2024.5.31(金) すべて捨てるつもり
目を覚まして枕頭のiPhoneに手を伸ばすと時刻は3時38分。即、起床する。
おとといの日記、きのうの日記、「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのご予約への対応、社内の電子会議室への返信、私信への返信、朝の空の撮影などをするうち時刻は5時38分。ここから日曜日の夜に出発する旅の荷物の、服の準備に取りかかる。まとまった時間が確保できなければ、ジグソーパズルを完成させるように、毎日、すこしずつ作業を進めるのみだ。
長男と9時に銀行へ行くことは、きのうのうちから決めたあった。それが諸般の事情により1時間30分も遅れてしまう。行員と面談の約束をしていたわけではないから迷惑はかけていないものの、まこと時間の管理とは思うようにいかないものだ。
銀行の用事を終えたところで長男と別れ、今月20日の次は27日に治療を受けたセキネ耳鼻科へ移動する。鼻炎の具合は前回より更に良くなっていたものの、飲み薬と点鼻薬は、いましばらく続けることとなった。
ところで今回の鼻炎の原因となった、多分、10年以上も使い続けた市販の点鼻薬とは完全に切れた。どのような方法で縁を切ったかといえば、鼻が詰まっても我慢をしただけだ。「マイルス・デイヴィス自伝」で語られるところの”cold turkey”である。
市販の点鼻薬は、今年のはじめに買い溜めた残りがいまだ7本もある。使ったお金は惜しいけれど、すべて捨てるつもりである。
朝飯 グリーンアスパラガスのソテーを添えた目玉焼きのパルミジャーノレッジャーノがけ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、蕪のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」。らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 グリーンアスパラガスのソテーと刻みキャベツと生のトマトを添えた豚の生姜焼き、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、メシ、「朝日酒造」の「久保田百寿」(冷や)、葡萄
2024.5.30(木) 何とかならないものか
昼の休憩により人手の薄くなるころ、ひとりで店番をしているところに電話が入ったことを、事務係のツブクユキさんが教えに来てくれる。電話は取引先からのもので、ツブクさんはそのまま店に居残ってくれた。受話器を手に外へ目を遣ると、店の庇の下を、ふたりの男の人が左から右へ歩いていく。服装は白いシャツに暗い色のズボン。首から名札を提げている。ふたりはそのまま事務室に入り、しかしすぐに出て、先ほどとは逆に右から左へと歩いて去った。
その場をツブクさんに任せて事務室へ行き、今しがたのことの経緯を訊く。嫁のモモ君によれば、ふたりの男の人は日本人なら誰もが知る会社の社員で「今は人がいませんので」と、次は事前に連絡の上、来社するよう頼んだという。
「自営業の経営者はいつでも会社にいて、いつでも自由な時間を過ごしている」と、世間はおろか、今日の例によれば一部上場企業の社員も認識をしてるところがある。実際には、自営業の経営者はいつでも会社にいるわけではなく、松の枝ぶりを眺めつつ日がなコーヒーを飲んでいるわけでもない。
スタジオジブリがアメリカから助っ人外国人を招聘した。そのアメリカ人は、人は訪ねて来放題、電話はかかり放題の日本の仕事場を見て「この環境で、一体全体、、日本人は、どうやって仕事をしているのか」と驚いたという。
「なんとかならないものか」と僕も、心底、思う。
朝飯 スペイン風目玉焼き、ジャコと山椒の実の炒り煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛蒡と人参のきんぴら、蕪のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸と揚げ湯波とレタスの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 椎茸の肉詰め、春雨と豚バラ肉の中華風炒め、「食堂ニジコ」の豆腐とエビの塩煮、天津丼の頭だけ、メシ、「紹興酒有限公司」の「紹興貴酒」(生)
2024.5.29(水) 追い抜かれるばかり
きのうは一日中、雨が降り続いた。湿度計は見なかったものの、空気はかなり湿気ていた。店の犬走りに置いた花の6鉢は夕刻になっても、朝に遣った水が受け皿に残っていた。そのため鉢は店の外へ置き放つこととし、それを事務係のツブクユキさんに伝えた。
しばらくするとお客様用のトイレを施錠したツブクさんが来て、夜は大荒れになる予報が出ているから、鉢は自分が仕舞うと言ってくれた。僕は朝のテレビのニュースを思い出し「そう言われてみれば…」と、鉢は自分で店の中に納めた。
