2025.3.27(木) 猫のように
血圧と血中の脂質を正常に保つため、ふた月に1度の割合で病院へ通っている。今朝も、内科の先生が定期的に出張してくるオカムラ外科に出かける。血圧計の数字を見て「随分と高いですか」と問えば「いえ」と先生は、もういちど血圧計に目を遣った。僕が170台と早とちりをした「上」の数字は117だった。ちなみに「下」は67だっただろうか。
3月10日に宇都宮で受けた健康診断の結果は、いつ届くだろう。いつものことながら、恐る恐る受けた採血の結果が、今から待ち遠しい。
歯科検診の予約は本日、ウェブ上から5月の末に入れた。大井町が最寄り駅のソーマ歯科医院は、かなり前からでなくては予約が取れないのだ。これと合わせて、2018年10月に白内障の手術を受けたオーミヤナナサト眼科にも予約を入れようとして電話をすると、こちらは木曜日でお休みだった。
「人はいつ死ぬか分からない」という意識を、僕は一般の人より強く持っているような気がする。「転ばぬ先の杖」は、できるだけ早く先へと延ばしておくべきだ。死までは到らないにしても、からだの機能はできるだけ高い次元で維持していたい。
と、偉そうなことを連ねたものの、運動だけは面倒でできない。ホテルのジムで走る人を見るにつけ大尊敬、大畏敬の念が沸き上がる。当方は猫のように日なが寝そべりながら、できるだけ長く遊んでいたい。
朝飯 鮭の昆布巻、トマトとブロッコリーのソテーを添えた目玉焼き、納豆、炒り豆腐、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とレタスの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 パン、アスパラ菜のソテーとマッシュドポテトとキャロットラペを添えた鱈のレモンバターソース、Chablis Billaud Simon 2018
2025.3.26(水) それが「標準」にならない理由とは
ユニクロの今市店には在庫が無いから同社のウェブショップで注文し、今月23日に今市店に届けられた「ストレッチウエストリブイージーパンツ」のMサイズは胴回りが緩かった。よって同日、Sサイズへの交換の手続きをウェブ上で行った。そのSサイズはきのうユニクロの今市店に届いた。それを受け取って自宅に戻り、穿いてみると、こちらはすこしきつかった。実店舗に在庫があり、MサイズとSサイズを試着できていれば、僕は多分、このズボンを買うことはなかっただろう。衣服をウェブショップで買うときにつきまとう「よくあること」である。
今月24日にやはりウェブ上で買ったファクトリエの「エアーブルゾンジップアップスマートスリーブ」は今日、自宅に配達をされた。こちらはおととし銀座のショールームで試着をしていたから、サイズについてはそれほどの心配はしていなかった。袋から取りだして着てみると、僕の上半身をちょうど良い具合に覆った。
ウェブショップで衣服を買うについては、ほとんどバクチに近いものがある。しかしこれが、なかなか止められないのだ。
Mサイズは緩く、Sサイズはきつい、という経験を今回して感じたのは、袴や伝統的なタイパンツ、また和服など、紐や帯で締める衣服はいかにも融通が利く、順応性が高い、ということだ。それらが衣服の「標準」にならない理由とは、何だろう。
朝飯 胡瓜ともやしのナムル風、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ひじきの煮物、玉子焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐とレタスの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ブロッコリーのソテーと刻みキャベツと生のトマトを添えた牡蠣フライと豚カツ、Chablis Billaud Simon 2018
2025.3.25(火) いと有り難し
楽天の、年会費1万円のゴールドカードさえ持っていれば、誰でも請求できるプライオリティパス、というものがある。「空港ラウンジとサービス総数1,700+」というのが売り文句だ。
僕が日本で使う空港は、ほぼ羽田に限られる。そこにプライオリティパスで入れるラウンジは「コロナ前」には無かった。しかし昨年は、それがいきなりできていることに気づいた。そして先月24日にも、その”Sky Lounge South”を使った。
