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清閑 PERSONAL DIARY

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2023.5.11(木) 証拠写真

毎日、あれこれの用事により会社からクルマを乗り出す。出かける前に綿密に考えを巡らせ、複数の行き先を確認し、もっとも合理的な経路を紙に書いてメーターに貼りつける、それが理想ではあるものの、そこまですることはほとんどない。会社に戻ってから抜けのあったことに気づき、二度手間をすること再々である。

午前、血圧や血中の成分を定期的にしらべてもらっているオカムラ外科へ行く。そこから戻る途中で首尾良く、月曜日か火曜日にできあがると言われていた写真のことを思い出し、カミジョーカメラに立ち寄る。

4月のタイ行きのもっとも大きな目的は、片山酒造の純米大吟醸「初代久太郎」を持参し、2020年4月30日に急逝したカタヤマタカユキ前社長の同級生でタイに住むカトリアキナリさんと飲む、というものだった。タイに行くたび会っている同級生コモトリケー君は偶然、カトリさんの大学の先輩にあたる。そういう次第にて4月22日はカトリさんが指定した川沿いのホテルへコモトリ君と出かけ、そのルーフトップバーで「初代久太郎」を開けた。カミジョーカメラには、そのとき撮った写真の横幅をA4とおなじ長さに拡大し、パウチするよう頼んであったのだ。

カミジョーカメラから片山酒造までは約1キロ。そして硝子戸をふたつ引きつつ「証拠写真です」と、カタヤマさんのお母さんにそれを手渡す。お母さんは「タカユキによく見せます」と、微笑まれた。これを以て、4月の旅はようやく完結したように感じられた。次のタイ行きは、いつになるだろう。


朝飯 チーチキンとピーマンのマヨネーズ和え、茹でたブロッコリーを添えたスペイン風目玉焼き、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 刻みキャベツと生のトマトと茹でたブロッコリーを添えたコロッケ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、Chablis Billaud Simon 2018


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2023.5.10(水) 伊豆治療紀行(15回目の2日目)

伊豆高原痛みの専門整体院の、今日の予約は11時30分。伊東11時1分発、伊豆高原11時4分着の下りに乗れば間に合う、時間の余裕は有り余るほどある、そう考えてホテルを10時40分に出る。

駅のロータリーにさしかかったところで下りの列車が駅を出て行った。「さて、あれは何だろう」と不審に思いつつ改札口からプラットフォームに入る。そこでようよう気づいたことがある。伊豆高原に11時4分着の下りが11時1分に出るのは伊東ではなく、伊豆高原のひとつ手前の城ヶ崎海岸だった。乗り換え案内の操作を間違え、更に伊東から伊豆高原まで3分で着くことに何の疑問も持たなかったポカである。

次の下りは11時08分発で、伊豆高原には11時32分着。よって整体院には詫びの電話を入れ、到着は11時45分ころになる旨を伝える。以降は2番線で悠々と次発を待っていたものの、同伴していた次男は、その列車が1番線に入ってきたことに気づいた。慌てて立ち上がって階段を駆け下り、地下通路を走りながら発車の音を聞く。

今回はひとりではなく次男と二人連れである。人と一緒にいると気を抜く癖が、僕にはあるらしい。PASMOの入場記録を駅員に消してもらい、外へ出てタクシーに声をかける。治療院には11時39分にすべり込んだ。しかしタクシー代に4,970円も使ってしまった。次からは重々、気をつけることにしよう。

治療と帰路は順調にはかどって、家には店の閉まる前に帰り着いた。そして夜は8人が揃って賑やかに、とはいえ孫の、生まれて3ヶ月のカコは眠ったままだが、夕食を摂る。


朝飯 「伊東園別館」の朝のブッフェ
昼飯 手鞠鮨盛り合わせ弁当
晩飯 塩焼きそばお好み焼きTIO PEPE


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2023.5.9(火) 伊豆治療紀行(15回目の1日目)

先々月の伊豆行きに際しては、着替え、本、念のために持つ薬、枕などを”Rock Study”のショルダーバッグに入れていった。このときのそれは重かった。先ず、ショルダーバッグ自体が重かった。枕を持参するのは「枕が悪いと治療が台無しになる」という「伊豆痛みの専門整体院」のワタナベ先生の意見による。

そのときの重さに懲りて、先月はショルダーバッグを”CCP”のトリプルサコにした。このバッグは限りなく軽いものの、肩掛けの部分が僕には長すぎて、いささか使いづらい。だったら今日はどうするか。そして”IKEA”のもっとも小さなキャリーバッグを選んだ。更に財布は持たず、現金やカード類はiPhoneと共に”LiberFlyer”の”SECURIPO”に収め、胸の前に斜めがけすることとした。

