2024.11.6(水) 夜は和のおかずにて
久しぶりに3時台の起床を果たす。とはいえ食堂に出たときの、食器棚の電波時計は3時59分を差していたから、得をしたという感覚は、それほど覚えなかった。そしてお茶を淹れる前に、じっと手を見る。
爪が伸びている。手の爪は、まるで鮨屋の職人のように短く切りそろえるのが好みだ。しかし晩秋から春にかけてそれをすると必ず爪とその直下の肉のあいだにアカギレが発生し、バンドエイドのキズパワーパッドを指1本に対して3枚も巻くことになる。それを嫌って現在は、爪は伸ばし加減にしている。気持ちの悪いことではあるけれど、仕方の無いことでもある。
午前、先月7日に着た白いシャツがようよう洗濯屋から戻ってきた。ワインと醤油による染みを抜くのに時間がかかっていたのだ。これからは、そのような場所に木綿の白いシャツは着ていかないことにしようと一瞬は考えたものの、まさかあらたまった席に、シミなど付いても気にならない安いシャツを着ていくのも憚られる。いっそ、使い捨ての紙のエプロンでも持参しようか。
シャツと共に戻ったズボンを押入の衣装箱へ仕舞いつつ、別の衣装箱にパタゴニアのR1エアクルー2着のあることに気づく。思い返してみればこれは今年の2月に買ってすぐに着始めたものにて、その着心地の良さに、それまでの普段用のセーターはすべて捨てたのだった。今年、このセーターに袖を通すのはいつになるだろう。
終業後、検索エンジンに”HARRIS TRUMP WHICH”と入れてみる。あと4名の選挙人を獲得すればトランプの勝ちと、その赤と青の帯グラフは伝えていた。「事前調査で互角ならトランプの勝ち」とする意見は目にしていたものの、これほどの大差がつくとは思いもよらなかった。
夜は和のおかずにて燗酒を飲む。
朝飯 マカロニサラダ、コンビーフとスクランブルドエッグ、茄子とパプリカの味噌炒り、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、きのうのポトフの具による味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 かまぼこ、里芋の淡味炊き、菠薐草の胡麻和え、牛蒡と人参のきんぴら、鰊の蕪鮨、秋刀魚の塩焼き、夏太郎らっきょう、「小泉酒造」の「東魁盛ゆめかなえ純米吟醸」(燗)、「山田屋」の人形焼き、Old Parr(生)
2024.11.5(火) 共感
シーン1 海辺のこぢんまりとした温泉ホテル。「ザザー」と打ち寄せる波。
シーン2 男、大浴場で首まで湯に浸かり「あー」と声を漏らす。
シーン3 男、湯から上がって脱衣所へ向かう。
シーン4 男、「フーッ」と息を吐きつつ部屋への廊下を行く。
シーン5 男、部屋へ戻り窓際の椅子に着いて「こうなっちゃうよな、それは」と呟きつつ缶ビールをコップに注ぐ。
シーン6 男、「ゴクゴク」と、コップのビールを飲む。
シーン7 男、「あー、サイコー!」と胸を反らす。
シーン8 男、「おそい夏。海辺の安ホテルにひとり逗留」と独白。
シーン9 男、「厳選してきた五冊の文庫本を読みふける二泊三日…」と独白。
シーン10 左手に岬を遠望する海。間近を右から左へ歩いて行くカニ。男、「長年の夢、遂に実現」と独白。
シーン11 男、「って、明日の朝チェックアウトだけど、一冊も読んじゃいないや、ダラダラしただけで…。あー、楽」と独白。
おとといの日記の最上部に置いた画像の、久住昌之と久住卓也による漫画「古本屋台」に収められた上記は一編にて「これはまさにオレの旅じゃねぇか」と深く共感をした。「旅、かくあるべし」と思う。膝をたたく人は、多くはないだろうけれど。
朝飯 茄子とパプリカの味噌炒り、ブロッコリーソテー、温泉玉子、蓮根のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 マッシュルームのソテー、3種のパン、ポトフ、Chablis Billaud Simon 2018
2024.11.4(月) 高原状態
早朝、食堂の丸テーブルにコンピュータを開き、それであれやこれやしながら視線を右手に移す。空は、1日でもっとも美しくなろうとする直前にあった。その画像を撮るため屋上への階段を上がるのは今しかないと考えつつ「今日はいいや」と、コンピュータに向かい続ける。そのとき僕が何を考えたかといえば「こうして機会を捨てると、日記の最上部に置くための画像を得られないまま1日が終わるんだよな」ということだ。
