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清閑 PERSONAL DIARY

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2024.12.24(火) 丸いテーブル

今月16日の日記に書いた3枚のCDが、店のiPadでミックスされて、遠く離れたスピーカーから流れている。その音量はお客様の迷惑にならないほどに落とされているものの、僕の耳には明瞭に聞こえている。やがて曲が”The Supremes”の”My Favorite Things”に変わる。特筆すべきは当時22歳だったダイアナ・ロスの若々しい声、よりも僕はバックのドラムスに注目したい。スネアとシンバルを叩きまくりの大活躍で、とにかくカッコ良いことこの上ない。確かめてみたい人はYouTubeを”The Supremes My Favorite Things Motown Records 1965″で検索していただきたい。もっともコンピュータの小さなスピーカーでは、その良さの10分の1も伝わらないかも知れない。

さてこちらは今月20日の日記に書いた、地方発送の年内お届けは今月24日のお受け付け分まで、について。ご来店のお客様は、今日からめっきり減った。発送をお申し込みになるお客様の中には、年が明けてからお年賀として出荷するよう指示される方もいらっしゃった。一方、電話によるお申し込みはいまだ「年内の配達は間に合いますか」のお問い合わせがほとんどだ。さて明日の具合は、どうなるだろう。

夜の食卓は、それは賑やか。丸いテーブルを1歳から68歳までの8人が取り囲んでいるのだ。そして来週の今日は、いよいよ大晦日である。


朝飯 玉子焼き、納豆、菠薐草の胡麻和え、紅白なます、蕪と胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と白菜と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のローストチキンレタスとベビーリーフのサラダミートローフ「進々堂」のパンドカンパーニュ同シュトーレン、他あれこれ、Chablis Billaud Simon 2018BOURGOGNE Jean GROS 1994


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2024.12.23(月) 贅沢でなくても美味いもの

目を覚ましてひと息をつき、枕頭のiPhoneを引き寄せると時刻は3時46分だった。それを奇貨としてすぐに起き、洗面所を経由して食堂に出る。仏壇のことを済ませても、食器棚の電波時計は3時59分。最上部の画像が決まらなかったため公開できなかった20日の日記を完成させて公開し、引き続いて21日と22日の日記を完成させる。

以降は、おととい京橋のモンベルで忘備のためカメラに納めたクリフハーフシェルパンツ、クリフパンツサーモ、アルパインイージーフィットパンツサーモの3点をウェブ上で比較し、そのうちのクリフパンツサーモを27日に買うことを決める。

朝食のおかずは湯豆腐。もっとも好きな湯豆腐のたれは、刻んだ長葱に鰹節を加え、そこに「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」を充分にかけまわしたものだ。今朝のこれがうっとりするほど美味いのは、それぞれの材料の相和もさることながら、昆布を惜しまず使ったことが効いているような気がした。

日中は繁忙にて、家内に頼まれた、街うちの2個所にお歳暮をお持ちすることはできなかった。その仕事は「汁飯香の店 隠居うわさわ」の、ことし最後の営業を終えた家内が午後に担ってくれた。

終業後は事務室に長く留まることはせず自宅に引き上げる。そして早々に入浴を済ませる。

1982年の1月だったか2月だったか、とにかく泊まっていたヴァラナシのバンガローで、シーク教徒が宴会をしていた。その食堂棟に近づくと声をかけられ、髭にターバンの男たちからウィスキーを振る舞われた。当時の僕はウィスキーは好まず、ようよう1杯を干して彼らに礼を述べた。やはり二十代のころ、銀座のカレー屋「ナイルレストラン」でムルギーランチを注文したところ、ウェイターにウィスキーを勧められた。「昼に、それもカレーを肴にウィスキーですか」と驚いて、僕はその提案を断った。

しかし今では、夕食にカレーの出るときには、それにウィスキーを添えることが多い。夏ならハイボール、冬にはお湯割りである。そのカレーの前のポテトサラダとウィスキーのお湯割りの相性は異常に良かった。そしていまだ20時になる前に寝室へと向かう。


朝飯 湯豆腐、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ
昼飯 素麺(あつもり)
晩飯 “neu frank”のコーンビーフを添えたポテトサラダカレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」


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2024.12.22(日) 東武日光線は予約が必須

狭いながらも居心地の良い空間でぬくぬくと過ごすことは禁物だ。浅草から日光、鬼怒川方面に出かける、あるいはそこから東京へ戻る東武線については、コロナ以降は油断がならない。特に週末は混み合うのだ。そういう次第にて、浅草08:30発の下り特急の座席は数日前に確保しておいた。

