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清閑 PERSONAL DIARY

2024.12.12 (木) 押し合いへし合い

体育の日のからむ連休から勤労感謝の日のからむ連休までの、およそ6週間が過ぎれば紅葉見物の狂騒も収まり、日光はすっかり静かになる。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への納品も、平日に限っては、朝に充分の品出しをしておけば、夕刻まで商品の売り切れる心配は無くなった。

日光や鬼怒川で新年を迎えようとする人たちにより街の商業施設が賑わいを取り戻すのは、いつになるだろう。それについては道の駅の人に訊ねたり、あるいは自社の昨年の数字を見ながら準備をしていこう。

販売のパートタイマーが去った16時からは、今日はひとりで店に立つ。閉店後の掃除も、ひとりでする。そして事務室へ戻ると、今週月曜日の日記に書いたお客様から追加のご注文が、これまたメールに添付されて大量に入っていると、事務係のツブクユキさんに知らされる。即、御礼の返信をお送りする。

4階の自宅では、孫たちは夕食を終えて、早くも応接間で遊んでいた。遠慮などせずそうしてくれた方が、僕としては気が楽である。

彼らに遅れて食卓に着き、飲酒喫飯をはじめたところで4歳のシンが僕を仏壇に誘いに来る。線香を上げさせろ、というのだ。「1本だけだぞ」と念を押して仏壇の扉を開け、ロウソクに火を点す。「1本だけ」と釘を刺したにもかかわらず、7歳のリコは2本に火を着ける。すると4歳のシンは「それはずるい」とばかりに自分も新しい線香に手を伸ばし、そこで押し合いへし合いが始まる。1歳のカコは、リンを鳴らさせさえすれば満足をするから、いまだ扱いは楽だ。僕は、できるだけ早く風呂に入り、できるだけ早く寝たくてうずうずとしている。


朝飯 鮭の焼きほぐし、豆腐の玉子とじ、肉じゃが、油揚げと小松菜の炊き合わせ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 2種のつゆによる素麺
晩飯 蕪と胡瓜とレモンのマリネ、焼き餃子、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、泡盛「久米島の久米仙」(生)、ロールケーキ、Old Parr(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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