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清閑 PERSONAL DIARY

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2023.9.18(月) 4番目のつゆ

早朝、この夏になって4度目の麺つゆを作る。今日の日付けは9月18日でも、気温はいまだ秋のそれにはなっていない。冷たい素麺にも、いまだ飽きていない。にもかかわらず、つゆは先週の金曜日に尽きた。となれば、また作るしかないではないか。

麺つゆを自分で作るようになってからは、レシピは必ず書き留めている。今回は、3回目とおなじ調合で作ろうとしたものの、何ごとも同じようにはいかないものだ。今朝のそれは、昆布と椎茸を沈めた水の鍋を36時間も冷蔵庫に置いたせいか、あるいはそれを今朝、沸騰したところで火を止めず、しばらく煮立つままにしていたせいか、出汁の量が前回より3割ちかくも少なくなった。そしてその減った分には水を足した。

そんなギクシャクとした、出たとこ勝負による麺つゆだったが、今年は最後になるだろうそれを昼に試したところ、普通に美味かった。来年も、6月には材料をそろえようと思う。

夜は長男の調理により、3日ぶりにアルコールを摂取する。


朝飯 菠薐草のおひたし、納豆、冷や奴、茄子とパプリカの味噌炒り、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と小松菜の味噌汁
昼飯 茄子とパプリカの味噌炒りを添えたざる素麺
晩飯 夏太郎らっきょう、ウォッカマーティニ、胡瓜とレタスのサラダ野菜スープパン、生ハム、チーズ、オリーブ、鮭のバター焼きChablis Billaud Simon 2018


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2023.9.17(日) 飲まず食わずのまま

今月の6日、ある人にあることを訊ねたところ、それについては今月の12日から18日のあいだにこれこれの人に訊いてくれと言われた。よってその日程を決めようとしつつ、いささか頭を悩ませた。普段、週末は会社を空けないことにしている。平日の3倍ほども店が忙しくなるからだ。まして今週末はシルバーウィークの最中にある。しかしどうにも調整がつかず、今日は下今市10:05発の上り特急に乗った。

「これこれの人」には昼さがりの銀座で会えた。しかし結論には辿り着けなかった。またまた別の人の名を挙げられ、そちらに確かめてくれ、ということになったのだ。探索は更に続く、である。

帰りは浅草16:00発の下り特急に乗る。東京へ行きながら、何も飲まず、何も食べていない。このようなことは、この日記には書いていないから調べようもないけれど、義理のある人の、教会での葬儀に参列して以来だ。

帰社して、いまだ開いている事務室から社内に入る。そして家内と長男よりキャッシュレジスターの精算を引き継ぐ。4日前の模様替えにより大きな作業台を失ったことから、この仕事には倍以上も時間がかかるようになった。良い方法を見つけていかなくてはならない。


朝飯 ナスとパプリカの味噌炒り、梨と胡瓜の浅漬け、生玉子、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐とオクラの味噌汁
晩飯 イクラの大根おろし和え、茹でたトウモロコシを添えた豚の生姜焼き、茗荷の浅漬け、塩らっきょう、なすのたまり漬、メシ、里芋と椎茸と芹の醤油汁


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2023.9.16(土) クルクマ

先月31日の日記に書いた花の名が分かった。上澤梅太郎商店が運営する朝ごはん専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」は毎週、土日月の営業。その床の間の花を選ぼうとした家内がきのう花屋で先月に続いてそれに目を留め、忘れていた名を思い出したのだ。

「クルクマ」と検索エンジンに入れてみると、ショウガ科ウコン属に属する球根植物で、原産は南半球。呼び名は、花として鑑賞するときにはクルクマ、生薬や香辛料として用いるときにはウコン。花弁に見える部分は葉が変形した苞であるため、保ちが良い、とあった。

球根から育つなら、鉢に植えた状態で仏壇に置けば、数日おきに花を替える手間からは解放される。しかし仏壇の花については、そのようなことは避けるべきなのだろうか。

クルクマの飾られた隠居に、今朝は味噌の器を持って向かう。そこから戻る途中、花火の音により午前6時の現在時刻を知る。きのうの夕刻から降り始めた雨は、夜のうちに上がったらしい。花火は、小学校の運動会の開催を報せるものだろう。

