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清閑 PERSONAL DIARY

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2023.10.28(土) 佳境

既に目は覚ましていた。ふと気づくと強く雨の降る音がする。数日前の予報によれば、10日間ほどは晴天が続くはずではなかったか。あるいはきのうの午後の雷を境として、空の状態が変わったのかも知れない。時刻は2時32分だった。それから1時間ほどして起床する。

きのうの朝はiPhoneを経由してのインターネットへの接続ができなかった。そのため日記はWordPressではなく秀丸に書いて保存した。その秀丸を開いてみると、おとといの分だけでなく、きのうの分も、そのほとんどが完成していたから「ラッキー」と嬉しい気持ちになる。日記は義務ではなく趣味で書いている。それでも在庫の存在は有り難い。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に納める、主にらっきょうのたまり漬は、今日から平時の倍を作るよう、きのうのうちに包装係に伝えておいた。紅葉狩りの人出がそろそろ佳境に達しようとしているからだ。その頂点は多分、11月の3日から5日にかけての連休になるだろう。

朝の雨は早くに上がった。昼からは晴れたものの、雷も一度か二度は鳴ったように思う。


朝飯 菠薐草のソテー、ピーマンと缶詰の鮭のマヨネーズ和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、夏太郎らっきょう、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と小松菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ、夏太郎らっきょう、表面にNoilly Prat Dryを浮かべたSMIRNOFF VODKAスパゲティナポリタンChablis Billaud Simon 2018


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2023.10.27(金) ふと思いついて

それが時間泥棒であることは重々承知をしていながら、目を覚ますと枕の下からiPhoneを取りだし、TikTokのアイコンに触れてしまう。今朝いちばんの画面は、中華人民共和国の重要閣僚が次々と姿を消しているという、きのう寝る前に観たニュースだった。よって「おすすめ」のアイコンに触れても画面は変わらない。ディスプレーを上にスクロールしても状況は同じ。仕方なく自分のアカウントに遷移すると、これまでの動画が歯抜けのように灰色で示されている。そこではじめて、インターネットへの接続が無いことに気づく。

TikTokが閲覧不能であれば、それだけ早く起きられる。そして食堂に出ていつものように、コンピュータをiPhone経由でインターネットに繋ごうとすると、今朝はそれもなぜかできなかった。事務室へ降りればwifiがある。とはいえ居心地の良い食堂を離れる気はしない。きのうの日記はこの日記がWordPressになる以前にそうしていたように、秀丸を使って書いた。引き続いて今日の日記も秀丸で書き始める。

その今日の日記のここまでを書いたところで時刻は5時35分。朝食の準備を始めるまでにはいまだ1時間弱の余裕がある。ふと思いついて席を立つ。1階へ降り、何ヶ所かの鍵を外して2階倉庫への階段を上がる。そして棚の段ボール箱に保管してある2007年7月の、ANAの機内誌「翼の王国」を1冊だけ取り出す。

それを小脇に階下へ降り、またまた鍵を外して店に入る。灯りを点けたら奥の、お客様が試食をされたりお茶をお飲みになったりする場所へ進む。そしてそこの大テーブルに「翼の王国」の、今は亡き長友啓典さんが書いてくださった「おいしい手土産・らっきょうのたまり漬」のページを開いて置く。


朝飯 ニラ玉、きのうの夜に残った中華風うま煮、納豆、鰯の梅煮、生のトマト、沢庵、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、夏太郎らっきょう、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 豚肉と水菜と椎茸の鍋、夏太郎らっきょう、「秋田銘醸」の「かおりらんまん純米大吟醸」(冷や)


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2023.10.26(木) 第三世界の仲間入り

「誰それさんがfacebookでこんな発言をしていた」ということを、しばしば家内が教えてくれる。僕と家内のfacebookの「友だち」は、ほぼ重複をしている。しかし僕はその人の発言に気づいていない。それは多分、僕がfacebookをあまり見なくなったことに原因があるのではないか。僕のその傾向をfacebookはとうに見抜いていて、連動するアルゴリズムが僕にあれこれを知らせないに違いない。

facebookの代わりに何を観ているかといえば、それはTikTokだ。TikTokの国別利用者数を調べてみると、今夏の統計においてはアメリカ、インドネシア、ブラジル、メキシコと、アメリカを除いては第三世界の人が圧倒的に多い。つまりは僕もその仲間入り、ということである。

