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清閑 PERSONAL DIARY

2024.10.20 (日) 遺影考

オフクロの祥月命日は10月15日。お墓へは家内と早朝に出かけた。供えた花は5日を経てどうなっているか。それが気になって、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への配達のついでに如来寺に立ち寄る。菊と百合によるそれは、捨てるには忍びないほど生き生きとしていた。よって今日は水を換え、線香立てと、その周りを水で洗うのみとした。帰りには寺務所に立ち寄り、お十夜の回向料を置いた。

先般、妹の同級生のお父さんのお通夜に伺った。焼香をしようとして近づいた祭壇の遺影には、大いに驚かされた。青いポロシャツの胸元には白いTシャツが覗いている。帽子は農業協同組合か農機具会社のノベルティにでもありそうなもの。そして青空の下で完爾と微笑んでいた。教育者でありながら、その農夫然とした様子に僕は心を打たれた。このような良い遺影は、滅多にあるものではない。

これまで見てきた遺影のうち印象に残るのは2点。ひとつは黒い礼服に勲章を帯びた、明らかに写真館によるもので「これは立派だ」と、しげしげと見入った。もうひとつは鬱金色の着流し姿で、僕は故人と椅子を並べて飲んだ夜を思い出し「随分と粋ではないですか」と嬉しかった。

一朝有事の際には使うようにと、僕の遺影用の画像は既にして長男に渡してある。それは今月16日の日記に書いたムスタン・タカリ・チュロで知らないうちに撮られたものだ。しかし前出の3葉には遠く及ばない気がする。それもまぁ、仕方のないことではある。

ところでウチのお墓はまめな手入れを必要とする。お墓は毎年、お盆までは何とか保つものの、その後の強雨により乱れる。それを晩秋に復旧させるための見積もり書に夕刻「OKです。」と書き添えて、お墓の会社にファクシミリで送信する。


朝飯 茄子とパプリカとピーマンの味噌炒り、蓮根のきんぴら、納豆、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と長葱の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 茄子とパプリカとピーマンの味噌炒り、菠薐草のナムル風、夏太郎らっきょう、3種の焼売、紹興酒「曲渓」(燗)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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