敬老の日は明後日の18日。町内の会計係として、午後、町内の70歳以上の方々にお配りする祝儀を整える。71枚の祝儀袋の上に赤で「寿」、下に黒で「春日町一丁目自治会」の判を捺し、新札を納めていく仕事には結構、気を遣った。

この敬老の祝金を使わずに、町内の御神輿に賽銭として上げてくださった方がいる。もちろん、配られた当日に酒代としてしまうのも、また自由である。


朝飯 きのうの夜の豆腐の塩煮による中華丼、梨と胡瓜の浅漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸と小松菜の味噌汁
昼飯 「カルフールキッチン」のおむすび弁当、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬
晩飯 梨と芹の白和え、とろろ昆布と三つ葉の吸い物、手巻き鮨の種あれこれ、胡瓜のぬか漬け、塩らっきょう、茗荷の酢漬け


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2023.9.15(金) 裸足の季節

東京の、夏至の日の出は4時25分。対して冬至のそれは6時47分。その差は2時間22分。これを365日の半分の182.5で割ると、1日あたりの差は46秒。夏至から今日までは87日が経っている。つまり夏至のころにくらべれば、いまの日の出は… とややこしい計算をするよりも「2023年9月15日 東京 日の出」と検索エンジンに入れてみた方が話は早い。その時間は5時23分と出た。

夏を好むもっとも大きな理由は夜明けが早い、ということだ。晴れた朝は特に美しくなる空を、何かをしながらではあっても、何時間も眺めていられることは嬉しい。夏を好む2番目の理由は薄着でいられることだ。今は廃れ加減と思うが、東南アジアや南アジアの男は、こと自宅では腰巻き1枚でいることが多い。それはまた、僕の理想の服装である。3番目の理由は寒くない、ということだ。寒くなければ精神も肉体も伸び伸びとする。肉体は軽やかに動く。それが心地よい。

今朝は、きのうの日記を書きつつふと気づくと、東の空の雲と雲のあいだに朝日の予兆が見えた。朝の空は、ひとときもおなじ形を留めない。即、屋上に上がってその様子をスマートフォンに収める。そして裸足に草履の足元に目を落とし「一年中、裸足で過ごせれば良いのに」と思う。


朝飯 菠薐草のおひたし、納豆、なめこのたまり炊のなめこおろし、獅子唐の炒りつけ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜の味噌汁
昼飯 獅子唐の炒りつけを添えたざる素麺
晩飯 梨と胡瓜の浅漬け、薩摩芋の甘煮、空心菜の中華風炒め「食堂ニジコ」から持ち帰った豆腐の塩煮同エビ春雨炒め同鶏の唐揚げ、「浙江大越紹興酒有限公司」の「紹興貴酒」(生)


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2023.9.14(木) 改装した店舗の1日目

新造以来40数年を経た店舗の、2004年春のそれから数えれば2度目の改装を、きのう行った。僕なら3日はかける工事や模様替えを、長男は1日で完了させることを決めたとは、きのうの日記にも書いた。普請についてはお陰様にてきのうのうちにほぼ終えた。しかし設えについては、いまだ試行錯誤の最中にある。注文してあるものの、できあがってきていないパネル類も少なくない。

その見切り発車の店舗の、朝一番のお客様は女性でいらっしゃった。気づいていらっしゃるのか、そうでもないのか、あるいは口にお出しにならないだけなのか、いつもお買い上げくださっているとおぼしきお客様も、特に戸惑われることなく買い物をしてくださっている。

僕も、何度も店舗の中を見てまわる。値札に添えられた商品説明を見て、不足の部分があれば、販売係に書き足してもらう。きのうから泊まり込んだデザイナーふたりも間断なく店内を観察する。

ある品の説明は、卸元のカタログのそれをそのまま引用してあった。それに気づいて「自分だったら」という惹句を口にすると「それ、そういうことですよね」とデザイナーが反応する。長男に言われて販売係のヤギサワアヤカさんが、商品説明の紙とペンを僕に手渡す。僕は2度、3度と書き損じながらそれを完成させ、当該の商品の脇に置く。

そんなことをしながら夕刻に至る。案内状を手にご来店くださったお客様は、今日は3名。とても有り難いことと感謝をしながら即、その記録を残す。


朝飯 キャベツとパプリカのソテー、ソーセージエッグ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、蓮根の酢漬け、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 梅干と万能葱を薬味にしたざる素麺
晩飯 刻みキャベツを添えたコロッケChablis Billaud Simon 2018


