ふくらはぎ、膝の直下の順に押しながら「いいですね」と先生は言い、次は頭の方に回って先ずは首の左側、次は右側を押して「いいですよ」とふたたび断じた。

バンコクでの最終日に腰が痛み出し、帰国後に高熱を発したときには、腰は更に痛んだ。そのときのからだの不調をいまだ引きずっているのではないか、とすれば9,000ボルトを発する電子ペンによる治療は辛いものになる。それを心配していたものの、今日の電子ペンは僕に一切の苦痛を感じさせなかった。

昨年、タイから戻った直後の治療は楽だった。そして今日のそれも楽だった。タイへ行くと、伊豆の先生に教えてもらった太腿の3本の経絡を、マッサージのオバサンに強く押してもらう。それが膝には良いのだと思う。

入浴はホテルに入った直後に済ませておいた。よって夕食の後は口を濯いで即、就寝する。


朝飯 グリーンアスパラガスのソテー、目玉焼き、納豆、生のトマト、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜の味噌汁
昼飯 「笹八」の爆弾おむすび、JAVA TEA
晩飯 「亀の井ホテル伊豆高原」の其の一其の二其の三其の四其の五其の六其の七「中伊豆ワイナリー」の「伊豆シャルドネ」


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.6.25(火) お金の在庫

会社の郵便貯金の残高が、ある程度のところまで積み上がってきた。よって資金移動をすべく、昼食を早めに切り上げて郵便局へ行く。払い戻しの用紙には、口座番号の記入が必要でなくなっていた。その用紙に通帳を添えて出すと「アッ」と窓口の人は声を上げ、焦燥の色を浮かべた。

現在、一度に払い戻せる現金の限度額は300万円で、それを超えるときには事前の連絡が必要なのだという。それは知らなかった。郵便局には結局のところ、明日の9時にまた来ることとなった。明日は下今市9時34分発の上り特急に乗ることになっている。なかなかの綱渡りである。

夕刻に店を閉め、すべての社員を送り出してから、明日の持ち物の準備をする。ホテルの枕が合わなかった場合に備えて圧縮できる形のそれを持つ。夏の着替えは小さな体積に収まって都合が良い。いま読んでいる本は四六判で嵩張るけれど仕方がない。明日の朝に小雨の予報が出ているものの、傘については悩むところだ。からだの片側に重みのかかる点においてトートバッグは好まない。しかし安直であること、またそれほど重さのある荷物でなければ、ここ数年はIKEAのそれを使うことが多い。

夕食は家では摂らず、僕が酒の取り寄せ係と書記を務める日本酒に特化した飲み会「本酒会」の、今月の例会場所へと向かう。


朝飯 茄子の揚げびたし、ミズの甘辛煮、牛蒡と人参のきんぴら、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とズッキーニと万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やぶ定」の酒肴あれこれ、盛り蕎麦、3種の日本酒(冷や


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.6.24(月) 理想の団体旅行

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」は、毎日が短期決戦だ。何をどれくらい買っていただけるかの数字は大体、分かる。しかし大体しか分からない。普段はそれほど売れないものが、いきなり売れたりする。たまたまその商品にお客様が集中したのか、あるいは一人のお客様がまとめ買いをされたのか。とにかく当方は売場を綺麗にし、商品を補充し続けるのみだ。そして今朝も、在庫を完璧にして会社に戻る。

午前、町内役員のシバザキトシカズさんが、町内のふたつの催しに使ったお茶の集金に来る。その際に、面白い話を聞かせてくれた。

慶應義塾大学でシバザキさんの在籍したサークルの親睦旅行が先日あった。行き先は台湾。集合場所は台北。そこまで聞いて「いいですねー」と思わず声が漏れる。現地での行動は、ほとんど自由。そしてたとえば夕食の場所のみ決めておいて、初更よりそこで歓談を成す、というようなものだったという。

おなじ学校で学んだ仲間も数十年を経るうち日本中、あるいは世界中に散らばる。だから集合場所を国内の一個所に決めないのは合理的だ。おなじサークルに遊んだ仲間でも、したいことはまちまちだろう。だから夕食の場所のみ決めて、というのも、これまた極めて合理的だ。

僕の考える理想の団体旅行が実際に存在するかどうかは、これまで不明だった。しかしそれは、やはりあったのだ。誰か僕をそんな旅行に誘ってくれないか。とここまで考えて「バンコクMGはそれに近いかも」と、思い当たる。


朝飯 炒り卵、ブロッコリーとウインナーソーセージのソテー、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 なめこのたまり炊、梅干、揚げ玉、煎り胡麻のお茶漬け
晩飯 「大昌園」のあれやこれやそれや他あれこれ「田苑酒造」の麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.6.23(日) 一概には言えない

タイから戻って1週間以上が経った。小遣い帳の検算は帰ってすぐに行うつもりだったものの、何やかやで遅れてしまった。本日はようやく、それをすることができた。結論からすれば、当然のことながら、気分はすっきりした。

