2024.1.6(土) 晴れた日
この日記に用いる画像のファイル名は、たとえば今日なら朝食のそれは20240106a、昼食のそれは20240106bと、日付けの末尾にアルファベットを降順で入れていく。画像が多くなるのは旅行中の日記で、数年前まではxの先まで続いてx1、x2、x3などとしていた。しかしどうにも気持ちが悪い。現在は1日あたり最大でもアルファベットとおなじ数の26枚に抑えている。
ところでその頭の4桁だが、2024年が明けたにもかかわらず、いまだ2023としてしまい、直後に気づいて直すことを繰り返している。自然に2024とできるまでには、これから何日が必要になるだろう。
と、よしなしごとを書き連ねて「そろそろ朝食の準備を始める6時30分がちかいだろうか」と目を上げ、食器棚の時計を見ると時刻は5時30分だった。早起きの醍醐味は、このあたりにあると思う。
午前のはやい時間、店の混み合う前に事務室で下野新聞を開く。その第23面におととい亡くなった篠山紀信の評伝が載せられていて、すぐに読み始める。
篠山紀信は時代の寵児だった。芸術写真ではなく毎週100万人に見てもらえる写真を撮りたいと公言した篠山紀信は「売れる才能」に途方もなく恵まれた写真家だった。彼によるある年の週刊朝日の表紙は新年号が当時の妻のジューン・アダムス、最終号はサンタクロースに扮した彼自身だった。明るい昼間に彼の写真集を、久しぶりに繰ってみようと思う。
朝飯 生のトマト、竹輪の天ぷら、焼き鯖、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 黒豆、「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」で漬けた松前漬け、胡瓜とかに蒲鉾のサラダ、鮪のたたきの「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、おでん、「柏露酒造」の「越乃四季超特選大吟醸35」(冷や)
2024.1.5(金) これしきのことは
昨年末に真空包装機の具合が悪くなった。仕事納めを過ぎた日のことだったため、長男はとりあえず担当者にその旨をメールで連絡した。担当者からは今日になってようやく電話が入った。不具合の具体的な状況を更に詳しく知りたいたいという。よって製造現場へ行き、質問された3つの点を確かめ、折り返しの電話でそれを伝えた。
担当者からは僕の留守中にふたたび電話があり、ポンプのシリアル番号が知りたいとのメモが残されていた。事務室から数十メートルを歩いて当該の機械を一周、二周するも、その番号は見つからない。電話による二度のやり取りの後、番号はようやく、機械前方下部のカバーを外した内側に見つかった。
昨年末から異音を発していたボイラーについては、午前中に担当者が来てくれ、修理のための見積書が後日送られてくることを、製造部長のマキシマトモカズ君より伝えられた。今月の後半からは「なめこのたまり炊」の仕込みが続く。2基あるボイラーのうち1基のみでその仕事ができるか否かをマキシマ君に訊ねると、特に問題はないとのことだった。
きのう閉店後の掃除を終えてシャッターを降ろし、何気なく外へ出た。そうしたところ、国道121号線に沿った看板の照明が、いまだ点きっぱなしになっていた。即、直下へ急いで操作盤を開けてみるも、iPhoneに内蔵の懐中電灯では、細かいところまで見ることはできなかった。
今日は日の陰る前に、その操作盤をふたたび調べてみた。タイマーが1時間だけ遅れていた。原因は不明。雨に濡れないようプラスティックの袋に収めたマニュアルを読み、タイマーを1時間だけ進める。
包装の機械、ボイラー、看板の照明と不具合が相次いだものの、これしきのことは、どうということもない。元日の大地震に見舞われた能登半島には、目を覆いたくなる現実があるばかりだ。
朝飯 ウインナーソーセージとピーマンのソテーを添えた目玉焼き、水菜のおひたし、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 黒豆、「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」で漬けた松前漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、手巻き鮨、「柏露酒造」の「越乃四季超特選大吟醸35」(冷や)、孫のリコが冬休みの自由研究で作った葛餅
