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清閑 PERSONAL DIARY

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2021.9.20(月) その言葉は聞こえてこない

「あしたは5時にお墓へ行く」と、きのう家内が宣言をした。「今の5時は、お墓の掃除ができるほど明るくないよ」と僕は答えた。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日には、家内は6時前に厨房に入る。結局のところ、墓参りは僕がひとりですることとした。

8時30分、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への本日1回目の納品をしてから如来寺へ行く。お墓には、どなたかが供えてくださった線香が、いまだ消えずにあった。かたじけないことこの上ない。

墓石は水を固く絞ったタオルで拭く。花立てには新しい水を満たして花を供える。線香は左右の線香立てに3本ずつ。献仏不假香多である。すこし離れたところにある叔母のお墓にも花と線香を供える。

いちど会社に戻り、今度は自転車で日光街道を下る。服も花も野菜も売るシマダヤさんには、オヤジの妹の注文による花がしっかり整えられていた。それを自転車の籠に満載して、ふたたびお墓へ戻る。そして新旧9基のお墓の、それぞれ一双の花立てに、それらを供えていく。

ふたたび会社に戻ると時刻は9時30分。以降は主に、社員と長男との連絡係をする。コロナ下の現在、新聞やテレビは自主規制をしているのか「シルバーウィーク」という言葉は聞こえてこない。それでも店はきのうに引き続いて、結構、忙しい。


朝飯 マカロニサラダ、納豆、プチトマトとブロッコリー、紅白なます、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツと若布の味噌汁
昼飯 「やぶ定」の盛り蕎麦(大盛り)
晩飯 「夏太郎」らっきょうベーコンと松茸のスパゲティ、Old England、“Chez Akabane”のロールケーキ、Old Parr


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2021.9.19(日) 冷えた白ワイン

早朝、外の様子を知ろうとして、北東に面した窓の取っ手に手をかける。片開き式のそれは、東からの強い風により、勢いよく限界まで開いた。取っ手を握っていなければ、蝶つがいが壊れたかも知れない。それほど強い、そして暖かい風だった。台風の置きみやげだろう。

久しぶりの快晴にて、きのうに引き続いて隠居へ行き、緑陰のパラソル席の写真を撮る。その隠居からは昼前に電話が入り、満席が伝えられる。後に家内から聞いたところによれば、8名様でテーブル席が埋まった直後に「これから9名、どうですか」というお電話をいただいたものの、承れなかったとのことだった。

日光市今市の中心部は、宇都宮方面と鬼怒川方面が渋滞。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へは、軽いものに限っては2度、自転車で納品をした。

夜は会計係として、町内に住む68名の高齢者への祝金を中央、東、西の各地区ごとに分けて、公民館へ持参する。祝金は各地区の委員長が、それぞれのお宅へ届ける仕組みである。

帰宅後はようやく落ち着いて、冷えた白ワインを飲む。


朝飯 生のトマト、菠薐草のおひたし、刻みキャベツとミートボールのトマト煮、紅白なます、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、舞茸の天ぷらと長葱の味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬、「夏太郎」らっきょう
晩飯 マカロニサラダパン茹でたブロッコリーを添えたベーコンエッグ、スパゲティ、Chablis Billaud Simon 2015


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2021.9.18(土) 対策はお墨付き

製造係のタカハシアキヒコ君は、木曜日から三連休中。現在は39℃の発熱と、販売主任のハセガワタツヤ君が教えてくれた。新型コロナウイルスの、2度目の予防接種の副反応である。39℃はタカハシ君の人生における最高記録だという。扁桃腺を腫らせた経験などは無かったのだろう。

長男は、思いもよらなかった職域接種をSNSで知った。そしてそれを頼って2度とも東京で受けて、そろそろ数週間になる。その長男は現在、新宿高島屋の11階で開かれている「美味コレクション」に出張をしている。15日(水)から27日(月)までの13日間の長丁場であれば、健康に留意をして、無事に務めて欲しい。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日は、土日月の3日間だ。その告知は毎週、金曜日にSNSに上げている。これまで画像はできるだけ夾雑物を廃したものを使ってきた。しかし今日は考えを改めて、お客様おひとりおひとりを隔てるパーティションを含めて撮ってみた。来週の金曜日からは、このようなことも含めて、積極的にお知らせしていこうと思う。


朝飯 納豆、菠薐草の溶かしバター和え、紅白なます、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、缶詰の鯖とトマトと長葱の味噌汁
昼飯 牛そぼろ煮、梅干、塩鰹のふりかけ、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 菠薐草のおひたし、冷や奴、蛸と胡瓜の酢の物、鰹の刺身のたたき風、金宮焼酎(生にTIO PEPEを少々)