プライオリティパスを得るための条件は低い。よって供される食事は別段、大したものではない。酒は飲み放題でも、僕は空港では飲酒をしないから意味は無い。しかしテーブルと椅子、そして安定したwifiの存在は有り難い。
今月7日には、スワンナプーム空港のサテライトターミナルで、やはりこのパスで入れるミラクルラウンジを見つけた。よってその入口でカードの会員証を差し出すと、デジタル会員証のQRコードを提示するよう求められた。プライオリティパスのアプリケーションをスマートフォンにダウンロードしていなかった僕はその場でこれを取得しようとしたものの、途中でパスワードを要求され、しかしそのようなものはハナから知らない。遂に入場を諦めた経緯があった。
僕は1992年からデータベースソフトを使い、1996年からウェブショップを運営し、2000年からはウェブ上に日記を書いたりしているから、一部の人にはデジタル能力に恵まれているように思われている。しかし実際はその逆だ。おまけに「マニュアルや取扱説明書のたぐいは読めない」という宿痾を抱えている。よってプライオリティパスの会員証をスマートフォンにダウンロードする件は「今日の仕事は午後から」という次男に任せることとした。
作業は10時40分から始められた。ウェブ上の文字情報だけでは足りず、カスタマーセンターに電話を入れる。最初に出たのは気だるそうな女の人。次は、まるでAIによる自動翻訳のような日本語で一方的にしゃべり続ける外国生まれと思われる男の人。
「これじゃぁダメだ」とふたたびウェブ上の文字情報に戻った次男はようよう、プライオリティパスのデジタル会員証の、僕のiPhoneへのダウンロードに成功した。悪戦苦闘すること1時間。まるでロールプレイイングゲームだった。次男は別途、オフラインでも見せることのできるデジタル会員カードを設定してくれた。いと有り難し。「やれやれ」である。
朝飯 目玉焼き、鮭の昆布巻、ブロッコリーのソテー、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、マカロニサラダ、炒り豆腐、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、和風ハンバーグステーキ、しじみの味噌汁
2025.3.24(月) 雷
今月20日にユニクロのウェブショップで3Dクルーネックセーターを買った。翌日はストレッチウエストリブイージーパンツを買った。双方とも自宅届けではなくユニクロ今市店での取り置きとした。
ふたつの商品がユニクロ今市店に揃ったとメールで知らされたのはきのうの昼前。店舗にはその午後に赴き、確認のためパンツのみ試着をした。Mサイズの胴回りはすこし緩かったものの、ゴムの他にヒモも付いているため「大丈夫だろう」と、そのまま持ち帰った。
自宅に戻ってもう一度、そのパンツを穿いてみた。そして脱いで、いまだ外していないタグを見ると「ウエスト76-84cm」とあった。今月10日の日記にも書いたことだが、僕の胴回りは昨年の80センチメートルから今年は73センチメートルと、驚異的に細くなっている。「76センチではダメじゃん」である。よって即、ユニクロのサイトへアクセスし、おなじ品のSサイズに交換する手続きを取った。
今朝は9時を過ぎたところで上記のパンツを手に今市郵便局へ行く。そしてレターパックライトにて東京都江東区のユニクロへ返送をした。「サイズの勘違い」は自己責任により、郵送料の430円は客側の負担である。
一方、3Dクルーネックセーターは、僕が想像していたよりよほど分厚かったため、大変に申し訳ないことながら、長男にもらってもらうことにしよう。今般の失敗は、服や靴を通信販売で買うときにつきまとう「よくあること」である。
そうして返す刀で「ファクトリエ」の「エアーブルゾンジップアップスマートスリーブ」を、これまたウェブ上で買う。「ほとんどビョーキ」という感じではあるけれど、こちらは今からすれば一昨年のことになるだろうか、銀座のショールームで試着をしているから失敗は「多分」ないだろう。
夕食の最中に、外でいきなり不可解な音がする。それが雷と気づくまでには、すこしの時間を要した。雷はしばらく鳴り続けた。落雷さえあった。冬に日本海側で食べると美味いハタハタは魚へんに雷と書く。関東北部に冬の雷は、かなり珍しいような気がする。