2024.1.4(木) 抽出
今月の31日より2月6日まで、日本橋髙島屋S.C.の「老舗の人気店特集」に出店をさせていただく。そのような機会には必ず、お知らせのハガキをお客様にお送りする。お送り先の特定は、いまだに僕の仕事である。
この仕事は複雑で、精密さが求められる。よって電話や来客の絶えない事務室ではできない。9時を過ぎるころ必要な道具を手に4階の食堂へ上がる。
百貨店での催事は年に何度かある。お知らせのお送り先の特定には手順があり、作業はそれに従って行う。その最中には毎回、より良い方法を発見する。手順はそのたび更新をされて今に至っている。今日もこれまで以上に良い手を見つけ、それはコンピュータに記録をした。
11時に事務室へ降りると、ガラス越しに見える店舗は混み合っていた。しかし販売係に長男を加えた人員は不足とも思えない。よって今度は大晦日にできなかった、社内に存在する法人の現金すべてを金種別に特定する、という仕事に取りかかる。
午前に抽出したハガキのお送り先は、明日の午前にも事務係のコンピュータに転送しよう。バグつぶしは、彼女たちの得意とする仕事のひとつである。
朝飯 お雑煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」
昼飯 にゅうめん
晩飯 「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」で漬けた松前漬け、黒豆、田作り、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、もつ鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、いちご
2024.1.3(水) 楽しみな仕事
目を覚ましてすこし休んだのち「1分以内に起きよう」と決める。そう決めたものの、なかなか起きる気がしない。部屋が寒いわけではない。にもかかわらず起きづらいとは、どのような理由によるものだろう。それでも起きて食堂に出る。時刻は辛うじて4時台のなかにあった。
昨年末にいただいていた幾通かのメールにようよう返信を送る。「日記は書けて、なぜメールは書けないか」と問われれば「起きようと決めてもなかなか起きられない」とおなじ何かが、仕事以外のメールには働くらしいのだ。
成人の日は1999年までは1月15日と定められていた。それが翌年2000年からは1月の第2月曜日に変更をされた。いつごろまでのことだったか、むかしは1月15日までは、店は忙しかったように思う。その「いつごろまで」を検証しようとしてコンピュータを開く。僕が遡れたのは1993年までで、その1月8日のところには「店早くも閑になる」の記述があった。
今年も店が賑わうのは1月7日8日の連休までだろう。以降の店は眠ったようになり、しかし製造現場は逆に、諸々の仕込みで忙しくなる。昨春に仕込んだ味噌は年末に天地返しをする予定にしていたものの、繁忙によりできなかった。その楽しみな仕事は是非、今月中にしたいと思う。
朝飯 お雑煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃんj」
昼飯 会社支給の「カルフールキッチン」の弁当
晩飯 “Finbec Naoto”のポテトサラダ、オニオングラタンスープ、牛頬肉のハヤシライス、らっきょうのたまり漬、きゅうりのたまり漬、アイスクリームを添えたリンゴのパイ、白のグラスワイン、赤のグラスワイン、おまかせによるコニャック、コーヒー
2024.1.2(火) 初売り
いつも一番に出勤をする包装主任のヤマダカオリさんは、今日も一番乗りだった。ヤマダさんはシャッターをくぐって事務室へ入るなり、外の新聞受けに届けられていた年賀状を手渡してくれた。僕は「そういえば」と、その輪ゴムでまとめられた束を受け取る。年賀状が楽しみでならなかったのは、高等学校に通っていたころまでのことだろうか。半世紀も前の物語である。それでもその束のいちばん上には同級生ヤマモトタカアキ君からのものが見えたから有り難く感じ、更に、東京から大阪に転じた彼の住所はしっかり記録しようと考える。
