2024.10.15 (火) 伊豆治療紀行(29回目の1日目)
下今市09:34発の上り特急に乗ると、北千住を経由して東京駅には11時30分に着く。新幹線を使った移動には、いつまでも慣れない。東京と伊豆高原のあいだの往復の切符を買うときにはいつも、その経路を記した、カードケースに入れた紙を係に見せることにしてる。係はそれを左手に持ち、右手でスタイラスペンを操作して、僕と家内の切符を発券した。
熱海を経由して伊豆高原には13時57分に着く。間もなくホテルのバスが駅前のロータリーに現れる。車内での30分ほどの待ち時間は、本を開きさすればすぐに過ぎる。ホテルに着いた時間は記録していなかったが多分、14時50分にはなっていなかったように思う。
いまだチェンライにいた今月はじめのこと、ベッドの上に置いた衣類を取ろうとしたときに「あわやギックリ腰」という一瞬があった。「伊豆高原痛みの専門整体院」のワタナベ先生は診察台にうつぶせた僕の腰から背中までを観察して「そのようなことが起きた形跡は見られない」と言い、しかし「そうか」と、今度は起き上がって診察台に腰かけるよう促した。そして「やっぱり」となにやら納得をした。とても珍しい例ながら、直立した背中にはありありと、筋肉の緊張が浮き出たという。
その背中に9,000ボルトを発する電子ペンを押し当てられる。更にはその電子ペンに体重を預けるようにして背中を後ろに倒すよう先生は命じた。電子ペンは患部の状態が悪ければ悪いほど痛みを感じさせる。しかしその痛みはすぐに引いていった。背中から腰にかけての張りは、それほど頑固なものではなかったらしい。膝の治療は前回9月はじめよりは痛みを感じたものの、身を固くし、ひと言も発せられないまま冷や汗を垂らし続ける、というところまでは達しなかったから助かった。
チェンライの客室の椅子は化粧台のスツールのようなもので、そこに座って日に数時間もコンピュータに向かっていたことが「あわやギックリ腰」の原因ではなかったかと、僕は推理を開陳した。「それだ」と先生は断じ「次は日に1,000円とかでビジネス用の椅子を借りたらいいよ」と提案した。「その半額で足りるでしょう」と僕は答えつつ「あるいはタダでイケるかも」と、フロントのオネーサンの顔を思い浮かべつつそろばんを弾いた。
ホテルは今春から3回目になる宿泊を勘案してか、部屋を露天風呂付きのそれにアップグレードしてくれた。これなら大風呂に行く必要はなく、しごく便利だ。ホテルでの夕食は19時30分からと、みずから時間帯を選んでおいた。そして21時より前に就寝する。
朝飯 茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、目玉焼き、納豆、蓮根のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、メシ、おとといの鍋を流用した味噌汁
昼飯 「紀伊國屋」の2種のおむすび、JAVA TEA
晩飯 「亀の井ホテル伊豆高原」の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、「澤乃井」の特別純米(冷や)