2024.12.14 (土) ご予約
開店の1時間ほど前から駐車場でお待ちの、また7、8キロ離れた日光市旧市街からのものと思われるタクシーで到着されたふた組のカップルは「汁飯香の店 隠居うわさわ」での朝食をご希望だった。しかしいずれもお断りせざるを得なかった。すべての席は、数日前より予約で埋まってしまっているのだ。
街の洋食屋でも焼肉屋でもかならず予約をしてから出かける僕は「どうして予約をしてくださらないかなぁ」と首をひねる。それに対して「予約など思いもよらないお客様は、どうしても一定数はいらっしゃる。だから、そのような方に、どうにかして食事を提供できる方途を考えるべき」と長男は言う。しかし僕は、その方法を思いつかない。隠居をファミリーレストランにしてしまえば問題は一気に解決しそうだ。しかしそれでは隠居が隠居でなくなってしまう。また、その規模の商売はしたくない。悩ましい限りだ。
日中は、ご贈答の申込みのお客様が多い。上澤梅太郎商店は、今月24日までの承りであれば、年内のお届けが可能だ。それ以降にご来店になって「どうにか年内に到着させよ」というお客様は、昨年はどれほどいらっしゃっただろう。そういう心配を、僕は常にしている。
今週の月曜日と木曜日に、おなじお客様から相次いでいただいた大量の地方発送は、それぞれの翌早朝に僕が受注処理をした。その月曜日の分の荷札は午後、事務係のカワタユキさんが一気に作成した。「速かったね、すごいね」と、僕は声に出して驚いた。
自社にコンピュータが置かれたのは1980年代の後半。運用が軌道に乗ったのは1992年。コンピュータを導入したのは僕でも、今や社内には、僕の使えないシステムが目白押しに存在している。”Old soldiers never die, they simply fade away”である。
朝飯 メシ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ブテチゲ風味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 スパゲティナポリタン、TIO PEPE、Chablis Billaud Simon 2018、シュークリーム、Old Parr(生)