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清閑 PERSONAL DIARY

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2025.2.16(日) 898グラム

昨年9月30日の、チェンライでの日記に「(午後の日の)直射を受ける太腿から下にバスタオルを掛けて、それ(ドナルド・キーン著「百代の過客」上巻)を読み始める」とある。翌月4日のバンコクでの日記には「百代の過客の上巻は12時12分に読み終えた」とある。平安期から鎌倉期までの有名無名の日記を集めた275ページを、つまりは丸4日間で読み終えた、ということだ。

今月末からのタイ行きの日程は全11日。「百代の過客」は下巻に加えて「続百代の過客」の上巻と下巻が控えている。2冊を持参すれば充分と考えていたものの、上記に照らせば3冊すべてを持つ必要がある。

その3冊を本棚からとりだし、カバーを外してTANITAのキッチン秤に載せると液晶の数字は898グラム。その重さは軽視できない。しかし旅の最中に活字が途絶えれば焦燥は募るばかりだ。

他の持ち物を減らそうにも、僕の荷物はミニマリストを自称する人たちのそれよりよほど少ない。ステンレス製のコップを省いて146グラムの減量。タイのどうしようもない歩道に対して危険性は増すものの、KEENのWINEAをHABANANASのゴム草履に替えて141グラムの減量。レッツノートの電源コードをANKERの充電器に替えれば更に107グラムの減量になるものの、その冒険は避けたい。スーツケースは、本体も含めて8キログラム台に抑えたいのだ。


朝飯 生玉子、納豆、日光味噌「ひしお」を使った肉味噌、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、白菜とハムの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ルッコラを添えた3種の茸とベーコンのスパゲティ干しぶどうと胡桃のパンTIO PEPE


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2025.2.15(土) 朝のしごと

早朝に家内を「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ送り、母屋へ戻って自分の朝食を整える。7時40分の直前に事務室に降りて出勤してくる社員のためにシャッターを上げ、8時からは朝礼、次いで道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への本日最初の配達に赴く。8時30分の開店は、長男が8日間の東京出張から水曜日に戻ったから、木曜日以降は楽になった。

9時に販売係のパートタイマーが出社をすれば、僕は店を離れて事務机に着ける。そうしてメーラーを回すと「汁飯香の店 隠居うわさわ」に明日の予約が複数入っている。予約は隠居の電話でも承るから、いわゆる「ダブルブッキング」になってはいけない。即、その予約を紙に出力し、それを手に隠居へ急ぐ。

隠居の座敷には冬の日が溢れていた。床の間の花はレンギョウ、オオデマリ、そしてピンクと黄色がマーブル状に混じったチューリップ。花のまわりこそ春めいているものの、屋内にはストーブが3台も焚かれ、外の気温はいまだ低い。

来週の月曜日には、床の間の室礼をかえたい。しかしその日は既にして満席を戴いているから日中は動きづらい。お客様がいらっしゃる前に、何とか片を付けてみようと思う。


朝飯 生玉子、納豆、日光味噌「ひしお」による肉味噌、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 白菜と厚揚げ豆腐と茸と豚薄切り肉の鍋、、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2025.2.14(金) ツバメ

このところの夕刻の日の延び方には驚くほどのものがある。一方、夜明けの徐々に早まっていくことについては、それほどの実感を覚えない。それでも今朝、南東の空へ向けて撮った画像の時間を調べてみると、2月4日のそれが6時10分だったのに対して、10日後の今日のタイムスタンプは5時58分だった。

10日で12分とすればひと月で約30分、ふた月で約60分と、夜明けは早くなる。夏至のころには3時台から明るくなり始めるわけで、僕はそのような日を待ちわびている。できれば四六時中夏至、という場所に住みたいものの、それは無理だ。赤道直下では、年間を通して日の出と日の入りの時刻は一定で、それはそれで、面白いものでもない。

荷風の文章に頻繁に出てくる「晡下」を検索エンジンに当たると「晡は申の刻つまり七つ。下がりは過ぎの意。現在の午後四時過ぎ。または夕暮れ」と出る。この「晡下」の、いまだ昼のように明るい季節が好きだ。ということはやはり、夏を措いて他には無い。燕はいつ来るだろう。


朝飯 生のトマト、玉子焼き、揚げ湯波の甘辛煮、切り昆布の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとベビーリーフのサラダ生のトマトと茹でたブロッコリーとケチャップスパゲティを添えたミートローフ、ポテトグラタン、Chablis Billaud Simon 2018、rindo 2006「久埜」のうぐいす餅、Old Parr(生)


