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清閑 PERSONAL DIARY

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2025.3.20(木) 春分の日

今年の立春は2月3日、啓蟄は3月5日、そして今日は春分の日、である。立春とはいえ2月3日は、いまだ冬の最中だった。啓蟄とはいえ3月5日であれば、蠅さえいまだ飛んでいない。そして春分の日こそ、冬という暗いトンネルから遂に抜け出た日、という感覚を僕は持つ。きのうの雪は正に、ダース・ヴェイダーの衣をまとった「冬」によるライトセーバーの最後の一振だったに違いない。元旦より春分の日をめでたいと感じるのは僕だけだろうか。

9時、馴染みの旅行社に勤めるイシカワさんが、5月のタイ行きの航空券を届けてくれる。いまどき航空券などPDFのファイルをメールに添付して送ってくれれば済むところ、この会社は何ごとも律儀なのだ

新型コロナウイルスが五類感染症に移行する以前、2023年4月の航空券は、ロシアとウクライナの戦争の影響も強く受けたのだろう、コロナおよびその戦争の前にくらべて随分と高くなった印象があった。しかし今回の価格はコロナ前のそれに近い。ちなみに僕の旅程は何ヶ月も前に決まる。決まったら即、航空券を発注する。だから僕は、世間の相場よりよほど安く航空券を買えているはずだ。

ところでこの半世紀で高くなったものといえば何だろう。ソビエト社会主義共和国連邦がアフガニスタンに侵攻をしたとき、金の価格は1グラムあたり5,000円に高騰した。以降、この数字を超えることはないと思われていた金が、現在は1グラムあたり16,000円である。

安くなった筆頭は航空券だと思う。1980年に僕が買った成田とカルカッタの、エアインディアによる往復の航空券は22万円もしたのだ。そのころ1万円で買えたタイの通貨は1,000バーツ。現在は1万円が2,250バーツ。日本の若い人はむかしほど海外へ行かなくなった、その理由はゼニカネではないような気がしている。


朝飯 鰯の梅煮、わさび菜のおひたし、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 3種のパン牛肉とトマトのスープ農民ロッソ COCO FIRM & WINERY 2023


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2025.3.19(水) 東京は、雪

カーテンを開ければ曇り空。地上を見おろせば、行き交う人たちはみな傘を差している。「雨か」と、声には出さないまでも、ひとりごちる。それがしばらくすると雪に変わって、これには流石に驚いた。facebookには「11年ぶりの深い雪」と、日光在住のひとりが画像を上げている。

本日東京ですべきと考えていたいくつかは、急ぐことでもなし、後日に回すこととした。ただし新橋の大衆床屋には立ち寄った。大森駅前から見る西の空には青いところもあったものの、その後、牡丹雪の勢いは一時、増すばかりになった。

東武日光線の下り特急の座席は、北千住へ向かうJRの車内でスマートフォンにより確保した。その料金は3月15日のダイヤ改正と共にだったのだろうか、いつの間にか上がっていた。北千住の東武線下りの切符売り場には、本日の混雑を伝える立て看板があった

今朝の雪は里雪だったのか、関東平野に積雪の痕跡は無く、下今市駅まで数キロメートルのところからようやく、田畑に雪が見えはじめた。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の在庫を確認しながら会社に戻ったのは15時前。以降は通常の仕事に就いて夕刻を迎える。


朝飯 「ドトール」のトースト、コーヒー
昼飯 「ポポラマーマ」のランチのスープきのこと吊るしベーコンのバジリコペペロンチーノ
晩飯 2種のパン牛肉とトマトのスープ農民ロッソ COCO FIRM & WINERY 2023


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2025.3.18(火) 強力無比、競合皆無

今日の日光の最高気温と最低気温はそれぞれ9℃とマイナス1℃。明日は8℃とマイナス1℃。対して東京のそれは、今日が12℃と5℃で、明日は11℃と5℃。僕は重ね着を嫌う。その状態で汗をかけば不快さは更に増す。しかし堪えかねるほどの寒さも避けたい。この時期の服選びは本当に難しい。「暑ければ、脱げば良いではないか」と言われれば、脱いだものを持つことも嫌いなのだ。あれこれ考えた結果、現在の仕事着からダウンベストを外し、シェラデザインのマウンテンパーカを着る。そしてコンピュータと資料を詰め込んだ、決して軽くないバックパックを背負う。