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2023.9.13(水) 店舗の改装

上澤梅太郎商店の現在の店舗は、日光宇都宮道路の今市I.C.から日光市今市旧市街の中心までを結ぶバイパスの建設に伴い、ほぼすべてを新造することとなった1977年ころからのものだ。「ころから」と曖昧なのは、工事は複数年にわたるものであり、またそのとき僕は地元を離れていたことによる。

この店舗に最初に改装を施したのは、2004年4月のことだった。その主な内容は、木とガラスによる販売台を冷蔵ショーケースにすることだった。それから19年を経た今回の改装は、これまでの商売の延長線上にあることは論を待たないものの、実は大きな変化を目指してのものということを、9時30分からの、全社員を対象としたミーティングでは述べた。

僕なら少なくとも3日はかけるであろう改装を、長男は1日でやり遂げると決めた。デザイナーや建具、施工の関係者は8時より集まり始めた。製造係と事務係は、ミーティングを除いては普段の仕事に従った。販売係は商品説明の札を半日かけて手書きした。

夕刻、社員と技術者が帰った後は、僕と長男がデザイナーの指示に従いつつ店舗の飾り付けを続けた。そして夕食をはさみ、日付けの変わった0時21分に現場を離れる。


朝飯 小松菜のおひたし、コールスロー、なめこのたまり炊のフワトロ玉子、納豆、鮭の焼きほぐし、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、きのう残った天ぷらと三つ葉の味噌汁
昼飯 土鍋炊きのごはん、たまり漬「ホロホロふりかけ」、朝に残した納豆によるざる素麺
晩飯 「食堂ニジコ」のエビタマ丼の頭だけ、麦焼酎「二階堂」(オンザロックス)


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2023.9.12(火) お役に立てれば幸い

状況に応じた検索条件を顧客名簿に与えて特定のお客様を抽出する件につき、今月7日の日記に書いた。また、そのことはfacebookにも上げた。それに気づいた横浜の勉強仲間コイズミサトシさんから、ぜひその方法を教えて欲しいと連絡があった。時間と場所さえ確保できれば喜んで説明すると、僕は返信を送った。そうしたところ、コイズミさんからは12日または13日を候補日として日光まで行くと、また即、返事があった。そこで12日なら対応が可能な旨を、またまた僕は書き送った。

コイズミさんはきのう、日光入りをした。理想的な時間配分である。そして夜、地元の勉強仲間ヌマオアキヒロさんも交えて、居酒屋であれこれと情報を交換した。僕のみたところ、コイズミさんの会社は、財務的には「楽勝」だと思う。しかしコイズミさんにはそれに甘んじることなく、会社を可能なかぎり精密に運営したい気持ちのあることが分かった。

旅館まで迎えに行くと伝えていたものの、コイズミさんは約束の時間より前に店に来た。コイズミさんにはあることで恩のある長男が、先ずはコイズミさんを製造現場に案内した。9時30分からはコイズミさんに4階の食堂へ上がっていただき、いよいよ本題に入った。用意した紙の資料はA3が2部にA4が1部の計3部。同席した長男は、方向を修正するための合いの手や質問をときどき挟んだ。

昼食はこれまた勉強仲間のヌマオアキヒロさんを誘い、3人で摂った。僕が長年にわたって練り上げてきた仕事がコイズミさんの役に少しでも立ってくれれば嬉しい。


朝飯 刺身湯波、鶏肉のそぼろ、茄子とパプリカの味噌炒り、キャベツのピクルス、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、獅子唐の天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 「玄蕎麦河童」のとろろ冷やし蕎麦
晩飯 胡瓜と蕪のぬか漬け、蓮根の酢漬け天ぷらあれこれ、ざる素麺、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(冷や)


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2023.9.11(月) しその実のその後

今年のしその実は当初、例年より早めて8月25日から9月2日までの、日曜日を除く9日間で買い入れることとしていた。猛暑により育ちが早いと踏んだためだ。お盆すぎには、むかしからつきあいのある農家の畑を訪ね、育ち具合を検分したりもした。

ところがふたを開けてみれば、しその実はとんと持ち込まれなかった。「今年は早い」と8月の中ごろには言っていた農家の人も「なんだかおかしいね」と、いぶかしんだ。

僕は即、しその実の買入期間を延ばすことを決めた。しかしいつまで延ばすべきか。長男は数日の延長を考えた。しかし製造現場の面々は9月11日まで延ばすことを主張した。それには様々な理由があったものの、ここでは割愛する。

