2018.11.20(火) お互いに好都合
社内にいるときには携帯電話を携帯しない。よって事務机の引き出しからそれを取り出し見ると、着信記録の残っていることがある。先日は同級生ヨネイテツロー君からの着信を認めてこちらから折り返した。
「訊きたいことがある。20日の夜に東京で会えないだろうか」というのがヨネイ君の用件だった。翌21日は、白内障の手術をしてから4回目の診察を、オーミヤナナサト眼科で受けることになっている。その前夜であれば、日程に無理は無い。
18時に池袋で落ち合ったヨネイ君と、僕の行きつけの店に入る。僕は酒には弱くないが、強めの酒を短時間で飲むことを好むため、酔いは早い。そしてハシゴはほとんどしない。それを伝えるとヨネイ君は、自分も長々と飲むことはしないという。
「だったらお互いに好都合だ」と、それほど長くない時間に有意義かつ濃い意見の交換をし、僕が2部屋を予約をしておいたホテルに共に戻って即、就寝する。
朝飯 蓮根のきんぴら、納豆、巻湯波と人参の炊き合わせ、ほうれん草の卵とじ、秋刀魚の梅生姜煮、ふきのとうのたまり漬、メシ、若布と揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「男体山」のあれや、これや、それや。チューハイ、そのチューハイを濃くするためのキンミヤ焼酎
2018.11.19(月) ころもがへ
春:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター
晩春:長袖ヒートテックシャツ+長袖Tシャツ
初夏:半袖ポロシャツ+長袖Tシャツ
盛夏:半袖ポロシャツ
初秋:半袖ポロシャツ+長袖Tシャツ
秋:長袖ヒートテックシャツ+長袖Tシャツ
初冬:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター
真冬:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター+ダウンベスト
「仕事場では半袖のポロシャツの上に木綿の長袖のTシャツを重ねて、ときどき寒いこともある」とは、今月13日の日記に書いたことだ。これは上記によれば「初秋」の組み合わせである。そこでこの日記を検索してみると、昨年は10月16日に、早くも「秋」の衣替えをしていた。今年は紅葉時に暖かかったため、立冬を過ぎるまで「初秋」の組み合わせで来てしまったのだろう。
そこで今早朝は、日ごろ使うチェストから半袖ポロシャツと長袖Tシャツのすべてを出し、押入の、夏用の衣裳ケースに仕舞った。続いて冬用の衣裳ケースから長袖ヒートテックシャツと長袖フリースセーターのすべてを出し、これをチェストの、おなじ引き出しに収めた。
そういう次第にて、今回の衣替えは「秋」をおろ抜いて「初秋」から「初冬」へ一足飛びの、ということになった。
朝飯 蓮根のきんぴら、大根の酢漬け、刺身湯波、秋刀魚の梅生姜煮、ほうれん草の胡麻和え、蕗のとうのたまり漬、メシ、大根と万能葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 蓮根のきんぴら、巻湯波と人参と絹さやの炊き合わせ、大根おろしと「生姜のたまり漬」を添えたハンバーグステーキ、大根の酢漬け、きのこ汁、芋焼酎「赤霧島」(お湯割り)
2018.11.18(日) 夜は静かに
ウチでは「隠居」と言い習わしている味噌蔵のある庭の旧宅で、今朝は月に一度の朝食の会が開かれる。家内は昨夜、というか朝がちかくなるまで、この会に供するおかずを作っていた筈だ。家内が忙しいときには長男も、そのおかず作りを手伝う。僕は味噌汁の出汁を引く係だったが、これは誰にでもできることだから、ここ2ヶ月ほどは遠ざかっている。
その朝食の会の日に重なるようにして、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」ではきのうから試食販売が行われている。ここへの納品を終えて9時にホンダフィットで日光街道を上ってくると、販売係のフジタヨーコさんがちょうど、本日分の試食をたずさえ、道の駅へと向かう姿が見えた。
店に戻るとホンダフィットを玄関に後退で近づけ、用意されていた味噌汁の材料や洗い米や土鍋を載せる。そしてこれを隠居に運ぶ。朝食の会のごはんは土鍋で炊くのだ。築150年は経ているだろう旧宅の座敷は既にして清められ、卓上には人数分のお盆が揃えられていた。
