2023.10.11(水) トコナツノクニ
かかとはこの秋より、アカギレが切れそうな感じを覚えたところで、その部分に「キズパワーパッド大きめサイズ」を貼るようにしている。きのうの夕刻は、右手の親指にアカギレの切れる予兆があったため、メンソレータムを塗り、手袋をして寝た。
今朝は、きのうの日記を書き終えたところで遂に、右手の親指にアカギレが切れた。放置をすればますますキズが広がるばかりが、触ったものに血がつく。それでは仕事にならないから、軟膏ハクシンを楊枝の先にとり、これを患部に埋め込み、計3枚の「キズパワーパッド水仕事用」で覆った。1枚では、すぐに剥がれてしまうのだ。
キズパワーパッドの使用説明書には、皮膚へのなじみを良くするため、貼る前には「両手で1分間温めてください」、貼った後は「上から手のひらで約1分間おさえて温めてください」とある。3枚なら、この温める時間だけで6分がかかる。1枚目は指の形に合わせて両端を切る。台紙から剥がして患部に貼って、という時間も入れれば指1本に10分以上がかかる。最盛期には、片手の指のうち3本がアカギレということもある。アカギレは、早ければ9月から、遅ければ5月まで切れる。だから僕は、少なくとも秋から春にかけては常夏の国で過ごしたいのだ。
朝飯 生玉子、牛蒡と人参のきんぴら、菠薐草と榎茸のおひたし、胡瓜の酢の物、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、きのこの炊き込みごはん、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 鮨その一、鮨その二、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、「片山酒造」の「清酒日光路」(燗)、“Chez Akabane”の栗のロールケーキ、Old Parr(生)
2023.10.10(火) 「ホロホロふりかけ」ふたたび
毎週土曜日の夕方6時30分から日本テレビで放映される「満点☆青空レストラン」の、10月14日の特集は、宇都宮大学農学部が開発したお米「ゆうだい21」。その番組の中で上澤梅太郎商店のたまり漬「ホロホロふりかけ」が紹介をされる。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の土鍋炊きのごはんが「ゆうだい21」であるところから、取材の対象として選ばれたものと思う。
リハーサルと本番は2日に分けて、9月の下旬に行われた。番組では、制作会社からの依頼により「ホロホロふりかけ」を具にしたチャーハンを、家内が作っている。
この放映に合わせてウェブ上でも何かできるのではないか、ということになり、今月6日には、このチャーハンを家でも作り、そこに僕は英語で解説を入れた。ところがその後、更に話が進み、放映が国内に限られるなら、解説も日本語でした方がよろしかろう、という意見が出た。
そういう次第にて、今日は昼にまたまた「ホロホロふりかけのチャーハン」を家内に作ってもらい、解説は別途、音声のみを録音した。
この動画は先ず、TikTokに載せる。そこには他の方面からも、リンクが張られるのではないか。とにかく今週末には、いろいろなことが起きるに違いない。生産体制は「大丈夫」との報告を、いまのところは受けている。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、菠薐草と榎茸のおひたし、納豆、梨と胡瓜の酢の物、蕪戸胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、獅子唐の天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 たまり漬「ホロホロふりかけ」のチャーハン
晩飯 蕪と胡瓜のぬか漬け、夏太郎らっきょう、天ぷら其の一、天ぷら其の二、天ぷら其の三、「片山酒造」の「清酒日光路」(燗)、あんみつ、Old Parr(生)
2023.10.9(月) 気がついていない可能性
山下清の「ヨーロッパぶらりぶらり」は買っても「日本ぶらりぶらり」には手を伸ばさなかった。それは僕が、国内より海外への旅を好むからだ。旅は不便な方が面白い。日本語が通じないということは不便の第一歩で、日本語が通じては、旅をした気にならない。
そういう自分の好みからすれば、アメリカ人や英国人の海外旅行は、ほぼ世界中で自国語が通じてしまう点で、面白さがひとつ減っているのではないか。しかし彼らには、自国語が世界中のほとんどのところで通じることは自明のことだろうから、旅の最大の楽しさが最初から与えられていない、ということには気がついていないのかも知れない。
前述のように「日本ぶらりぶらり」には、最初は興味を覚えなかった。しかし「ヨーロッパぶらりぶらり」があまりに面白かったところから、きのうの早朝にそれを読み終えたところで「日本ぶらりぶらり」も注文をした。それが早くも今日、配達されたため、封筒の封を切り、中味を取り出し、いそいそと4階の本棚に運んだ。