朝飯 なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 らっきょうのたまり漬とツナの焼きカナッペ、マヨネーズとチーズの焼きカナッペ、レタスとベビーリーフのサラダ、フランスパン、豚三枚肉と根菜類のスープ、Chablis Billaud Simon 2018、農民ロッソ COCO FIRM & WINERY 2023
2025.3.23(日) おたがいさま
昨夜、次男と外食先から徒歩で春日町の交差点まで戻って来ると、上澤梅太郎商店の駐車場を泳ぐようにして歩き、軒下のベンチに「ようやく」といった体で座った男の人がいた。大酔をしているに違いない。服装は白さが目立ち、からだはかなり大きく見える。よって「目を合わさないようにしようぜ」と小声で次男に伝え、その人とはできるだけ離れたところを歩いて家に入った。
事務室のシャッターはいつものとおり7時40分に上げる。外には既にして包装係のヤマダカオリさんとタノイチカさんが立っていた。ヤマダさんはいつも、新聞受けから取った新聞を手渡してくれる。タノイチカさんは「ベンチの下に落ちてました」と、携帯電話を差し出した。
間もなくその携帯電話が着信音を発した。思わず手に取るも、iPhoneではないから、どうやって出たらよいのか分からない。おなじ名字の別人からも着信があった。こちらも、もたもたするうち切れた。静かになった携帯電話の脇に並ぶボタンをあれこれ押してみると、上手いことに着信記録が出た。よって折り返そうと、その部分をタップすると、パスワードを要求する10個の丸が浮かび上がったため「万事休す」と、開店準備に取りかかる。
9時を過ぎたところでホンダフィットの運転席に着き、1.5キロメートルほど離れた今市警察署に携帯電話を届ける。警察官が僕からあれこれを聴き取り、書類ができるまでに20分ほどはかかっただろうか。
帰社して今度は隠居に梅を見に行く。紅梅は三分咲き、白梅はその一部がようやく花を開き始めたくらいのところだった。次の週末には見ごろになるだろうか。ちなみに29日の「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、既にして満席を戴いている。
さて携帯電話の落とし主はやはりきのうの人で、意外なほど早く店に来てくださった。ご本人みずから今市警察署へ出向き、当該の携帯電話は既にして届けられている旨を知らされたのだろう。そして少なくない買い物をしてくださった。
かくいう僕も、携帯電話は電車の中に2度も置き忘れ、2度とも無事に戻った。困ったときはお互い様、である。
朝飯 なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 3種のパン、豚三枚肉と根菜類のスープ、Chablis Billaud Simon 2018
2025.3.22(土) 東京で桜の咲くころ
素肌にユニクロの超極暖ヒートテックタートルT、その上にPatagoniaのR1エア・クルー、更にモンベルのスペリオダウンラウンドネックベストを重ねて、現在の仕事着としている。なぜお彼岸を過ぎても「超極暖」なのかといえば、それより薄いタートルTは、数年前から9分袖になってしまったからだ。袖の短いシャツは好きでない。
朝こそ普段の気温とそう変わらないと感じていたものの、昼がちかくなるころには「季節はずれ」と言っても過言でないほど暖かくなった。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に本日2度目の配達を終え、帰社して奧の通路に入るといきなりひんやりとした。屋内より外の気温の方がよほど高いとは、驚きである。
衣替えは、いつすべきか。それもあるけれど、春と秋に着るユニクロのソフトタッチタートネックTは、洗濯を重ねて袖が短くなっている。つくづく「常夏の国に住みてぇよなぁ」と思う。
夜、上野で花見をした友人について、食事を共にしている次男が話した。「花見って、今年の」と問えば「そうだよ」とのことにて「そういえば」と、東京の桜は3月から咲き始めたことを思い出す。
東京で桜が咲くころ、日光では梅が咲く。隠居の白梅は、どうなっているだろう。明日は見に行ってみようと思う。