きのうは紅葉シーズンの、それも三連休の中日で忙しかった。今日はいくらかは落ち着き、お客様の足は早いうちに引くだろう。そう考えつつ日中は仕事をした。
その予想に反して道の駅「日光街道ニコニコ本陣」には、朝と昼だけでなく、15時10分から15時40分のあいだに3度も配達に行くことになった。これはなにも、補充するそばから商品が売り切れてしまう、ということではない。追加が必要な商品の完成に時間差があったゆえの3度、である。また夕刻にはお客様の多さにより、事務室から呼んだカワタユキさんは、1時間ものあいだ店から離れることができなかった。
店舗での販売の高原状態は、24日の日曜日まで続くはずだ。それまでは、すべきことを地道に積み重ねるのみだ。しかし忙しさは、そこで終わらない。11月の最終週からはいよいよ、年末ギフトの繁忙が始まる。ひと息がつけるのは、1月の最初の日曜日の夜になるだろう、多分。
朝飯 茄子とパプリカの味噌和え、マカロニサラダ、ゆで玉子、大根おろしを薬味にした納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとレタスとブロッコリーのサラダ、「ミラノピザ」のピッツァ其の一、ピッツァ其の二、ピッツァ其の三、Chablis Billaud Simon 2018
2024.11.3(日) そういう旅行
「日光の東武駅から東照宮までのあいだは渋滞でクルマが動かないとインターネットにありましたけど、本当ですか」と、きのうの夕刻に来店された二組のご夫婦に訊かれて「はい、その通りです」とお答えをした。「東武駅と東照宮のあいだの距離はどれくらいですか」と再度のご質問をいただいて「2キロです」と、お答えをする。「だったら東武駅のちかくにクルマを駐めて、歩こうとすれば歩けますね」と答えを求められるも「しかし駐車場は、いずれ満杯でしょう」と、ご返事をするしかなかった。やはり連休だった先月14日に来てくれた後輩は、旧日光市街の状況について「大渋滞により駐車はおろか停車をする場所すら見あたらなかった」と言っていたのだ。
日光の旧市街にお泊まりなら、ホテルにクルマを置いたまま徒歩で東照宮へ向かえる。しかし1ヶ月前に今回の日程を決め、ホテルを予約しようとされたときには、日光市旧市街のホテルに空きは無く、やむなく鬼怒川温泉に宿を取られたという。鬼怒川温泉から東照宮までの距離は、おおむね20キロメートル。
僕は店に備えつけの地図をお客様に差し上げると共に、霧降大橋の先からは大渋滞になるだろうけれど、大谷向のセブンイレブンの角から日光カンツリークラブの脇を通って東照宮の直下まで通じる道をお教えした。またiPhoneのGoogleマップを開き、日光市旧市街の、大谷川沿いの裏道もお教えした。そしてまた、明日の朝はできるだけ早くホテルをお出になるよう、お勧めをした。とにかく三連休の最中に来てしまわれたのだから、どうにもならない。
15時15分、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への本日4回目の納品をするため、台車を押して外へ出る。すると「宇都宮方面って、なんであんなに渋滞してるんですか」と、たまたまそこに立っていらっしゃったお客様に訊かれて「道の駅です」と、即答をする。目の前の日光街道の渋滞の先頭は道の駅。その車列は後方、日光方面の杉並木の中まで続いていて、最後尾がどこにあるのかも分からない。
「このあたりって、いつもこんなにクルマが多いんですか」と、ふたたびそのお客様に訊かれて「観光シーズンの観光地。しかも今日は三連休の中日ですから」とお答えをする。お客様は苦く笑われた。このところ、お客様の苦笑いをよく目にする気がする。それは、僕の言動によるものなのだろうか。いまだ昼食も摂れていないというそのご夫婦に蕎麦屋の場所を求められ、昼から夜まで通しで営業をしている近所の「やぶ定」をお教えする。
閉店の17時30分もちかいころ、マイクロバスが店の前に横付けされる。レンタカーであれば、親戚か、親しいお仲間によるご旅行だろう。ご一行には随分とお買い上げをいただいた。
「もう連休はこりごり」とおっしゃる年配の女性にはこれまた蕎麦屋を教えてくれと頼まれ、前出の「やぶ定」に電話を入れる。街場の蕎麦屋には18時より他の予約が入っているとのことだったが、何とか受け入れてもらえた。
それにしても、人は本当に、週末にしか行楽に出られないものだろうか。マイクロバスのご一行はともかくとして、夫婦や友人など人数の少ない集団であれば、平日の行動も可能なのではないか。