届いたものはもうひとつあって、それはかかとのアカギレに貼るための「キズパワーパッド大きめサイズ(12枚入)」が20箱だ。これだけあれば、来初夏までは保つだろう。手指のための「キズパワーパッド水仕事用(10枚入)は、今春の残りがいまだ17箱ある。こちらは年末まで保つかどうか、だと思う。
朝飯 オクラの天ぷら、たまり漬「ホロホロふりかけ」を薬味にした納豆、きのうのキムチ鍋の残り、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と小松菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 鮒鮨の飯、胡瓜とレタスと人参のサラダ、らっきょうのたまり漬「浅太郎」、カレーライス、”Old Parr”(お湯割り)、チョコレート、”Old Parr”(生)
2023.10.8(日) 星と月
「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、きのうも今日も満席。予約のほとんど入っていなかった明日も、きのうのうちに予約が相次いで、ほぼ満席になってしまった。
5時を過ぎるころ、食材や用度品を隠居まで運んで欲しいと家内に頼まれる。半袖ポロシャツに長袖Tシャツを重ねただけの服装では、早朝の冷気に耐えられない。裏側を起毛したチャンピオンのパーカをクローゼットから出し、他の場所からはハイランドの木綿のウォッチキャップを取り出し、それぞれを身につける。
藍色の空の、すこし高いところに金星が見える。天頂ちかくには旧暦8月24日の月が浮かんでいる。隠居の、柴折り戸から勝手口までのあいだは、先日のスドー石材の仕事により、劇的に歩きやすくなった。先に厨房に入った家内から「なめこのたまり炊」の空き瓶8本を引き取って家に戻る。
5時40分より手元に読書灯を引き寄せて、山下清の「ヨーロッパぶらりぶらり」の、きのうしおりを挟んだページを開く。そして本文に続いて式場隆三郎の「あとがき」と赤瀬川源平の解説「過激な質問者の山下清」までを読み終える。
朝食の準備にとりかかるころテレビの電源を入れると、これからの気候について、どこかの大学の先生が解説をしていた。それによれば、夏は長くなり、春と秋は短くなり、冬はこれまでと同じく寒いという。夏が長くなることは歓迎したい。更に、冬が短くなってくれれば、僕としては有り難い。
朝飯 ニラの玉子とじ、たまり漬「ホロホロふりかけ」を薬味にした納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とピーマンの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 鮒鮨の飯、2種のナムルと紅白なます、キムチ鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)、梨
2023.10.7(土) 静かな時間
いまだ空の暗いうちから朝食までの時間は何ものにも代えがたい。その静かな時間には日記を書き、本を読む。
今月3日の朝から山下清の「ヨーロッパぶらりぶらり」を読み始めた。3ページ目に進んだところで、これは以前にも読んだことがあったことに気づいた。それでも内容はほとんど忘れているから、どうということはない。
ページを繰るうち「オレもおなじだな」と感じるところがいくつも出てくる。ちくま文庫の最新版では34ページの終わりのあたりから。
……
ぼくは飛行機ちんを先生にはらってもらったので、いくらだかしらないがきっと高いのだろう。(中略)シベリヤ鉄道でいったら、それも三等でいったら、きっと飛行機よりもやすくて、景色もゆっくりながめられたと思う。しかし一しょに旅行しているおいしゃさんはみんないそがしい人で、日本では病気の人が待っているので大いそぎで見物して、また日本に帰って病人をみなければならないので、ぼくは待っている人はいないのに、やっぱり大急ぎにつきあうのです。(中略)大いそぎの人につきあって、大いそぎで見物するのは、これはちょっと運が悪いというものだろうか。
……
次は65ページ。
……
ぼくは動物園がすきなので、もっとここにいたかったのに、まだいくところがたくさんあるからはやくいこうといわれて、自分のみていたいものは人がおもしろくなく、人のおもしろいところはぼくにはちっともおしろくないので、人はすきずきで、自分のすきなものだけみてあるくには、ひとりで放浪するのがいちばんいい。
……
続いて102ページ。
……
ぼくはダイヤモンドもひとのかいた絵も外国語の本もほしくないので、旅行したいときに、いきたいところまでの汽車ちんがあって、中華そばがたべたいときに中華そばをたべる金があればたくさんです。
……
こうして並べていくと、今月1日に書いた日記「合理と不合理の関係」は、まるで山下清の文章をなぞったようだ。
「ぼくは観光には興味がないので、旅行したいときに、いきたいところまでの飛行機ちんがあって、ホテルの泊まりちんがあって、昼のあいだはプールサイドに寝ころがって本が読めて、夜に屋台で酒の飲める金があればたくさんです」とすれば、これはまるで僕のタイ日記ではないか。
中学生のころまで、僕の部屋の引き出しには、山下清の生真面目な署名の入った絵はがきがあった。家族の誰かが彼の展覧会で、もらってきたものだろう。「ヨーロッパぶらりぶらり」の、残りのページの少なくなっていくことが惜しい。