上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、土日月の営業で、開店は8時30分。その時間に合わせてご来店になり、しかし予約をなさっていないため満席でお入りになれない、という方がしばしばいらっしゃる。そういう方のため、僕は毎週金曜日に、予約のお願いをfacebookの法人アカウントに上げている。

一方、隠居にお見えになるお客様の、もっともご覧になっているSNSはインスタグラムだ。ということは、予約のお願いはfacebookよりインスタグラムに上げるべきだ。上澤梅太郎商店もそのアカウントは持っている。しかしそこへの入り方は、長男と一部の社員しか知らない。長男からはできるだけ早く、パスワードを教えてもらうことにしよう。


朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、榎茸と菠薐草のおひたし、鰯の梅煮、納豆、沢庵、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、夏太郎らっきょう、ごぼうのたまり漬、メシ、舞茸の天ぷらと菠薐草の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ジーマミー豆腐、夏太郎らっきょう、豆腐と椎茸の中華風うま煮牛肉とパパイヤの中華風炒め、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2023.10.25(水) それにしても忙しい

夏のあいだは数日で瑞々しさを失っていた仏壇の花が、このところは、それをいつ買ったか思い出せないほど長く保つようになってきた。つまりそれだけ寒くなった、ということだ。

朝のテレビのニュースが、紅葉の様子を奥日光の湯滝から中継している。紅葉の名所として使われることが多いのは竜頭の滝だ。それより標高にして数百メートルほど高い湯滝から、ということは、錦秋の帯はいまだ、そのあたりに留まっているのだろう。

上澤梅太郎商店から竜頭の滝までは、普段ならクルマで35分。そこから湯滝までは10分。紅葉を自分の目で確かめることは、できないでもない。しかしまぁ、複数の人がSNSに載せてくれる画像を見た方が話は早い。いずれにしても文化の日の絡む連休には、普段は35分や45分でこなせる行程に7時間ほどはかかるのではないか。

夕刻に至ってごく弱い雨が降ってくる。それにしても忙しい。僕が書記と酒の取り寄せ係を務める日本酒に特化した飲み会「本酒会」の、本日は月例日に当たる。終業後、3台のキャッシュレジスターを締め、3台のキャッシュレジスターに明日の釣銭を入れる。今日の売上げの現金と伝票の差額を確かめ、3台のキャッシュレジスターのための、明後日の釣銭を作る。それからおもむろにコンピュータに向かい、今夜のための日本酒5本を選ぶ。その一覧表を参加人数に合わせて印刷する。更に冷蔵庫に入ってそれら5本を10数本の在庫から抜き出し、トートバッグに収める。そのトートバッグを肩に掛けて、今夜の会場へと向かう。


朝飯 スクランブルドエッグ、牛蒡と人参のきんぴら、納豆、榎茸と菠薐草のおひたし、沢庵、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「魚登久」の松花堂弁当、ゆかりごはん、漬物、吸い物、5種の日本酒(冷や)


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2023.10.24(火) ローカル列車の旅

2018年秋、両目に白内障の手術を受けた。以降は半年から年に1度の頻度で診察を受けている。今日の予約は随分と早くにした。人気の病院は混んでいるのだ。

電車で移動をするときにはかならず本を持つ。しかし今日の往路はほとんど寝ているのではないか。復路に要する時間も大したものでなければ、活字は新聞のみで足りるだろう。そう考えて自転車のカゴには今日の日本経済新聞のみを入れて日光街道を下る。

下今市07:02発の上り特急の始発に乗り、春日部を経由して七里には8時29分に着いた。オーミヤナナサト眼科の予約は9時。しかし受付を済ませると、すぐに診察室に入るよう係のオネーサンは指示してくれた。機械を使った検査は、今日は3種。視力は数メートルを離れたところで両眼とも1.0、数十センチの近くでのそれは両眼とも0.9。僕としては1.5くらいの成績を期待したいところだが、先生とのやり取りにおいては、この値で充分なのだという。

七里駅のプラットフォームで東武鉄道のアプリケ-ションを開き、春日部からの下り特急を調べてみると、直近のそれも、また次のそれも満席だった。浅草と日光、鬼怒川を結んでいた快速は、2017年4月のダイヤ改正以降、姿を消している。そういう次第にて七里からは、以下の経路にて下今市まで戻る。