夫婦で海外から帰ってきたある人が「疲れに行ったような旅行でしたが」と、笑いながら話してくれたことがある。その人は僕からすれば「疲れに行ったような旅行」を繰り返しているように見える。とすれば、実はそういう旅行が好きなのかも知れない。「いやはや」である。
朝飯 なめこのたまり炊の大根おろし和え、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、ベーコンと小松菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 豚肉と厚揚げ豆腐と小松菜と椎茸の鍋、なめこのたまり炊、夏太郎らっきょう、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)
2024.11.2(土) 小さなカメラ
きのうは19時30分より入浴をし、19時47分に食堂で水を飲んで、寝室へ退いた。本日最初の目覚めは0時15分。起きるにはいかにも早すぎる。その後、深く眠った感触というか感慨というか、そういうからだの感じと共に2度目の目覚めを迎え「もう4時くらいにはなっただろうか」と枕頭のiPhoneを見ると、時刻はいまだ1時18分だった。しばらくは躊躇をしたものの、結局は起床をして、1時38分に食堂に入る。
上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」は毎週、土日月の営業。そちらに家内が去った6時すぎに寝室へ戻り、秋に着ようとして遂に着ることのなかったシャツをチェストから押入の衣装箱に移す。続いて晩秋のための襟の高いシャツ4着をベッドの下の引き出しからチェストへ移す。「晩秋のため」とはいえ、それは一般には春と秋のものだろう。夏以外の季節に汗をかくことを僕は極端に嫌う。ゆえの薄着である。
夕刻、支払いのためキャッシュレジスターの前にいらっしゃった中年女性が”DJI Pocket”を握っていらっしゃったため、思わずその小型カメラについて、質問をさせていただいた。
この動画撮影用のカメラを意識するようになったきっかけは、日本のどこかのプロ野球球団が数年前に優勝し、そのときベンチからマウンドに駆け寄った集団の中に、これを手にした選手がいたことによる。現在、旅行中の動画は”Ulanzi”の小型三脚にiPhoneを取り付けて撮っている。この組み合わせにジンバルの機能は無いから、歩きながらの撮影では、どうしても揺れる。だから”DJI Pocket”には興味津々なのだ。
一方、僕には取扱説明書が読めないという、学習障害なのか、ただのなまけ者なのかは分からないけれど、そういう癖がある。だから新しい道具を手に入れたときにはどうしても、その使い方を手取り足取り教えてくれる人が必要になる。ちかくに誰か”DJI Pocket”を使用中の人はいないだろうか。
「ようやく使えるようになってきた」とおっしゃるお客様は「ほら、こうして自然に仕舞えるの」と、その小さなカメラがETの頭のようなレンズ部分をみずからクルリと回転させる様子見せてくださった。僕の使用環境であれば、高い”Pocket 3″は必要ない。安い”Pocket 2″で充分のはずである。
朝飯 鮭の焼きほぐし、切り昆布の炒り煮、炒り豆腐、牛肉と牛蒡と舞茸のすき焼き風、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と小松菜の味噌汁
昼飯 焼きおむすび、鶏とマッシュルームとマカロニのケチャップ煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、若布と玉葱のスープ
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、オムレツカレー、ドライマーティニ、赤ワイン
2024.11.1(金) 来年のカレンダーをお分けします。
業務日報をコンピュータで付けるようになった1992年から手帳を離れ、現在は「手帳つかわない歴32年」の上澤卓哉です。しかしカレンダーは、やはり必要です。
鬼が笑うかも知れませんが、事務机の左手に、来年のカレンダーを提げてみました。上澤梅太郎商店のカレンダーは、B4サイズで、昔ながらの、ありきたりのデザインのものです。ただそれだけに…
・予定を書き込むには最適です。
・「大安」「先勝」などの六曜や旧暦、日本の伝統行事を知ることができます。
