2024.11.9 (土) 料理をお出しできるまでに
早く起きたにもかかわらず、アカギレの切れた手指とかかとに計7枚のキズパワーパッドを貼るだけで、結構な時間を費消する。おまけにそれを貼った指で操作するトラックパッドは感度が落ちるため、いつものようには日記の作成が捗らない。更には日記のための画像をウェブ上に上げると拡張子に”-1″が付いてしまう現象を解決することにも時間を取られ、気づけば6時が過ぎていた。冬の寒さはそれほど厭わない。乾燥によるアカギレや、低い気温に対処するための重ね着がイヤなのだ。
日中、事務室と店舗のあいだを行ったり来たりしながら外を見る。日光街道や会津西街道を往くクルマの数は、先週の日曜日がこの秋の頂点になるかも知れない。とはいえ今日の道路が空いている、というわけでもない。紅葉見物の観光客の高原状態は、今月の24日までは続くだろう。
夜、ちかくのイタリア料理屋へ次男とふたりで出かける。木の扉に取り付けられた自然木の取っ手を引くと、週末ということもあって、お客の数はいつになく多かった。この店は凝りに凝った料理を提供する代わり、それがテーブルに運ばれるまでの時間が長くかかる。よって酒肴と締めのスパゲティは同時に頼む。
その肴で赤ワインを飲んでいる最中に、背後で扉の開く気配がする。ややあって「えーっと、えーっと、どうしよう。お客様が立て込んでいるので、料理をお出しできるまでに時間がかかると、ウワサワさん、伝えていただけますか」とオカミに頼まれ、振り向くと入口には白人の男女が立っていた。彼らは僕の説明に「飲み物だけなので」と答え、無事、ひとつだけ残ったテーブルに着くことができた。
しばらくするとまたオカミに促され、振り返ると、また白人の男女。カウンターにも空きは無く、彼らは夜の街へ引き返すこととなった。
いつごろからか、我が街にも旅行中らしい外国人の姿が目立ってきた。実質的な彼らは旧日光市や鬼怒川温泉を避け、それらの観光地の、川本三郎のことばを借りれば「ひとつ目小町」となる旧今市市街に滞在をする例が増えてきたのだろう。「エアビー、増えてきたからなー」と次男と話す。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、生玉子、鮭の焼きほぐし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと大根と若布と揚げ玉の味噌汁
昼飯 2種のおむすび、万能葱のスープ
晩飯 “JOHNNEY’S CAFE 638″のフォカッチャ、アンティパストの盛り合わせ、ムール貝と天使の海老のスパゲティ、カラフェの赤ワイン、栗のケーキ、おまかせのウイスキー(オンザロックス)