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2025.2.13(木) 商売っ気

“JAPAN BLUE JEANS”の、ウエスト33インチのパンツが緩くなったため、32インチのものを新たに買ったとは、先月10日の日記に書いたことだ。またおなじく先月27日には、神宮前の”FULL COUNT”でジーンズを買った。このときはウエスト32インチから試着を始め「いかにも緩い」、「まだ緩い」とサイズを落としつつ28インチで落ち着いた。

“JAPAN BLUE JEANS”のパンツはウエスト32インチでちょうどよく、”FULL COUNT”のジーンズは28インチがちょうどよく感じた。その差は4インチ。実に10センチメートルである。はじめてのメーカーの服や靴は、絶対にウェブで買うべきではない。また、たとえばヨーロッパのある有名なメーカーのカットソーなどは、それを売る店の人でさえ「おなじサイズでも時により大きさはまちまち」と言うのだから、どうにもならない。

セレクトショップで靴を買うときには、よほど自分を強く持つ必要がある。セレクトショップの人は、靴屋の人ほどは、客の足の心配をしないからだ。

物を買うときには、売る気にはやる人からよりも、商売っ気の無い人からの方が、後々の結果は良い。値の張るものほど、そんな気がする。


朝飯 切り昆布の炒り煮、菠薐草のおひたし、めかぶの酢の物、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 巻き鮨と押し鮨あれこれらっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、「柏露酒造」の「越の四季超特選大吟醸」(燗)、チョコレートケーキ、Old Parr(生)


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2025.2.12(水) いつもと変わらず

5月のタイ行きについては、田舎へ飛んでから首都に戻るか、あるいは首都に居続けるかのどちらにすべきかを決めかねていた。航空券は早く買った方が得ということを聞いていたため、先ずは羽田とバンコクの往復を買い、田舎へ行くとなれば、その分は後から買う、ということが可能かどうかを、なじみの旅行社に問い合わせた。そうしたところ、航空券はすべての旅程を決めてから発注した方が圧倒的に有利との返信がきのう戻った。

そういう次第にて、今朝はしばらく考えてから、5月なかばの8日間はすべて首都にいることとした。南の国の都市に滞在するときのホテル選びの基準は、一に日除けを備えたスイミングプールがあること、二に鉄道の駅から近いこと、三に価格の高くないこと、となる。

結局のところ、月曜日から金曜日までは1982年以来、食事を除いては足の遠のいているヤワラーに。研修を受ける土曜日と日曜日はホテルには寝に帰るだけだから、金曜日からはアソークの、交通至便だけが取り柄の安いところを確保した。

ホテルは大抵、agodaで予約をする。たとえば楽天トラベルなら、1泊1万円と表示のあるホテルは決済の金額も1万円になる。ところがヤワラーのホテルの予約を確定させると、決済金額は表示価格の1.27倍、アソークのホテルはおなじく1.20倍になった。税金やら何やらが載せられるのだろう。なお、海外のホテルでも楽天トラベルで予約できるところはあって、どの予約サイトより安く泊まれたりするから、注意だけは払う必要がある。

ヤワラーのホテルに5日のあいだいて何をするかといえば、昼は屋上のプールサイドで本読み、夕方になったらマッサージ屋で脚を揉んでもらいながら本読み、そしていまだ混み合う前のメシ屋で飲酒喫飯。夜は20時には寝て、明け方は日記の作成。いつもと変わらず、である。


朝飯 菠薐草のおひたし、しもつかり、目玉焼き、紅白なます、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 “JOHNNEY’S CAFE 638″のお通しのフォカッチャ牡蠣とマッシュルームと舞茸のアヒージョトマトとニンニクのスパゲティ豚タンとサルシッチャと根菜類のボリートミストカラフの白ワインチョコレートとフランボワーズのケーキ、おまかせのウイスキー(生)


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2025.2.11(火) 繁と華

日光市今市には節分の季節に「花市」という市が立つ。むかしは日光街道の、西は瀧尾神社から東は追分地蔵尊までの800メートルに露天商が店を連ねた。ウチの前には毎年、瀬戸物のたたき売りが出て、その威勢の良いかけ声に、夜は眠れないほどだった。

日光街道に交通規制が敷きづらくなってからは、南へ2本目の通りに場所が移された。僕は小学生だったから、1960年代なかばのことだ。芝崎新道の、現在は郵便局のある場所は田んぼで、ここには毎年、よしず張りの食堂が作られた。ある年はそこから東へ数十メートルほどのところに机ひとつのルーレット賭博屋が出て、僕は30円を巻き上げられた。

