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清閑 PERSONAL DIARY

2025.1.23 (木) 冬の空

「いよいよ暖かくなって参りました」という時候の挨拶が、今日、どこかから届いた営業メールにあった。いよいよ暖かくなってきたとは、本当のことだろうか。

神棚と稲荷社の掃除は毎年、師走の28日に行う。稲荷社は僕の長年の経験から、濡れ布巾などは使わず、中のものをすべて出して、ホースの水で丸洗いをするのがもっとも合理的だ。ホースは中の水と共に凍っているから、桶のお湯に丸ごと沈めて解かす。しかし昨年末には、ホースの水は凍っていなかった。

さきおとといの夜は雨が降っていた。その雨の中にホンダフィットを北上させて鬼怒川温泉へ行った。雨が雪に変わることを懸念したものの、それは遂になかった。温泉旅館「一心舘」に着いたときの、ホンダフィットのメーターパネルには外気温を示す「5℃」の数字があった

つまり今年の冬は、いわば暖冬なのではないか。それでもたとえばダウンベストに守られていない二の腕は時に薄ら寒く、帽子を欠いては玄関を出る気もしないから、やはり冬は冬なのだ。

きのうは北陸から首都圏に転居をした人と話をした。「やはり暖かいですか」と訊けば「いやぁ、空は晴れているし、雪は降らないし」と、その人は完爾として笑った。僕の見たところからすれば、その人は気温の高さより冬の空の青いことを喜んでいるようだった。

金沢の料理の甘さと塩辛さをこぼした魯山人は「これだけ暗い冬に閉じ込められていれば、そういう味も欲しくなる、というものだ」と細野燕台に言われて取りあえずは矛を収めた、という話をどこかで読んだことがある。

とにかく、半袖のシャツ1枚で過ごせる季節、青い空に白い積乱雲の高く立ちのぼる季節を僕は待ち望んでいる。春も悪くはないけれど、夏の良さには到底、敵わないのだ。


朝飯 玉子焼き、大根おろし、白菜のソテー、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、油揚げと若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 玉子焼き、牛蒡と人参のきんぴら、刻みキャベツを添えた豚カツ、メシ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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