09:51 七里発(東武アーバンクライン)
10:04 春日部着
10:18 春日部発(東武スカイツリーライン急行)
10:34 南栗橋着
10:46 南栗橋発(東武日光線各駅停車)
11:25 新栃木着
11:31 新栃木発(東武日光線各駅停車)
12:25 下今市着

春日部から下今市までは、特急を使えば1時間8分の行程だが、今日は実に2時間7分も使ってしまった。焚き付けにしか使えないほど皺だらけになった新聞を手に駐輪場へ向かう。

会社に戻ると、事務机の上には新しい書類が何枚も積み重なっていた。それらは一旦、脇に置いて、すぐにしなければならない仕事に取りかかる。


朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、納豆、榎茸と菠薐草のおひたし、沢庵、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と菠薐草の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「大昌園」のあれやこれやそれや他あれこれ麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)


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2023.10.23(月) 紅葉狩り

目を覚ましても、部屋の温度が低いため、すぐに起きる気がしない。「今からそんなことで、冬になったらどうする」と問われれば、その頃は部屋に暖房を施しているから、却って楽だ。

起きて食堂に出て真っ先にすることは、仏壇への、花と水とお茶のお供えだ。次は既にして書けているおとといの日記を公開し、きのうの日記に取りかかる。しかし今日は日記の前に、1,000円札の釣銭を作る必要がある。更にその前に、アカギレの切れそうな指にバンドエイドのキズパワーパッドを巻く必要がある。右手の親指と人差し指と中指にアカギレが切れるのは主に、指先を湿らせ、1,000円札の新券と並券を交互に重ねて釣銭を作る、その行いにあるのではないかと感じている。

更に今朝は、左手の親指と人差し指と中指ににもキズパワーパッドを巻く。すこし前の日記にも書いたことだが、キズパワーパッドは剥がれにくくするため、1本の指に3枚を巻く。複数の指にそれを施そうとすれば、30分ほどは容易に過ぎる。きのうの日記は幸い、すぐに書けた。

現在の日光は、紅葉狩りの行楽のまっただ中にある。朝の天気予報は、これから10日間ほどの好天を伝えている。多いに有り難い。


朝飯 菠薐草の油炒め、揚げ湯波の淡味炊き、納豆、きのうの夜に残したゆで玉子、沢庵、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と韮の味噌汁
昼飯 「カルフールキッチン」のサンドイッチ、牛乳
晩飯 刺身湯波、菠薐草と海苔のおひたし、薩摩芋の蜜煮、鰤の照り焼き豆腐と松茸の吸い物松茸ごはん夏太郎らっきょう、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、「久埜」の豆大福、Old Parr(生)


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2023.10.22(日) “continuous”

今月14日に日本テレビの番組で紹介された「ホロホロふりかけ」は、それから1週間を経て、いまだ売れ続けている。1パック100グラム入りの商品が、100キログラムの単位で売れていく。製造係のイトーカズナリ君は包装係のヤマダカオリさんに促されて、本日、そのための大根を新たに刻んだ。

お客様にお買い上げいただけるのは有り難いものの、ひとつの商品ばかりに注力しているわけにもいかない。冷蔵ショーケースに「ホロホロふりかけ」を置く面積は、店も道の駅も、週明けからは徐々に通常のそれに戻していくことを決める。

店の繁忙は昼前に一時、収まったものの、12時30分からふたたび混み始め、1時間ほどはキャッシュレジスターの前を離れられなくなる。いわゆる”continuous”の状態である。お客様が商品をのせてレジまでお持ちくださる丸盆はレジの脇に積み上がり、それを店の入口に戻すことさえできない。商品の補充に至っては、なおのこと、である。

13時30分からの昼食の時間は後ろに倒した。昼食の後は食卓で、自転車操業のようにして1,000札の釣銭を作る。明日も混むようであれば、お釣りのための1,000円札は、日中に枯渇をするだろう。

終業後はようよう落ち着いて、ウイスキーのお湯割りを飲む。


朝飯 獅子唐の天ぷら、納豆、生玉子、沢庵、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と菠薐草の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ、夏太郎らっきょうトマトと水菜とレタスのサラダ、ゆで玉子、カレーライスらっきょうのたまり漬、Old Parr(お湯割り)


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2023.10.21(土) 予約の確認

「汁飯香の店 隠居うわさわ」への、前日の終業以降にインターネット経由でいただいたご予約は、翌早朝に確認をする。今朝は残念ながら、ひとつのご予約も入っていなかった。いずれにしても、今日の隠居はほぼ満席、明日は開店直後からラストオーダーまで満席をいただいている。時刻は5時26分。日記はきのうの分まで書けている。

