2025.4.12 (土) 春季大祭
事務机の左手に提げたカレンダーには「四月大祭 8:45 神社」の忘備が書き込んである。その8時45分よりすこし前に会社を離れることは、8時の朝礼で社員に知らせた。
開店の準備は長男に任せて、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ、本日最初の納品におもむく。そこから帰れば即、4階へ上がって仕事着を脱ぐ。そして前腕の中ほどのボタンは朝のうちに留めておいた白いシャツを着てカフスボタンを留め、僕としては珍しい色のネクタイを締める。本来であれば、責任役員は羽織袴かスーツを身につけるところ、僕はいつも、紺色の換え上着と紺色のパンツにて失礼をさせていただいている。
今年の当番町である小倉町五丁目の、役員をはじめとする大人から金棒曳き、稚児まで、また各町内の自治会長、神社総代、神社世話人、責任役員のほとんどは、既にして境内に集まっていた。昇殿は9時。
新型コロナウイルスが蔓延し始めた2020年の春から2023年までは、瀧尾神社のお祭りは人数を最小限に絞って催されてきた。それが昨年は5年ぶりに、宮司一拝、開扉、献饌、祝詞奏上、玉串奉奠、撤饌、閉扉で完結する「コロナ前」の形に戻った。今から振り返れば「コロナ」による非常事態は、その当初には思いもよらないほど長く続いたのだ。
渡御の行列は10時に打ち上げられた花火と共に出発をした。コロナ前より簡略化の進められてきた直会の、現在の参加者は来賓と責任役員のみになった。僕は昨年に引き続いて責任役員を代表し、挨拶をさせていただいた。日光市長選挙も近ければ来賓の一部は忙しく、直会は早めにお開きとなった。
会社に帰ったのは11時すこし前。今度は朝の逆コマ送りのようにしてこれまでの服を脱ぎ、ふたたび仕事着を着る。
事務机に緩衝材の入った封筒が届いている。中味はきのう地方の小さな出版社に注文をした本だった。値段からして本はハードカバーとばかり考えていたものの、実際にはB6判で、写真が20ページ、本文は35ページの薄さだった。「えー、これであの値段かよ」と、何やら騙された気分で読み始める。20分ほどで読み終えて後の感想は「いや、この本は、実に安いわ」だった。そして先ずは長男に見せ、隠居の仕事から戻った家内に進呈をする。
朝飯 なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、納豆、鈍刀煮によるお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、カツレツ、ドライマーティニ、TIO PEPE