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清閑 PERSONAL DIARY

2017.8.5 (土) 美田

白いシャツに黒いネクタイを締め、黒いスーツを着る。そして9時30分に、ホンダフィットの運転席に収まり会社を出る。

「そして山百合は、いまだ咲かない。」と、きのうの日記には書いた。ところがこれから法事の始まる親戚宅へ向かう県道沿いには野生の山百合が咲き乱れていた。そうであれば、乳茸が出ても不思議ではない。

奥の座敷に設けられた祭壇の前に僧侶が座る。読経と焼香は10時30分に完了した。次は墓前での読経と焼香である。

古い、しかしよく整備された納屋の裏から杉や竹の林を抜ける。完璧に草の刈られた畦道を行くと、夏の美田の遙か向こうに10基ばかりの墓石が見えてきた。めまいを起こしそうなほど美しい景色だ。このようなものを、砂漠や岩山しか持たない国の人々が目の当たりにすれば、感激のあまり気を失うかも知れない。

13時25分に帰社し、着替えて14時より仕事に復帰する。

本日は我が街の花火大会にて、終業後は春日町の交差点から会津西街道を北へ歩き、朝日町の福島商店にて限定販売の焼きそばを買う。

花火は、観ずに音のみを聴くと、その風情は一層、高まる。そして今夜も食堂の窓を開け、大谷川の中洲から打ち上げられる花火の音を耳に感じつつ、焼きそばを肴に焼酎のソーダ割りを飲む。


朝飯 納豆、ラタトゥイユ、瓜のぬか漬け、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、乳茸と茄子の炒りつけ、メシ、鶏肉とトマトとオクラとゴーヤの味噌汁
昼飯 「菜もん」のコース料理、アップルタイザー
晩飯 胡瓜のぬか漬け、冷や奴、旬仕上げ「夏太郎」「福島商店」の焼きそば、麦焼酎「田苑シルバー」(ソーダ割り)

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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