そして今日はその最終日。最後のひとりとの取り引きが済むと、僕は伝票の、今日の分を集計して記録した。昨年の倍以上、3倍ちかい日数を買い入れに費やしたものの、その総量は昨年の6割に留まった。

今年のらっきょうは豊作傾向だった。米についても、いまのところ異変は伝えられていない。しその実だけは、どうにも理解しがたいことになった。それでもとにかく今年のしその実は、すべて塩漬けにされて冷蔵庫に収まった。来年も粛々と、在庫を確保するのみである。


朝飯 メシ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、厚揚げ豆腐と2種のきのこと菠薐草のカレー鍋
昼飯 茄子の味噌炒りを添えたざる素麺
晩飯 「やまだ宴楽」のあれやこれやそれや、他あれこれ、芋焼酎「三岳」(ソーダ割り)


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2023.9.10(日) 鋭い包丁

町内の会議は大抵、週末に開かれる。僕の週末は、平日より忙しい。よって会議のある夕刻には、店を閉め、売上金を記録と照合し、帰宅する社員を送り出して後は「すこしは落ち着かせてくれ」という気分になっている。

会議に出かける前の酒は、昼のうちに調合して冷凍庫に入れておいた。その小さなシェイカーから古いグラスに注いだ強めの酒を、簡単な肴で2杯ほども飲む。

町内の公民館へ向かいながら、雷の音を聞く。空の、雲と雲のあいだには星が見えている。不思議な空模様である。会議の途中でいきなり、激しく雨が降ってくる。霧状のしぶきを避けるため、開け放った窓の一部が閉じられる。しかしその雨はすぐに上がり、帰りの道ではまた星をうかがうことができた。

むかし銀座に、ある飲み屋があった。店主の持つ鋭い包丁は、料理に使われるものではなかった。あるいはそれも料理のうちに入るのだろうか、店主は諸方から取り寄せた美味いものをその包丁で整え、小体な店にふさわしい器に盛って出した。

会議から戻って後は、その店主を思い出しつつみずから肴を整える。もっとも僕は本職ではないから、お盆に並べられるものはたかが知れている。それでも、自分勝手にこしらえたものを自分勝手に飲み食いする行いには楽しさが伴う。そうしてつい、飲み過ぎる。


朝飯 コールスロー、茄子の味噌炒りとピーマンの炒りつけ、冷や奴、納豆、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、メシ、椎茸と小松菜の味噌汁
昼飯 「幸楽」のつけ麺
晩飯 チーズ、夏太郎らっきょう、ウォッカマーティニ、キャベツのピクルス、生のトマト、オイルサーディン、ソーセージエッグのトマトソース、2種のパン、Chablis Billaud Simon 2018


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2023.9.9(土) 夏と秋のあいだ

早朝、事務室に入ろうとして、その裏手の掲示板に貼られた、おととい下野新聞に掲載された「汁飯香の店 隠居うわさわ」の紹介記事に気づく。隠居はこのところ、相次いで新聞の取材を受けた。そのひとつが早くも紙面に載ったのだ。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのご予約は、主にぐるなび、上澤梅太郎商店への電話、隠居への電話の3方向から入り、上澤梅太郎商店の事務室で一元化される。おなじ時間帯に相次いでご予約が殺到すると、いわゆるダブルブッキングが発生しやすくなる。それを避けるためには、ウェブ担当の僕は、よほどしっかりしなくてはならない。

今日のお客様のための刺身湯波が8時20分に届く。すかさずそれを隠居へ運ぶ。気温は既にして夏と秋のあいだのそれになっている。それでも個室「杉の間」に提げられたノレンはいまだ麻によるもので、4台の扇風機は開店前から回っている。

先月25日から買い入れを始めたしその実は、今日になって急に持ち込まれる量が増えた。この仕事が終わるころには、季節は「夏と秋のあいだ」からまた一歩、先へ進んでいることだろう。


朝飯 豆腐とカニかまと椎茸の中華風煮込み、同蒸し焼売、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と小松菜の味噌汁
昼飯 ピーマンの炒りつけを添えたざる素麺
晩飯 レタスとグレープフルーツのサラダクロワッサン生ハムじゃがいものガレット煮込みハンバーグChablis Billaud Simon 2018


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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