2024.11.5 (火) 共感
シーン1 海辺のこぢんまりとした温泉ホテル。「ザザー」と打ち寄せる波。
シーン2 男、大浴場で首まで湯に浸かり「あー」と声を漏らす。
シーン3 男、湯から上がって脱衣所へ向かう。
シーン4 男、「フーッ」と息を吐きつつ部屋への廊下を行く。
シーン5 男、部屋へ戻り窓際の椅子に着いて「こうなっちゃうよな、それは」と呟きつつ缶ビールをコップに注ぐ。
シーン6 男、「ゴクゴク」と、コップのビールを飲む。
シーン7 男、「あー、サイコー!」と胸を反らす。
シーン8 男、「おそい夏。海辺の安ホテルにひとり逗留」と独白。
シーン9 男、「厳選してきた五冊の文庫本を読みふける二泊三日…」と独白。
シーン10 左手に岬を遠望する海。間近を右から左へ歩いて行くカニ。男、「長年の夢、遂に実現」と独白。
シーン11 男、「って、明日の朝チェックアウトだけど、一冊も読んじゃいないや、ダラダラしただけで…。あー、楽」と独白。
おとといの日記の最上部に置いた画像の、久住昌之と久住卓也による漫画「古本屋台」に収められた上記は一編にて「これはまさにオレの旅じゃねぇか」と深く共感をした。「旅、かくあるべし」と思う。膝をたたく人は、多くはないだろうけれど。
朝飯 茄子とパプリカの味噌炒り、ブロッコリーソテー、温泉玉子、蓮根のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 マッシュルームのソテー、3種のパン、ポトフ、Chablis Billaud Simon 2018