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清閑 PERSONAL DIARY

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2023.9.28(木) さがしもの

きのうの夕刻、会社を締めようとして、鍵の手元にないことに気づいた。自宅と会社の鍵をまとめたキーホルダーは、日中は事務室内の特定の場所に保管をしているにもかかわらず、だ。よって今朝は、考えられるところから「そこにあるわけはない」というところまで広く探したものの、やはり見つからない。

この日記のどこに書いたかは忘れたけれど、携帯電話の紛失に気づかず、それを知ったのは保管している旨のハガキが上野警察署から届いたとき、ということがあった。おなじく携帯電話が見あたらず、遂に探し当てた場所は町内の物置、ということもあった。失せ物は大抵、奇想天外なところにある。だから見つけられないのだ。

きのうの夕刻から見失っていたキーホルダーは、10時35分に見つかった。事務室の、部外者には見えないよう扉で隠された流し台の、洗った食器の水を切る場所にあった。

見つかるまでは「鍵にはエアタグが必須だわな」と考えていたものの、喉元過ぎれば熱さ忘れるで、キーホルダーはふたたび、事務室内の特定の場所に納められた。先ずはめでたし、である。


朝飯 ブロッコリーの茎のソテー、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、納豆、酢蓮の梅肉和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 牛蒡と人参のきんぴら、モロヘイヤのたたき、夏太郎らっきょう、松浦漬け、鮒鮨の飯、薩摩芋と南瓜の甘煮、麩団子の吸い物秋刀魚の塩焼き、「栗林酒造店」の「春霞純米吟醸」(冷や)


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2023.9.27(水) 10月の室礼

アメリカからのものと思われる「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのご予約が、7月下旬にインターネット経由で入った。ご来店は10月の上旬である。先日は香港からの電話によるご予約が、やはり10月上旬に入った。

現在、隠居の床には高久隆古の「秋景山水之図」が掛けられている。さて10月の室礼はどのようにしようかと、ここしばらくは考えてきた。

今となってはどちらのお店のものかは思い出せないけれど、あるときインターネット上で、酒蔵の運営する食事処の画像が目に留まった。その内装は、まるでカンフー映画に出てくる日本人、もちろん悪役だが、その屋敷の雰囲気にそっくりだった。つまり外国人の考える「日本風」である。僕は「なるほど」と得心をした。そのような室礼の飲食店は、日光にもある。あるいはそのような内装のホテルは、秋葉原にもある。

隠居には田崎草雲の「巌菊之図」を夏のあいだに運んであった。そしてこれを、今日は床に掛けた。床脇にはいささか奇を衒って、麒麟に乗った阿弥陀如来像を置いてみた。家内や長男は反対をするかも知れないけれど、とりあえずはこれでいってみよう。

実は、床の間の飾りについての本を、僕は持っている。しかし勉強は苦手なたちにて、結局は好き勝手にしてしまう。それが自分の短所であることは重々、承知をしているものの、どうにもならないのだ。


朝飯 キャベツとハムのソテー、生のトマトを添えた目玉焼き、納豆、酢蓮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と揚げ湯波の味噌汁
昼飯 「セブンイレブン」のサンドイッチ、牛乳
晩飯 チーズ、FRONTERA CABERNET SAUVIGNON CONCHAY TORO、トマトとレタスのサラダパンの其の一パン其の二パン其の三生ハムのムース鶏とペンネのグラタンChablis Billaud Simon 2018「宇都宮大学農学部」のシャインマスカット


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2023.9.26(火) 来夏の準備

おととい仕事から上がって洗面所で手を洗おうとして、掌の乾きに気づいた。唇の特に両端が、リップクリームを求めている。左のかかとには、早くもアカギレの予兆が現れた。

むかし社員旅行で金太郎温泉というところへ出かけたとき、夜の宴会場でかかとのアカギレを触っていた記憶がある。日計表の備考欄を「金太郎温泉」で検索してみると、それは1993年9月27日のことと知れた。つまり「30年前の明日」である。

僕は手指の爪は、鮨の職人のように、常に短くしている。特に小指のそれが伸びると、ペンを使うたび気に障る。ところがこれからの季節に爪を切り詰めると、爪と指の肉のあいだにアカギレができて、爪の先が肉から剥がれる。そのままでは仕事ができないから、キズパワーパッドを巻く。それを固定するため、更に2枚のキズパワーパッドを巻く。多いときには、両手10本の指のうち6本がキズパワーパッドに覆われる。そうしてかかと用の大きなものも含めれば、ひと冬に20箱ちかくのそれを使う。その在庫は充分と思われるものの、いまいちど調べてみることにしよう。