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2021.9.17(金) 「酒とバラの日々」ではなくて

春分と秋分は、一般には昼と夜の長さがおなじになる日と認識をされている。日は真東から昇り、真西に沈む。このあたりについて天体に詳しい人に確かめると、微に入り細を穿って話は止まらない。僕のような無知蒙昧は却ってわけが分からなくなるから、そういう人とそういう話をすることは努めて避けている。

とにかく旧暦でも新暦でも彼岸の時期はおなじだろう。「暑さ寒さも彼岸まで」ということばがいつできたかは知らない。とにかく江戸時代の彼岸も現在の彼岸も時期に差は無いはずだ。

ちょうど一週間前は東京にいて、気温は30℃に達した。その日こそ暑さに恵まれたものの、それは秋雨のたまさかの隙間のようなものだった。日光にいる限り、日によっては木綿のセーターを半袖のシャツに重ねる。SNSを開けば既にして石油ストーブを仕事場に持ち出した人もいる。

秋の彼岸まで残すところ数日。それを過ぎれば季節は冬へ向けて、一気に傾いていくだろう。

アロハシャツは、売るほど持っている。それを今日は、しばらく前にホームセンターで求めた、プラスティックの箱にまとめた。もっとも派手なそれは、2002年11月にシンガポールで着て以来、袖を通していない。襟の内側には”XL”という表示がある。アメリカの”XL”である。「馬鹿じゃねぇの」と驚く。なぜこのような巨大なものを買ってしまったのか。

「製造係のイトーカズナリ君になら、ちょうど良さそうだ」と考える。「しかしこんな真っ赤なものは好みじゃねぇだろう」と、箱のいちばん底に納める。そして「今年の夏は、アロハ、1回も日の目を見なかったなぁ」と、コロナと長雨の日々を振り返る。


朝飯 長芋のたまり浅漬け、納豆、冷や奴、菠薐草のおひたし、紅白なます、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー南蛮蕎麦
晩飯 浅蜊のスパゲティトマトと菠薐草のおひたしを添えたコールドビーフChablis Billaud Simon 2015とChateau Leoville Las Cases 1984“Chez Akabane”の杏仁豆腐


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2021.9.16(木) 練習と克服

おとといときのうの日記を書いても、朝食まではなお時間がある。よって本棚から読みさしの「考える胃袋」を食卓に持ち来て開く。

タイの、特に麺を商う店では大抵、4種の調味料が卓上に置かれている。それらはすなわち唐辛子の粉、唐辛子を漬け込んだ酢、魚醤、そして砂糖だ。これについて石下直道は上記の中で「砂糖を入れるのはわたしにはどうも…」と言う。

それに対して森枝卓士は、日本に長く住みながら、魚の佃煮にだけは馴染めないイタリア人を例に挙げて応える。西欧では魚料理に砂糖は用いない。イタリア人の佃煮嫌いも、その習慣によるものだろうという推理だ。

石下直道は「食生活を探検する」や「リビア砂漠探検記」を書いた人だ。「わたしにはどうも…」とは「自分から進んですることはない」くらいのところだろう。「西欧では魚料理に砂糖は用いない」については、どうか。砂糖は用いなくても、甘いバルサミコ酢をソースに加えるくらいはしそうだ。

僕は、苦手な食べものがあれば、とにかく食べる。食べて食べて、また食べる。そうして自分の口を慣らせてしまう。

「勉強とはみずから勉め、みずから強いること」と、高等学校時代の国語教師ヤマグチヒカル先生はおっしゃった。僕が自らを強いて頑張れるのは「喰うこと」をおいて他には無いような気がする。「カブト虫の殻を剥いて、中のものを生で食え」と言われれば、それはちと無理だろうけれど。


朝飯 納豆、茹でたブロッコリーと生のトマト、冷や奴、長芋のたまり浅漬け、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、舞茸の天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のラーメン
晩飯 マッシュドポテト、グリーンアスパラガスと茸のソテー、紅白なますを添えたビーフステーキ生姜とにんにくのたまり漬によるステーキソースChateau Leoville Las Cases 1984


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2021.9.15(水) ホーン

アメリカの西海岸にペブルビーチという保養地がある。近くのラグナ・セカではモントレー・ヒストリック・オートレースが開かれていた。レースについての記憶はまったくない。僕はキッチンカーでホットドッグ買い、それを肴に発泡性の白ワインを飲んだ。1980年8月のことだ。

