2024.12.7 (土) アラレ
目覚めは1時台、起床は2時台。寝室から洗面所を経て食堂に来ると、食器棚の電波時計は2時19分を指していた。きのう就寝に成功したお陰である。おとといの日記は書き上げてあり、持ち時間も充分であれば、淹れたばかりのお茶を飲みつつ、しばし脳を逍遥させる。
数日前に1本の電話を受け取った。受話器を置いて先ず頭に浮かんだのは「芸術家も、事務能力に欠ければ作品はなかなか売れない」ということだった。それを思い出しつつ、しかしどのような語句を検索エンジンに入れたかは忘れた、とにかく事務にする関する指南書が現れた。
ある種の学習障害によるものか、僕は活字中毒でありながら、ビジネス書や”HOW TO”本は読めない。しかしその指南書は、そんな僕にも興味深く読めそうだ。よって「カートに入れる」から「レジへ進む」更に「注文を確定する」と次々にボタンをクリックして、amazonでの手続きを完了させる。
ここで時刻はいまだ3時をすこし過ぎたばかり。”extravagance”な、時間の余裕である。そこで手元に読書灯を引き寄せ、きのう届いたばかりの吉田健一著「汽車旅の酒」を開く。その最初のページから早くも、句点を打たれるまで実に224文字というセンテンスが出てきて「いいですねー、内田百閒みたいで」と嬉しくなる。僕自身は決してそのような文章は書かないものの、読むのは嫌いではない。しかし次のページへ進むことは勿体ないからそれは閉じ、きのうの日記に取りかかる。
それからおよそ13時間後の18時ころに、少々のアラレが降る。
朝飯 クリームシチューかけごはん、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「浅野屋」の弁当、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米」(燗)