2024.10.17(木) 満月
今月9日の日記に書いた事務机の上の整理整頓がいまだ効いているため、気分は良い。いますべき楽しい仕事としては、来年のカレンダーに予定を記入していくことだ。
「毎年、おなじ時期におなじ仕事が巡ってくる」という人もいれば「年ごとにすべきことは違ってくるから、先々の予定は立たない」という人もいる。「目標は高く掲げ、予定は嘘でも入れろ」という人もいる。僕はカレンダーには「既にして決まっていること」と「みずから勝手に決めたこと」のふたつを記す。後者については、有り体に言えば、まぁ、遊びのたぐいである。
嘘でも構わず入れた予定が現実味を帯びてきたときには、大抵、日時に多少のズレが生じる。紙に書いたそれをズラすには、インク消しとペンが必要になる。日程管理をコンピュータで行えば、インク消しとペンは必要なくなる。しかし僕の場合、いじくり回して楽しいのはやはり、紙にペンで書く予定である。目に訴える力が強いからだろう。
ところで今日はスーパームーンとのことにて、初更、外へ出たところでそれを画像に残す。残したところでそれはスマートフォンの小さなレンズによるものだから、普段の月との違いは分からない。そして「今年の満月も、あと2回か」と思う。
朝飯 2種のおむすび、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、若布と長葱の味噌汁
昼飯 茄子の味噌炒りのつゆのざるうどん
晩飯 「食堂ニジコ」のキュウリの辛子和え、ピータン、エビマヨ、鶏の唐揚げ、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)、家に帰ってからのエクレア、Old Parr(生)
2024.10.16(水) 伊豆治療紀行(29回目の2日目)
このホテルにはロビーの奥に展望のためのデッキがあり、寝椅子が置いてある。早朝、そこに寝そべって、伊豆の空の明ける様子を眺める。半袖半ズボンの館内着でも、寒さは感じない。
家内は8時50分に予約したタクシーで、ひとり富戸の漁港に去った。「伊豆高原痛みの専門整体院」での治療による痛みは、きのうのそれよりも随分と楽になって助かった。来月、再来月は繁忙ではあるものの、休まず伊豆を訪ねるべきだろう。
熱海駅の新幹線のプラットフォームから、新橋の大衆床屋に予約を入れる。品川を経由して新橋に出て、先ずは昼食を摂る。雑居ビルの中を進んで床屋に近づいていくと、通路に出した椅子にまで待ち客は溢れていた。
あれやこれやして、夕刻いまだ早い時間に北千住に到る。ここしばらく持ち歩いていた高野秀行の「辺境メシ」の「おわりに」に続く「謝辞」を読みながら、髙野をバクタプールの水牛づくしの店に案内をしたのはカトマンドゥの料理屋「ムスタン・タカリ・チュロ」のあるじだったことを知る。この店では僕も2013年7月13日に会食をした。僕はダルバーツを肴に、その名も”GORKHA”というビールを飲んだのだった。
さて活字が枯渇してはひとりで飲み食いができないたちにより、駅ビル8階のブックファーストで迷いに迷いつつ、ようよう文庫本1冊を選ぶ。
本の購入には迷ったものの、飲み屋から戻った駅ビルでは酔った勢いにてかなり高いチーズを迷わず買う。そして18時33分発の下り特急に乗る。
朝飯 「亀の井ホテル伊豆高原」の朝のブッフェ其の一、其の二
昼飯 「ドトール」のチーズインミラノサンド、コーヒー
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれや、これや、それや、チューハイ、それを濃くするためのナカ
2024.10.15(火) 伊豆治療紀行(29回目の1日目)
下今市09:34発の上り特急に乗ると、北千住を経由して東京駅には11時30分に着く。新幹線を使った移動には、いつまでも慣れない。東京と伊豆高原のあいだの往復の切符を買うときにはいつも、その経路を記した、カードケースに入れた紙を係に見せることにしてる。係はそれを左手に持ち、右手でスタイラスペンを操作して、僕と家内の切符を発券した。
熱海を経由して伊豆高原には13時57分に着く。間もなくホテルのバスが駅前のロータリーに現れる。車内での30分ほどの待ち時間は、本を開きさすればすぐに過ぎる。ホテルに着いた時間は記録していなかったが多分、14時50分にはなっていなかったように思う。
