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清閑 PERSONAL DIARY

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2017.4.10(月) あと片づけ

10時の集合時間に対して、その15分前に神社へ行く。総鎮守瀧尾神社の春の大祭は、きのう無事に完了した。我が春日町1丁目は直前当番町として、今年の当番町である仲町の、神社の片づけを手伝うのだ。きのうおとといの、雨が降ったり止んだりの天気から一転しての好天が、皮肉と言えば皮肉である。

先ずは御輿を台車から降ろす。それを神社北側に3棟ある倉庫の、もっとも左側に戻す。次は本殿前に3本を立てた飾りの柱を分解し、真ん中の倉庫に仕舞う。渡御に際して御輿を載せた台車は、右側の倉庫に収める

子ども相撲の土俵に用いられた俵は仲町より受け継ぎ、春日町1丁目役員シバザキトシカズさんの会社のトラックに載せる。小学生時代の僕はこの相撲では勝ったことがなく、賞品はいつも最下等の粉ジュースだった。一方、14歳で亡くなった妹は、女の子など誰も出なかった時代のこの勝負に手を挙げ、不戦勝の賞品を獲得して帰ってきたのも懐かしい思い出である。

一の鳥居では、その両脇に荒縄で結ばれた竹を外す。二の鳥居の竹も、おなじく外す。ここで春の大祭の片づけは一段落し、当番町からの弁当とビールを受け取って会社に戻った。時刻は11時20分だった。

渡御に伴った金棒引きが神の使いから人間に戻る儀式「傘抜き」は、4月15日に催される。春の大祭は、それを以てようやく、お開きとなるのだ。


朝飯 炒り卵、ほうれん草のおひたし、ウインナーソーセージとブロッコリーのソテー、じゃこ、納豆、たまり漬「刻みザクザクしょうが」、メシ、トマトと長葱の味噌汁
昼飯 当番町仲町支給の弁当
晩飯 ほうれん草のおひたし、山芋のお好み焼き風、牛蒡と人参のきんぴら、カワハギの干物、肉じゃが、「朝日酒造」の「洗心」(冷や)

2017.4.9(日) 半纏リターン

きのうに引き続き、朝6時に花火が上がる。東の空の雲には水平に薄いところがあって、そこだけがオレンジ色に光っている。晴れることを確信しつつ朝食を摂るうち、しかし雲は見る間に分厚くなって、オレンジ色の光も消えた。

霧雨が降ってるけれど、お祭の柱は犬走りの下にあるから提灯を出す。いまや季節外れになった分厚いジャンパーを着て自転車に乗り、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」のウチの売り場まで検品と掃除のために行って、また戻る。

昼ちかくに日光街道の下の方からお囃子が聞こえ始める。その音がよほどちかくなってから外へ出る。当番町仲町の屋台が瀧尾神社を目指して上がっていく。「雨が上がって良かったなぁ」と、紋付きを着たカネコトモヤス自治会長に声をかける

15時より脚立を手に公民館へ向かう。そして1週間前に張り巡らした注連縄のうち、日光街道に沿った地域のものを、今度は外して歩く。張るには1時間を要した縄も、外すときには20分もかからなかった

16時、明日はどれくらいの数のたまり漬を蔵出しすべきかを包装係のサイトーヨシコさんと事務室で相談しているところに「お客様です」と店から声がかかる。対応に出た家内は、その綺麗な女の人を事務室までご案内した。

女の人は春日町で棟梁をしていたワタナベキイチという人の孫で、家を片付けている最中に、そのおじいさんの半纏が出てきたと、風呂敷を解いた。半纏の襟には白い糸による刺繍でウチの印のヤマジョーと「上澤」の文字、裏地は龍に「寿」。これまで目にしたことのない仕様である

むかしは出入りの職人に半纏を預けた。労働着としての半纏である。しかし今日のそれは明らかに違う。ワタナベキイチさんは第二次世界大戦前より、我が町内で頭を務めていたに違いない。半纏は、ワタナベキイチさんがウチに出入りをする際、それも「ハレ」の日に身につけたものだろう。僕は女の人に名刺をお渡しし、その半纏を有り難く受け取った。