湯島から乗った地下鉄千代田線を日比谷で降り、JR京浜東北線に乗り換えるべく地上に出る。有楽町阪急の弧を描いた外壁にはバレンシアガの大きな宣伝が並んでいた。そのうちのスニーカーに目を遣り「餅は餅屋、スニーカーはスニーカー屋だわな」と考えつつ、その前を通り過ぎる。

有楽町から京浜東北線の座席に着き、スマートフォンにTikTokを開く。真っ先に現れた動画はバレンシアガのスニーカーの宣伝だった。「バレンシアガ スニーカー」などと検索をしたことは生まれてこのかた一度も無いにもかかわらず、である。このような不可解な、あるいは不気味な現象は近年、決して珍しいことではなくなった。

テッド・ネルソン著、西順一郎監訳の「ホームコンピュータ革命」には「かつて神であった大形コンピュータ、そしてその司祭として民の上に君臨していたオペレータと決別し、民衆ひとりひとりがパーソナルコンピュータを手に立ち上がるときが来たのだ」という宣言があった。それから半世紀弱の時を経て我々はほとんど誰もがスマートフォンという究極のパーソナルコンピュータを持つに至った。しかしそろそろまた新たな神が出現したのではないか。その名はAI。「どうする、民よ」である。

大森駅前のホテルにて、今夜の資料を人数分のクリアファイルに仕分けをする。そして5分ほど歩いて18時15分に「スマイル大森」6階の会場に入る。

マイツールという強力無比、しかし使う人は非常に少ないから競合する他者はほとんど皆無、というデータベースソフトの伝道をテシマヨーさんは17年間も続け、集会の回数は昨年100回を超えたという。その集まりに上澤梅太郎商店の事例を発表して欲しいと、僕は頼まれていた。

会は19時より始められた。驚くべきは、この17年間ではじめて、ニシジュンイチロー先生がいらっしゃってくださったことだ。僕が与えられた時間は90分間で、それほど話すことがあるかと懸念をしたものの、机上に置いた時計が20時30分にちかづくころ、僕の説明もようやく最終部分に達した。

外へ出ると「汗をかけば不快さは更に増す」どころではない、東京とは思えない寒さだった。そしてすぐにお帰りになる方以外の皆さんと手頃な店に入り、有意義な歓談の後、ホテルへ戻る。


朝飯 鰯の梅煮、わさび菜のおひたし、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚汁
昼飯 “Dela”のランチのサラダハンバーグステーキデミグラスソース、ライス
晩飯 「サイゼリア」のあれや、これや、それや、ワインあれや、これや、それや


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2025.3.17(月) 墓参

iPhoneがアラームの音をたてる。食器棚まで歩いてそれを手に取れば、時刻は6時50分。きのうのおなじ時刻にこの音は鳴らなかった。とすれば、この設定は、いつしたものだろう。特にすべきこともなければ、取りあえずは停止ボタンに触れて、その音を止める。またその設定自体も消去する。

iPhoneが、今度は電話の呼び出し音を発する。時刻は7時7分。ディスプレーに現れた発信元を見て、7時より高圧変電施設の検査の始まることを思い出す。即、その電話に出てコヤマ電気管理事務所のコヤマさんに詫びの言葉を述べる。そして大急ぎでエレベータを降り、数ヶ所の鍵や警備保障の防犯装置を解きつつ事務室のシャッターを上げる。

3月17日の朝7時より検査のあることは、この日時が決まったときにそれをポストイットに記し、事務室のカレンダーに貼っておいた。そのポストイットはきのうの終業時に4階へ持ち帰り、食堂の目立つところに張り直しておくべきだったのだ。まったくもって、粗忽の極みである。

10時30分、きのう中止をした墓参りに出かける。新旧また叔父叔母のお墓には花立てが計9対ある。これらに花と線香を供えていくについては、今日は次男が伴ってくれたため、大いに助かった。花は、お彼岸の過ぎるころにまた来て片づけることにしよう。

きのうの日記に書いた、明日に使うための自己紹介を夕刻までに作り、参加者の数だけ紙に出力をする。そしてこれをきのお準備した資料と共にまとめてWEXLEYのもっとも簡素なバックパックに格納する。試しにコンピュータも納めて背負ってみれば、結構な重さになった。海外へ行く以外のときにコンピュータを持ち運ぶのは、久々のことだ。

スープを仕込み終えたとの次男からのLINEには、終業後に気づいた。それを4階の食堂へ上がって検分する。スープというより煮込みと呼んだ方が似合いそうなそれは、明日あさっての方が美味くなるだろう。そう考えて、今日のところは次男と夜の街へ出て行く。