いまだチェンライにいた今月はじめのこと、ベッドの上に置いた衣類を取ろうとしたときに「あわやギックリ腰」という一瞬があった。「伊豆高原痛みの専門整体院」のワタナベ先生は診察台にうつぶせた僕の腰から背中までを観察して「そのようなことが起きた形跡は見られない」と言い、しかし「そうか」と、今度は起き上がって診察台に腰かけるよう促した。そして「やっぱり」となにやら納得をした。とても珍しい例ながら、直立した背中にはありありと、筋肉の緊張が浮き出たという。
その背中に9,000ボルトを発する電子ペンを押し当てられる。更にはその電子ペンに体重を預けるようにして背中を後ろに倒すよう先生は命じた。電子ペンは患部の状態が悪ければ悪いほど痛みを感じさせる。しかしその痛みはすぐに引いていった。背中から腰にかけての張りは、それほど頑固なものではなかったらしい。膝の治療は前回9月はじめよりは痛みを感じたものの、身を固くし、ひと言も発せられないまま冷や汗を垂らし続ける、というところまでは達しなかったから助かった。
チェンライの客室の椅子は化粧台のスツールのようなもので、そこに座って日に数時間もコンピュータに向かっていたことが「あわやギックリ腰」の原因ではなかったかと、僕は推理を開陳した。「それだ」と先生は断じ「次は日に1,000円とかでビジネス用の椅子を借りたらいいよ」と提案した。「その半額で足りるでしょう」と僕は答えつつ「あるいはタダでイケるかも」と、フロントのオネーサンの顔を思い浮かべつつそろばんを弾いた。
ホテルは今春から3回目になる宿泊を勘案してか、部屋を露天風呂付きのそれにアップグレードしてくれた。これなら大風呂に行く必要はなく、しごく便利だ。ホテルでの夕食は19時30分からと、みずから時間帯を選んでおいた。そして21時より前に就寝する。
朝飯 茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、目玉焼き、納豆、蓮根のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、メシ、おとといの鍋を流用した味噌汁
昼飯 「紀伊國屋」の2種のおむすび、JAVA TEA
晩飯 「亀の井ホテル伊豆高原」の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、「澤乃井」の特別純米(冷や)
2024.10.14(月) 「だから」
とにかく僕の生活は、いまだ暗いうちに起きないことには成り立たない。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」にはインターネットを経由して今月、来月はおろか、12月と1月のご予約も入っていた。それらに逐一、ご返事をお送りする。
隠居の床には現在、高久隆古の「秋景山水の図」が掛けられている。次は何にしようかと考え、コンピュータの中の一覧表を開く。恵比寿講もちかければ、羅漢山人による「大黒天の図」など、どうだろう。保存が悪くて皺だらけではあるものの、ウチに掛け軸の優品はほとんど皆無、である。
昼食のための素麺の在庫が切れている。長男に教えてもらった店は商売っ気がなく、昨秋はダイレクトメールが届いても、ウェブショップは夏に売り切れたままだった。電話で問い合わせたところ、お店の人はそのことに気づいていなかった。今年は数日前まで売り切れの表示が出ていたため、メールで問い合わせてみた。お店の人は「そろそろ在庫も溜まってきた」とのことで、売り切れの表示を解除してくれた。
素麺は200日分を一気に注文した。これが枯渇するのは4月か5月。とすれば、素麺屋は夏の繁忙期には入っていないから、そこでまた秋までの分を買えば良いだろう。
夕食はビーフステーキと「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ出かける前の家内から聞く。時刻は5時55分。となれば、朝のうちから赤ワインを立てて置く必要があると、それをメモに残す。