上澤梅太郎商店は、その年の最初のお客様には片山酒造の酒粕焼酎「粕華」を進呈している。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場の掃除と納品から戻ると、それらしい袋を提げたお客様がご自分のクルマにお戻りになるところだった。連休をはじめお盆や正月など世間が休みの日には、開店の8時30分より前にいらっしゃるお客様が少なくない。今朝のお客様も、その例に漏れなかった。
午前中こそ静かだったものの、昼の2時間ほどはお客様が多くなって、一時はキャッシュレジスター前の列が長くなった。そのようなとき僕は、お客様をお待たせしてはいけないと、大いに焦る。しかし長男と販売係のサイトーミホコさんは一切、慌てない。ひとりひとりのお客様に長く時間をかける。見習わなくてはならないと思うものの、僕や家内には、それがなかなかできないのだ。
本日最後のお客様は、海外からの方だった。そのお客様により金谷ホテルベーカリーの「百年ライスカレー(ビーフ)」と福音館書店の「おいしいおと」は売り切れた。正月限定の福袋も、間もなく売り切れるだろう。感謝、感謝である。
朝飯 お雑煮
昼飯 会社支給の「コスモス」のハンバーグ和風ジンジャーソース弁当
晩飯 梅花はんぺん、薩摩揚げ、蛸と香り野菜のマリネ、黒豆、津軽漬、いくらの「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、田作り、牛しゃぶ、Chablis Billaud Simon 2018、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(冷や)、「後藤酒造店」の「辨天純金酒純米吟醸」(冷や)
2024.1.1(月) 一年之計在于春
着替えて顔を洗いつつ右手の時計に目を遣ると、電波式のデジタル時計は5時ちょうどを差していた。僕としては遅い起床で、褒められたことではない。「一年の計は元旦にあり」という格言がある。これを頭に思い浮かべつつ尻を叩かれているような気持ちになるのは、僕の未熟さの故だろう。
06:55 家内と如来寺へおもむき、新旧のお墓、また叔父と叔母のお墓に参る。水場に水は出なかったものの、花はバケツで持ち込んだため、不自由は無かった。
07:45 仏壇、神棚、稲荷社、水神、地神の5個所に雑煮を供える。
08:10 家族8名が食堂に揃って雑煮を食べる。
08:50 道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場の掃除と本日1回目の配達。
09:10 きのうの夕刻に思いがけず売れてしまった品があって、道の駅に2回目の配達。
10:50 新年の祈祷を受けるべく、総鎮守瀧尾神社の拝殿に昇る。
11:20 追分地蔵尊に初参りをする。
12:20 昼食
13:00 道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に本日3回目の配達。
14:00 きのうバンドエイドを外したばかりの手の指先が早くもアカギレの気配を感じさせてきたため、ふたたびバンドエイドを巻く。
14:30 寝室に入って横になって休む。
16:10 地震発生。弱くない揺れが長く続く。
16:15 起床
16:30 道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に本日4回目の配達。
16:50 地神、水神、稲荷社、神棚、仏壇の5個所から雑煮を下げる。
17:30 明日の準備のため、白衣、帽子、マスクを身につけ製造現場に入る。
18:20 製造現場での仕事を終える。
18:30 入浴
18:50 食堂にて飲酒活動を開始。
20:00 就寝。
朝飯 だし巻き玉子、蒲鉾、鮭の昆布巻き、お雑煮、黒豆、栗きんとん
昼飯 肉まん
晩飯 だし巻き玉子、梅花はんぺん、薩摩揚げ、蛸と香り野菜のマリネ、津軽漬け、いくらの「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、すき焼き、「後藤酒造店」の「辨天純金酒純米吟醸」(冷や)
2023.12.31(日) 礼状
2023年最後の朝の目覚めは3時30分。「やった」である。ゆっくり起きて着替えて食堂に出ると時刻は3時50分。ほとんど書いてあったさきおととい27日の日記を完成させて「公開」ボタンをクリックする。引き続いておとといときのうの日記も完成をさせる。