別の日、ゴルフ場に、古いクルマのコンクール・デレガンスを観に行った。ホテルからは、トムという名の日系人から借りた、大きなアメリカ車で移動をした。会場の入口にはボーイスカウトのそれとおなじ形の帽子を被った警備員がいた。

クルマを運転していたのが誰かは覚えていない。とにかく彼が窓を降ろすと「カーンコー」と、その警備員は腰をかがめて訊ねた。運転席の男は「そうです、観光です」と答えた。警備員は頷いて、遮断機は音もなく上がった。

美しく整備された針葉樹の疎林を抜けながら「待てよ」と僕は不思議に感じた。たとえばホノルル国際空港の、パスポートコントロールの役人ならあるいは「カンコー?」と訊くこともあるだろう。しかし今いるのはアメリカ西海岸のゴルフ場である。しばらく考えて「カーンコー」は”concourse”のアメリカ訛りに違いないと確信した。

きのう据え付けられた消火ポンプの、今日は配線と配管の工事が行われている。配線を担当していた防災会社の人は午後、事務室に顔を出すなり「後はホーンだけです」と発した。すぐに靴を履き、現場へ戻るその人の後を追う。

「ホーンですか」
「ホーンです」
「ホーンというのは、なにか警報とか」
「いえ、ホーンです」

「ホーン」と聞いて僕の頭に浮かんだのは”horn”である。そして消火ポンプのちかくまで行くと、工事の人は水道管にグラスウールを巻き付けていた。そこではじめて「ホーン」とは「保温」だったことに気づく。

「ホーン」は夕方までに終わらなかった。「ホーンだけは明日また、来ますんで」と言って防災会社の人は去った。


朝飯 小松菜のおひたし、ピーマンの醤油炒め、セロリと大根としその実のサラダ、秋刀魚の梅生姜煮、プチトマトとブロッコリーを添えた目玉焼き、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ茄子と三つ葉の味噌汁
昼飯 朝のおかずを流用した弁当
晩飯 プチトマトとレタスとブラックオリーブのサラダ、コーンスープ、「やまびこ」の3種のパンブロッコリーのソテーを添えた鶏もも肉の網焼きトマトソース「共働学舎新得農場」のレラ・ヘ・ミンタル林檎の蜜煮Chablis Billaud Simon 2015


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2021.9.14(火) 新しい機械

中学生のころのある日、家から南へ歩いて平ヶ崎を越え、森の中に入ってみた。そこには日光宇都宮道路が通るであろう線上に、赤い色を塗られた杭が点々と打ち込まれていた。その、日光宇都宮道路の建設に伴って、春日町の交差点から平ヶ崎へ向けて新しい道路が開削されたのは、高校生のときだった。この工事に伴って、交差点の角にある上澤梅太郎商店の敷地は縦に長く削られた。

明治時代から建て増しを続けられた古い社屋や自宅は、この地上げによりすべて壊され、一新をされた。工事は3期に及んだ。僕は20歳になっていた。つまり現在の社屋は建てられてからおおむね45年を経ていることになる。手入れが必要なことは言うまでもない。

今日は、それほど範囲は広くないものの、店舗と蔵の屋根瓦に修理が入った。また老朽化した消火ポンプが新品に交換をされた。

クルマのエンジンは、1920年代には12,000ccを超えるものがあった。1980年代の携帯電話は、大きくて重くて手に持てず、肩から提げた。機械は進化をすれば、ほとんどすべからく小さくなる。新しい消火ポンプも、隨分と小さくなって大いに驚いた。

コロナ禍の最中にあっても、建物の修理ができ、設備を新しくすることができる。そのことを、とても有り難く感じている。


朝飯 揚げ茄子、隠元豆の胡麻和え、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、舞茸の天ぷらと三つ葉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 刺身湯波、秋刀魚の梅生姜煮、ブロッコリーの胡麻和え、胡瓜のぬか漬け、豚と小松菜の生姜焼き丼、金宮焼酎(生にTIO PEPEを少々)


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2021.9.13(月) しばらくは眠る

先週の金曜日、手の平かいきなり乾燥した。季節は秋へと一気に傾いたらしい。しその実の近隣の農家からの買い入れは、先月30日から始めた。そして今日はその最終日である。

上澤梅太郎商店はしその実を、しその実のたまり漬、七種きざみあわせ「だんらん」、ホロホロふりかけの3つの商品に使っている。だんらんとホロホロふりかけは特に人気商品だから、しその実の在庫を切らせるわけにはいかない。