朝飯 ワサビ菜のおひたし、鰯の梅煮、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やまだ宴楽」のお通しの手羽先揚げ刺身の盛り合わせ揚げ出し豆腐蟹クリームコロッケ「三岳酒造」の芋焼酎「三岳」(お湯割り)


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2025.3.16(日) 雨、雪、氷点、春

4時55分、寝室のカーテンをすこしずらして外を見る。懸念された雪は降っていない。しかしアスファルトは黒く濡れ、信号機に照らされた水たまりには、強くないながらも雨滴が落ちている。お彼岸の墓参りは今早朝に行うこととしていた。しかし取りあえずは中止を決める。

お盆のときほど細密丁寧ではないものの、花立て、線香立て、リン、金属製の蓮の花、また位牌などを仏壇から取り出し、その内側を、水を固く絞った布巾で拭く。そして取り出した諸々を元に戻し、新たな干菓子を載せた高台一対を納めて仏壇の整えを完了する。

朝食の最中に雪が降ってくる。その勢いには中々のものがあるものの、量はそれほども多くない。

あさっての火曜日に、小さな集まりで講師というか、事例の発表をする。その受講者のための資料を午前中に準備する。それに付すべき自己紹介については、これから火曜日の早朝までに作らなければならない。

夕刻に店の外へ出て、日の随分と延びたことを実感する。先週金曜日の飲み屋には若竹煮があり、僕は何よりも先にそれを注文した。最低気温が氷点を下まわる日々ではあっても、冬からは完全に抜け出したのだ。

19時より町内会の会議に出席をし、20時すぎに帰宅をしてひとり夕食を摂る。


朝飯 菠薐草とウインナーソーセージのソテーを添えたスクランブルドエッグ、若布の酢の物、鰯の梅煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と玉葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 パン生のレタスを添えた鶏のトマト煮農民ロッソ COCO FIRM & WINERY 2023


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2025.3.15(土) 「観光」

明朝に雪の予報の出ていることを、朝礼のときの長男の発言によって知る。携帯電話のウェザーニュースは、最低気温の氷点下まで下がる日が日光では3日のあいだ続くと伝えている。よって営業後の不凍栓は必ず閉めるよう、隠居係の高橋リツコさんに頼む。

午前、「汁飯香の店 隠居うわさわ」でお客様にいただいた感想カードのうち、タイに行っているあいだに溜まった分をコンピュータに打ち込む。このような地道な作業は、楽器やスポーツの基礎練習に似ている。しかしてまたそれらとおなじく、途切らせることなく続けることが肝要である。

夕刻に店番をしながら雑貨部の品の増えていることに気づく。そのうちの小鹿田の飯茶碗を手にして、むかしのそれにくらべて随分と軽くなっていることに驚く。書籍部の棚にはラッタウット・ラープチャルーンサップの「観光」が加わっていた。長男はこれを、読んだ上で仕入れたのだろうか。小説に食指の伸びることは滅多にない僕からしても、このタイ系アメリカ人による短編集は、静かに、しかし強く、お勧めをしたい。


朝飯 鰯の梅煮、菠薐草のおひたし、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 パン其の一パン其の二グリーンアスパラガスのソテーを添えた鶏とマッシュルームのトマト煮農民ロッソ COCO FIRM & WINERY 2023


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2025.3.14(金) 伊豆治療紀行(34回目の2日目)

3日つづけて9時間を眠ったせいかどうなのか、今日は3時間ほどの睡眠で目が覚めた。以降は携帯電話で動画を見たり、あるいは起きて本を読んだりしつつ朝を迎える。

「伊豆高原痛みの専門整体院」では、背中と腰の20個所ばかりに電子ペンの治療を受ける。おなじ20個所に4回ほども電子ペンを押し当てられると予想をしたものの、今日は2回のみで終わって助かった。ちなみにきのう太鼓判を押された膝については、今日は触れることさえされなかった。

新幹線を使っての移動は経験の少なさから苦手としているものの、こと東京と熱海のあいだに限っては随分と慣れた。城ヶ崎海岸から乗った伊豆急行の車両は2分の遅れを取り戻して定刻の11:58に熱海着。乗り換えがあまりに忙しいからスマートフォンの「乗り換え案内」には出てこないものの、実は熱海12:02発の東京行きがある。これに間に合うため、降りたプラットフォームから新幹線のプラットフォームまでを僅々2分で移動する。

