2025.3.12 (水) 慈雨
「どうしたの」と、おとといを家内に声をかけられ目を覚ますと、カーテンの隙間から朝日が差し込み、時刻は6時を過ぎていた。睡眠時間は9時間ほどだっただろうか。そしてきのうも、またきのうから今朝にかけても9時間ちかくを眠った。極端な早寝早起きにより昼夜が逆転気味の僕にしては、とても珍しいことだ。これほど眠るとは、旅の疲れから回復をする途上にあるのだろうか。しかしタイにいるときの日記にも書いたことだが、現地ではひねもすプールサイドで本を読んでいただけで、疲れることなど何ひとつしていないのだ。
さて本日は月に一度の店休日。とはいえ子供の学校の都合などで来られない者を除き、ほぼすべての社員が出勤をした。そうして午前中は全体会議、午後は上長会議、以降もあれやこれやするうち雨が降ってくる。
きのうは店の犬走りが花粉で黄色く染まった。日光街道、例幣使街道、会津西街道には松平正綱の寄進による長大な杉並木がある。ちかくの里山も、杉また杉に覆われている。そこからの花粉が、時には目に見える帯になって空中を渡っていく。花粉症の持ち主にとっては恐怖の季節の到来である。しかし午後も遅くなってからの雨は、その花粉をいくらかでも抑えてくれるのではないか。
子供のころは湿疹と運動性喘息に悩まされたものの、花粉にだけは反応せず、安閑としていた。ところが1999年のことだったか、ある風の強い日に杉の森の中にいて、いきなり花粉症になった。その症状の強弱は年によって異なるものの、苦痛や焦燥を感じるほどの重症者ではない。そして現在は湿疹の症状を抑える飲み薬を服用しているため、花粉は大して感じない。有り難いことこの上ない。そして「夏よ、早く来い」と、言いたい。
朝飯 菠薐草のおひたし、ほぐし塩鮭、スクランブルドエッグ、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「辻村農園」の長葱のコンフィ、「食堂ニジコ」から持ち帰った豆腐の塩煮、エビ春雨炒め、天津丼の頭だけ、鶏もも肉の唐揚げ、エビチャーハン、TIO PEPE、「二宮堂」のきんつば、Old Parr(生)