ところで今朝は、夏のあいだは忙しくしていたに違いないスドー石材のおやじさんがようやく顔を出してくれた。隠居の柴折り戸から勝手口に続く場所は周囲よりも低く、大雨が降るたび飛び石が水没する。よってその飛び石はそのままとしつつ、別の通り道も作るよう頼んであったのだ。

その工事は午後の遅い時間に完了した。秋に大雨の降ることはないだろうけれど、取りあえずはひと安心、である。


朝飯 刻みオクラの鰹節かけ、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮を薬味にした納豆、ナスとパプリカの味噌炒り、蕪と胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と小松菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 夏太郎らっきょうキャベツのナムル風とブロッコリーの塩ゆで焼き餃子、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)


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2023.9.25(月) 夏は追いかけられるか

早朝、空の写真を撮るため屋上へ上がる。上半身は半袖のポロシャツ、足元は裸足に草履。夜明け前の戸外にこの格好で立てるのは、今が限界のような気がする。「暑さ寒さも彼岸まで」は本当のことなのだ。

僕が使っているデータベースソフトでファイルと呼ばれる場所は一般にはフォルダ、ページと呼ばれる単位は一般にはファイルに相当する。

「旅行」を略して”TR”と名づけたファイルには、2007年からの海外旅行の日程が納められている。日付け順に並んだ最初は「2007.0531-0604/西安敦煌」で、これは栃木県味噌工業協同組合の親睦旅行だった。直下は「2009.0822-0828/チェンライ」。このとき僕は、1982年以来、実に27年ぶりにタイへ行った。

1970年代から80年代にかけて、アジアで最も安く航空券が買えるのは香港、次いでバンコクと言われていた。僕は先ずバンコクへ飛び、コロンボ経由マドラス行きの航空券を求めた。そういう次第にて、タイはバンコク、それもほとんど、木賃宿の点在した中華街しか知らなかった。

その僕が2009年に初めて最北部を訪れてみると、その風光や食べものに一瞬で魅了された。以降はコロナ騒ぎの勃発する前年の2019年まで、おばあちゃんの初彼岸のあった2012年を除いてずっと、秋になれば夏を追いかけるようにしてチェンライへ行くことを繰り返した。

今年の秋はどうかといえば、今回は諸般の事情にて諦めざるを得ない。来年の秋に、夢を繋ぐのみである。


朝飯 茄子とパプリカの味噌炒り、冬瓜と豚三枚肉の淡味炊き、納豆、鮭の焼きほぐし、昆布の佃煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 茄子とパプリカの味噌炒りを添えたざる素麺
晩飯 合い挽き肉と3種の茸とトマトのスパゲティChablis Billaud Simon 2018あんみつ


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2023.9.24(日) 予想

このところは雨の降る日が多かった。よって干上がって枯れることもなかろうと考えたこと、もうひとつは、傘を差しながらではいかにも面倒、そのふたつの理由により、お墓を訪ねることはしなかった。彼岸の入りから4日後の本日、空はようやく朝から晴れた。その機会を逃すまいとして、午前の早い時間に如来寺を訪ねる。

お墓で枯れたままの花は枕草子の「灰がちになりてわろし」とおなじく、見た目が良くない。あるいは逆供養という感じさえする。そういう次第にて9対の花を片づけ、その花立てを洗う。墓参りは今年中に、もう3回を行う予定である。

…と、ここまでを書いたのは、実はきのうのことだ。僕は明日、あさっての日記までしばしば書いてしまう。

その、きのう書いた今日の日記にしたがって今朝は如来寺へ行った。2度目のお参りなのか、それともお彼岸の入りには都合がつかなかったのか、お墓には人の姿が目立った。そして先ずは古い方のお墓を見に行ったところ、花はいまだいささかも萎れていなかった。よって新しい方のお墓は見ないままきびすを返した。

未来の日記を書くと、こういうこともまた、しばしば起きるのだ。

それはさておき今日は夕刻までに、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へは随分と商品を運んだ。「これくらいは買っていただけるだろう」という予想は、ある程度は立てられる。しかし今日はそれが良い方に何度も外れた。そして来月からは、いよいよ紅葉狩りの混雑が始まる。こころしてかからなければならない。


朝飯 「なめこのたまり炊」を具にしたにゅうめん
昼飯 道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に出ていたキッチンカー”Pino”のオムライス(大盛り)
晩飯 ポテトサラダパン3種の茸のソテーとたまり漬によるソースを添えたビーフステーキFRONTERA CABERNET SAUVIGNON CONCHAY TORO