日中、今日もまた自由学園男子部の後輩が店に来てくれる。日光彫の店を探しているとのことだったので、それなら日光街道を6キロメートルほど遡上する必要があると答えると、今しがたそこから降りてきたところで、その周辺は大渋滞により駐車はおろか停車をする場所すら見あたらなかったという。「だから」という言葉を僕は飲み込んだ。日光で何かがしたければ、行楽シーズンの連休を外して来れば良いのだ。僕からすれば極々簡単に思われることの、できない人のあまりに多いのはなぜだろう。
朝飯 焼きおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、きのうの鍋を流用した味噌汁
昼飯 きのうの鍋を流用したうどん
晩飯 南瓜のすり流し、トマトとレタスとベビーリーフのサラダ、隠元のバターソテーを添えたビーフステーキ、BOURGOGNE HAUTES COTES DE NUITS Jean GROS 1985
2024.10.13(日) 極楽
南の国にいると、1日に一体全体、何度シャワーを浴びたかを指折り数えても、否、指を折ることなどはとてもできずに思い出せない。秋の行楽シーズンにおける、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への配達も、また同じ。何かを納めに行けば別の何かが減っている。よってそれを持っていく。すると「まだそれほど減っていないに違いない」と高を括っていた商品が案に相違して売り切れ寸前になっている。よってまたまたそれをホンダフィットに積んで、ということが続くのだ。
道の駅への本日最初の配達は8時05分。会社に戻ってくると、いまだ開店前にもかかわらず、駐車場には既にして10台のクルマがあり、キャッシュレジスターには長い列が見られた。連休中は、渋滞をするより前に目的地へ向かおうとされる方がいらっしゃるため、今朝のようなことが起きやすい。それはまた、とても有り難いことだ。
道の駅へ商品を納め、戻ってくると、店の駐車場はお客様のクルマで満杯。よってすこし離れた別の駐車場にホンダフィットを回さざるを得なかった、ということが今日は2度も起きた。このような賑わいぶりが、勤労感謝の日のからむ11月24日まで続くと考えれば、とても嬉しい。
夕刻、自由学園男子部の後輩がふたり、ほとんど間をおかず顔を見せてくれる。店内はとても忙しく、ゆっくり相手をしていられないのももどかしい。ふたりとも大変な渋滞に巻き込まれたあげく、ようよう辿り着いたという。
地元に住む者としては、日光には真夏か真冬に来るのが吉と断言する。名所旧跡より青い空に積乱雲。滝に紅葉より雪の露天風呂。渋滞も喧噪も皆無の極楽が、そこにはあるのだ。
朝飯 茄子の味噌炒り、納豆、めかぶの酢の物、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、じゃがいもと若布の味噌汁
昼飯 ざるうどん
晩飯 豆腐と鶏肉と長葱の鍋、焼きおむすび、ごぼうのたまり漬、夏太郎らっきょう、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)
2024.10.12(土) 食事会
長男が新宿高島屋に出張をしていた先月下旬には僕が、以降は長男が取材に対応してきたものが今朝はNHKの「おはよう日本」で放送されると聞いていた。番組が始まるのは6時30分でも、上澤梅太郎商店が紹介されるのは7時40分ころとのことで、その時間には出勤をしてくる社員のために事務室のシャッターを上げている。なかなかの綱渡りである。
毎日一番に出勤してくる包装主任のヤマダカオリさんを社内に招じ入れると同時に4階へ戻り、テレビの電源を入れ直す。特集は「東照宮から広がる日光の職人技」というもので、僕が1階へ降りていた時間帯を除いて紹介されたものは、東照宮、輪王寺、二荒山神社などを案内する堂者引き、修学旅行で陽明門の彫刻を見て日光彫りの職人を目指した若い女性、そして上澤梅太郎商店のたまり漬だった。放送された内容は取材の丁寧さを裏付けるもので、多いにありがたく感じた。
午前の早い時間から道の駅「日光街道ニコニコ本陣」で、上澤梅太郎商店の商品の一部に売り切れが発生する。普段はそれほど動かない品物にて、明らかに今朝のテレビの影響だろう。以降もなにやかやと忙しく、昼食は道の駅で買ったものを事務室でそそくさと摂った。