熱海12:02発のこだま712号は、品川には12時40分に着く。プラットフォームから改札階へ上がり、ポケットに手を入れる。しかし城ヶ崎海岸から東京山手線内までの乗車券、および熱海から東京品川までの新幹線自由席特急券の感触はどこにもない。多分、乗り換えを急ぐあまり、熱海駅の自動改札機から受け取ることを忘れたのだろう。

窓口に近づいて、きのう往復の切符を買ったときの控えを出し、駅員に説明を始める。駅員は熱海駅に電話を入れるも、当該の切符は見あたらなかったらしい。もういちど荷物を調べるよう駅員に言われ、切符の隠れていそうな場所を見るも、見つからない。駅員に言われるまま、城ヶ崎海岸から品川までの運賃4,660円をクレジットカードで支払う。そして、失った切符が見つかった場合には返金を受けられる諸々を受け取って改札口を出る。

品川から有楽町へは山手線で移動。銀座でふたつの店を渡り歩くも、重複して支払った4,660円のこともあり、物を買うことはしなかった。銀座から神田へは銀座線で移動。いつもの皮膚科では、塗り薬の残りは潤沢なため、飲み薬の処方箋のみ作ってもらい、そのビルの下の薬局でそれを手に入れる。

神田から鶯谷へは山手線で移動。夕刻の住宅街を辿って未知の店に入る。品書きに若竹煮があれば、これは頼まないわけにはいかない。カウンターに携帯電話を取りだし、北千住19:33発の、座席指定券を兼ねる下り特急券を確保する。入谷から北千住へは日比谷線で移動。

東武線下り特急のプラットフォームには19時20分に入った。絶妙の時間管理である。そしてガラス張りの待合室の椅子に着く。ややあって目を覚ますと20時がちかかった。つまり19:33発の特急は眠っているあいだに行ってしまったのだ。すかさず次の20:13発の特急券を確保すべく携帯電話を操作するも、すんでのところで売り切れ。次の最終21:13発には空席が潤沢にあって助かった。それにしても、酒を「キチガイ水」とは、よく言ったものだ。

下今市から自宅までの道は寒かった。そして23時前にようよう帰宅を果たす。本日失ったお金はJRの4,660円と東武鉄道の1,850円で、計6,510円。タイの通貨に直せば1,500バーツ。これからは重々、気をつけることにしよう。


朝飯 「亀の井ホテル伊豆高原」の朝のブッフェ其の一其の二
晩飯 「オオイリヤ」の若竹煮たこぶつネームマッシュルームのサラダ鶏皮煮込み、「新亀酒造」の純米「真穂人」(燗)、チューハイ


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2025.3.13(木) 伊豆治療紀行(34回目の1日目)

本日の日光市の最高気温と最低気温は、それぞれ17℃と4℃。対して東京のそれは20℃と9℃。随分と暖かくなったものだ。と同時に、着ていくものに悩む。日光の気温に合わせれば東京や伊豆で汗をかく。きのうの日記に書いたように、子供のころアトピー性湿疹に悩まされた者としては、重ね着をしているときに汗はかきたくない。そして結局は、木綿の長袖シャツと木綿の上着、そのあいだにいつでも脱ぐことのできるダウンベストを挟むこととする。

下今市10:34発の上り特急に乗れば伊豆高原には15:23着。ホテルの送迎バスは伊豆高原の駅前を15時30分に出るから、伊豆高原のプラットフォームから駅前のロータリーまでは急ぎ足で歩く。

伊豆高原痛みの専門整体院には大抵、家内とふたりで来る。しかし家内は1月、左膝に突然の変調を来し、僕より高い頻度で治療を受けることとなった。よって2月からは各自、単独で伊豆に通っている。

整体院は、5月に移転のためひと月を休み、6月より新しい場所で再開とのことだが、4月まではホテルから徒歩で行き来ができる。今日の予約は16時30分。タイにいるときに覚えた背中の違和感について訴えると、先生は背中と肩の10個所ほどを、5,000ボルトを発する電子ペンでほぐした。いつも書いていることながら、電子ペンによる治療は、患部の状態が悪いほど痛く、また肉の薄いところで、より痛い。昨年の2月からこのかた調子の良い膝は、今日もまた、電子ペンによる痛みは一切、感じなかった。

ホテルに帰って大風呂へ行き、19時30分より夕食を摂りつつ「続百代の過客」の、タイで読み残したところをゆっくりと読む。


朝飯 なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、人参とブロッコリーと揚げ玉とコンニャクとウインナーソーセージの味噌汁
昼飯 「やまや」の「うまだしおにぎりせっと」、JAVA TEA
晩飯 「亀の井ホテル伊豆高原」の其の一其の二其の三其の四其の五其の六其の七「澤乃井」の特別純米(冷や)