朝飯 日光味噌「ひしお」による肉味噌、納豆、生玉子、若布の酢の物、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐とトマトと玉葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、オムレツのカレーライス、ドライマーティニ、TIO PEPE、グラスノ赤ワイン
2025.3.21(金) 這えば立て
寝室から洗面所を経由して食堂に来たのは5時9分。東の空は既にして明けつつあった。随分と朝が早くなったものだ。即、ダウンベストを身につけ、その上にダウンコートを重ねて屋上への階段を上がる。「這えば立て」ではないけれど、春分を過ぎた今となっては夏が待ち遠しい。
先般のタイでは、僕としては結構マメに朝食の動画を撮った。それらは僕がタイにいるあいだから、早くもSEによりTikTokに上げ続けられた。しかしどのようなアルゴリズム、あるいはどのような視聴者の好みによるものか、SEの奮闘努力にもかかわらず、視聴数はそれほど伸びなかった。今朝はその最後の動画の上げられていることを確認した。今月6日にホテルの係に頼んで「臓物全部入り」にしてもらったお粥である。動画の上半分には朝日に向かってコック川を下る舟も見える。これだけ手をかけても視聴数が普段の数分の一であれば、以降のTikTokは日常の朝食のみにしようと思う。
ところで冒頭に戻れば「夏が待ち遠しくてならない」とはいえ天変地異は困る。それは多くの人を不幸にするからだ。当方の商売に限れば、できるだけ質の高い農産物を仕入れたい。日照りと大雨には見舞われたくないのだ。
朝飯 生のトマト、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 フランスパン、牛肉とトマトのスープ、農民ロッソ COCO FIRM & WINERY 2023
2025.3.20(木) 春分の日
今年の立春は2月3日、啓蟄は3月5日、そして今日は春分の日、である。立春とはいえ2月3日は、いまだ冬の最中だった。啓蟄とはいえ3月5日であれば、蠅さえいまだ飛んでいない。そして春分の日こそ、冬という暗いトンネルから遂に抜け出た日、という感覚を僕は持つ。きのうの雪は正に、ダース・ヴェイダーの衣をまとった「冬」によるライトセーバーの最後の一振だったに違いない。元旦より春分の日をめでたいと感じるのは僕だけだろうか。
9時、馴染みの旅行社に勤めるイシカワさんが、5月のタイ行きの航空券を届けてくれる。いまどき航空券などPDFのファイルをメールに添付して送ってくれれば済むところ、この会社は何ごとも律儀なのだ。
新型コロナウイルスが五類感染症に移行する以前、2023年4月の航空券は、ロシアとウクライナの戦争の影響も強く受けたのだろう、コロナおよびその戦争の前にくらべて随分と高くなった印象があった。しかし今回の価格はコロナ前のそれに近い。ちなみに僕の旅程は何ヶ月も前に決まる。決まったら即、航空券を発注する。だから僕は、世間の相場よりよほど安く航空券を買えているはずだ。
ところでこの半世紀で高くなったものといえば何だろう。ソビエト社会主義共和国連邦がアフガニスタンに侵攻をしたとき、金の価格は1グラムあたり5,000円に高騰した。以降、この数字を超えることはないと思われていた金が、現在は1グラムあたり16,000円である。
安くなった筆頭は航空券だと思う。1980年に僕が買った成田とカルカッタの、エアインディアによる往復の航空券は22万円もしたのだ。そのころ1万円で買えたタイの通貨は1,000バーツ。現在は1万円が2,250バーツ。日本の若い人はむかしほど海外へ行かなくなった、その理由はゼニカネではないような気がしている。
朝飯 鰯の梅煮、わさび菜のおひたし、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 3種のパン、牛肉とトマトのスープ、農民ロッソ COCO FIRM & WINERY 2023
2025.3.19(水) 東京は、雪
カーテンを開ければ曇り空。地上を見おろせば、行き交う人たちはみな傘を差している。「雨か」と、声には出さないまでも、ひとりごちる。それがしばらくすると雪に変わって、これには流石に驚いた。facebookには「11年ぶりの深い雪」と、日光在住のひとりが画像を上げている。
