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清閑 PERSONAL DIARY

2017.7.16 (日) いまだ踏んだことのない土地

列島の各所で記録される猛暑日や、熱中症への注意を呼びかける声が、テレビのニュースでかまびすしい。海抜400メートルにあるウチの近辺でも、知った人と顔を合わせれば「暑いですよねぇ」と声をかけられる。僕も子供ではないから「そうですねぇ」と返事をする。しかし実際には、暑さは感じていない。

街に自転車を乗り出すときには、7月の晴れた日の、いまだ梅雨の明ける前の空気に体がさらされる。その瞬間はいつも「今日も暖かくて気持ちが良いな」と、心の中でつぶやく。

夕方ちかくに店の駐車場を掃除して戻ると、事務室の入口に、社員の誰かが出したらしい温度計が見えた。気温は29.5℃だった。

そういう僕が「さすがに暑いな」と感じるのは、真夏の晴れた日の、東京の大きな交差点に立っているときだ。そこには熱風が吹く。その熱い風さえ僕には好もしい。そして「アフリカの北部に吹くサハラ砂漠からの風も、こんな感じなのだろうか」と、いまだ踏んだことのない土地のことを想う。

九州は既にして梅雨明けをした。関東の梅雨明けは、いつになるだろう。店舗入口の季節の書は「萬緑」のまま、かけかえられていない。


朝飯 ふきのたまり漬の玉子かけごはん、生のトマト、胡瓜のぬか漬け、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし中華
晩飯 野菜スープトマトと玉葱とレタスのサラダ人参のなますとジャガイモの素揚げを添えた、たまり漬「刻みザクザクしょうが」と同「鬼おろしにんにく」のタレによるビーフステーキたまり漬「青森県田子町産のにんにくです。」によるガーリックライス“Charmes Chambertin Armand Rousseau 1983”

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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