会社の仕事はいまや、社員と長男と嫁のモモ君がほとんどしてくれる。だから僕は、気になったことや彼らが忘れていそうなことをときおり訊いたり頼んだりするのみだ。そのせいか、3年前の2020年12月31日の日記の表題にもした「こぎつけた」という感は、今年の大晦日には感じない。天才バカボンのパパではないけれど「これでいいのだ」と思う。
きのうサーキットに行っているあいだに会社、家、隠居の床の間や要所には鏡餅が飾られた。店の、お客様がお茶をお飲みになる場所の奥には正月の花が飾られた。この花は初売りの1月2日の早朝に活花のカワムラコーセン先生が来て仕上げてくれることになっている。
道の駅「日光街道ニコニコ本陣」は元旦の9時に開く。年末から正月にかけては普段と異なった売れ方をするから油断はできない。包装係ヤマダカオリさんから手渡されてた昨年の記録を参考にしながら、今年は今年で売れ行きの予想を立てた。それでも今日の日中には、その他の品の増産を頼んだ。
18時を過ぎて明日のための留守番電話を録音した家内に、夕食はいつでも食べられる旨を伝えられる。それでも1月3日のための釣銭を用意し、お客様のSNSへの書き込みにご返事をするうち時刻は19時になった。
今月の上旬に、日本酒の4合瓶2本をお送りくださった方がある。「お正月に家族と大切に飲ませていただきます」と、僕は礼状を書いて送った。その4合瓶2本は結局のところ、僕がひとりで飲んでしまった。よって夜は、別の日本酒を飲んだ。量は、僕としては少なめだった。
早寝早起きには、いつも心がけている。しかし風呂でうたた寝をし、食堂でうたた寝をし、23時30分にようよう寝室に入る。
朝飯 スクランブルドエッグ、菠薐草のおひたし、エリンギとブロッコリーとウインナーソーセージのソテー、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 鴨鍋、「三たてそば長畑庵」の盛り蕎麦、「報徳庵」の盛り蕎麦、「白瀧酒造」の「上善如水純米大吟醸純米大吟醸」(冷や)、いちご、「いったつみとらどう」のわらび餅、「久埜」の和菓子、Old Parr(生)
2023.12.30(土) 阪納誠一メモリアル走行会
トレーラーを曳いたホンダ車のフロントグラスには霜が降り、白く凍っていた。その助手席に乗り込み宇都宮ゆいの杜を出発したのは7時5分。栃木県東部の山あいに入っていくと、車載の外気温計はマイナス2℃まで落ちた。
真冬のツインリンクもてぎ西コースを借り切って行われる「阪納誠一メモリアル走行会」には、オヤジが亡くなった翌年の2006年に初めて参加をした。使う車両はオヤジが遺した1926年製のBUGATTI 35T。阪納さんの生前、僕がこのクルマを最後に操縦したのは1995年のころで、その後の10年間はまったく手を入れなかった。そして阪納さんも亡くなった。
昨年の今ごろ指折り数えたところ、僕はこの走行会には日程に都合のつかなかった2017年と2018年、新型コロナウイルスがもたらした社会の混乱により中止をされた2020年を除いて出続けて、今年は15回目の出場になる。車両の調子はそのあいだのタシロジュンイチさんの整備により、ここ数年は”Better than new”が維持されている。
本日の参加は59台。僕の出走するVintageクラスはそのうちの15台。割り当てられた時間は9時から、10時30分から、12時50分から、13時20分から、14時50分から、15時40分からの計115分間。その115分間を、僕はすべて走りきった。
本日のエンジンの最高回転数は3速4,700回転。第1と第2の複合コーナーへの最高進入速度は3速3,300回転。僕がこの会で走るときには必ず来てくれるモモイシンタローさんの計測によれば、西コース1,490.361メートルの周回時間は最速で1分02秒とのことだったから、昨年の記録を1秒だけ縮められた。
「囲碁は困難を楽しむゲーム」と言った人がいる。楽なことばかりを求める僕に、困難を楽しむ嗜好は無い。それでもBUGATTI 35Tをサーキットに走らせるときだけは、限界まで自分を追い込む。そうしなければ面白くないのだ。
昨年にくらべての1秒の短縮は、新調したタイヤによるところが大きいかも知れない。それでも来年は、今年の記録を更に縮めたいと考えている。
朝飯 「ホテルルートイン宇都宮ゆいの杜」内「和み」の朝食ブッフェ