僕は、電子機器においては大艦巨砲主義ではなくゼロ戦主義だ。数は限りなく減らす。しかしバッグ類はその逆で、買ったものの使っていない、あるいはいちど使ってしっくりこなかったからそのまま置いてある、というものが20は超えると思う。

今日のキャリーバッグは、先々月とおなじ中味とは信じがたいほど軽くて快適だった。膝は、タイのマッサージ屋で連日、太腿の経絡を強烈に圧してもらったお陰か、その快復を先生は目で認め、僕は電子ペンによる痛みの大幅な軽減により実感した。「このまま後退しなければいいなぁ」と、強く思う。


朝飯 オムレツ、人参と甘夏の酢の物、グリーンアスパラガスの焼きびたし、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚肉ともやしと韮の味噌汁
昼飯 「笹八」の爆弾おむすび
晩飯 「いでゆ商店」の木耳ポン酢肉もやし水餃子焼き餃子豚キムチ、麦焼酎(お湯割り)、ハイボール


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2023.5.8(月) 換えた理由

光量の乏しい環境に強いこと、色調補正をしなくても自然な色の得られること、その2点によりカメラをRICOH GRDからiPhoneに換えたのは、2022年6月17日から18日にかけてのことだ。その日付けは文字により記録をしていなくても、この日記の画像を見れば分かる。

上記の2点に加えて持ち物がひとつ減るところから、先月の訪タイ時にもデジタルカメラは持参せず、iPhoneで通した。そして分かったことがある。撮る画像の数が減るのだ。

RICOH GRDは”candid photo”のために生まれたカメラだ。これを右手に街へ出れば、シャッターを押す機会は必然的に増える。日記の画像のファイル名は、年月日の後にアルファベットを振っていく。旅行中は画像の数が増えるものの、あるときから日記に使う画像は1日あたり26に制限をした。26とはaからzまでの文字数である。

ところが今回の「タイ日記」を振り返ってみれば、1日あたりの平均画像数は12で、RICOH GRDのときの半分以下だ。その理由は、いま目の前で起きていることを画像に収めようと決めてから1、2秒のあいだにそれを撮る、ということがiPhoneではできないことによる。

iPhone用の速写アダプターは存在する。しかしそれを付ければデジタルカメラ並みに嵩張ってしまう。日常においても旅先においても、カメラはしばらくはiPhoneで行くことになるだろう。


朝飯 グリーンアスパラガスの焼きびたし、シーチキンとピーマンのマヨネーズ和え、ハムエッグ、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、三つ葉の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 筍の木の芽和え、グリーンアスパラガスの焼きびたし、胡瓜と蕪のぬか漬け、豚と韮ともやしの中華風炒め、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2023.5.7(日) The duo from Texas.

上澤梅太郎商店が運営する朝ごはん専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」では、ごはんはお客様ひと組ずつ土鍋で炊く。そのため複数組のお客様が重なっているところにフリのお客様がいらっしゃると、長くお待たせをすることになる。そのようなときには、たとえ席が空いていても、入店をお断りせざるを得ない。

今朝は、買い物の際に朝食につきおご質問くださったおふたりを隠居へご案内した。数十分が経つと、そのお客様が蔵見学を希望されていると電話で知らされ、今度は辰巳に面した表門ではなく、乾の側にある柴折り戸から隠居に入る。

そのおふたりを、神棚のある控えの間でお待ちする。庭に面したふたつの座敷は満席。と、玄関の磨りガラスの向こうに人影が見える。その戸が引かれると、現れたのは白人の若い男性おふたり。繰り返せば、庭に面した座敷はお客様で満ちている。この場を家内に任せれば、お断りをしてしまうかも知れない。

「お時間はありますか」と家内が訊く。おふたりは既に靴を脱いで、玄関の三和土に靴下で棒立ちである。「ごはんはこれから炊きます」と僕。「20分とすこし」と、こちらは家内。隠居係のタカハシリツコさんは、おふたりが頷かれるのを確かめたところで奥の個室にご案内した

午後、隠居から戻った家内より、そのおふたりの様子を訊く。テキサスからのおふたりが文字に残してくださったご感想は以下。お入りいただけて良かった。

……
The food and service were great! The environment was relaxing.
Excellent staff & service in wonderful atmosphere,I’m so happy,we found it on Google!
……

「汁飯香の店 隠居うわさわ」は毎週、土、日、月の営業。開店は8時30分、オーダーストップは13時、閉店は14時。電話番号は0288-25-5844(日光ごはん良し)。本店の電話番号0288-21-0002(08:30~17:30)なら毎日、ぐるなびなら24時間、承りが可能です。予定がお決まりになりましたら、できるだけ早く、ご予約ください。