朝飯 鮭の焼きほぐし、生玉子、納豆、「なめこのたまり炊」のなめこおろし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の葉の茎の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 柿とグレープフルーツとレタスのサラダ、キッシュ、鶏のスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018
2023.10.6(金) いささか大仰とはいえ
僕の朝食の、無言による数十秒の動画は2日に1度の頻度で、また解説を入れた数分の動画は毎週土曜日に、TikTokに上げている。
今週のはじめに2021年10月1日の短いそれを「思い出」として上げたところ、どのようなアルゴリズムによるものか、アラブ諸国やフランス、スペインあたりで多く閲覧をされた。なぜそれらの地域が特定できたかといえば、その動画につけられたコメントが、それらの国の言葉だったことによる。
その日の朝食は、かやくごはんに生玉子をかけるという、僕の好物だった。それに対するコメントは「鶏卵にはサルモネラ菌が存在するから生で食べるべきではない」というフランス語によるものから「クソ野郎」というアラビア語によるもの、あるいは嘔吐している顔文字を数十個も連ねたものもあった。
そのお陰といえば何やら炎上商法のようだが、フォロワーは1日で3,800人も増えた。これは、昨年8月29日に長い動画を上げたときの、1日で5,000人の記録に次ぐものだ。
TikTokの長い動画を撮るときの朝食は、僕が作る。しかし今朝は、たまり漬「ホロホロふりかけ」を具にしたチャーハンを、家内に作ってもらった。解説は、上記3,800人をはじめとする海外のフォロワーにも理解できるよう、英語にした。その英語は文字に起こしたから、テロップで流すか、あるいは動画に貼りつければ、発音の悪さを助ける手立てになるだろう。
「君、それで何がしたいの」と問われて「日本の朝食を世界に発信するため」と答えれば、いささか大仰になるだろうか。たまり漬「ホロホロふりかけ」を具にしたチャーハンは、もちろん美味かった。
朝飯 たまり漬「ホロホロふりかけ」を具にしたチャーハン、若布とオクラの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「大昌園」のあれや、これや、それや、他あれこれ、麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)
2023.10.5(木) ころもがへ
先週までは、クルマの運転席に収まると即、計器板に左手を伸ばして冷房のボタンを押していた。しかし今週からは、それをすることはなくなった。食堂の、温風が吹き出す式の足温器は10月のはじめから使い始めた。半袖のポロシャツ1枚でこと足りていた上半身には、午前も半ばにいたるころ遂に、長袖のTシャツを重ねた。
僕は、仕事着においては以下のとおり、年に8回のころもがえをする。上からなぞっていけば、今朝までは、僕は盛夏の装いでいたことになる。
春:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター
晩春:長袖ヒートテックシャツ+長袖Tシャツ
初夏:半袖ポロシャツ+長袖Tシャツ
盛夏:半袖ポロシャツ
初秋:半袖ポロシャツ+長袖Tシャツ
秋:長袖ヒートテックシャツ+長袖Tシャツ
初冬:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター
真冬:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター+ダウンベスト
さて今日からは、ようやく初秋のそれになった。この組み合わせで、今年はいつまで耐えられるだろう。着ぶくれは気分が悪い、服は、できるだけ着たくないのだ。
朝飯 納豆、トマトとレタスを添えたハムエッグ、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 鮭の焼きほぐし、ジーマミー豆腐、エリンギの素焼きと茹でたブロッコリーを添えたピーマンの肉詰め、薩摩芋と南瓜の甘煮、夏太郎らっきょう、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)
2023.10.4(水) 楽しみな日々
今日は月に1度の店休日である。店は休みでも、社員はほとんど全員が出勤をしている。そして先ずは、9時30分に全部署が店に集まり、あらためて、9月14日からの改装の意義、また店内の各場所が持つ意味などを、販売係から聴く。他部署の人たちも、それぞれの意見を述べる。その1時間と少々を終えて以降は、改装から3週間を経ての反省会を、販売係と持つ。
反省は、主に数字を元にして行われた。更に、その数字はどのような理由により現れたか、それもまた皆で推し量った。僕もこの20日のあいだに感じたことを、諸々述べた。午後はその反省に基づいて、店内に5台ある冷蔵ショーケースの、商品の配置を一新した。更には夕方までに、1度は片づけた什器の搬入も行った。そちらには僕の責任において、新しい商品を陳列する必要がある。
