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清閑 PERSONAL DIARY

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2024.3.1(金) 夜半の雪

北東に面したカーテンが明るい。不安にかられて飛び起き窓に近づく。カーテンを横にずらすと果たして雪が降っていた。もっともその量はそれほど多くなく、僕がよく使う表現によればシュークリームの上の粉砂糖ほどのものだった。時刻は1時47分。そのまま服を着て起きてしまう。

おととい2月28日の日記に取りかかりつつ、ふと気づくその前日の日記「伊豆治療紀行(23回目の1日目)」がWordPressから消えている。消えた理由は分かっている。しかし長くなるからここでは説明しない。とにかくこのようなときには慌てず騒がず表、つまりブラウザから文字を複写すれば、復旧にはそれほどの手間は要しない。そう考えてブラウザを開くと、当該の日記はこちらも消えていた。落ち着いて振り返ってみれば、大元を消してからブラウザを開いたのでは、もう遅いのだ。

消してしまった日記を20分ほどかけてふたたび書く。むかし1週間分ほどの日記をまとめて消したことがある。こちらについては流石に書き直すことはしなかった。普段の日のそれならともかく、旅行中の、原稿用紙にしたら10枚にもなる日記を消したら面倒なことこの上ない。以降は重々、気をつけることにしよう。

4時を過ぎたところで事務室に降りる。そしてきのう自宅へ持ち帰ることを忘れた日本経済新聞の、切り取った2枚を手に4階へ戻る。雪はいつの間にか雨に変わった。

午前、隠居係のタカハシリツコさんと共に、冬休みのあいだは別室に移しておいたテーブルを元の位置に戻す。そのうち長男が来て、各々のテーブルに椅子を並べる。座敷の一角を占めていた小箪笥は、長男が母屋に持ち帰った。

午後、朝から仕込みを続けている家内の様子を隠居へ見に行く。たまたま電話が鳴って、手の離せない家内に代わって僕が受話器を取る。そのお客様にて、明日は朝一番からオーダーストップの13時まで満席になった。梅は更に開くだろう。


朝飯 玉子焼き、ウインナーソーセージとブロッコリーのソテー、細切り人参の炒りつけ、梅の実ひじき、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と玉葱と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「なめこのたまり炊」のなめこおろし、パンチェッタ、パテドカンパーニュ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、キャベツとシメジのソテーを添えた豚肉の日光味噌「ひしお」焼き、メシ、「黒龍」の「垂れ口純米吟醸」(燗)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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