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清閑 PERSONAL DIARY

2017.8.4 (金) 乳茸

「ひぐらしが鳴き始め、山百合が咲き始めると、乳茸の季節だ。」という一節を、2000年9月6日の日記に書いた。これを言ったのは、今は引退をしている当時の製造係アオキフミオさんである。ひぐらしは梅雨の明ける前から鳴いている。そして山百合は、いまだ咲かない。

きのう夜遅くに帰ると、紙袋に入った乳茸が台所にあった。家内に訊けば、シフトにより今日は休日だったにもかかわらず、包装係のサイトーヨシコさんが持って来てくれたものだという。ヨシコさんの夫で、山のことに達者なシゲルさんが採ってきたものに違いない。

「乳茸は食感がポロポロとして良くないため、数十年前までは、蹴飛ばされ、踏みつけられてきたキノコだ。しかしとても良いダシが出ることを多くの人が知るにいたり、今では大いに珍重されるようになった」という説が嘘か誠かは知らない。

今朝の食卓には、この乳茸が茄子と共に炒りつけになって出てきた。その特異な食感は、慣れてしまえば特に奇異に感じることもない。風味はやはり、しごく良い。

この、乳茸と茄子の炒りつけは、素麺の汁に加えても美味い。今年それを口にする機会はあるだろうか。僕に山の教養は皆無である。乳茸のふたたびの到来を、座して待つばかりである。


朝飯 空心菜のソテー、乳茸と茄子の炒りつけ、スペイン風目玉焼き、納豆、すぐき、らっきょうのたまり漬「浅太郎」、メシ、豆腐と揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 冷やしラーメン
晩飯 ほうれん草と海苔のおひたし、ザーサイを添えた冷や奴、春雨サラダ、棒々鶏、「高千穂酒造」の麦焼酎「高千穂零」(お湯割り)

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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