2024.10.30 (水) ハンコ
「身分証明書やハンコを持たずに役所や銀行へ来る人は非常識」という常識が、役所や銀行の人にはあるにちがいない。ところが僕は、身分証明書やハンコは必要ないに違いないと判断をした場合には、それらを持参しない。
もうずいぶんと前のことになるが、役所で身分証明書を求められ、持っていないと答えたところ、それがなければ手続きができないと言われた。よって健康保険証を持って出直すと、自動車運転免許証など写真のある身分証明書が必要と、またまた知らないことを教えられた。「免許証を持たない人はどうするんですか」などと食い下がることはしない。面倒は避けるタチである。
郵便局で身分証明書を求められたときにもやはりそれを携行していず、先の例もあったため顔写真も必要かと考えて「パスポートとか」と訊くと「いえ、健康保険証とか」と返されて「国内では外務省より厚生労働省の方が信用されているのだろうか」との考えが頭に浮かんだ。
今日はやはり、必要はないだろうとハンコを持たずに銀行へ行ったところ、今日の手続きにはそれが必要と言われ、出直す羽目になった。殷周秦漢隋唐宋。「古代中国じゃあるめぇし」とは思うけれど、決まりであれば、仕方が無い。なお個人としては、ハンコの紅い色は、なにやら画竜点睛の点のような感じで嫌いではない。
海外から日本に赴任した人の奥さんが「日本はいい加減で、楽で良い」と喜んだという。「本人でなくてもハンコさえ押せば、それでコトが済む」というのが、その理由だった。日本ではハンコは厳密さの証明のようなところがあるけれど、外国人には、そのハンコがいい加減の象徴というわけで、なかなか面白いと感じた。
朝飯 生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、人参の炊き込みごはん、若布と大根とトマトの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 鮨あれこれ其の一、鮨あれこれ其の二、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、「井上清吉商店」の「澤姫夢ささら純米吟醸」、「久埜」の豆大福、Old Parr(生)