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2025.3.12(水) 慈雨

「どうしたの」と、おとといを家内に声をかけられ目を覚ますと、カーテンの隙間から朝日が差し込み、時刻は6時を過ぎていた。睡眠時間は9時間ほどだっただろうか。そしてきのうも、またきのうから今朝にかけても9時間ちかくを眠った。極端な早寝早起きにより昼夜が逆転気味の僕にしては、とても珍しいことだ。これほど眠るとは、旅の疲れから回復をする途上にあるのだろうか。しかしタイにいるときの日記にも書いたことだが、現地ではひねもすプールサイドで本を読んでいただけで、疲れることなど何ひとつしていないのだ。

さて本日は月に一度の店休日。とはいえ子供の学校の都合などで来られない者を除き、ほぼすべての社員が出勤をした。そうして午前中は全体会議、午後は上長会議、以降もあれやこれやするうち雨が降ってくる。

きのうは店の犬走りが花粉で黄色く染まった。日光街道、例幣使街道、会津西街道には松平正綱の寄進による長大な杉並木がある。ちかくの里山も、杉また杉に覆われている。そこからの花粉が、時には目に見える帯になって空中を渡っていく。花粉症の持ち主にとっては恐怖の季節の到来である。しかし午後も遅くなってからの雨は、その花粉をいくらかでも抑えてくれるのではないか。

子供のころは湿疹と運動性喘息に悩まされたものの、花粉にだけは反応せず、安閑としていた。ところが1999年のことだったか、ある風の強い日に杉の森の中にいて、いきなり花粉症になった。その症状の強弱は年によって異なるものの、苦痛や焦燥を感じるほどの重症者ではない。そして現在は湿疹の症状を抑える飲み薬を服用しているため、花粉は大して感じない。有り難いことこの上ない。そして「夏よ、早く来い」と、言いたい。


朝飯 菠薐草のおひたし、ほぐし塩鮭、スクランブルドエッグ、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「辻村農園」の長葱のコンフィ「食堂ニジコ」から持ち帰った豆腐の塩煮エビ春雨炒め天津丼の頭だけ鶏もも肉の唐揚げエビチャーハンTIO PEPE「二宮堂」のきんつば、Old Parr(生)


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2025.3.11(火) 櫛の歯

先月15日、amazonに古書を出品している店に、五百旗頭真による「米国の日本占領政策:戦後日本の設計図」の上下巻を注文した。理由は日本のその時代に興味のあること、もうひとつは昨年6月にサワンカロークで読み始め、同9月にチェンライで読み終えたドナルド・キーン編「昨日の戦地から」の、五百旗頭真による解説がいかにも秀逸だったことによる。ところがこの上下本がいつになっても届かない。流石に不安になって調べてみた。

受注した旨はamazonからメールで届いている。その一部は以下。
……
注文番号: 250-1705505-8869440
注文日:2025/02/15
お届け予定日:火曜日,02/18-木曜日,02/20
注文合計:\4,257
……

この注文番号をamazonの注文履歴で検索すると「検索結果が見つかりませんでした。 別の検索を行ってください。商品名、注文番号、住所、または受取人で検索できます」と案内が出たため、次は書名で検索するも、結果は変わらなかった。

「まさか、ゼニだけ取られたわけじゃねぇだろうな」と、今度はクレジットカードの使用履歴を調べてみた。当該の日に当該の金額は記録されていなかった。ということは、出品者が在庫切れの商品をamazonから消さないまま放置し、しかし僕による「買い」が発生したため、僕に連絡をしないまま受注を取り消した、ということなのだろうか。「ひとことくらい、説明が欲しいわな」である。

今日は別途、今月5日の日記に書いた、乱丁落丁のあったドナルド・キーン著「続百代の過客」の上巻をウェブ上に探し、メルカリにあった品を注文した。これで欠けた櫛の歯、つまり笹森儀助の「南島探検」と森鴎外の「航西日記」を読むことができる。「めでたし」である。


朝飯 菠薐草とウインナーソーセージのソテーを添えた目玉焼き、納豆、揚げ湯波の甘辛煮、ほぐし塩鮭、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やまだ宴楽」のあれやこれやそれや、他あれこれ、「三岳酒造」の芋焼酎「三岳」(お湯割り)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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