結局のところ、夜の雨と風は大したこともなく、今朝はいかにも5月らしい青空が広がった。「これで梅雨さえ無ければなぁ」と、要らない心配をする。梅雨が必要不可欠のものであれば、雨は夜に降って昼は晴れて欲しい。
溜め込むと後々とんでもなく面倒になる入力仕事を日中に済ませる。製造現場では明日に行う、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」を作るための機械が組み立てられた。1週間のあいだ柏高島屋に出張していた長男が夕刻に戻る。
夕食の席には7人が集って賑やかになる。1歳半のカコは「ちょうだい」という日本語を覚えた。僕はその意味を持つタイ語を知らない。孫には追い抜かれるばかりである。
朝飯 ズッキーニとウインナーソーセージのソテー、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、春雨と豚バラ肉の中華風炒め、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ミズの甘辛煮、菠薐草の胡麻和え、ジャコと山椒の実の炒り煮、焼き葱を添えた焼き鮭、蕪のぬか漬け、薩摩芋の蜜煮、焼きおむすび、「朝日酒造」の「久保田百寿」(冷や)
2024.5.28(火) 今や毎年のように
目が覚めれば枕頭のスマートフォンに手を伸ばす。時刻は4時を過ぎたばかりだった。「よし」と腹の中で誰にともなく声をかけて即、起床する。
ウェブショップの複数ページに亘る文章の修正を1週間以内に終わらせると外注SEに約束したのは数日前のことだった。その数日のあいだは早く起きられる幸運を待っていた。「昼間にしたら良いではないか」と問われれば、日中は来客、接客、電話への対応など「人対人」で時間が埋め尽くされる。静かに落ち着いて頭を使う仕事は僕の場合、未明や早朝を措いてはできないのだ。
フィリピンの近海から台風が近づいている。それが関係しているのどうなのか、東海、四国、九州南部の各地に線状降水帯の発生する可能性を朝のテレビが伝えている。
宮崎県は農業王国で、農産物や畜産物の一大生産地だ。上澤梅太郎商店の「らっきょうのたまり漬」にも一部、宮崎県産が使われている。「今年のらっきょうは豊作傾向」などと伝えられていても、ひとたび大雨が降れば一気に不作になり、価格は高騰する。収穫が完了する6月の末までは、雨にはどうか穏やかに降って欲しいと祈るばかりである。
朝飯 山葵の葉のおひたし、ミズの甘辛煮、牛蒡と人参のきんぴら、玉子焼き、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、蕪と胡瓜のぬか漬け、メシ、揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やぶ定」の酒肴あれこれ、もり蕎麦、4種の日本酒(冷や)
2024.5.27(月) 分きざみ
まったくもって忙しい。乗ろうとしている宇都宮行きのJR今市駅の発車時刻は16時26分。その18分前に至ってようやく、白いシャツに袖を通す。今のことだから、秘書の機能を持つアプリケーションのひとつやふたつはあるだろう。その電子秘書に逐一、あれこれ知らせてもらいたい気分だ。とにかく来る日も来る日も分刻みで動いている。決められた時刻に1分でも遅れれば様々な人に迷惑が及ぶ、そういう毎日を送っている。
宇都宮で夜の会議があるときには、タクシー代や代行車代よりホテル代の方が安いから泊まってしまう。昨年はそうした。しかし今回は長男が柏高島屋に出張中であり、他にもいろいろと事情があるため、栃木県味噌工業協同組合の通常総会には電車で向かい、夜のうちにタクシーあるいは電車で帰宅することを決めた。
JR日光線の乗客のほとんどは外国からの観光客だった。この季節に日本を訪れることのできた彼らは幸運である。宇都宮駅では帰りの時刻表をスマートフォンに納めておく。
JR宇都宮駅から総会の会場までの距離は2キロメートル。歩けない距離ではないものの、歩く気はしない。駅前のロータリーにタクシー乗り場を探すも見つからない。しかしバスは頻繁に発着をしている。そのうちのめぼしい1台に目をつけてタラップを上がる。小銭は持ち合わせていない。宇都宮の市バスは幸いPASMOに対応していた。
総会は滞りなく完了し、その後の食事会は楽しかった。帰りは幸い、代行車を頼んだ方のクルマに同乗をさせていただいた。そして予想したより随分と早く、21時25分に帰宅をすることができた。明日も今日とおなじ忙しい日になるだろう、多分。
朝飯 豆腐の玉子とじ、納豆、レタスのサラダ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「こつぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「月山」の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、其の七、其の八、其の九、其の十、2種の日本酒(燗)