上澤梅太郎商店の、現在は原材料の搬入口になっている近くにはガマの油売りが人を集めた。タンカバイのオヤジの、刀で切ったばかりの二の腕の傷は、その軟膏を塗ると跡形もなく消えた。見物人の中から「適当に指名」された学生は利き腕を訊かれ、その手で瓦割りをさせられて、痛みに悲鳴を上げた。しかしもう一方の手に軟膏を塗られると、今度は見事、先ほどの瓦を真っ二つにした。僕はすぐにでもその軟膏を手に入れたかったものの、小遣いが足らず、諦めざるを得なかった。

「繁華街の繁は人の多さ、華はいかがわしさ」と言った人がいる。2013年のカトマンドゥには「繁」があった。2018年のハノイにも「繁」があった。長く人口減の続く日本は「繁」に縁遠くなり、「華」もまた、いつの間にか醸成された社会通念により認められづらくなった。堅いことばかり、四角四面なことばかりを言っていては、世は面白くなくなるばかりと思うが、どうだろう。


朝飯 しもつかり、焼売、蕪と胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と人参とトマトと長葱と油揚げとハムの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 里芋の淡味炊き、切り昆布の炒り煮、干し柿と春菊の白和え、しもつかり、紅白なます、蕪と胡瓜のぬか漬け、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(燗)


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2025.2.10(月) 冬の底

長男は日本橋高島屋S.C.での「冬の味覚市」に出張中。嫁のモモ君は3人の子供のうち下のふたりの見守り。家内は膝を痛めている。そういう次第にて、小学2年生のリコを先週に引き続いて、登校班の集合場所へ送る。そこへ行くまでの、春日町交差点の2本の横断歩道を渡っているときには常に、長男や次男が子供だったころのことを思い出す。

小学生にとっての1年生から6年生までの6年間は、とても長い。しかし大人になってからの6年間は、あっという間、である。リコも多分、すぐに大きくなってしまうに違いない。

日中、店の花が桜とチューリップからラズベリーとアマリリスにかわった。小さな花びらの桜も悪くはなかったが、桜はやはり、ある程度の大きさで見たい。日光の桜は東京のそれにひと月おくれて咲く。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の枝垂れ桜にテレビの取材が入ったのは昨年の4月16日だった。今年の開花はいつごろになるだろう。

春という季節は特に好きでもないけれど、アカギレと着ぶくれの冬よりはマシだ。「病牀の匂袋や淺き春」という子規の句を、稲畑汀子の「ホトトギス季寄せ」に見つける。


朝飯 しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と人参とトマトと長葱と油揚げとハムの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「大昌園」のあれやこれやそれや他あれこれ麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)


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2025.2.9(日) 雪のその後

雪は止んだ。空は晴れた。家内を隠居に送る早朝の歩道は、きのうよりよほど明るかった。二十数時間ほども降り続いた雪は、上空の気温がよほど低かったのだろう、歩くたびキシキシと音を発した。地中の不凍栓を開くには、先ず地面と同じ高さのフタを開ける必要がある。そのフタが雪により凍りついて、鉄の棒でこじってもびくとしない。勝手口に戻って湯を沸かすよう家内に頼み、その熱湯でどうにか氷を溶かす。

8時の朝礼の後、配達係のイザワコーイチさんが道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ納品に出かける前に、ホンダフィットの窓に積もった雪を、給湯室の洗面器に溜めたお湯で溶かす。電気もガスも水道も、まったくもって有り難い。

開店の準備をしながら外に目を遣ると、事務係のカワタユキさんと研究開発係のマキシマアキコさんが雪かきを始めていた。社員全員で取りかかるかかるほどの雪の量ではないものの、これまた有り難い。

その雪かきのお陰と太陽の光により、9時になるころには、駐車場のあらかたには黒いアスファルトが見えてきた。スマートフォンの天気予報は、明日からの1週間の、ほとんどの日が晴れることを伝えている。台風一過と雪の後の快晴は、日本の天気のひとつの頂点のような気がする。

11時前に蔵見学をご希望になったお客様お二人には、外が寒いことから、先ずは店のお茶飲み場で上澤梅太郎商店の歴史についてお話しをさせていただく。次いで隠居、そして蔵の中にご案内をする。隠居でお食事をなさったお客様、また蔵見学をなさったお客様は、一般のお客様とは異なった商品をお買い求めになる傾向がある。それは「たまり漬」というものを、より深く知ることがおできになったためだろう。

日本橋高島屋S.C.で先週の水曜日から開かれている「冬の味覚市」に出張中の長男からは、初日から好成績が伝えられている。最終日が建国記念の祝日であれば、蔵から現場に送る商品の数量も、いつもとは異なってくるはずだ。できるだけ多くのお客様に、ご希望の品物を、お手渡ししたいと思う。