17時からは公民館におもむき、町内役員の直会に連なる


朝飯 ウインナーソーセージとほうれん草のソテーを添えた目玉焼き、トマトとレタスのサラダ、3種の刺身のヅケ、ほぐし塩鮭、たまり漬「刻みザクザクしょうが」、納豆、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 朝飯のおかずを流用した弁当
晩飯 スーパーマーケット「かましん」のあれこれツカハラ婦人会長による差し入れの大根と人参のサラダ同じく茄子とブロッコリーの揚げだし同じくグリーンアスパラガスのソテーお祭に上がった日本酒(燗)

2017.4.8(土) 春の大祭

早朝、窓を開いて外の様子を窺う。地面は濡れているものの、雨の勢いは強くない。花火が上がる。時刻は6時。総鎮守瀧尾神社の春の大祭を報せる花火である。

「上澤」と急ごしらえの名札を付けた赤い傘を差して、霧雨の日光街道を、神社を目指して歩いて行く。参道には既にして、今年の当番町である仲町はじめ各町内の自治会長、神社総代、神社世話人、また金棒曳き、稚児、その世話をする母親たちが集まりつつあった。二の鳥居の奥では、白張りの役を担う人たちが三々五々、行列の編成を待っている。

瀧尾神社の大きなお祭は、春と夏に催される。春のそれはもっとも正式のもので「宮司一拝」から「撤饌」までの神事は1時間ちかく続く。関係者で満たされた本殿から降りると、先ほどまでの霧雨はきれいに上がっていた。とても有り難い。

日光市今市地区の旧市街をおよそ8キロに亘って歩く渡御の行列は、この天候の回復を以て、予定されたとおり、10時15分に出発をした。残された来賓と責任役員は、それを見送って社務所に入る。直会に先立ち僕は、責任役員として挨拶をさせていただく。

責任役員とは、神社のことにつき、氏子をはじめ各方面にお願いをする役と考えている。いまや戸数のそれほど多くなくなった仲町が人をやり繰りし、当番町を引き受けてくれたことは、本当に感謝に堪えない。明日の屋台の繰り出しが完了すれば、仲町の人たちの気持ちも隨分と楽になるだろう。

そうして雨上がりの日光街道を下って会社に戻る。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、巻湯波の炊き物、たまり漬「刻みザクザクしょうが」、きのうの「やじOA大会」で支給されたおむすび、トマトと蕪の葉の味噌汁
昼飯 「ふじや」の味噌ラーメン
晩飯 ポテトサラダエリンギとブロッコリーのソテーとスパゲティを添えた鶏もも肉のオーブン焼き“Petit Chablis Billaud Simon 2015”

2017.4.7(金) 東京都千代田区神田東松下町17

「東京都千代田区神田東松下町17」という住所をiPhoneのグーグルマップに入れると、どうも神田より秋葉原から歩いた方が近そうだ。よって北千住から乗った日比谷線を秋葉原で降りる。

はじめは土地勘に頼って南に進む。当該の場所がちかくなってきたらしいところからは、ふたたびiPhoneを取り出し、それを頼りにビルとビルの谷間を往く。しかし地図の示す場所に目指す建物は無い。それほど広くないブロックの中を虱潰しに歩いてようやく目的地に至る。そしてエレベータで4階に上がる。

MG仲間のテシマヨーさんが始めた「やじOA大会」は、はじめ川崎の小川会計MGの1日目の夜に、サトーマサヒデさんを講師にして行われていたものではなかったか。それが昨年あたりからは独立をして、東京や神戸や古河で1、2ヶ月に1度ほどの割合で開かれるようになった。

MGを始めて良かったと感じるかなりの部分を、僕の場合には「マイツールを知れた」ということが占める。この優れたデータベースが人口に膾炙しないことが僕には不思議でならない。ちなみに「OA大会」とはそのマイツールを使った事例発表会で、元々は西研究所の主催で年に1度ほど開かれていた。頭に付く「やじ」は「その場面では、このコマンドを使った方が合理的」とか「そもそも、その一手は無駄」などと複数の参加者が船頭よろしく飛ばす「意見」を意味する。

とにかく、その勉強会に今日は15時から連なる。本日の発表は6名。おむすびと味噌汁が振る舞われる18時30分からはテシマさんに乞われて「私とコンピュータ」という題でしばらく話をさせていただく。