・筒のように丸めて、またはコピーして持ち運べば、直近の日程管理に便利です。
ご入り用のお客様は、ご注文の際【通信欄】に「カレンダー希望」とお書きください。在庫の続く限り、商品に同梱いたします。
ご注文は以下から、お願い申し上げます。
http://www.tamarizuke.co.jp/fs/tamarizuke/c/item
・店頭でお買い物のお客様は、販売係にお求めください。
・電話やファクシミリでご注文のお客様は、口頭またはメモで受注係にお求めください。
朝飯 切り昆布の炒り煮、目玉焼き、炒り豆腐、鮭の焼きほぐし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根とトマトの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「ユタの店」の焼き餃子、チャーハン、「萬世酒造」の芋焼酎「黒壱」(お湯割り)、サービスの杏仁豆腐
2024.10.31(木) できるだけ長く
20年にはならないかも知れないけれど、ここ十数年は、メレルのジャングルモックを日常の靴として、2足ずつ買ってきた。そして一方を半年のあいだ履き続けたらクリーニングに出し、次の半年はもう一方を履く、ということを繰り返してきた。
amazonの買い物履歴を調べると、現在の2足は2020年11月22日に買っていた。使い始めたのは多分、2021年の4月。これがそろそろ傷んできたため、次の2足は今年の8月8日に銀座のABCマートで買った。ウォータープルーフ仕様、それに値上げや円安も関係してか、ヤケに高く感じた。しかしネットで最安値を調べることなく、何となく買ってしまった。「だから」ということもないけれど、できるだけ長く保たせたい。ウォータープルーフに、更に防水スプレーをかけ、明日から使い始めることにしよう。
ところで今日に予定されていた火災報知器の点検は、予想より早い時間から業者が来た。工場内の施設はすべて彼らに任せられても、自宅は僕が案内をすることになる。先端に熱源を仕込んだ長い棒を持つ係に先だって寝室のクローゼットの扉を開くと、おなじようなダウン製品が並んで吊してあった。「ベストと、もう1着は何だろう」と素早く触れてみる。それはベストとおなじモンベル製の、薄い長袖の上着だった。先の冬にはベストだけでは寒さを凌げず、更に長袖のそれも買ったことを忘れていた。
冬は、寒さより、重ね着を避けられないところが嫌だ。下着とシャツとズボン以外の服は、僕にとっては仕方なく着るものに他ならない。
朝飯 炒り豆腐、蓮根のきんぴら、納豆、切り昆布の炒り煮、人参の酢漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 なめこのたまり炊、大根おろし、菠薐草の胡麻和え、かまぼことはんぺん、カマスとノドグロの一夜干し、牛蒡と舞茸と牛肉のすき焼き風と鮭の焼きほぐしの二色丼、「井上清吉商店」の「澤姫夢ささら純米吟醸」(燗)
2024.10.30(水) ハンコ
「身分証明書やハンコを持たずに役所や銀行へ来る人は非常識」という常識が、役所や銀行の人にはあるにちがいない。ところが僕は、身分証明書やハンコは必要ないに違いないと判断をした場合には、それらを持参しない。
もうずいぶんと前のことになるが、役所で身分証明書を求められ、持っていないと答えたところ、それがなければ手続きができないと言われた。よって健康保険証を持って出直すと、自動車運転免許証など写真のある身分証明書が必要と、またまた知らないことを教えられた。「免許証を持たない人はどうするんですか」などと食い下がることはしない。面倒は避けるタチである。
郵便局で身分証明書を求められたときにもやはりそれを携行していず、先の例もあったため顔写真も必要かと考えて「パスポートとか」と訊くと「いえ、健康保険証とか」と返されて「国内では外務省より厚生労働省の方が信用されているのだろうか」との考えが頭に浮かんだ。
今日はやはり、必要はないだろうとハンコを持たずに銀行へ行ったところ、今日の手続きにはそれが必要と言われ、出直す羽目になった。殷周秦漢隋唐宋。「古代中国じゃあるめぇし」とは思うけれど、決まりであれば、仕方が無い。なお個人としては、ハンコの紅い色は、なにやら画竜点睛の点のような感じで嫌いではない。
海外から日本に赴任した人の奥さんが「日本はいい加減で、楽で良い」と喜んだという。「本人でなくてもハンコさえ押せば、それでコトが済む」というのが、その理由だった。日本ではハンコは厳密さの証明のようなところがあるけれど、外国人には、そのハンコがいい加減の象徴というわけで、なかなか面白いと感じた。