朝食の選択肢は、その始発である浅草よりも、幾駅か先の北千住の方が多い。よって経路からすればいささか合理性に欠けるきらいはあるものの、泊まっていた上野からは浅草を避けて北千住へ向かう。

実のところは東武線の上りプラットフォームにある小諸蕎麦でたぬき蕎麦とライスが食べたい。しかし狭いところでの立ち食い、および熱いものを腹に入れて汗をかくことは、今朝はしたくない。構内2階のドトールコーヒーへ向かうと、店内改装にてしばらくお休みの張り紙があった。よってこれまで入ったことのなかったプロントにて朝のセットを注文する。

10時30分に帰社して仕事着に着替え、以降は通常の業務に服する。おとといの日記に書いたように、地方発送の年内お届けは、あさって24日のお受け付け分まで。事務係のカワタユキさんに確認をしたところ、ウェブショップは24日の23時59分までにいただいたご注文は、年内にお届けできるとのことだった。


朝飯 「プロント」のハムチーズトーストセット、ホットコーヒー
昼飯 にゅうめん
晩飯 レタスとベビーリーフのサラダ「進々堂」の2種のパンクリームシチューChablis Billaud Simon 2018


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2024.12.21(土) 西研忘年会

夏至が過ぎると何とも寂しくなるという下級生を「夏はこれからではないですか」と、今年の6月下旬に励ましたことがある。今日は冬至で、となれば僕も何となく嬉しい。ただしその明け方の空を撮ることは、今朝はしなかった。文章部分は書けても、その最上部に置く画像が決まらないから日記を公開できない、ということがよくある。しかし今日は、朝からその確保に気を揉む必要はない。

下今市12:35発の上り特急リバティに乗る。次の新鹿沼に到る前に眠りに落ち、目を覚ますと車窓には既にして、都会と言っては語弊があるやも知れないけれど、越谷あたりの景色が広がっていた。

新橋までは、北千住から常磐線に乗ると早い。しかし好きなのは銀座線である。東武線の終点である浅草で銀座線に乗り換え、いまだ時間に余裕もあれば、京橋で降りてモンベルに入る。そして寒い時期のシャツと防寒用のズボンについて調べる。シャツは、今あるユニクロ製のほとんどは来春に処分をし、来秋からはモンベル製のそれに換えようと考えている。防寒用のズボンはこれからよく考えて、来週またここに来て1本を買うつもりでいる。

15時30分に予約を入れておいた新橋の大衆床屋には、一体全体どれほど待てば順番が来るのかと思われるほどの待ち客があった。予約料の500円は、いわば特急券である。

集まりの場所「國澤麦酒」は、新橋駅前の機関車のすぐ後ろの通りを真っ直ぐ南下した左側にすぐに見つけられた。店の女の人に案内されるまま8階へ上がると、そのルーフトップバーからは東京タワーが望めた。醸造設備の見学は17時から。そして17時30分からは、西研究所の忘年会にて、21時30分まで歓談を尽くす


朝飯 鮭の焼きほぐし、明太子、梅干、揚げ玉、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、なめこのたまり炊のお茶漬け
昼飯 「久埜」のどら焼き、牛乳
晩飯 「國澤麦酒」の其の一其の二其の三其の四其の五シンバシクラシックラガーエイジドバーレイワイン


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2024.12.20(金) 【年内のお届け間に合います】

お客様にお送りするメールマガジンは、画像を含むものは長男が書いて撮って、作成と配信は外注SEに任せる。それに対して文章のみのものは僕が書いて、配信予約をする。毎年最後のメールマガジンは【年内のお届け間に合います】という表題で、昨年は12月19日の18時に配信をした。

「さて今年はいつお出ししよう」と思案をしていたところ、今年は11月の末から日を追いつつ複数通を、SEが配信してくれるという。その最終回は12月22日と聞いて、僕はその2日前の日記にて、おなじ内容をお知らせすることとした。今年も残り10日あまり。感慨もひとしお、である。

…………………………………………………………………………

当店謹醸品をご愛用くださいまして、まことに有り難うございます。上澤梅太郎商店・上澤卓哉です。おおつごもりも間ぢかに迫りました。お得意様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

★年内お届けのご注文は、12月24日(火)まで承れます。
1月1日(水)、2日(木)のお届けを希望されるお客様も、12月24日(火)までにお申し込みいただき【通信欄】にて、お届け日をご指定ください。

★12月25日(水)からのご注文は、1月2日(木)より順次、出荷をさせていただきます。

リピーター様のための商品一覧は、以下にございます。
http://www.tamarizuke.co.jp/fs/tamarizuke/c/item#omatome