昼に店の混み合う時があり、作業台に置いたiPhoneが鳴っていることは分かっているものの、それに応答しているヒマは無い。小一時間ほども後にそのディスプレイを見てみると、着信は家内からのものだった。多分、朝食の会の食器の片づけの要請だろう。
13時に予約の入っていた蔵見学のご一行は、15分ほどはやくお見えになった。うかがったところによれば、埼玉県から福島県の温泉に泊まりにいらっしゃる途中だという。数時間前までは朝食の会のお客様のいらっしゃった座敷にご一行をご案内し、そこで種々の説明ののち、蔵に入っていただく。皆様には満足をしていただけたように思う。
本日の売上金額は、11月中の最高を記録した。紅葉狩りによる人出は収束に向かいつつあるというのに、不思議なこともあるものだ。夜はひとり小倉町の「和光」へ向かい、飲酒活動と共に、町内役員の忘年会の予約を完了させる。
朝飯 生玉子、大根の酢漬け、ほうれん草の胡麻和え、納豆、ふきのとうのたまり漬、メシ、なめこと万能葱の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のチャーハン
晩飯 「和光」のお通しの野菜とこんにゃくの煮物、鯖の刺身、生牡蠣、なめこおろし、チキンカツ、サービスの煮豆、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)
2018.11.17(土) 引き潮と上げ潮
日光および鬼怒川における観光客の動きに詳しい人によれば、今週末が、紅葉狩りで賑わうの最後のところだという。なるほど確かに、日光の旧市街から5kmを下った今市の中心部でも、木々の葉はかなり落ちてきている。その週末に試食販売をして欲しいとの要請が、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」から数週間前に入った。
土曜日は平日の倍、日曜日は平日の3倍、ウチは忙しい。そこに何とか折り合いをつけて、その試食販売には協力をさせていただくことにした。
冷蔵ショーケースの掃除や販売促進物の持ち込みは、きのうの閉店後に長男が済ませていた。商品は今朝、搬入口の開く7時30分に、やはり長男が運び込んだ。僕はおなじ「日光街道ニコニコ本陣」でも普段の売り場を掃除し、本日納めるべき商品の数を決めた。
紅葉狩りのお客様が日光鬼怒川から引き潮のように去ると、いよいよ年末ギフトの季節である。繁忙が続くことは有り難い。
朝飯 ズッキーニのソテー、納豆、生のトマト、目玉焼き、なめこの醤油煮、めんたいこ、大根のたまり漬、メシ、揚げ湯波と大根の葉の味噌汁
昼飯 「カルフールキッチン」の舞茸の炊き込みごはん、大根のたまり漬、豆腐と白菜の味噌汁
晩飯 芥子菜とトマトとモッツァラレラチーズとコーンビーフのサラダ、ガーリックパン、ナッツと干し葡萄のパン、ソーセージを添えたクリームシチュー、”Petit Chablis Billaud Simon 2015″
2018.11.16(金) 開通
外へ食事に出るときには、少なくとも財布、カメラ、携帯電話の3点をISUKAのギヤバッグに入れて持参する。この3点のうち、なぜかサイフだけをときどき忘れる。支払いの段になって財布のないことに気づき、それを店の人に伝えても、大抵は行きつけの店だから「あー、次のときで良いですよ」と許してくれる。そうは言われても、甘えるわけにはいかない。家または会社にとって返すと即、財布を掴んでふたたびその店に戻り、借りは返してきた。
本日は、僕が書記を務める日本酒に特化した飲み会「本酒会」の例会日にて、鰻の「魚登久」へ行く。定刻の19時30分が近づいたためバッグの中身を探ると、今夜に限っては珍しく、カメラを事務机の中に置き忘れてきた。
カメラを欠いてもiPhoneで代用できる。代用はできるが、iPhoneで撮った画像をケーブル経由でコンピュータに取り込むことが、なぜか数ヶ月前からできなくなっている。「画像をクラウドで共有すれば済むではないか」と言われれば、それも手ではあるけれど、ケーブル経由の方が話は早い。
帰宅をしてから「駄目で元々」とばかりにiPhoneとコンピュータをケーブルで繋ぎ、酔った頭であれこれするうち、画像は呆気なくコンピュータに吸い込まれた。シラフのときにはなぜ上手くいかなかったか。
とにかくこれで、今日の日記に晩飯の画像を欠くことは無くなった。終わりよければすべて良し、である。
朝飯 めんたいこ、なめこの醤油煮、トマトとサラダ菜のサラダ、ほうれん草の胡麻和え、大根のたまり漬、メシ、トマトと若布とサラダ菜の味噌汁
