2022.6.20(月) すごいなー
午前、きのう「汁飯香の店 隠居うわさわ」で会食をしてくださったお宅に集金にうかがう。その帰りに春日町の交差点に立っていると、孫のリコが母親のモモ君に手を引かれて歯医者へ向かおうとしているところだった。日光街道の向こうでリコが僕に手を振る。僕も手を振る。子供はおなじ行為を繰り返す癖がある。リコもその例に漏れず、また手を振る。僕も手を振る。その行いは、彼女たちが曲がり角の向こうに姿を消すまで続いた。
「すごいなー」と思う。命が受け継がれていく、ということに「すごいなー」と感動しているのだ。
午後の気温は27℃。スマートフォンで見る東京の気温と変わらない。夕刻の天気は晴れ。沖縄の梅雨は今日、明けたと聞いた。
夜は戴きものの餃子を肴に焼酎のソーダ割りを飲む。中国からの留学生が皮も餡も自製した餃子は精進でありながら、とても食べ応えがあった。これまた戴きものの焼きおむすびは数個を残し、明日の朝の愉しみとする。有り難し。
朝飯 茄子の味噌炒り、納豆、冷や奴、ミズの炒り煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、獅子唐の天ぷらとパプリカの味噌汁
昼飯 「やぶ定」の冷やしたぬき蕎麦(大盛り)
晩飯 トマトサラダ、焼き餃子、胡瓜と蕪のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)、焼きおむすび、GILBEY’S VODKA(生)、桜桃
2022.6.19(日) Come Rain or Come Shine
上澤梅太郎商店が運営する「汁飯香の店 隠居うわさわ」は朝ごはんの店だ。ただしその庭、幕末あるいは明治初期に建てられたとおぼしき建物、室礼により、これをお祝いやご法事の食事場所としてお使いになるお客様もいらっしゃる。今日は、先週の日曜日に引き続いて会食のご予約をいただいている。刺身湯波は9時に事務室に届けられた。それを隠居へ運ぶついでに座敷の様子を確かめる。
5月から梅雨明けまでは、気温が乱高下する。梅雨寒の日を考えて、暖房絨毯は、いまだ片付けていない。一方、照れば暑くなる。隠居の座敷は南に面して日当たりが良い。廊下の畳は既にして暖かくなっている。昼の気温は更に高くなるだろう。そこで係のタカハシリツコさんに声をかけ、各所に扇風機を出してもらう。
今日は日曜日にもかかわらず、販売係が少ない。よって昼食や休憩により人手が薄くなる時間には、僕が手伝いに入ることとする。僕の昼食は12時30分から13時30分のあいだと決められた。その時間にこの季節ならではの冷やし味噌ラーメンを食べながら、ふと気づくと外は土砂降り。今の今までは晴れていたから、まさか雨が降るとは思っていなかった。
いちど出かかった店からふたたび中へ戻り、新聞を読みつつ雨宿りをさせてもらう。
本日の日本経済新聞朝刊第8面の見出しは「迫られる『大量生産』脱却」。記事は「欧州の規制当局が『ファストファッション』に対する戦争を宣言、21世紀の衣料品業界を支配してきた使い捨て文化の再考を迫っている」と威勢よく始まっている。
記事の中にファストファッションについての定義がある。いわく「ファストファッションとは急速に変わる消費者の好みに合わせ、使い捨て同然の衣類を作る産業をさす」。
僕がいま穿いているユニクロのズボンは、2018年11月に買ったもので、継ぎを当てながら、もう3年半も保たせている。ユナイテッドアスレのポロシャツは、2014年の9月に買って以降、春夏秋と着続けて、いまだビクともしない。
僕のような服の着方をする人間は、世に希なのだろうか。
さて、13時から15分間の雨宿りをして、雨脚は幾分か収まった。その中に自転車をこぎ、会社に戻る。そして濡れたユナイテッドアスレのポロシャツとユニクロのズボンを新しいそれに着替え、13時29分に店に降りる。雨はいつの間にか収まって、外を歩く人は傘を差していない。「まぁ、そんなもんだ」と腹の中で笑って仕事に復帰する。
朝飯 ミズの炒り煮、納豆、茄子の油蒸し、生玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 「フジヤ」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、バンブー、トマトとレタスのサラダ、パン、鶏のトマト煮、Chablis Billaud Simon 2015
2022.6.18(土) ライブイベント
TikTokのインフルエンサー「納豆おじさん」と組んでのライブイベントも、今日で6回目になる。僕の主題は「頑張らなくても美味しい朝食」である。頑張ってはいないものの、いつもおなじ内容では観る人も飽きるだろう。そう考えて、そのとき作ったものはすべて図で残している。
きのうまでに考えた今朝のお膳は、トマトとレタスのサラダ、ソーセージとピーマンの油蒸し、冷や奴、茄子と茗荷の塩もみ、たまり漬3種、メシ、若布とパプリカの味噌汁。