「やじOA大会」の明日は中級コースで、この場での発表も僕は求められていたけれど、残念ながら外せない用事がある。かてて加えて今日も、最後の発表まで聴いていては東武日光線の下り最終に間に合わない。そういう次第にて後ろ髪を引かれつつ、途中で退席をする。


朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、蓮根と人参のきんぴら、2種のサラダ、大根と人参のなます、切り昆布の炒り煮、メシ、蕪の葉の味噌汁
昼飯 「味彩たむら」の鶏めし
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれやこれやそれや、チューハイ

2017.4.6(木) 青空を背景に

雨が降っていない限り、夜明けには鳥が啼く。冬至から3ヶ月以上が経ち、5時の声を聞けば、空は明るくなりはじめる。冬が嫌いなわけではないけれど、良い季節になった。

家内が不在のあいだの朝食は常備菜、あるいは調理を必要としないおかずを並べることが多い。冷蔵庫から取り出したおかずでも、米飯が温かく、味噌汁が熱ければ、どうということはない。ひとりの朝食は早く済む。いつもより早く事務室に降り、出勤してくる社員のためにシャッターを上げる。

「青空を背景にした桜が見られるのは、今日が最後になるかも知れません」と、きのうどこかのテレビで気象予報士が伝えていた。しかし晴天は今朝も続いている。店の駐車場の片隅に家内の植えたチューリップが、まるで日の光に飢えた北欧人のように、花びらを大きく開いて朝日を吸い込んでいる。

夕食は、4階から3階に降りて、長男と嫁の食卓の世話になる。今夜の酒、そして酒の器は僕の持ち込みである。そうして今度は3階から4階へと戻り、風呂に湯を溜める。


朝飯 納豆、昆布と牛蒡と蓮根の佃煮、たまり漬「刻みザクザクしょうが」を薬味にした冷や奴、じゃこ、梅干、メシ、トマトと三つ葉の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のカツカレー
晩飯 ほうれん草の胡麻和え、トマトと玉子のスープ、鰯の丸干し、ハムと野菜のソテー、「朝日酒造」の「洗心」(冷や)

2017.4.5(水) 続・検索条件

服について、比較的新しい、あるいはいささか専門的な外来語を用いて説明をしようとすると、なぜか気恥ずかしさを覚える。たとえば「アウター」は恥ずかしい。とはいえ「外套」はほとんど死語だろう。

とにかく、冬にシャツやセーターの上に重ねるものとして、エディバウアーのマウンテンパーカ以上のものを僕は知らない。ここになにかを買い足しても、どうせ着ないのだからお金の無駄である。しかし冬の厳しさが徐々にほどけて春へ向かうときには、もうすこし薄手のコートが欲しい。

きのうの日記に書いたことと同じく、そのようなものをインターネットで探すときの検索条件が結構、難しい。薄手でも安っぽくては困る。少なくとも、人には安っぽく感じられても自分がそれを気にしては長く使うことはできない。

それがフランス人だったか、あるいは日本人だったかは忘れたけれど、良さそうな作業着を着ている老人をある日、スマートフォンで読む記事の中に見つけた。その胸の商標を検索エンジンに入れ、しばらくインターネット上を逍遥すると、正に僕の理想とする薄手のコートが見つかった。見つけた場所は”amazon”である。

“amazon”は、不親切なほど素っ気ない、まるで自動販売機のようなところが好きだ。しかし買い手が出品者と意思を疎通させようとしたときには、その素っ気なさが裏目に出る。

このコートのどのサイズを買えば僕のからだにもっともしっくりくるか。それを出品者に問い合わせたところ「amazonに訊いてくれ」と返事があった。”amazon”に問い合わせると「出品者に訊いてくれ」と返事があった。よって今度は少し強い文面にてふたたび出品者に質問を送ると、重い腰を上げるようにしてようやく、僕の求める答えが返ってきた。

そうして手に入れた”DANTON”のコートを、僕はかなり気に入った。今年これを着た回数は、昨年末から今春にかけて着たマウンテンパーカのそれを超えたかも知れない。きのうの日記に書いたことと同じく、良い買い物をしたと思っている。