朝飯 昆布の佃煮、めかぶの酢の物、納豆、シーチキンとピーマンのマヨネーズ和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、三つ葉の味噌汁
昼飯 ハムトースト、ホットミルク
晩飯 ポテトサラダ、南瓜のキッシュ、トマトとヨーグルトのスパゲティChablis Billaud Simon 2018


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2023.5.6(土) その価値を決めるのはあなたではない。

むかし活字や口伝えにより得ていた未知の土地の情報は、今は多くインターネットを介して集められる。方法はいずれにしても、情報を蓄積する行為は楽しい。そして遂に旅に出て現地に着き「どこを見たい」「なにを食べたい」と言うと「そんなところを見てもつまらない」とか「その店より、もっと良いところがある」などと、そこに住む人から否定的な意見を返される、ということがしばしばある。

「どこを見たい」「なにを食べたい」と望む人は、とにかくそこへ行ってみたいし、とにかくそれを食べてみたいのだ。面白いかつまらないか、美味いか不味いかは人それぞれだし、たとえつまらなくても、たとえ不味くても「とにかく見た」とか「とにかく食べた」という満足は手に入れることができる。

それが分かっているはずの僕も、日光へいらっしゃろうとしている方、日光へいらっしゃっている方に対して前述の「そこに住む人」と同じ押しつけをしそうになることがある。重々、気をつけなくてはならない。


朝飯 パッガパオムーサップ丼、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、牛乳
晩飯 クーブイリチー、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、若布と玉葱の酢の物、粕汁、大根のたまり漬、みょうがのたまり漬、らっきょうのたまり漬「淺太郎」、鶏もも肉のソテー唐辛子味噌添え、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2023.5.5(金) 朝にすること

町会費は月末ちかくに向こう三軒両隣の組を単位として集められ、それを我が春日町1丁目であれば東、西、中央の各地区委員がまとめて会計係の僕まで届けてくれる。会計係は重責でも、労働量のもっとも大きいのは地区委員だろう。

町会費は通常、月ごとに集められる。しかし組によっては集金の手間を減らすため、6ヶ月分をまとめて集めるところ、1年分をまとめて集めるところもある。つまり年度はじめの町会費は月払い、半年払い、年払いが混在して金額は大きくなり、記帳はより複雑になる。

その会計係としての仕事はいつ、すべきか。本来であれば、電話はかからず人も来ない明け方にすべきだろう。しかしその時間には日記を書いている。あるいは静かな環境で好き勝手なことをしている。今朝は屋上に上がって空を眺めていた。そういう次第にて、その時間にお金に触ったり数字を合わせたりすることはしたくないのだ。

そして午前も10時がちかくなるころにようよう、その仕事を始めて数十分でけりをつける。以降は店に立ったり配達をしたり製造現場に顔を出したりしながら夕刻に至る。


朝飯 茹でたブロッコリーと生のトマト、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、しいたけのたまり炊と韮の玉子とじ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 トースト、牛乳
晩飯 空豆の網焼きオイルサーディンとトマトの香草焼きトマトとレタスとアボカドのサラダ2種のパン生ハムのムースズッキーニと生ハムのスパゲティ「稲とアガベ醸造所」の「稲とアガベ」(冷や)Chablis Billaud Simon 2018


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2023.5.4(木) 粛々と

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の、売り場の掃除と納品を終えて会社に戻ったのは開店直後の8時32分。その時間から、早くも店はお客様で賑わっていた。多いにありがたい。使ったばかりの濡れ布巾をすすいで即、僕も店頭に立つ。

先月30日の日記にも書いたけれど、この黄金週間中の、下りのピークは5月3日の水曜日で、上りのピークは5月5日の金曜日だという。とすれば、店は今日がもっとも忙しく、明日は閉店時間が延び、週末はいつものそれに戻ることが予想される。つまり頑張りどころは今日と明日。とはいえ明後日からは気を抜く、というわけではない。

駐車場の収容台数をすこしでも増やすため、近場の配達に使うホンダフィットを事務室の前から蔵の脇へと移す。昼食時には人手が薄くなる。それに反してお客様のもっとも多くなるのはその時間だ。僕は13時30分より昼食を摂るよう長男に言われ、諒承をする。

列島が新型コロナウイルスに席巻されて以来、試食は「らっきょうのたまり漬」をプラスティックの蓋付き容器にお入れした状態でお客様にお手渡しをしている。これを遅滞なく作り続けてくれる包装係の存在は貴重である。普段に倍して冷蔵ショーケースへ収めた商品が、見る間に減っていく。

忙しく立ち働きながら、腹が減ると、頭の血の薄くなる感じがする。そして昼食を摂ると、それは一掃される。僕は間食はほとんどしない。しかし今日のような日には、ときどき甘い物を口にした方が良いのかも知れない。