「納豆おじさん」とのライブイベントは、土曜日の6時30分から7時と予告をされている。しかし大抵は6時25分ころから始める。「納豆おじさん」は僕の手際を褒めてくれる。それには「裏」がある。材料や調味料や食器のすべてを調理台に揃えてから三脚のiPhoneを操作するのだ。
段取りさえ調えておけば、朝食は10分から15分で完成する。残り時間は20分。通常、朝食を摂るに20分は要さない。しかし「納豆おじさん」とあれこれ話すうち、その20分はたちまち過ぎる。
使った食器を洗って7時15分。社員のために事務室のシャッターを上げるのは7時40分。時間の余裕は綽々である。
朝飯 トマトとレタスのサラダ、ソーセージとピーマンの油蒸し、冷や奴、茄子と茗荷の塩もみ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とパプリカの味噌汁
昼飯 ミズの炒り煮、鮪の角煮たまり漬「刻みざくざくしょうが」和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、梅干によるお茶漬け
晩飯 トマトサラダ、鮪の角煮たまり漬「刻みざくざくしょうが」和え、バンブー、「東京ぱすた日和」の「上澤梅太郎商店のなめことしその実の和風ソース」のスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2015、“Chez Akabane”のバームクーヘン
2022.6.17(金) 十二階下に杖を曳く
叔父は長く商社に勤めた。その叔父から海外へ出張したときの話を聴くことが僕は好きだった。
ドイツでは、かなり収入のある人でも生活は質素だ。だから自分が訪問すると先方の担当者は「今夜は接待で特別な店に行ける」と喜んだ、というのも叔父の経験談のひとつだ。
その「特別な店」は、ときには商談の場所から100キロ以上も離れていた。「なにも、それほど遠くに出かけなくても…」と感じたが、優秀なクルマ、優秀な道路、優秀な運転手により、その「100キロ以上」は、まるで隣町へ行くくらいの感覚だったという。
今日は、ひとつ上の先輩よりお誘いをいただいた。先輩の、日光への小旅行は、旅行というより十二階下に杖を曳くようなものだろう。先輩は僕の学校の先輩ではなく、長男の学校の先輩だ。それでもお誘いをいただいたのは僕だった。第一、長男は現在、新宿高島屋に出張中である。
僕がご案内をするのは100キロ以上も離れた特別な店ではない。ただし予約だけはした。そして夕刻、先ずは先輩がお泊まりのホテルに向かって日光街道を下る。
朝飯 まぜごはんのおむすび、玉子焼き、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、レタスとパプリカの味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 「食堂ニジコ」のあれや、これや、それや、他あれこれ、麦焼酎「二階堂」(ソーダ割り)、家に帰ってからの”KOTOBUKI”の「下野カスター」、Old Parr(生)
2022.6.16(木) キモホー
世に鉢植えの好きな人は多い。中には家の外にまで鉢を並べ、あるいは自宅の南側にガラスのサンルームを設えて、そこを鉢で埋める人もいる。そういう中に、しかし玄関先の鉢植えすべては枯れているか雑草だらけ、折角のサンルームはいつの間にかガラクタ置き場、という例をしばしば目にする。初志貫徹は、なかなか難しいのだ。
4階のベランダが、夏にもかかわらず枯れた鉢植えにより冬景色を呈していたのは、この日記を遡ると2017年のことと知れた。7月22日、遂に業を煮やした僕は、早朝、計19の鉢植え、ジョウロやスコップなどの道具、また何年も置き放たれた空の植木鉢など、すべてを撤去した。
その2017年7月22日にはいまだ命脈を保っていた観葉植物、またそれ以降に運び込まれた鉢植えも、やがて枯れ、ベランダ、廊下、応接間には、ふたたび「砂漠」が戻ってきた。しかし幸い、鉢の数は随分と減って4鉢。これを午前10時より地上に降ろし、枯れ木、土、鉢、支えの針金と分けて、すべて処分する。
40年ちかく前に台湾へ行った。そのとき台北の一部では「キモホー」という言葉が流行っていた。それを発する人の様子を見ていると、意味は「きもちいー」とか「気分爽快」のように感じられた。今日はその言葉を久しぶりに思い出した。枯れた鉢植えが片付いて、大いに「キモホー」である。
朝飯 鮪の角煮たまり漬「刻みざくざくしょうが」和え、炒り豆腐、納豆、ミズの炒り煮、生のトマト、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」
晩飯 生のトマトとピーマンの網焼き、バンブー、「東京ぱすた日和」の「上澤梅太郎商店のなめことしその実の和風ソース」のスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2015、“Chez Akabane”の焼き菓子、Old Parr(生)
2022.6.15(水) 早起き