朝飯 生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、人参の炊き込みごはん、若布と大根とトマトの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 鮨あれこれ其の一、鮨あれこれ其の二、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、「井上清吉商店」の「澤姫夢ささら純米吟醸」、「久埜」の豆大福、Old Parr(生)
2024.10.29(火) いまだ序盤
上澤梅太郎商店は繁忙期にも商品の作り溜め、作り置きはせず、常に「いま食べごろの品」のみをお客様にご提供することを旨としている。しかしそれも、精密さを突き詰めすぎると時には品切れ、あるいは製造が自転車操業になる。
日光味噌のフリーズドライ味噌汁”with LOVE”は、浅草と日光・鬼怒川を結ぶ東武鉄道の新型特急「スペーシア X」の車内で飲めるようになってから、この自転車操業の傾向がより強くなった。現在、店舗ではこれが品薄になっている。次の完成は11月6日。それまでの1週間は、肝を冷やしつつ、お客様の需要に応えていくことになるだろう。
道の駅「日光街道ニコニコ本陣」での商品の売れ行きに関しては、現在の紅葉狩りの季節には特に、油断がならない。朝、普段の調子で納品をしながら昼に見に行くと、予想に反して一部の商品は既にして空、ということを今月は2度も経験した。それを反省して今朝は出社直後の包装係トチギチカさんに、明日の製造量はいつもの倍にするよう、メモを手渡した。
高島屋日本橋店では明日10月30日から11月4日まで、看板催事のひとつである「グルメのための味百選」が開催をされる。上澤梅太郎商店もこの催しにお呼びをいただき、長男は今朝、トラックで現場へ向かった。初日、2日目の天気は良好。忙しくなることを期待している。
しかしこの気ぜわしさも、いまだ序盤である。健康に留意をしながら、この2ヶ月を乗り切っていきたい。
朝飯 茄子とパプリカとピーマンの味噌炒り、玉子焼き、菠薐草の胡麻和え、蓮根のきんぴら、細切り人参の酢漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とブロッコリーの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ベビーリーフのサラダ、人参の炊き込みごはん、鶏のマカロニグラタン、麦焼酎「こいむぎやわらか」のTIO PEPE割り
2024.10.28(月) 強い人、幸運な人
マネジメントゲームという研修を30年以上も受け続けている。これは参加者ひとりひとりが300円の資本金を以て会社を設立し、2日間で5期分の経営を盤上に展開するものだ。幸運も危機もすべての参加者に等く巡ってくるものの、強い人は毎回のように、参加者中で最も高い自己資本を積み上げ、表彰状を得る。
未知の土地を目指して旅に出る際には、旅行記の巨大な集積であるフォートラベルで、その場所の情報をしばしば知ろうとする。そこで気づくのは、気分の良い旅を続ける人は常に幸運に恵まれ、気分の悪い旅を続ける人は常に、面白くないことに見舞われる傾向にある、ということだ。しかし更に読み込んでいけば、前述のマネジメントゲームとおなじく、幸運も危機も、実はすべての旅人に等しく訪れているはずだ。その幸運をできるだけ多く取り込み、危機を回避するのは個人の実力。実力という言葉が強すぎるなら性格と言い換えても良いだろう。
なぜこんなことを書いたかといえば、そんなことを考えるきっかけを今日は得たからだ。今年の残る2ヶ月は、強い人、幸運な人を目指して行こう。もちろん、年が明けてからも、である。
朝飯 菠薐草のソテー、玉子焼き、炒り豆腐、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、2種の茸と大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「大昌園」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「田苑酒造」の麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)