ご贈答用の一覧は、以下にございます。
http://www.tamarizuke.co.jp/fs/tamarizuke/c/item_gift

★上澤梅太郎商店は、元旦のみ、お休みをいただきます。
元旦に日光方面にお出かけのお客様は、当店のちかくにございます道の駅「日光街道ニコニコ本陣」にて、一部商品ですが、お買い求めいただけます
https://www.nikko-honjin.jp/access

以上、どうぞよろしく、お願い申し上げます。
みな様、良い年をお迎えください。


朝飯 オムレツ、ポテトサラダ、菠薐草の胡麻和え、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、舞茸の天ぷらと長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「進々堂」の3種のパンポトフChablis Billaud Simon 2018


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2024.12.19(木) 優先順位

和の朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」では、食後のお客様に感想をお書きいただいている。それをコンピュータにデータベース化するのは僕の仕事だ。

隠居の経営母体である上澤梅太郎商店は、店休日の翌日つまり今日は電話の多いことが予想される。店舗では、年内お届けの地方発送のお申込みが続いている。更には予期しない来客もある。よってきのうの終業後はコンピュータに加えて隠居の感想カードと10キーを自宅へ持ち帰り、今早朝は、その入力作業に当たった。

仕事と日記を書くことのどちらを先にしたいかといえば、それは趣味である日記の方だ。しかし優先順位は明らかに前者にある。入力の仕事は5時45分に完了した。以降はきのうの日記を完成させて、朝食の6時30分を迎える。

午後、久住昌之著「するりベント酒」を上澤梅太郎商店書籍部で買う。これにビーフジャーキーの小袋を添えて、家内に包んでもらう。僕が書記を務める日本酒に特化した飲み会「本酒会」の、ことし最後の例会が今夜はある。年末の例会には2,000円以上のプレゼントを持参すべし、ということになっている。計2,049円の組み合わせは、それに充てるものだ。

僕はまた、同会においては酒の取り寄せ係もしている。よって今夜の人数に合わせた四合瓶7本をトートバッグに収め、19時20分に会社の通用口を出る。


朝飯 菠薐草の胡麻和え、目玉焼き、納豆、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、天ぷらと万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 “Johnny’s Cafe 638″の其の一其の二其の三其の四其の五其の六、7種の日本酒(冷や)、家に帰ってからのケーキ、Old Parr(生)


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2024.12.18(水) 半袖のTシャツ1枚で

毎月の何番目の水曜日と決めているわけではないけれど、多くの月においては、その中ほどの水曜日を店休日としている。休み、とはいえこの日は例外を除いてすべての社員が出社し、シャッターを降ろした奥では会議、話し合い、研修、大掃除、それに平行して製造係や事務係は通常の業務もこなしている。

全員が集まる場所は隠居の庭に面した二間。その窓から見える、冬の庭にひときわ葉の紅い低木は、遠目にも南天と分かる。もともと椿が目立っていた庭には1年ほど前に、隣家とのあいだに更に多くの椿が植えられた。それらが咲くのは、いつごろになるだろう。

伊集院静の随筆集に、毎回、花のことからはじまる1冊があった。筆者の京都時代には、毎週、茶花と届けてくれる花屋がいたとのことだった。茶花について調べてみると、11月から3月にかけては寂しくなるほど種類が少ない。それが春彼岸のころより徐々に増え、5月から9月にかけては文字通りの百花繚乱となる。和服なら単衣、洋服なら半袖のシャツ1枚で過ごせる季節は、何と言っても森羅万象は賑やかになるのだ。

これは僕に限ったことかも知れないけれど、メシや酒は、薄着で口にする方が美味い。今日は首尾良く19時より前に入浴を済ませることができた。よって夕食の席には半袖のTシャツ1枚で望む。


朝飯 蓮根のきんぴら、菠薐草の胡麻和え、納豆、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 蓮根のきんぴら、薩摩芋の蜜煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、天ぷらあれやこれや、それや、泡盛「久米島の久米仙」(生)


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2024.12.17(火) 4冊

夏と冬、年に二度の賞与を支給するときには、社員ひとりひとりと面談をする。以前は時間を決めずに行っていたため、時にはとても長くなって、業務に支障を来すこともあった。そのため数年前からは、ひとりあたりの時間を決めて行うこととした。日程表によれば、今日はもっとも多くの社員との面談が予定されていた。そしてそれは、ほぼ時間どおりに完了させることができた。