起きて食堂に来ると、食器棚の時計は「深夜を1分過ぎていた」ではなく、2時までに1分を残していた。そんなに早く起きて何をするかといえば、先ず、既に完成している一昨日の日記の「公開」ボタンをクリックする。続いて2日分の日記を書く。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」に、ぐるなびから3件の予約が入っている。それを紙に写して食卓の、家内の座る場所に置く。夜明け前にお客様のスマートフォンを鳴らす心配があるから、返信はいまだお送りしない。
長男はきのう新宿高島屋に入った。出張販売は、地下1階のシーズンイベントスクエアにて今日から来週火曜日までの7日間。その長男へ向けて、きのうまでにお客様からいただいた、現場お取り置き品の一覧表をメールに添付して送る。
窓から地面を見て、いまだ小雨の止んでいないことを知る。自動炊飯器が音を発し始める。5時25分より、先月24日に池袋の小さな本屋で買った本を食卓に開く。隠居が営業する土日月以外の朝食は、家内が調える。僕の分担は味噌汁のみにて、気楽なものだ。
初更、ピーマンにクリームチーズのたまり漬を詰めてオーブンで焼く。それを肴にして冷えた白ワインを飲む。ここ数日のあいだ店に出ていたクリームチーズのたまり漬は、僕が買ったものにて売り切れ。以降の製造計画については関知していない。
朝飯 ミズの炒り煮、納豆、炒り豆腐、トマトと菠薐草のスクランブルドエッグ、山椒じゃこ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、グリーンアスパラガスの天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のラーメン
晩飯 ピーマンの「クリームチーズのたまり漬」詰めオーブン焼き、トマトとレタスのサラダ、空心菜炒め、鶏のさっぱり煮、Chablis Billaud Simon 2015
2022.6.14(火) 決心
「夫のことが好きすぎる私を、夫は気味悪がっています(笑)」とSNSに書いた女の人がいる。
僕が好きすぎるのは”Good On”の長袖のTシャツだ。生地は適度に厚くて丈夫である。手触りは無骨なものの、裁断と縫製に優れるのか着心地は楽だ。短く緩い袖口のリブは手首に当たる感触が良い。顔料染料めにより洗い込んだときの風合いも好もしい。好きすぎる理由はそのあたりにあるだろうか。
僕はこのTシャツの紺色と苔緑色を仕事着として交互に着ている。それで不便は無いものの、普段用として白も欲しい。白いシャツはモツ焼きのタレや赤ワインにより胸から腹にかけて消えないシミを作りやすい。それでも欲しい。
調べてみると、紺色と苔緑色の2着は2017年5月12日に買っていた。価格は1着が税込4,860円。その後いつの間にか5,280円に上がって今に至っている。「今に至っている」とは、買おうか買うまいか1年以上も迷っていることによる。
食べもの飲みものをはじめ美術館や映画館への入場料、また心付けといった、消えて無くなってしまうものへの支出には、僕は割と鷹揚である。しかし服を買おうとするときには、いつも大いに迷う。今日はティオペペ12本を酒屋に注文した。白いTシャツについては、いまだ決心がつかない。
朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、菠薐草のおひたし、刻み玉葱を薬味にした納豆、炒り豆腐、茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、グリーンアスパラガスの天ぷらの味噌汁
昼飯 梅干、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、焼き鮭、山椒じゃこによるお茶漬け
晩飯 山椒じゃこ、ミズの炒り煮、モロッコインゲンの胡麻和え、トマトサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、焼売、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、西瓜
2022.6.13(月) 豊作の予報に触れて
目を覚ましてしばらくしてから枕頭のiPhoneに触れると時刻は2時55分。起床して洗面を済ませ、南東に面した廊下を伝って食堂に入って3時20分。東の空は上から紺、薄青、薄紅と境界を淡くしつつ染まり、1時間後には理想的な朝になることを示している。点景は小さな雲、そして明けの明星。
朝の仕事をひととおり終えて事務室へ戻る。長男がコンピュータに向かって話をしている。9時を過ぎている。「そうか、今日は会議だったか」と、その側に椅子を運ぶ。はじめの2時間は日光と富山を、次の2時間はその2ヶ所と東京を結んで月に1度の話し合いを完了する。
昼に晴れれば気温は上がり、戸外は特に気持ちが良い。しかし夕刻は一気に寒くなる。半袖のシャツ1枚では耐えがたく、事務室に用意した長袖のTシャツを重ねる。