朝飯 しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と人参とトマトと長葱とハムの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、しもつかり、菠薐草の胡麻和え、揚げ春巻き、らっきょうのたまり漬、おでん、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(燗)


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2025.2.8(土) 雪

九州から北海道まで大雪のニュースである。僕の住む日光市今市地区の中心部は、天気予報の地図では大抵、雪が積もるか積もらないかの境界線上に位置している。だから雪が降るか降らないか、積もるか積もらないかについては、そのときになってみなければ分からない。

早朝、シュークリームの上の粉砂糖ほどの雪の道を歩いて家内を隠居へ送る。「雪も、このくらいで収まってくれれば良いなぁ」と切に願う。スマートフォンの天気予報には、雪は9時に止み、午後からは晴れとある。

8時の朝礼を済ませ、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への配達から戻って開店の準備にかかる。8時20分に白いSUVが店の駐車場に入ってくる。僕は8時30分の定時より前に店を開け、クルマの中でお待ちのお二人に、もうお入りになれることをお伝えする。

お二人は案に相違して店の前を素通りされて「汁飯香の店 隠居うわさわ」の方へと向かわれた。「さて、今朝は8時30分にお二人のご予約は入っていなかったはずだが」と、その後ろ姿を見送る。

数分後、お二人は雪の中を戻っていらっしゃった。満席により、お入りになれなかったのだ。僕はお二人に「らっきょうのたまり漬」の試食をお渡しし、奧でお茶をお飲みになるよう促す。

今日の「汁飯香の店 隠居うわさわ」はご予約により、きのう満席になった。つまり2日前までにお電話をいただいていれば、お二人は暖かい座敷から庭の雪景色を眺めつつ、温かい朝食をお楽しみになれたのだ。僕は、たとえ街の焼き肉屋でも洋食屋でも、かならず予約をしてから行く。「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ予約なしでいらっしゃる方は「満席だったらどうしよう」とか「臨時休業だったらどうしよう」などとは、お考えにならないのだろうか。

県外からいらっしゃったというお二人には、他に朝食の摂れる店について訊かれたものの、いまだ8時40分であれば、ファミリーレストランも開いていない。最寄りのコンビニエンスストアをお教えし、イートインコーナーのあることを添える。

前述のように、朝のスマートフォンは9時に雪の止むことを予報していた。しかし9時になると、雪が止むのは12時と、その時間を遅らせた。正午のスマートフォンは、雪が止むのは16時と、またまたその時間を変えた。次の予報では、雪の止む時間は18時になっていた。そしてその18時を過ぎても雪は降り続いている。降る量の多くないことだけが、助けである。


朝飯 しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と人参とトマトとピーマンとウインナーソーセージの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 しもつかり、沢庵、「鈴木酒造」の「龍蟠純米吟醸」(冷や)、おでん「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(燗)


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2025.2.7(金) fabbrica collaboratori

先日、予期せず僕宛に荷物が届いた。荷札の品名にはワインとあった。箱を開けるとビンはブルゴーニュ型で、しかし産地はイタリアだった。その首にはサングラスをかけたエンツォ・フェラーリのおなじみの写真を表紙にした小さな冊子が提げられていた。「親方」はこの赤ワインをこよなく愛し、親しい人への贈りものとしても使っていたという。

即、お礼のメールを荷物の差出人に送った。ランブルスコの農園をたびたび訪れた「親方」は、このワインを飲みつつ、ひと丘を越えたところにあるフェラーリ所有のフィオラーノテストコースから聞こえてくるフェラーリの音を聞いていたと、その方からの返信にはあった。

とても小さなアルファベットだったから読み飛ばしていたものの、その冊子には「親方」の90歳、つまり最後の誕生日に振る舞われた料理のメニュも載っているとのことで、先ずはそれをiPhoneのカメラで撮り、コンピュータに移して拡大してみた。

……
Aperitivo Formula 1
Antipasto di prosciutto,salame.ciccioli,mortadella,
cipalline della nonna con dnocco ingrassato

Tortellini Cavallino alla pannna

Lasagne alla Cardinale

Zampone di Modena con fagioloni

Nodino di vitello con pure e verdure al forno

Torta del compleanno

Caffe

Bianco Malvasia
Lambrusco Ca Berti
Riesling Spumante Martini
……
Colazione in fabbrica collaboratori
della Ferrari S.p.A
per il 90°compleannno di Enzo Ferrari
Maranello 18 febbraio 1988
……
“fabbrica collaboratori”とは、1,740名の社員だという。「流石は親方」のひと言である。


朝飯 スクランブルドエッグ、納豆、菠薐草の胡麻和え、しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 じゃがいもと人参の細切り炒めと焼いたズッキーニとたまり漬によるソースを添えたビーフステーキrindo 2006


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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