出勤する社員のために事務室のシャッターを開ける、朝礼をする、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ出かけて売り場の掃除と納品をする、帰社して開店したばかりの店の植物に水を遣るなどの朝の仕事をひととおり済ませて事務机に着く。

そうして何気なくメーラーを回すと、ぐるなび経由で隠居に予約が入っている。来店日は今日、来店時間は9時45分。現在時刻は9時40分。ギョッとして即、隠居の厨房に電話を入れる。早朝以降にインターネットを介していただいたご予約には目が届きづらい。幸い、席には空きがあって助かった。

午後、東北東の空の雲が、南からの日の光を受けて真っ白に輝いている。それを店の駐車場から撮ろうとするも、信号機が邪魔をして切り取れない。屋上へ上がればちかくに高いものは無くなる。しかしそれをしているひまはない。スマートフォンをポケットに戻し、今朝から何度目かになる、道の駅への商品の補充に向かう。


朝飯 揚げ湯波の泡味炊き、「なめこのたまり炊」のなめこおろし、切り昆布の炒り煮、納豆、沢庵、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 大根の味噌汁春雨サラダ焼き餃子、「紅星」の「二頭鍋酒」(生)


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2023.10.20(金) ロディアの10番

今月2日に「ジョッター」という表題の日記を書いた。その後、ウェブ上でこれを選別にかかったが、僕の好みに合うものには遂に出会えなかった。しかしその最中に、ロディアのメモ帳を固定するための革製のホルダーを見つけた。そしてしばらく考えてから、そのうちのもっとも小さなものを注文した。同時にメモ帳12冊も注文した。

おととい北千住のミスターミニットで、このホルダーの角に小さな穴を開けてもらった。ボールペンは、おなじルミネにある無印良品で買った。

今朝、このホルダーの穴に、いつごろから事務机の引き出しに入っていたものか、長めのストラップを取り付けた。そしてロディアの10番とボールペンを差し込んでみた。世の中にひとつだけのジェッターの誕生である。

首に掛けてみると、ストラップが細いことも手伝って、いささか重く感じる。その重さを我慢しながら終業まで掛けてみた。本日、このジェッターに記した文字は皆無。気長に付き合って行くことにしよう。


朝飯 切り昆布の炒り煮、ウインナーソーセージとパプリカのソテー、目玉焼き、揚げ湯波の淡味炊き、沢庵、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜と若布と椎茸の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 野菜スープあれこれのピクルスパン其の一パン其の二パン其の三ウインナーソーセージとフライシュケーゼとズッキーニとマッシュルームのソテーチーズChablis Billaud Simon 2018


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2023.10.19(木) 伊豆治療紀行(20回目の2日目)

旅先で使うための枕は持っている。枕の大切さを「伊豆高原痛みの専門整体院」のワタナベ先生に繰り返し聞かされているからだ。しかし僕は荷物を嫌う。先月は高を括ってこれを持参しなかった。そうしたところ、1日目は「いいねー」と僕の状態を褒めた先生が、2日目はひと言も発しなかった。そしていざ5,000ボルトの電子ペンを膝に突き立てられれば、前日の安楽さとはとんでもない違いにて、その痛さに非常な我慢を強いられた。

「あの痛みはもうゴメンだ」と、今回は忘れず枕をIKEAのトートバッグに入れた。今日の先生は僕の膝に電子ペンを押し当てながら「やっぱり枕だね」と笑った。

僕のような素人にさえ、枕はこれほど影響する。まして浅田真央や大谷翔平においておや、ということである。次に伊豆に来るときにも、枕は必ず持とう。

家内とは東京駅で別れた。新橋の大衆床屋の散髪料は2,800円。そこから銀座に出て3丁目で食料品2点を1,796円で、おなじ3丁目で器2点を13,750円で、6丁目で短い葉巻10本を3,200円で買う。おなじ6丁目で昼食代わりのシャーベットを536円で食べる。

家内とは新橋で落ち合った。夕刻の風は、半袖1枚の上半身にはすこし涼しかった。


朝飯 「ガスト伊豆高原店」の目玉焼き&ベーコンソーセージトースト、ドリンクバーのコーヒー、同スープ
晩飯 「新橋鶴八」のあれやこれやそれや、他あれこれ、「齋彌酒造」の「雪の茅舎大吟醸」(冷や)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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