2024.5.26(日) 地震と本の関係
朝、寝室から廊下に出ると、その廊下の両側に作り付けた本棚から本が一冊、落ちていた。それを見て、きのうの夜に、すこし大きめの地震のあったことを思い出す。
本は、4階のすべてを改装しようとしていた2013年10月19日に205冊を、また改装を終えた同年12月10日に393冊を、ブックオフを通じて処分した。受け取った代金は、それぞれ5,860円と6,860円だった。「値が付けられない」と言われつつ引き取ってもらった本は何冊くらいあっただろう。最後に残った台車1台分の数百冊は、資源ゴミとして捨てた。
そうして使い始めた現在の本棚は、はじめのころこそ巨大な空間を持っていたものの、10年以上を経た現在は満杯を超え、ハードカバーも文庫本も奥と手前に置いているため、手前に置いたものは、地震でもあれば簡単に落ちるのだ。
今朝、落ちていたのは若林正恭による「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」だった。特定のイデオロギーを持たない人の透徹した目による素晴らしい紀行文だから、旅の好きな人には一読をお勧めしたい。
朝飯 鶏挽き肉と万能葱の玉子焼き、冷や奴、納豆、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、カツレツ、ドライマーティニ、TIO PEPE、家に帰ってからのパイナップルケーキ、Old Parr(生)
2024.5.25(土) 君子
きのうおとといは体調に優れなかった。大きな声が出ず、素早く動くことができなかった。数時間後にはいわゆる「発熱性消耗疾患」といわれる症状により高熱を発するのではないか、という予感がからだにあった。しかし熱は遂に出なかった。そこまで疲れているわけでもない、ということだったのだろうか。
今日は一転して体調が良くなった。長く眠ったことによる快復かも知れない。それでもここ数年、更にここ数週間は、からだの変化を大きく感じる。
「私より速く走れるか」と、孫のリコより数週間前に挑発めいた質問をされた。短距離走には自信がある。「小学2年生に負けるわけがない」と僕は答えた。しかし今となっては、その確信もゆらぎがちである。
「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」は、芭蕉の最後の句と言われる。むかしの旅は長かったから、そのあいだに徐々に衰える、ということはあっただろう。しかし客死は今も決して珍しくない。「オレも重々、気をつけなくてはいけないわな」と考えても、まさか死ぬと分かって旅に出る人はいないのだから、どうにもならないのだ。
もうひとつ、僕には好んで危険に近づいていくようなところがある。危うきには敢えて近づかない君子でもない。そのあたりについては、気をつけようと思えば気をつけられると思う。
朝飯 パッガパオガイ、生玉子、納豆、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「食堂ニジコ」のキュウリの辛子和え、ピータン、エビ春雨丼のあたまだけ、冷やし中華、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)、家に帰ってからのエクレア、Old Parr(生)
2024.5.24(金) 夢遊病者
眼科と歯科の定期検診のため、今月の13日と14日は会社を留守にした。眼科は大宮、歯科は大井町のため、1日では回りきれないのだ。その数日前に、公のお金と記憶していたけれど、3葉の振込用紙が届いた。金額は計10万円弱。払込期限は今月末だった。よって「振込は帰ってからでも充分に間に合うわな」と、事務机の左手に提げたカレンダーに洗濯ばさみでだったか、そこから少し離れたホワイトボードに磁石でだったか、とにかくまとめて保存した。
その3葉の振込用紙が見あたらない。公のお金と記憶したそれは、電気料だっただろうか、それとも通信に関わるものだっただろうか。督促状が来れば、それが何の支払いだったかは分かる。「しかし…」である。
そうして数日が経った今朝、それらが自動車税だったことをようやく思い出した。月末までに残された日数は1週間。振込用紙はいまだに見つからない。
枯渇した釣銭を作るため、朝一番で銀行へ行く。その帰りに市役所へ寄る。2階の税務課まではエレベータではなく、階段で上っていく。係によれば、登録してあるクルマが軽自動車でない場合には、管轄は鹿沼市の県税事務所になるとのことだった。とすればそこに問い合わせて納税通知書を再発行してもらう手、だろうか。営業外費用の中でも特に、僕は延滞利子を嫌う。新しい振込用紙はいつ届くだろう。
帰社して念のため、小口現金の、今月の出金を調べてみた。すると3台分の自動車税は果たして、今月10日に振り込みが完了していた。しかもその記帳は僕の手書きによるものだった。「マジすか」である。