昼飯 「ツインリンクもてぎ」内「グランツーリズモカフェ」のカレーライス
晩飯 小松菜とエリンギの炊き合わせ、ブロッコリーの胡麻和え、すき焼き、CLOS DU MAROUIS 1986、「久埜」の和菓子、Old Parr(生)
2023.12.29(金) ひと息がつけるのは
今となっては記憶も曖昧だが、春日町の交差点から日光宇都宮道路今市I.C.までのバイパスが開削されたのは、僕が高校3年生だった1974年のことではなかったか。その工事に伴って、上澤梅太郎商店の建物は隠居を残してすべて取り壊された。
お稲荷さんの社はかつて、自宅の庭の築山にあった。それが居場所を失ってからは隠居の庭に移され、新しい社屋の落成と共に、事務室と蔵のあいだに落ち着いた。社の掃除は、これが隠居の庭につかのま避難をした年から僕に任された。
はじめは真新しいタオルで水拭きをしていた。しかしこのやり方では1年間のホコリを木部に擦り込むばかりだった。よってある年よりホースの水で丸洗いをするようにした。多分この方法は、これからも受け継がれていくことだろう。
社の丸洗いは毎年28日に行う。2日を経れば内外とも完全に乾く。それが今年は1日で乾いたと、長男から聞いた。今の時期にしては高い気温と晴天のせいだろうか。とにかく古いものは大切に扱って、後世に残すべきである。
夕刻はお客様が途切れず、キャッシュレジスターの精算は、ここ数日にくらべて遅くなった。そのため18時15分の迎えを頼んだタシロジュンイチさんに電話を入れ、予定を15分だけ遅らせてくれるよう頼む。それでも明日のための荷物を抱えて外に出ると、時刻は18時35分になっていた。
ひと息がつけるのは、大晦日の夜だろうか。それとも元日の夜だろうか。
朝飯 鰯の梅煮、めかぶの酢の物、山くらげと人参と油揚げの炒め煮、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、きのうの天ぷらの残りと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「いろは商店」の焼き餃子、煮卵、サントリーモルツ生ビール、角ハイボール、「セブンイレブン」の欧風カレーパン、YOSEMITE ROAD CABERNET SAUVIGNON
2023.12.28(木) 浄化
今年最後の釣銭両替のため、9時に銀行へ行く。帰りは郵便局に寄ってハガキ数百通を投函する。その予定があったため、長男との神棚とお稲荷さんの掃除は10時からと決めていた。ところがその時間には、また外注SEとのウェブ会議が予定されていた。それは僕のカレンダーにも長男の手帳にも記されていたものの、僕も長男もそのことを忘れていた。よって掃除はその会議の完了した昼前から始められた。
掃除は主に長男が担い、僕は棚から降ろした神殿を外に出してハタキをかけること、またお稲荷さんから下げられた陶磁器製の狐を洗うこと、くらいのところで済んだ。会議の途中に届いたふたつの柱飾りを店と事務室に飾ると時刻は13時。それまでの勢いを駆って、事務室および事務室裏にあるふたつの流しも磨く。
昼食を摂って後も、先ほどまでの勢いは残っている。その慣性のようなものに従って、台所の排気扇の平面部分に溜まったホコリをアルコールで拭く。
神棚から下げた今年のあれこれは、大きな段ボール箱にまとめた。15時を過ぎるころ、その箱と新しい幣束や輪飾りを台車に載せて製造現場へ行く。ふと思いついて、輪飾りの中から6本を取り出す。そして1本はお客様のトイレに、1本は社員用のトイレに、残りの4本は4階の風呂場、洗濯場、ふたつのトイレの取っ手にそれぞれ掛けた。
蔵の中心部に建つ水神の碑をはじめ、社内の要所が次々と浄化されていく様子を目にすれば心は落ち着く。元旦にはそれらの場所に、お雑煮が供えられるのだ。
朝飯 鰯の梅煮、浅蜊の佃煮、パプリカのソテー、山くらげと人参と油揚げの炒め煮、温泉玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」で漬けた松前漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、蛸と長葱の味噌汁、盛り蕎麦、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(燗)、チョコレート、Old Parr(生)