本日東京ですべきと考えていたいくつかは、急ぐことでもなし、後日に回すこととした。ただし新橋の大衆床屋には立ち寄った。大森駅前から見る西の空には青いところもあったものの、その後、牡丹雪の勢いは一時、増すばかりになった。
東武日光線の下り特急の座席は、北千住へ向かうJRの車内でスマートフォンにより確保した。その料金は3月15日のダイヤ改正と共にだったのだろうか、いつの間にか上がっていた。北千住の東武線下りの切符売り場には、本日の混雑を伝える立て看板があった。
今朝の雪は里雪だったのか、関東平野に積雪の痕跡は無く、下今市駅まで数キロメートルのところからようやく、田畑に雪が見えはじめた。
道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の在庫を確認しながら会社に戻ったのは15時前。以降は通常の仕事に就いて夕刻を迎える。
朝飯 「ドトール」のトースト、コーヒー
昼飯 「ポポラマーマ」のランチのスープ、きのこと吊るしベーコンのバジリコペペロンチーノ
晩飯 2種のパン、牛肉とトマトのスープ、農民ロッソ COCO FIRM & WINERY 2023
2025.3.18(火) 強力無比、競合皆無
今日の日光の最高気温と最低気温はそれぞれ9℃とマイナス1℃。明日は8℃とマイナス1℃。対して東京のそれは、今日が12℃と5℃で、明日は11℃と5℃。僕は重ね着を嫌う。その状態で汗をかけば不快さは更に増す。しかし堪えかねるほどの寒さも避けたい。この時期の服選びは本当に難しい。「暑ければ、脱げば良いではないか」と言われれば、脱いだものを持つことも嫌いなのだ。あれこれ考えた結果、現在の仕事着からダウンベストを外し、シェラデザインのマウンテンパーカを着る。そしてコンピュータと資料を詰め込んだ、決して軽くないバックパックを背負う。
湯島から乗った地下鉄千代田線を日比谷で降り、JR京浜東北線に乗り換えるべく地上に出る。有楽町阪急の弧を描いた外壁にはバレンシアガの大きな宣伝が並んでいた。そのうちのスニーカーに目を遣り「餅は餅屋、スニーカーはスニーカー屋だわな」と考えつつ、その前を通り過ぎる。
有楽町から京浜東北線の座席に着き、スマートフォンにTikTokを開く。真っ先に現れた動画はバレンシアガのスニーカーの宣伝だった。「バレンシアガ スニーカー」などと検索をしたことは生まれてこのかた一度も無いにもかかわらず、である。このような不可解な、あるいは不気味な現象は近年、決して珍しいことではなくなった。
テッド・ネルソン著、西順一郎監訳の「ホームコンピュータ革命」には「かつて神であった大形コンピュータ、そしてその司祭として民の上に君臨していたオペレータと決別し、民衆ひとりひとりがパーソナルコンピュータを手に立ち上がるときが来たのだ」という宣言があった。それから半世紀弱の時を経て我々はほとんど誰もがスマートフォンという究極のパーソナルコンピュータを持つに至った。しかしそろそろまた新たな神が出現したのではないか。その名はAI。「どうする、民よ」である。
大森駅前のホテルにて、今夜の資料を人数分のクリアファイルに仕分けをする。そして5分ほど歩いて18時15分に「スマイル大森」6階の会場に入る。
マイツールという強力無比、しかし使う人は非常に少ないから競合する他者はほとんど皆無、というデータベースソフトの伝道をテシマヨーさんは17年間も続け、集会の回数は昨年100回を超えたという。その集まりに上澤梅太郎商店の事例を発表して欲しいと、僕は頼まれていた。
会は19時より始められた。驚くべきは、この17年間ではじめて、ニシジュンイチロー先生がいらっしゃってくださったことだ。僕が与えられた時間は90分間で、それほど話すことがあるかと懸念をしたものの、机上に置いた時計が20時30分にちかづくころ、僕の説明もようやく最終部分に達した。
外へ出ると「汗をかけば不快さは更に増す」どころではない、東京とは思えない寒さだった。そしてすぐにお帰りになる方以外の皆さんと手頃な店に入り、有意義な歓談の後、ホテルへ戻る。
朝飯 鰯の梅煮、わさび菜のおひたし、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚汁
昼飯 “Dela”のランチのサラダ、ハンバーグステーキデミグラスソース、ライス
晩飯 「サイゼリア」のあれや、これや、それや、ワインあれや、これや、それや