朝飯 昆布と牛蒡と蓮根の佃煮、切り昆布の炒り煮、ベーコンエッグ、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、しその実のたまり漬、メシ、蕪の葉の味噌汁
昼飯 「ふじや」のタンメン(バター載せてね特注)
晩飯 トマトサラダスープ煮豚玉子とキクラゲと3種の野菜の炒め“Petit Chablis Billaud Simon 2015”、”Chez Akabane”のクッキー、“Hennessy XO”(生)

2017.4.4(火) 検索条件

簡素で簡便で価格は高くない、そのようなものをインターネットで探すときの検索条件が結構、難しい。簡素で簡便でも安っぽくては困る。少なくとも、人には安っぽく感じられても自分がそれを気にしては長く使うことはできない。それが安価であれば助かる。しかしウェブ上でよく目にする「激安」を検索キーワードに含めた商品は絶対に買わない。

「からだの片側に重みがかかる」という理由からトートバッグは好まない。しかし時々は必要になる。百貨店の手提げの紙袋を2枚重ねにするとかなり丈夫になる。しかし素材が紙であれば、長くは使えない。スーパーマーケットのレジ袋も悪くはないが、コンピュータのような、ある程度の重さのあるものを入れると手が痛い。

長男と嫁があるとき”IKEA”の巨大なトートバッグでかさばる物を運んでいた。正に理想の質感である。しかし僕にはいかにも大きすぎる。”IKEA”がどこにあるのかも知らなければ、トートバッグのみを買いに行くのもバカバカしい。

検索エンジンに当たってみると、自分で仕入れて、それを”amazon”で売っている第三者が見つかった。価格は”IKEA”で買うより高いけれど、それでも180円。送料は無料である。即、注文したことは言うまでもない。

先月はこのトートバッグを、タイへ行く際の機内持込用として使った。今週の金曜日には、ウチのフリーズドライ味噌汁50食を東京まで配達をする。そのときにもこの青い手提げ袋は役に立ってくれるだろう。良い買い物をした。


朝飯 納豆、たまり漬「刻みザクザクしょうが」、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、切り昆布の炒り煮、梅干し、じゃこ、メシ、豆腐とピーマンの味噌汁
昼飯 昆布と牛蒡と蓮根の佃煮、納豆、ほぐし塩鮭、らっきょうのたまり漬によるお茶漬け
晩飯 “TIO PEPE”冷やしトマトスパゲティサラダグリーンアスパラガスとエリンギのソテーと茹でた人参を添えた豆腐ハンバーグステーキチーズケーキ“Chateau Montus Madiran 2003”

2017.4.3(月) 春雷

所用にて午前、巣鴨に至る。生来の荷物嫌い、手ぶら好きではあるけれど、そうはいかない事情がある。それでも今日はコンピュータは不要と考え、荷物は軽くした。それが裏目に出て、訪ねた先でしばし冷や汗をかく。その自分の落ち度を、しかし有能なオネーサンのお陰で何とか取り戻し、予定していた仕事は完了した。

そこから本郷三丁目に移動をする。あちらこちらで桜が咲いている。その花の開き具合は2分から5分といったところだろう。東京の桜は、例年なら三月場所の千秋楽のころには散っている。それがいまだ2分から5分とは、それだけ今年の春が寒いのだろう。

春が寒いといえば、今年は冷夏との予報が出ているらしい。僕はただただ、とびきり暑い夏が、とびきり長く続くことを願っている。

夕刻に次男と池袋で飲酒活動をしていると、上からゴロゴロと音が響き、それが長いあいだ途切れない。事件や事故に巻き込まれるのは御免である。店の、階下から狭い階段を上がってきたオニーチャンに訊くと、その音は雷とのことだった。

窓の外に目を遣ると、ときどき強い風が吹いている。しかし驟雨は遂に来ない。そして雨は、僕が家に帰るまで降らなかった。今日の雷が、いわゆる「春雷」なのだろうか。春の雷鳴は、はじめて耳にしたような気がする。


朝飯 3種のおむすび、ほうれん草の味噌汁
昼飯 「ドトール」の金時豆のパン、コーヒー
晩飯 「男体山」のあれやこれや、チューハイ、それを濃くするためのキンミヤ焼酎

2017.4.2(日) 奉祝

総鎮守瀧尾神社の春の大祭は4月8日に挙行をされる。きのうの縄張りに際して各戸が立てた赤柱には、その日に合わせて各戸は提灯を飾る。しかしウチは今朝から提灯を出す。景色が賑やかになるからだ。またウチの赤柱は犬走りの下にあり、小雨くらいなら提灯は濡れないからだ。