昼飯 2種の佃煮、すぐき、めんたいこ、焼き海苔、大根のたまり漬、梅干しによるお茶漬け
晩飯 「魚登久」の酒肴あれや、これや、それや。鰻重。4種の日本酒(冷や)
2018.11.15(木) ガンバロー会
10月から11月のはじめにかけての日光は紅葉狩りの観光客により賑わう。それが収まりつつあるところに今度は贈答の需要が高まってくる。1月2日の初売りからしばらくは、初詣やお正月休みのお客様で店は混み合う。つまり体育の日の絡む10月の連休から新年の第一日曜日までの2ヶ月間は高原状態で繁忙が続く。というわけで夜は社員たちと4階の応接間に集まって「ガンバロー会」を催す。
あれだけ酒を好んだ志ん生も、会合の酒は嫌ったという。「えー、一体に酒てぇものは、好きなときに、好きに飲むところがいいんですな」というのがその理由である。僕も同感。しかし社員と飲む酒は美味い。
今回は忙しい週末を避けたため、子供のいるパートさんたちが来られなくて残念だった。新年会は繁忙の去った1月なかば、土曜日に設定をすることにしよう。
朝飯 納豆、大根と豚三枚肉の淡味炊き、トマトと莢隠元のソテーを添えた目玉焼き、めんたいこ、大根の酢漬け、大根のたまり漬、メシ、肉団子と白菜の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 グリーンサラダ、牡蠣とマッシュルームのアヒージョ、ポテトグラタン、ポトフ、オムレツ、ガーリックパン、赤飯のおむすび、たまり漬「刻みザクザクしょうが」のおむすび、牛ロース肉のソテー「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」がけ、”THE LAST STAND CHARDONNAY”、パイナップルのシャーベット、アップルケーキ、”Old Parr”(生)
2018.11.14(水) 従前同様
店の駐車場の端に植えられたモミジの葉が隨分と紅くなってきた。近づいてよく見てみると、その葉は乾燥して、かなり縮んできている。今は赤と緑が混じり加減ではあるものの、すべてが紅く、あるいはそれを通り過ぎて褐色になって落ちるのも、それほど先のことではなさそうだ。
先代のモミジが枯れかけて、おなじモミジを新たに植えて10年以上になる。そして今になって思えば、植え替えるなら梅でも桜でも良かったはずだ。従前同様を求める癖が、人にはあるのだろう。
モミジの奥の白壁には「日光みそのたまり漬」の看板が取り付けられている。その看板の営業時間は午前8時15分から午後6時までとなっているものの、年明けから春の彼岸までは午後5時の閉店と、数年前に決めた。しかし木彫の看板であれば、文字の書き換え、否、彫り直しは不可能だ。閉店時間の表記はいっそのこと消してしまおうかとも、今は考えている。
朝飯 納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、蓮根と人参のきんぴら、明太子、大根の酢漬け、たまり漬「七種きざみあわせ(だんらん)」、メシ、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 蓮根と人参のきんぴら、銀鱈の西京焼き、グリーンアスパラガスの豚肉巻き、玉子と三つ葉の吸い物、大根の酢漬け、芋焼酎「八幡」(お湯割り)
2018.11.13(火) 逆のことをしている
朝の光がいまだ青みを帯びているころホテルを出て地下鉄の駅へと向かう。日比谷から北千住までは意外と近い。07:42発の下り特急に乗るべく地下通路の電光掲示板に目を遣ると「信号点検のため押上と曳舟のあいだで運転見合わせ」の赤い文字が見えて、いささかゲンナリする。
日光行きのけごん5号は、しかし時間どおりにプラットフォームに入ってきた。狐につままれた気分ではあるけれど、正常運行は有り難い。下今市から徒歩で会社に戻っても、9時40分には事務机に着くことができた。
10時30分から顧問税理士の事務所を訪ね、前期と今期のことについて正午ちかくまで話をする。午後は会社にいて、通常の業務に当たる。
きのう東京では木綿の長袖シャツにネクタイを締め、毛の上着を着て、すこし汗ばむことがあった。仕事場では半袖のポロシャツの上に木綿の長袖のTシャツを重ねて、ときどき寒いこともある。厚着をして南下し、北上して薄着に戻っているのだから、あらためて考えてみれば、逆のことをしているわけだ。そろそろ衣替えをしなくてはならないかも知れない。