今年、和歌山の梅は不作だと聞いた。きのうのテレビのニュースによれば、水戸の梅も不作だという。昨年の豊作を受けての今年は「裏」の年なのだろうか。春先の気温が低かったから、という説もある。
らっきょうの収穫は夏のはじめ。大敵は暴れ梅雨である。豊作の予報に触れて安心をしていたところ、直前の集中豪雨により一気に不作になる、ということがこのところは珍しくない。「何とか無事でいてくれ」と祈る関係者は、どれほどの数に上るだろう。
朝飯 めかぶの酢の物、焼き鮭、納豆、ピーマンの網焼き、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、若布とブロッコリーの味噌汁
昼飯 「幸楽苑」のつけ麺
晩飯 鮪の角煮たまり漬「刻みざくざくしょうが」和え、オールドイングランド、トマトとレタスとブロッコリーのサラダ、カレーライス、らっきょうのたまり漬「浅太郎」、パプリカのたまり浅漬け、Chablis Billaud Simon 2015
2022.6.12(日) 演歌巡礼
栃木県塩谷郡船生村出身の作曲家・船村徹は天才だと思う。その船村先生には生前、随分とお世話になった。先生と席を同じくしたことも、1度や2度ではない。那珂川沿いだったか鬼怒川沿いだったか、とにかく見晴らしの良い料理屋で一夕をご一緒したときには、美空ひばりの父・増吉について、近しくお話しをさせていただいた。増吉は栃木県河内郡豊岡村、つまり今は日光市に含まれる土地の出である。
それはさておきそのようなことから、上は鳥羽一郎から下は村木弾まで、先生の内弟子5人が集う「演歌巡礼」が日光に来るときには必ず出かけて彼らの歌を聴く。
前回このコンサートは昨年の師走に開かれた。そのとき「船村徹記念館」に隣接した「ニコニコホール」は、席と席のあいだにひとつずつ空きが設けられていた。それが今日は、間引き無しの満席である。
13時からの昼の部が終了したのは15時。おなじ「日光街道ニコニコ本陣」に建つ商業棟の上澤梅太郎商店の売場を見に行くと、一部に売り切れが発生している。そこに商品を補充するうち16時。僕の不在により午後の休憩を取らなかった販売係ササキユータ君は、その代わりとして30分はやく退社をした。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」はお陰様にて、きのう今日と満席。家内は疲労困憊にて、きのうも今日も夕食は僕が作った。作ったとはいえ簡単なサラダを用意し、スパゲティを茹で、レトルトパックのソースを和えただけだから、別段、威張るほどのことでもない。そして早々に就寝する。
朝飯 鮪の角煮、ミズの炒り煮、焼き鮭、茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、グリーンアスパラガスの天ぷらの味噌汁
昼飯 「セブンイレブン」のサンドイッチ、牛乳
晩飯 胡瓜とピーマンとツナとトマトのサラダ、バンブー、「東京ぱすた日和」の「上澤梅太郎商店のなめことしその実の和風ソース」のスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2015
2022.6.11(土) それもまた良し
「汁飯香の店 隠居うわさわ」の、本日朝一番のお客様にはお子さんが含まれるため、5歳になるリコの椅子を隠居に運ぶよう、家内には頼まれていた。よって朝礼を終えてすぐの8時すぎに、当該の椅子を隠居へ運んだ。
そのご家族がご来店になると、そのお子さんは家内の予想より年少でいらっしゃった。そのため今度は1歳のシンの椅子を持って来るよう事務室に連絡があった。僕は4階へ上がり、安全枠や安全ベルトを備えたそれを、これまた隠居に運んでリコの椅子は母屋へ持ち帰った。
1時間ほどするとまたまた連絡があって、昼前にご予約をいただいている別のご家族のお子さんは3歳で、シンの椅子では狭すぎるという。僕は持ち帰ったリコの椅子をふたたび隠居へ運び、使い終えたシンの椅子を母屋へ持ち帰った。
母屋と隠居との距離は約100メートル。椅子を抱えての往復600メートルは、結構な運動である。しかし僕はこの労働を、むしろ喜んでこなした。子供には、良い経験をできるだけ多く積ませるべし、そしてそれを助けることは大人の責務と思う。
後の報告に拠れば、昼前にご来店のお子さんは子供用の椅子を頑として拒み、大人とおなじ椅子で食事を摂ったという。それもまた良し、である。
朝飯 生のトマト、炒り豆腐、茄子とピーマンの油蒸し、鮪の角煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ブロッコリーと茗荷の味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」
晩飯 トマトと干しぶどうのサラダ、オールドイングランド、「東京ぱすた日和」の「上澤梅太郎商店のなめことしその実の和風ソース」のスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2015