昨年来の、手持ちのタイバーツは6,057バーツ。それに追加をするようにして、14年前に1ドルあたり91円で買った米ドルの残り1,034ドルを、今回はスワンナプーム空港で両替した。その合計は43,810バーツ。一方、11日間に使ったお金の合計は31,563バーツ。計算上の残高は12,247バーツのところ、実際の現金残高は12,339バーツで、不明の剰余金が92バーツ発生していた。足りないならともかく多いとは、首をひねるばかりである。

ちなみに使った31,563バーツのうち食費は8,837バーツ。いちど会食があって、それについては僕が全額を支払った。チップとして使った総額は2,445バーツで、全体の7.7パーセント。僕としては、いつもより少なかったかも知れない。

旅のあいだに小遣い帳を付ける人が、どれほどいるかは分からない。しかし帰ってから見返すと、これが結構、楽しめるのだ。

タイの物価は経済の発展と共に高騰し、同時に為替は円安で、どうにもならないという人がいる。僕からすれば、タイの物価、特に食べものはまだまだ安い。というか、以前が安すぎたのだ。為替については、たとえば2011年の円とバーツの交換比率は、今からすれば夢のように円が有利だった一方、日経平均は9,000円台を行ったり来たりしていたのだから、何が良いとは一概には言えない。

さて次の訪タイでも、お金は大して使わないだろう。手持ちのバーツに加えて1万円札の数枚もあれば、充分と思う。


朝飯 牛肉のトマト煮、納豆、牛蒡と人参のきんぴら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツの味噌汁
昼飯 納豆と胡麻のつゆの素麺
晩飯 カレーライス、ゆで玉子、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、Old Parr(お湯割り)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.6.22(土) もうそんな季節

週末は雨の予報だったものの、夜から朝になろうとするあいだの空は僕を喜ばせるものだった。朝の空の最も美しくなる時間はほんの一瞬で、食堂で日記を書きながら、その頃合いを計る。いつまでもコンピュータにかじりついて時宜を逸する、ということが僕にはたびたびある。ふと窓に目を遣ると、空は前述の「ほんの一瞬」から1、2分ほど遅れてしまったように思われた。それでも屋上に上がる。

夏至のころの朝日は、東よりも随分と北に寄ったところから上がる。上半身は半袖のシャツ1枚。風は涼しさを通り越して少し寒い。空は、山の端から朝日が昇り始めると、その色は白く薄くなって、もう面白くない。今朝の空は、いまだ夜の藍色を残していて、良かった。

メールの取り込みは未明にいちど行っている。しかし虫の知らせにより、朝食の前にもう一度、回してみる。果たして「汁飯香の店 隠居うわさわ」に、数時間後の予約が入っている。そのお客様に予約は承った旨のお知らせをお送りし、同時に、既にして厨房で準備中の家内には、そのことを電話で知らせる。このお客様までにて隠居は満席。明日も満席である。

その隠居に8時30分のご予約をお入れくださった常連様にご挨拶をするため、9時を過ぎるころ店を離れる。お客様には昭和33年、吉田茂と石橋湛山が報徳二宮神社を参拝したときの写真をいただいて一驚を喫する。

隠居の帳場と奥の杉の間とのあいだには、昨年、清水の舞台から飛び降りる覚悟で手に入れた、麻のノレンが提げられていた。もう、そんな季節なのである。


朝飯 トマトサラダ、鮭の焼きほぐし、大根おろしを薬味にした納豆、牛蒡と人参のきんぴら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とキャベツの味噌汁
昼飯 納豆と胡麻のつゆの素麺
晩飯 チーズ、SMIRNOFF VODKA(生)スパゲティボロネーズChablis Billaud Simon 2018ココナツのパウンドケーキ


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.6.21(金) 夏はこれから

「1年でもっとも好きな日は」と問われれば、ためらうことなく「夏至」と答えるだろう。しかし今日は、今日がその日であることを、人に教えられるまで気がつかなかった。朝から昼にかけてはときおり霧のように細かい雨が降った。その天気のせいもあったと思う。

何日も前から、夏至の翌日からの気分の落ち込みを憂う投稿がSNSにあった。今日のSNSにもまた、同じような投稿が散見される。それらを目にするたび「夏はこれからじゃねぇか」と、背中をどやしつけたい気持ちになる。

今年は梅雨の入りが例年より遅いという。「だったらその明けは、例年より早かったらいいな」と思う。

年がら年中、晴れれば嬉しい。しかしそういうわけにはいかないから、雨は夜に降るか、降っても南の国の驟雨のように、ごく短く降って、すぐに上がって欲しい。今月5日の雨は典型的なそれで、田舎の食堂で料理を注文するころに風が吹き始め、やがて街道を濡らし、数十分後に止んで夕刻の明るさが戻った。今月12日の雨は、西瓜ジュースを飲む午後のひとときに僕の背後で降り、それを飲み終えるころには上がっていた

夕刻、東南東の空に、旧暦5月16日の月が出る。


朝飯 豚薄切り肉と島豆腐のキムチ炒め丼、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとキウイのサラダ、バンブー、2種の茸とグリーンアスパラガスのソテーと「たまり漬」によるソースを添えたビーフステーキ、CLOS DU MARQUIS 1986


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

< 古い日記へ  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008

2007

2006

2005

2004

2003

2002

2001

2000

蔵見学