朝飯 「小諸蕎麦」のたぬき蕎麦、ライス
昼飯 ラーメン
晩飯 厚焼き玉子、ほうれん草のソテー、たまり漬「七種きざみあわせ(だんらん)」、肉団子と白菜の鍋、「高良酒造」の芋焼酎「八幡」(お湯割り)、甘納豆、”Old Parr”(生)
2018.11.12(月) 今となっては思い出せない
目を覚まし、しばらくは横になったまま静かにしている。やや経ってから枕頭のiPhoneを拾い上げ、時刻を確かめるといまだ3時45分だったから、いささか得をした気持ちになった。そして食堂のテーブルで、おとといときのうの日記を一気に書く。
下今市14:35発の上り特急リバティは、東武鉄道のチケットレスサービスによれば、昼ごろにはほとんどの席が空いていた。しかし14時にふたたびアクセスをしてみると、空席は、片手で数えられるほどに減っていた。即、通路側に残った席を確保する。
北千住から乗った千代田線を日比谷で降りる。帝国ホテルですこしばかりの用を足し、新橋まで歩いて安い床屋にかかる。
新橋の機関車広場では、古本市が開かれていた。目に近視と遠視が入り交じって以降、もっとも苦手となったのは、本屋の書架に背表紙を見ていくことだった。しかし三焦点レンズを入れた現在の目には、夜の露店に並ぶ本の背文字が、たとえ薄暗いところにあってもすべて見えている。そして今となっては、白内障だったひと月前の物の見え方さえ思い出せないのだ。
新橋から乗った銀座線を溜池山王で千代田線に乗り換えたのは、夜の乃木坂の景色が好きだからだ。勉強仲間による小さな集まりに出た後は、青山三丁目から銀座線で新橋に戻る。21時30分に予約をしておいた8丁目の鮨屋には、20時45分に入ることができた。
朝飯 めんたいこ、大根と豚三枚肉の淡味炊き、なめこの醤油煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、たまり漬「七種きざみあわせ(だんらん)」、メシ、揚げ湯波とトマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「鮨よしき」の酒肴あれや、これや、それや。鮨あれや、これや、それや。「笑四季酒造」の純米吟醸「今夜、都内、某所」(冷や)、「梅津酒造」の「生酛仕込冨鈴」(燗)
2018.11.11(日) 上澤梅太郎商店の蔵見学
きのうの快晴が、今日も続いている。日中の空が晴れさえすれば、ほとんどすべてにおいて、僕は有り難い。
上澤梅太郎商店は、日曜日に限り蔵の見学をしていただいている。この見学は、お客様の数がそれほど多くないときには僕、または長男がご案内をしている。しかし本日10時のお客様は25名の大人数である。よってこの回については長男が主な解説、僕は助手として付くことにした。ご一行のバスは、10時ちょうどにその姿を現した。驚くべき精密さである。
バスから味噌蔵のある庭までは、僕が皆様をご案内する。巽の方角に面した門から庭に入っていただき、建てられて150年は経つと思われる旧宅にお上がりいただく。先ずはここで、ウチの漬物についてのあれこれを聴いていただく。
次は庭から蔵まで歩いていただき、蔵の中を見ていただく。こちらにしては当たり前のことでも、お客様にとっては珍しい、あるいは初見、初耳であろうことはたくさんあると思われる。お客様には特に、そのようところをお話しさせていただき、あるいは観ていただく。
蔵から晴れた外にお出になると、お客様は一様に、元の世界に戻ったような、ひと息ついたお顔をされる。最後は店舗までご案内をして、蔵見学の、10時の回を完了する。
上澤梅太郎商店の蔵見学は、この画面の右に見えている「蔵見学」のタブをクリックされると、その先で簡単にご予約ができます。ぜひご利用ください。
朝飯 なめこの醤油煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、細切り人参の炒り煮、大根と豚三枚肉の淡味炊き、納豆、ハムエッグ、たまり漬「七種きざみあわせ」、メシ、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 焼き海苔、3種の佃煮、明太子、梅干し、たまり漬「七種きざみあわせ」によるお茶漬け
晩飯 トマトとベビーリーフのサラダ、らっきょうのたまり漬とツナのサンドイッチ、茹でたブロッコリーと紅白なますを添えたビーフステーキ、ジャガイモのグラタン、「にんにくのたまり漬」のバターライス、“Chateau Figeac 1975”