その、しその実の買い入れに加えて今日は定期便の伝票作成が事務係にはある。定期便とは上澤梅太郎商店の商品に地元の産品を加えて毎月15日に出荷をするものだ。これを始めて今回はちょうど12ヶ月目になる。お客様も徐々に増えて、本当に有り難く思う。

しその実の買い入れ、茗荷の買い入れ、定期便の伝票作成に加えて今日は、事務係のマスブチサヤカさんが新型コロナウイルスワクチンの2回目の接種により昼で早退をする。残るのはカワタユキさんひとりにて、昼食は事務室でそそくさと済ませる。

しその実は、買い入れを始めて2週間目のきのう、1,000リットルの桶に満ちた。今日の数十キロを加えれば、今年も充分な量を確保できた。塩をまぶされたしその実には重石がかけられて、これからしばらくは蔵で眠ることになるだろう。


朝飯 揚げ湯波の甘辛煮、めかぶの酢の物、納豆、セロリと大根としその実のサラダ、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ茄子の味噌汁
昼飯 「セブンイレブン」のサンドイッチ、牛乳
晩飯 トマトと人参と胡瓜とレタスのサラダカレーライス、金宮焼酎(生にTIO PEPEを少々)


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2021.9.12(日) ニコッペ2021(続)

「汁飯香の店 隠居うわさわ」からは、朝一番のお客様が蔵見学を希望されている旨が知らされていた。そのお客様に食後の甘味をお出ししたと、2度目の連絡が入る。よって「ヤマジョー」の印半纏に袖を通して隠居へ向かう。

そのお客様のご案内を完了して戻ると、店には既にして行列ができていた。きのうの日記に書いた、コッペパンを求めるお客様である。ご予約分を除いた本日のご用意は32個。そして10時30分より販売を始める。

2人目か3人目のお客様が「4つ」とおっしゃる。「トマトは抜きで」とおっしゃるお客様もいらっしゃる。そのたび係のササキユータ君は、まるで助けを求めるように、厨房へと視線を送る。厨房のサイトーミホコさんとタカハシカナエさんは「しょうがのたまり漬」を炊き込んだ牛しぐれ煮のコッペパンを作ることに熱中して脇目も振らない。

結局のところ32個は、10時48分に売り切れた。店の中にいた僕からは見えなかったけれど、行列の後ろの方の方までは、コッペパンは行き渡らなかったのではないか。申し訳ない気持ちで一杯である。

これだけ賑わうなら、この催しは来年もまた開かれるだろう。今年の教訓は、忘れないようにしたい。


朝飯 ピーマンの醤油炒め鰹節かけ、銀鮭の粕漬け、揚げ茄子、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 里芋と南瓜の炊き合わせ、らっきょうのたまり漬、生姜の浅漬け、柴漬け、豆腐と大根の味噌汁、鮭のホイル焼き、金宮焼酎(生にTIO PEPEを少々)


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2021.9.11(土) ニコッペ2021

「ニコッペ」は「コッペパンで日光を笑顔に!」という主題の元に、昨年から始められた催しだ。日光とコッペパンにどのような関係があるのかは知らない。それでもこの、市内の多くのお店がコッペパンに工夫を凝らし、市民や観光客がそれを求めつつ街を回遊するお祭は、その第1回目から結構な盛り上がりようだった。

昨年、上澤梅太郎商店が企画、製造したコッペパンは、土曜日と日曜日の両日において、予約ですべて売り切れた。つまり当日のお客様には、既にしてお売りするものが無かった。その反省から、今年の予約は予定数の半分に留めた。

お祭の開始は10時30分。そのころ僕は道の駅への納品その他により、会社にはいなかった。そして11時に戻ると、予約を打ち切って残した半数も、すべて売り切れていた。「それではいかにもまずかろう」と、販売係の面々は厨房に戻り、増産を始めた。それも、作るそばから売れてしまった。

1日あたりの製造予定は32個。それに対して今日の販売は57個。明日は32個の予定を50個に引き上げて、パン、野菜、牛肉などの材料は、今日のうちに調えた。何が何やら分からないけれど、たとえ一時でも街が賑やかになるのは良いことだ。お買い上げくださったお客様、また実行委員会の方々には、厚く御礼を申し上げます。


朝飯 ピーマンの醤油炒め、生のトマト、生玉子、セロリと大根としその実のサラダ、揚げ湯波の甘辛煮、ごぼうのたまり漬、「夏太郎」らっきょう、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の野菜麺
晩飯 豚のソテーとトマトとブロッコリーのサラダパンクラムチャウダーTIO PEPE、Chablis Billaud Simon 2015


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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