2025.2.1 (土) ぱーふぇくとまっち
目を覚ましていつもの場所を手探りしても、iPhoneは無い。多分、きのうの入浴後はそれを卓上に置いた食堂に寄らないまま寝室に入って寝てしまったのだろう。現在の時刻は不明ながら、起きて服を着て洗面所へ行く。低い棚に置いた電波時計には”02:08″の数字があった。SNSなら「カッコ苦笑」である。きのうの夜の、ダブルのウイスキーをお湯で割って3杯、が効いたことは間違いない。
払暁に家内を「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ送り、不凍栓を開く。明日は九州から四国、東海から首都圏へ帯状に雪が降ると、テレビの気象予報士は列島の地図上に指示棒を走らせた。週明けからは寒さがぶり返すとも伝えている。不凍栓は今しばらくは、開け閉めを繰り返す必要があるだろう。
9時に植木のカシワギさんが来て、長男と共に隠居の庭を見てまわる。冷蔵庫、とはいえ家庭用のそれではない、人が住めるほどの棟のちかくに育った松の大木を伐ることを、長男にも納得させる。伐るべき木は他にもあって、それが無くなれば寂しくなる。追加で植える木につきカシワギさんに問えば「それは追々」と言うので「そうですね」と答える。
夕刻「なめこのたまり炊」の食べ方を、お客様に訊かれる。ご説明をすると即、それと「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」を買い物カゴに入れてくださった。お顔は勿論のこと服装や持ち物からも日本人とばかり思っていたが、海外の方だった。
「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」には、その使い方を記した紙を添えている。そこに「バツグンです」の文字を見つけて、閉店の間際に店に来た長男に「バツグンじゃぁ、文字の画像翻訳はしてくれねぇんじゃねぇか」と疑問を呈する。長男はその場でiPhoneを取りだし、説明書を撮った。ややあって、日本語の活字はすべて英語に訳された。AIは前後の日本語を勘案したらしく「バツグンです」の部分には”Perfect match”の文字が現れたから「あー、大丈夫だ」と、ふたりして笑う。
朝飯 切り昆布の炒り煮、白菜漬け、生玉子、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 蒲鉾、赤魚の粕漬け、薩摩芋の甘煮、沢庵、白菜漬け、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(燗)