2025.1.8 (水) お盆
暗闇にiPhoneを引き寄せると5時を6分、過ぎていた。「うかうかすれば5時30分になってしまう。とすれば朝飯までの時間は僅々60分」という、もうひとりの自分の声にせき立てられて即、起床する。
ひとりタイで楽しんでいたことが上司の知るところとなり「今度はオレも連れて行け」と、なかば脅された人がいる。仕方なく先乗りをしてバンコクの空港で迎えたところ、事細かに計画を立てることが好きらしい上司は翌朝のロビーでの集合時間を「8時55分」と指定した。9時からの行動開始を前提とした8時55分なのだろうけれど、いかにも気が疲れる。空気のユルいタイに来ながら5分刻みとは一体全体、何なのか。そして「自分はひとりの時間がないと堪えられない性格です」と独白をする。僕もまぁ、同じたぐいである。
午前、2リットルのペットボトルにお湯を詰めて如来寺のお墓へ行く。花立ての水は幸い凍っていなかった。旧いお墓、叔父と叔母のお墓、新しいお墓と3個所をまわりつつ持参のプラスティック袋に花を回収していく。持参したお湯により、お墓と水場を往復することなく花立てが洗えたのは良かった。
ところで愛用のお盆について。この日記を遡れば2018年8月27日から使い始めている朝食のためのお盆は、その前日に倉庫で見つけたものだ。かなり使い古されていて、割れを補修した跡もある。しかし一汁三菜がピタリと収まる絶妙の形と大きさで、以降、6年と数ヶ月のあいだ使い続けてきた。
このお盆の傷み、特に反りについては素人にはいかんともし難く、昨年は伝手のある日光彫の店を訪ねておなじものを作るよう頼んだところ、現在は販売のみで、制作はしていないという。そういう次第にて仕方なく割れ、反り、剥げの三拍子がそろったまま使っていたところ、昨年末に思いがけず日光彫の作り手を紹介された。
そういう次第にて、既にして正月休みも明けているだろう大島工房の大島永水さんに電話を入れ、本日14時40分の訪問を決めた。工房は、銀行へ行くため週に一度は通っている並木町の道沿いにあった。僕が持ち込んだお盆を大島さんはメジャーとノギスで採寸し、またその形を紙になぞった。見積もりは、今月中には出るという。
朝飯 スペイン風目玉焼き、納豆、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と白菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 蛸のマリネ、蕪の葉と油揚げの乾煎り、沢庵、焼きそば、お好み焼き、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)