その提灯を出して間もなく、お客様のクルマが駐車場に入ってくる。いまだ開店までは30分ほどもあるけれど、すかさず歩み寄り、お急ぎであれば買い物をしていただける旨をご説明する。お客様は喜び、即、クルマを降りられた。

僕のオヤジは時間外の商売を極端に嫌った。「体制が整っていないかぎり商売はしない」という理屈も分かるけれど、それよりもなお、お客様の利便性に資するべしとの気持ちが僕には強いのだ。

朝から日が差して、きのうの寒さが嘘のように感じられる。


朝飯 納豆、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、茄子の炒りつけ、厚焼き玉子、切り昆布の炒り煮、胡瓜の塩もみ、メシ、揚げ湯波と茄子の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のキムチタンメン
晩飯 「三彩」の懐石8品、「天鷹酒造」の「しぼりたて生」(冷や)

2017.4.1(土) 祭の準備

総鎮守瀧尾神社の春の大祭を1週間後に控え、我が春日町1丁目は直前当番町として、今年の当番町である仲町の手助けをする義務がある。この手助けはまた、前回の当番町から10年以上を経て曖昧になってしまった記憶を呼び戻す目的を持つ。

集合時間の9時に瀧尾神社に着く。仲町はこの1年のあいだ、定時の30分前には集まるべしとの約束をしていることを知る。今朝まで降り続いた雨が上がったのは幸いだった。しかし気温は4月のものとは思えないほどの低さだ。

早速、一の鳥居の両側に掲げる大幟のための柱一対を立てる準備に入る。先ずは柱の先端に差し込む、滑車を仕込んだ腕木を組み立てる。次に屋根付きの置き場から柱を引き出し、先ほどの腕木を差し込む。柱を立てる仕事はほとんど、高所作業車2台を持ち込んだ専門の業者に任せる。数十年前までは、この作業は人力で行われていたという。一体全体、どのような方法が採られていたのだろう

柱一対が無事に立てられ固定をされたところで本殿の北側に移動をする。3棟あるうち向かって右側の倉庫から御輿の台車を引き出す。左側の倉庫から御輿を引き出し、取りあえずは馬に安置をする台車に御輿を載せ、屋根の上に鳳凰を差し込む。また、その鳳凰から下に延びる4本の綱を整える。御輿は8kmを超える渡御に耐えられるよう、台車にロープで固定をする

それと平行して、真ん中の倉庫から漆塗りの柱3本、その柱の先端を飾る真鍮製の飾り、そして柱を支える台座を運び出す。その飾りを本殿前に立てる。また、二の鳥居の両脇に、山から伐り出されたばかりの竹を荒縄で固定する

境内の南側には別の面々により、余興のためのテントが張られた。これにて本日の、直前当番町の仕事を完了する。時刻は11時30分になっていた。当番町より弁当とビールを受け取り、帰社する。

15時に町内の公民館へ出向き、今度は町内に注連縄を張り巡らす作業に入る。春日町1丁目には日光街道を挟んで東、中央、西の3つの地区がある。当方は中央の担当である。オノグチショーイチ頭がこの作業に参加をしてくれるようになってから、中央の注連縄はかなり見栄えが良くなった。有り難い

今日は冬の寒さが戻って汗はかかなかった。よって終業後すぐに風呂に入ることはせず、台所に立つ。玉葱をすり下ろし、そこにたまり漬の「鬼おろしにんにく」と「刻みザクザクしょうが」、ディジョンのマスタード、醤油、レモンの絞り汁を加えて混ぜる。各々の量はすべて適当である。そうして長男の焼いたステーキを肴に赤ワインを飲む。


朝飯 ほうれん草の胡麻和え、納豆、スペイン風目玉焼き、ソーセージとピーマンのソテー、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、メシ、揚げ湯波とほうれん草の味噌汁
昼飯 仲町支給の弁当
晩飯 トマトとレタスとポテトのサラダ蕪のスープ煮とグリーンアスパラガスと人参のソテーを添えたビーフステーキ“VOSNE ROMANEE Jean Gros 1983”チーズケーキ、”Hennessy XO”(生)

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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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