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2023.9.23(土) 理由

目を覚ましたのは2時10分。今月5日から8日までの4日間を出たり入ったりしたところ、そこから疲れが抜けず、きのうまでは5時台の起床が続いた。しかし今朝はその疲れをまったく感じない。2時13分に起床し、洗面を終えると2時15分。そのまま食堂に来てコンピュータを開く。

日記を書くWordPressには現在、4日分の在庫がある。そのうち昨夏に書いて秋まで使われないまま他の場所に移し、今初夏に戻した2日分を、ふたたび元の場所に返す。この2日分はTシャツや冷たい飲物について書いたもので、夏以外の季節にはそぐわないのだ。

日記の在庫は、どうにも書けない日のために持っている。しかし僕の場合、日記は書けて書けて仕方がない。よってなかなか使われず、いつまで置かれることが少なくない。

ところで今朝は、夏のあいだ「除湿」で回していた寝室の空気調整器が動いていなかった。季節は既にして秋、ということか。もっとも、疲れの消えた理由は季節の変化にあるのではない。暑さや湿度に弱ければ、好んで南の国へ行くなどはしないからだ。

元のように2時台に起きられるようになったのは、きのうの夜に食べた鰻にあるのではないか。というわけで、今後、今回のように疲れが長引いたときには、鰻のことを思い出してみよう。


朝飯 冬瓜と豚三枚肉の淡味炊き、菠薐草を添えたハムエッグ、納豆、昆布の佃煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、三つ葉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 夏太郎らっきょう、ウォッカと白ワインを混ぜた名の無いカクテル、生ハムトマトとレタスのサラダ2種のパンマッシュルームとじゃがいものオムレツチーズChablis Billaud Simon 2018


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2023.9.22(金) お知らせやご挨拶

長くつきあいのある農家への、しその実を買い入れるお知らせは、お盆過ぎに投函した。異常と騒がれた暑さのため、今年の買い入れは、その時期を早めた。しかしいざフタを開けてみると、持ち込まれる量はとても少なかった。そこで今度は買い入れ期間を延長する旨のハガキを再送した。本文の印刷、宛先の印刷と貼付、そして投函は、僕ひとりでもできる。しかし、これ以外の郵便やメール便によるお知らせは、集団の力を借りなくては、とてもではないけれど、できるものではない。

今月の第2週には、店舗改装、9月と11月の高島屋での出張販売をお知らせするハガキと、相次いで投函をした。お客様名簿からの宛先の抽出は、今のところ僕の仕事である。そして今日は、晩秋のご挨拶のお送り先を特定すべく、11時前に自宅の食堂へ上がった。

毎度ここに書いていることだが、この仕事はより良い方法を見つけるたび更新する手引き書に従いつつ行う精密なものにて「こちらはNTT代理店の…」などという電話や「ちかくまで参りましたのでお寄りしました」などという迷惑の、日常的に舞い込む事務室ではできないのだ。

今日の作業は、百貨店での催しのお知らせにくらべれば簡単で、40分ほどで完了した。それでも手引き書に複数のペンで書き込みをしつつ慎重に進める仕事には緊張が伴う。終わるころには軽い酸欠状態に陥った。

夜はほとんど土砂降りの中をちかくの鰻屋まで歩き、胆焼きと鰻重を肴にして焼酎を飲む。


朝飯 冬瓜と豚三枚肉の泡味炊き、スペイン風目玉焼き、納豆、菠薐草のおひたし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜の味噌汁
昼飯 揚げ玉の熱いつゆによるざる素麺
晩飯 「魚登久」の胆焼き鰻重、漬物、肝吸い、「片山酒造」の酒粕焼酎「粕華」(生)


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2023.9.21(木) 本の販売

今月の13日は店を休みにして内部を改装し、翌14日に新装開店をしたことは、先週の日記に書いた。「上澤梅太郎商店書籍部」と名乗るのはいかにも大げさながら、新しい店には小さな棚を置き、そこで本を売ることも始めた。

これまで味噌、醤油、漬物を扱ってきた店で本など売れるものだろうか、しかし、このような本を選ぶ者どもが経営する店であるということは、すくなくともお客様にご理解いただけるのではないか、そういう淡い期待と共に本は並べられた。選択の基準は日光(栃木県)、旅、食、発酵の4点で、その範囲から逸脱することは慎重に避けた。

売れることに半信半疑で置いた本は、予想に反して初日から売れ始め、在庫が少なかったこともあって、3日後の17日には追加の発注を取次店にするに至った。

おとといは千葉雅也の「動きすぎてはいけない ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学」が売れて一驚を喫した。「こんなものは売れないに違いない」という先入観は、分かってはいるものの、やはり持つべきでは無いのだ。ちなみに僕が選んだ本は、いまだ1冊も、否、1冊くらいは売れたかも知れない。