閉店後は隠居に移動し、社員と食事会を持つ。今年は春から秋にかけて社員が増えた。それらの人たちに、上澤梅太郎商店の商品を用いた料理のあれこれを知ってもらうことが今夜の食事会の目的だった。会は和やかに有意義に進み、20時にお開き。社員の協力もあって20時30分には家内や長男と共に母屋に戻ることができた。降り始めた雨は、明日の朝には上がっていることだろう。
朝飯 牛丼、生玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと玉葱と若布の味噌汁
昼飯 「カルフールキッチン」のサンドイッチ、牛乳
晩飯 「しょうがのたまり漬」と「にんにくのたまり漬」を薬味にした鰹のたたき、「らっきょうのたまり漬」とツナのマヨネーズ和え、じゃがいもの素揚げの「日光味噌梅太郎赤味噌」和え、グリーンサラダ、鶏肉の「日光味噌梅太郎白味噌」漬け焼き、「なめこのたまり炊」の玉子とじ、胡瓜のぬか漬け、ごはん、大根と揚げ湯波と万能葱の味噌汁、「京生麩大野」の麩まんじゅう、「湯沢屋」の酒饅頭、リンゴのパウンドケーキ、他あれこれ、「くらむぼん」の「樽甲州」
2024.10.11(金) 小旅行
きのうに1分だけ遅れて3時48分の起床。やはりきのうに1分だけ遅れて3時54分に食堂に入る。
空が綺麗になってくるのは、現在は夏より随分と遅れて5時を回ってから。屋上に上がってその様子をしばし眺める。美しさの頂点は、ほんの1分間ほどしか続かない。朝の空の美しさは、それほどに、はかない。白夜の北欧へ行けば、朝の空の美しさは日本のそれより長く続くのだろうか、などという疑問が浮かぶものの、その場へ行ってみようという気はしない。
10時すぎに、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に本日2度目の納品、書店、会計事務所とまわる途中で本日、上澤梅太郎商店で仕事のある外注SEとばったり会う。訊けばきのうは浅草からスペーシアXに乗って車内販売の「日光味噌のフリーズドライ味噌汁with LOVE」を飲み、鬼怒川に直行して、温泉旅館での前泊を満喫したのだという。
世の中が便利になれば、出張の日程も短くなる。合理的といえば合理的だが、僕も青森県田子町に農業協同組合と農家を訪ねつつ、いまだ明るいうちに宇都宮まで戻ってこられたときには拍子抜けをしたものだ。
冬のローカル線で青森まで行き、気のきいた居酒屋で晩酌をし、それ以外のことは何もせず戻ってくる、という小旅行を、いつかはしたいと考えている。
朝飯 炒り豆腐、納豆、キャベツとベーコンのソテーを添えたスクランブルドエッグ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 「やぶ定」の冷やしたぬき蕎麦
晩飯 「魚登久」の胆焼き、鰻重、「片山酒造」の酒粕焼酎「粕華」(生)、家に帰ってからのエクレア、Old Parr(生)
2024.10.10(木) むべなるかな
徐々に目を覚まして枕頭のiPhoneを手に取ると時刻は3時47分だった。5時台の起床には寝過ごしたことによる残念感が伴う。対して3時台の起床には得した感が満ちている。よって即、起床して洗面所を経由し、食堂には3時54分に入る。
早起きの甲斐があって、10月6日から遅れ気味だった日記がようやくカレンダーに追いついた。既にして書けていたおとといの日記を公開し、きのうの日記も仕上げてしまう。ここで時刻は4時40分。きのうの日記は書けても公開はしない。いわゆる内部留保、である。
次は、タイに行っているあいだに「汁飯香の店 隠居うわさわ」にご来店くださったお客様のご感想カードをデータベース化する。以降はよしなしごとをしつつ、朝食の時間に到る。
午後、保健所が関係する研修に参加をすると、ちかくで「寒くなりましたね」という挨拶が聞こえた。今月の初めには、栃木県内でも30℃の気温を記録した場所があったと聞く。それから10日もしないうちの凋落、まぁ、気温の低下をそう表現して良いかどうかは不明ながら、僕には季節の凋落としか思えない。
本日最後のお客様は、ダウンパーカをお召しになっていた。50年前の東京でも、体育の日の朝は吐く息が白かった。今夕のダウンパーカも「むべなるかな」なのかも知れない。