定時の17時30分にはいまだ客足は絶えなかったものの、掃除を終える18時には、店を閉めることができた。閉店が遅れればできないと考えていたミーティングもできた。明日も粛々と仕事をするのみである。


朝飯 生のトマトと茹でたブロッコリー、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、独活と人参のきんぴら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、牛乳
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダカツレツ、ドライマーティニ


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2023.5.3(水) ハワイのオモチャ

家内とハワイの景勝地で過ごしている。見晴らしの良い場所があって、数日前に続いて今日も来た。そこからホテルまでは緩い下り坂を歩く。その道は徐々に細くなり、しまいには海に消えてしまう。そこからふたたび道の現れるところまでは、波に身を任せて流されていく。

その道が、今日は先日よりも随分と手前から海に没している。つまり今日は波に流されている距離が長い。「大丈夫だろうか」と不安を感じつつ、とにかく波に乗る。途中「溺れて死ぬのではないか」と心配になるところもあったが、とにかく先ずは岸にちかい岩場に取りつくことができた。

岩場には、我々より先に辿り着いた男の人がいた。その人は日本人だった。「高輪のアキモトさんをご存じですか」と問うと「面識はありませんが、お名前だけは存じ上げています」と、その、普通のズボンと普通のワイシャツ姿の人は答えた。

ようよう海から道へ戻ると、割と大きめのお土産屋があった。お土産屋には、まぁ、名前は出さないけれど、同級生が働いていて、上下に動く台へ乗ることを僕に勧めた。料金は5ドル。気は進まなかったものの、折角だから、その50センチ四方ほどの台に乗ってみた。台は上下に動き、その手摺りのあたりにクイズの問題が書かれていた。その問いに僕は答えられない。台はやがて動きを止めた。

「残念賞はここにあるもの5つ」と、同級生が商品の陳列台を指した。そこにはプラスティック製の、つまらないオモチャがたくさん積んである。僕のスーツケースは機内持込用の大きさで、余計な荷物は増やしたくない。しかし5ドルをみすみす失うことは避けたいから、どうにかこうにか5つを選ぶ。そのうちのひとつは、しばらく前に、こちらも名は伏せた方が穏当だろうからはっきりとは書かない、とにかくひとりの勉強仲間からバンコクでもらったものだった。そして「そうか、彼もバンコクに来る前は、ハワイに立ち寄って、ここで遊んだんだな」と腑に落ちる。

そういう夢を見ながら目を覚ます。夢の中の空気感は、吉行淳之介の「湿った空乾いた空」のそれを感じさせた。時刻は4時50分だった。


朝飯 ゴボウと人参のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、目玉焼き、生のトマト、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 ソース焼きそば
晩飯 塩を振った苺、TIO PEPE、レタスとルッコラのサラダじゃがいもと人参の細切りソテーと「たまり漬」によるソースを添えたビーフステーキCHATEAU LAGRANGE 1986


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2023.5.2(火) ツバメ

朝、製造現場と店とを繋ぐ通路を歩きながら、子供の歓声に気づく。通用口を開くと登校しようとしている孫のリコがいて「ツバメ、ツバメ」と、僕の視線を手で上へと促した。ツバメは3月から飛んでいたように思う。しかし玄関の頭上にここ数十年ほどもある巣に来たツバメは初めて目にした。

その後、店の犬走りの庇にもツバメの出入りする姿に気づいた。しかしこちらの梁には鳩を遠ざけるための針金が張ってある。ツバメがそれを避けて巣を作るかどうかは、これから見守っていきたい。

今月24日(水)より30日(火)まで、柏のタカシマヤに出店をさせていただく。それを近隣のお客様へお知らせすべく、ご案内のお送り先を特定しようと予定していたのは今日だった。この仕事は静かな環境を必要とする。よって午前中の1時間ほどは4階の食堂に籠もる。

昼時の店舗はお陰様で賑わって、昼食の時間は予定より後ろにずれ込んだ。この食事を終えると午後もなかばを過ぎていたため、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へは、いつもよりはやく検品に出かけた。朝に充分と思われる納品をしても、昼、午後と小まめな見まわりは欠かさない。売り切れの恐れがあるからだ。

夕刻、販売係のサイトーミホコさんとカワカミナオさんは、明日に備えていつもに倍する商品を店の冷蔵庫に補充した。あす道の駅へ納めるべき品も、いつもの倍量を包装係に頼んだ。

梅雨入りまでは、忙しい日々の続きそうな気がする。


朝飯 グリーンアスパラガスの焼きびたし、納豆、トマトのスクランブルドエッグ、牛蒡と人参のきんぴら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、こごみの天ぷらの味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、冷や奴、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、刺身湯波の玉子とじ、焼き鮭、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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