朝飯 小松菜のおひたし、玉子焼き、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、かやくごはん、万能葱の味噌汁
昼飯 すり胡麻を添えたざる素麺
晩飯 めかぶの酢の物、ジーマミー豆腐、冬瓜と豚三枚肉の泡味炊き、鶏つくね団子、菠薐草の胡麻和え、夏太郎らっきょう、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)、2種の葡萄


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2023.9.20(水) 「たまり」とナッツ

本日は彼岸の入りにて、僕、家内、帰省中の次男との3人で、6時より墓参りに行く。お墓が近ければ、朝食の前に墓参ができる、これは有り難いことだ。新旧のお墓、そして叔父のお墓に花や水や線香を供えて帰ると、それでも小一時間は経っていた。とういわけで、朝食は普段より急いで摂った。

「最近、この街に越してきた。ご近所に料理の好きな人がいて『たまり』は上澤梅太郎商店のものが美味しいと聞いた」というお客様が午前にいらっしゃった。よってその陳列してある場所までご案内し、きのうはこれによるマグロのヅケを食べたことをご説明したところ、1本をお買い上げくださった。

午後、事務室にいてふと店に目を遣ると、そのお客様がふたたびお見えになっていた。急行してお声がけしたことは言うまでもない。買い物カゴには更に3本の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」が載せられたいた。お客様は、最初のお買い物の帰りがけにスーパーマケットでマグロをお求めになり、しかし「たまり」が1本ではいかにも少ないと、裏を返してくださったとのことだった。多いにありがたい。

「朝露」は味噌から一滴ずつを絞った正真正銘の「たまり」のため、小さな瓶でしか販売できない欠点がある。量産しようとすればできるものの、それでは現在の味が保てない。何とも、もどかしい限りだ。

夕刻がちかくなるころ、今度はナッツとドライフルーツのたまり漬「山のにぎわい」を一度に5本もお買い上げくださった母娘連れ様がいらっしゃった。過去にお召し上がりになったことのあるなしをうかがうと「最初に口にしたときは衝撃でした」と、娘さんは嬉しいことをおっしゃってくださった。僕は喜んで、1本ずつ緩衝紙でお包みをした。

「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」も「山のにぎわい」も、考えてみれば、嫁のモモ君の開発した商品である。モモ君には、ゴミ出しの手伝いくらいは、してあげなくてはならないと思う。


朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、胡瓜の塩もみ、納豆、ナスとパプリカの味噌炒り、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草とグリーンアスパラガスの味噌汁
昼飯 牛蒡と人参ときのこのつゆのざる素麺
晩飯 夏太郎らっきょう、ウォッカマーティニ、レタスとベビーリーフのサラダ2種のパンチーズミートソースグリーンアスパラガスのソテーを添えた生ハムChablis Billaud Simon 2018


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2023.9.19(火) 空間と興味

現在の南東に面した食堂は、2013年まではおばあちゃんの台所と居室だったところをぶち抜いたものだ。おばあちゃんは生前、季節により大きく移動する日の出の位置を、その台所から外を指しつつ説明した。そのころの僕の部屋は南西に面していて、朝日を見ることは無かった。だからおばあちゃんの熱心な解説も、生返事と共に聞いていた。

おばあちゃんが亡くなって4階のほとんどすべてを改装した結果、僕が家にいてもっとも長く過ごす場所は食堂になった。すると不思議なことに、僕もおばあちゃんと同じく、朝日の昇る場所の、季節ごとの移り変わりが気になるようになった。

今朝もこの日記を書きつつ朝日の直射を受け、夏至のころにくらべてその方角が東北東から真東ちかくに移りつつあることを実感した。孟母三遷の教えではないけれど、生活する空間が変われば興味を持つ方向も変わるのだ。

と、ここまで書けば様々なことが頭に去来するものの、いちいち記していては日記が長くなるから、それは止めておく。

それにしても、僕の日記は朝で終わることが多い。しかし夜のことも記せば、僕が書記を務める日本酒に特化した飲み会「本酒会」の353回目の月例会を「汁飯香の店 隠居うわさわ」で開催した。庭の鈴虫は、いつまで鳴いてくれるだろう


朝飯 生のトマト、なめこのたまり炊のフワトロ玉子、キャベツのソテー、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とグリーンアスパラガスの味噌汁
昼飯 茄子の味噌炒りを添えたざる素麺
晩飯 「汁飯香の店 隠居うわさわ」の其の一其の二其の三其の四其の五、5種の日本酒(冷や)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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