面談を終えて店へ行くと、キャッシュレジスターの裏の棚に、本が売れたことを示す注文カードが3枚も置いてあった。その3枚とは以下。

日高敏隆著「動物と人間の世界認識—イリュージョンなしに世界は見えない」ちくま学芸文庫
千葉雅也著「センスの哲学」文藝春秋
稲田俊輔著「現代調理道具論 おいしさ・美しさ・楽しさを最大化する」講談社

上澤梅太郎商店書籍部は世界一小さな書店、かどうかは不明ながら、3冊も買っていただける日は、なかなか無い。味噌、醤油、漬物を買っていただけることは勿論、嬉しい。そして本もまた、買っていただければ、とても嬉しい。

閉店の直前になって、女性ばかり7名のお客様に恵まれる。そのうちのおひとりは
白央篤司著「にっぽんのおにぎり」理論社
をお買い上げくださったから、今日は合計で4冊も本が売れた。共感してくださるお客様は、やはり、いらっしゃるのである。


朝飯 白菜のソテー、トマトのスクランブルドエッグ、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と玉葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 豚挽き肉と春雨の中華風炒め、白菜と海苔のおひたし、蕪戸胡瓜のぬか漬け、紅白なます、焼売、泡盛「久米島の久米仙」(生)


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2024.12.16(月) もうすぐクリスマス

クリスマスソングのCDは過去にかなり聴き込んだ。そこから3枚を選び、勉強仲間のイワハシカズヒロさんからまとまった単位で仕入れた。普段より僕が感心しつつ口にしているあれこれに上澤梅太郎商店の商品を加え、クリスマスの直前にお届けする「クリスマスセット」に添えるためだ。その3枚とは以下。

“The Christmas Collection” The Supremes
“The Christmas Collection” Stevie Wonder
“Soul Christmas” Aaron Neville

この「クリスマスセット」は2008年と2009年にウェブショップ限定で販売をし、それなりの反響もいただいたものの、その直後に控える「年末セット」と共に続けることが手間の点から難しくなり、以降は終売とした。残ったのはCDの在庫である。

2008年や2009年には、長男はいまだ学生だった。しかしこのセットについては覚えていたらしく、あのCDはどこにあるかと先日、訊かれた。あるなら店に出そうではないか、というわけである。

数十枚のCDは、気温の変化の少ない2階の倉庫に保管をしておいた。その段ボール箱を店に降ろすと、長男はそこから数枚ずつを取り出し、書籍部の棚に置いた。モータウンサウンドやリズム&ブルースに目の無い人には必携と思われるけれど、どうだろう。ご来店を、お待ちしています。


朝飯 菠薐草のおひたし、カツ煮、油揚げと小松菜の炊き合わせ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 “Finbec Naoto”の其の一其の二其の三其の四其の五其の六、パン、マコンの安いワイン、コーヒー


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2024.12.15(日) このあたりでようよう

タイの田舎のホテルに逗留して、気楽な日々を送っている。自分ではそう思い込んでいるものの、実際の場所は、茨城県の大きな温泉ホテルだ。その証拠に、家の近所の人が浴衣姿でロビーを歩いていたりする。やがて「いや、おかしい、タイへ行くのは来年の2月で、しかし今はまだ師走ではないか。これは夢に違いない。こんな夢なら早く覚めてしまおう」と、その夢を強制終了させる。

すると今度はどこかの百貨店の、社員や業者のための、いわゆるバックヤードにいる。とにかく今は、ここから抜け出さなければならない。お客を乗せるわけではないから古びた、整備も行き届いていない、不気味に揺れるエレベータで1階に降りる。僕の格好はパジャマに素足で、人に見つかるわけにはいかない。

社員用のトイレに入り、その個室の上の方の窓を開ける。すると駐車場に自社のハイエースが見えた。どうにか建物を出てそのハイエースに走り寄ると、茶色いメタリックのガソリンタンクにクロームメッキの”SUZUKI”の浮き文字を施され、とても特徴的な冷却フィンを持つ単気筒400ccのオートバイが並んで駐められている。そのオートバイに、いつの間にか現れた家内が跨がり「とても扱いやすいんだよ」と、すこし乗ってみせた。

このあたりでようよう、その入り組んだ夢から脱出して、今度こそ本当に目を覚ます。洗面所の電波時計は4時20分を指していたから「ちょっと寝過ごしちゃったな。今日も忙しくなるだろう」と考えつつ食堂へと向かう。


朝飯 油揚げと小松菜の炊き合わせ、ほぐし塩鮭、擂り胡麻、揚げ玉、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、なめこのたまり炊、梅干のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 油揚げと小松菜の炊き合わせ、菠薐草のおひたし、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、明太子、カツ煮、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(燗)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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