毎年、紅葉狩りの繁忙は体育の日のからむ連休から始まる。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の席は既にして、土曜日と日曜日は満席になっている。楽しみな1ヶ月半が、これから始まろうとしている。
朝飯 ベーコンと刻みキャベツと生のトマトを添えたスクランブルドエッグ、納豆、牛蒡と人参のきんぴら、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 レタスとマカロニサラダを添えたコーンビーフ、クロワッサン、フランスパン、Chablis Billaud Simon 2018、yellow tail CABERNET SAUVIGNON 2021
2023.10.3(火) 仕入れ
仕入れとは、いずれは商品になるものを、それがある場所まで出向いて、あるいはそれを直に見てすること、という認識が僕にはある。
先月13日に店舗を改装し、翌14日より、これまでの味噌、醤油、漬物に、新たに生活雑貨や書籍を加えた店を開いた。書籍はきのう、2度目の注文を取次店にメールで行った。今日は雑貨の、はじめての仕入れのため下今市より上りの特急に乗る。
馬喰町の駅に降りるのは、生まれて初めてのことではなかったか。赴くべき問屋の住所は電話帳に入れてある。そこから遷移するGoogleマップを頼りに街を歩く。歩きつつビルの上の看板を見て、この街が、実は初めてでなかったことに気づく。随分とむかしのことになるけれど、神保町から靖国通りを東へ歩くうち、このあたりまで来てしまったことがあったのだ。
興が乗ると、僕はそのような長距離の歩行をすることがある。もっとも「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が好きな子供と北千住から亀有まで歩いた、という近所の先輩ほどは歩かない。
仕入れた品物は問屋の定めた金額を超えたため、送料無料で送ってもらえることになった。その店にはいかにも僕の琴線に触れるものもあったけれど、それが改装後の上澤梅太郎商店の主題に沿ったものかどうかは曖昧だったため、これについては会社に戻ってから長男と相談をすることとした。
馬喰町の駅までの最短距離を訊くと、来たときとは異なる道を、お店の人は教えてくれた。よってそちらを目指して、一度は来たことのある、しかし記憶は明瞭でない街を歩いていく。
朝飯 2種のおむすび、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、小松菜の味噌汁
昼飯 “FAUCHON LE CAFE”の週替わりランチセット
晩飯 「ふくべ」のトマトと茹で玉子、板わさ、くさや、他あれこれ、菊正宗の樽酒(燗)
2023.10.2(月) ジョッター
日記は大抵、過去のことを書く。たとえばきのうのことを思い出すための方法について、2003年のことだったと記憶をするが、勉強仲間のナカヤカツヒコさんと話したことがある。場所は御徒町の焼鳥屋だった。
ナカヤさんは画像だと言った。当時の携帯電話にカメラの機能があったかどうかは覚えていない。あるいはナカヤさんは、デジタルカメラを常に持ち歩いていたのかも知れない。それに対して僕は数行の覚え書きと答えた。
そのときはそう答えたものの、現在、日記のために覚え書きを残すことは、ひと月に一度あるかないかになった。400字ほどの文章なら、何も無いところからでもひねり出せる技術が身についたからに他ならない。
とはいえ覚え書きのための便利な道具は欲しい。人に頼まれたことや、すべきことを頻繁に忘れる癖が僕にはあるからだ。
その道具の名前はなかなか覚えられなかった。欲しくなるたび当てずっぽうに検索エンジンに入れ、しかし当該のものはなかなか出てこなくて焦燥することを繰り返した。しかし今は「ジョッター」と明確に言うことができる。メモ用紙を固定するための小さな板で、首から提げる式のものもある。
今朝、amazonでそれを探すと、伊東屋から出品をされていた。ウェブショップで買うより現物を見て買う方が間違いは少ない。実店舗を訪ねれば、予備の紙も豊富にあるだろうし、適当なペンも店の人に教えてもらえるだろう。
そういう次第にて、何十年ものあいだ欲しかったジョッターがいよいよ手に入る。それを便利に使いこなすことが、僕にはできるだろうか。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、菠薐草のおひたし、たまり漬「ホロホロふりかけ」を薬味にした納豆、オクラの鰹節かけ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、しその実の天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとレタスとベビーリーフのサラダ、薩摩芋の甘煮とピクルスとたまり漬によるソースを添えたビーフステーキ、yellow tail CABERNET SAUVIGNON 2021、あんみつ