僕は毎日を、夢遊病者のようにして過ごしているのだろうか。とにかく税金は支払われていて良かった。延滞金の利息はことのほか高いのだ。それよりもなによりも、気分がすっきりして良かった。
朝飯 パッガパオガイ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、蕪と胡瓜のぬか漬け、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと揚げ湯波と若布の味噌汁
昼飯 納豆素麺
晩飯 ジーマミー豆腐、トマトとキウィのサラダ、刻みキャベツを添えた3種のフライ、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、「久埜」のかしわ餅、TIO PEPE
2024.5.23(木) 夏めくとは
まことに良い天気が続いている。しかし気温は相変わらず半袖のポロシャツ1枚では肌寒く、それに長袖のTシャツを重ねると暑い、というあたりを上下している。昼は素麺ではなく温かいにゅうめんでも汗はかかない。きのうおとといの焼酎は、お湯割りにした。一体全体、夏はいつ来るのだろう。
「夏めく」と検索エンジンに入れてみる。現れたページの上の方には「立夏が過ぎて、夏らしくなったことを実感するころ」とあった。確かに僕の感じでも夏らしくはなった。しかし当然のことではあるけれど、真性の夏ではない。
30℃くらいの気温は、いまだ面白くない。そこから3、4℃ほども上がってくれると気持ちが華やいでくる。温かく、気持ちが良い。直射日光の下は流石に辛いものの、日陰に入ればどうということもない。
テレビの長期予報によれば、今年の夏は暑さが厳しいという。その暑さができるだけ長く続くことを、僕は望んでいる。
2日つづけて外食をしたら、何だか疲れた。よって夜の食事は簡単に済ませて早々に寝る。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、生玉子、蕪のぬか漬け、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 穴子の佃煮と2種のチーズ、TIO PEPE、サンドイッチ、Chablis Billaud Simon 2018
2024.5.22(水) とりあえず
先週の土曜日の日記に書いた「僥倖」は意外に早く訪れた。きのうは20時より前に寝た。すると今朝は1時台に目が覚め、おなじ1時台のうちに起きて食堂に来ることができたのだ。「めでたし」である。
これだけ時間の余裕があれば、旅行に持参する薬の確認や準備に先んじて日記に手が着けられる。既に書けいていたおとといの日記に画像を加えて「公開」ボタンをクリックする。引き続いて、きのうの日記も書いてしまう。
さて旅の荷物のうちの薬について。医師や薬剤師は推奨しないかも知れないが、過去に喉を腫らしたり熱を出したりしたとき処方された薬の残りを、先ずは調べる。重複するものがあれば、古い順に覚え書きを記す。2014年にタイ最北部の温泉で転倒し、背中の肉が直径1センチメートルほどえぐれたときには、バンドエイドは小さなものしか持っていなくて難渋した。以降は大きめのものを10枚、指先用の小さなものは12枚を持つことにしている。
消化薬の世話になることはこれまでほとんど無かったものの、日数分の10包を用意する。整腸剤は目分量。口内炎にかかったときのことを考えて、ビタミンB群は60錠を小袋に入れる。日焼けに対処するためのビタミンCは、羽田空港のキヨスクで売っているから心配は無い。蚊に刺されたときの痒みには萬金油が効く。洗口液は現地のコンビニエンスストアで買えるものの、前半に滞在するところは人家もまばらなため、小さな瓶を満杯にする。
用意すべき薬はまだまだあるが、それらを旅行用品屋、登山用品屋、またウェブ上でよく目にするところの、ファーストエイド用の赤いポーチに入れることはしない。内部が細かく区切られた、いかにも便利そうな専用の道具は、僕には逆に不便なのだ。旅行用の薬はいつも、ジップロックの袋に入れている。
さて、薬だけで「やれやれ」というわけには勿論、いかない。その他のものについては次の僥倖を待つまでもなく、日々、すこしずつ整えていくこととする。
朝飯 トマトと菠薐草とウインナーソーセージのソテー、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、マカロニサラダ、蕪のぬか漬け、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 梅干、揚げ玉、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、蕪のぬか漬けによるお茶漬け
晩飯 「食堂ニジコ」のキュウリの辛子和え、ピータン、チャーハン、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)