朝飯 スクランブルドエッグ、納豆、炒り豆腐、生のトマト、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 胡麻のつゆの熱盛りうどん
晩飯 夏太郎らっきょう、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、お好み焼き、焼きそば、焼きおむすび、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、チーズのムース、Okd Parr(生)
2024.10.9(水) 硝子戸の中、事務机の上
おとといの朝は6時にようやく目が覚めた。今朝の目覚めは5時17分だった。普段は3時台、時には2時台に目を覚ましている僕としては、異常に遅い。旅先では気楽にしていたつもりでも、どこかに疲れが溜まっているのかも知れない。
バンコクを発つ先週の金曜日には、マッサージ屋で足の角質を削ってもらった。一連の作業を終えるとオバサンは「触ってみろ」と身振りで僕に促した。かかとはまるで、赤ん坊のそれのように柔らかくなっていた。それもつかの間、一昨日にはアカギレの兆候が現れ、きのうはそれが切れ、今朝はそこに楊枝の先で軟膏「ハクシン」を盛り、バンドエイドのキズパワーパッドで覆った。虫の声は既にして無い。みな死んでしまったのだ。
ところでここ数日は、どうにも仕事の能率が上がらない。その原因は事務机の上の乱雑さにありそうだ。そう考えて、正午を過ぎるころより、その整理整頓に取りかかる。整理整頓とはいえそれは、大まかに言えば机の上に積み重なったあれこれを躊躇せず捨てていく、ということに他ならない。また、8月3日の日付のある手紙にようやく返事を書いたりもする。
机の上が片付くと、溜まっていた仕事もすぐに終わりそうな気がしてくるから不思議なものだ。そしてその仕事の量は大して多くなかった。
朝から降ったり止んだりの天気だったものの、午後も遅くなって日が差してくる。西の空が明るければ、明日は晴れるだろうか。
朝飯 蓮根のきんぴら、目玉焼き、納豆、隠元の胡麻和え、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と大根の葉の味噌汁
昼飯 汁うどん
晩飯 めかぶの酢の物、菠薐草の胡麻和え、炒り豆腐、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、鶏肉とズッキーニのオリーブオイル焼き、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)
2024.10.8(火) 紅葉はいまだ
予報に違わず雨が降っている。よって店の生活雑貨を仕入れている問屋には、タクシーで向かった。仕入れは、自分の好みを無視するわけにはいかないものの、それが買っていただける品か否かを考えることも勿論である。もっともその考えが当たるかどうかは、それを店に並べ、しばらく時が経つまでは分からない。問屋から浅草まではこれまたタクシーを使い、浅草10:00発の下り特急スペーシアに辛うじて間に合う。
毎年、秋の行楽シーズンの繁忙は体育の日のからむ連休、つまり今年は今週末からはじまり、11月末の勤労感謝の日のからむ連休まで続く。広葉樹の頂点は紅葉のときにこそあると、どこかで読んだことがある。万緑のときにあると信じて疑わなかった僕には意外も意外、大意外、だった。
今月から来月にかけての特に連休は、日光方面は渋滞が激しい。今月2日の日記に書いた「人はすでに知られた場所へ行き」かつ「名もない丘に咲く名もない花の美しさ」にはまったく興味を示さないことによる。渋滞の車列に閉じ込められてにっちもさっちもいかない状態を避けるには「すでに知られた場所」は目指さず「名もない丘に咲く名もない花の美しさ」を求めるに限る。折角の休日に押しくらまんじゅうも、つまらないではないか。
朝飯 「コメダ珈琲」の選べるモーニング、ミニサラダ
昼飯 汁うどん
晩飯 夏太郎らっきょう、なめこのたまり炊、キャベツと肉団子と豚三枚肉の鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)