2024.10.14 (月) 「だから」
とにかく僕の生活は、いまだ暗いうちに起きないことには成り立たない。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」にはインターネットを経由して今月、来月はおろか、12月と1月のご予約も入っていた。それらに逐一、ご返事をお送りする。
隠居の床には現在、高久隆古の「秋景山水の図」が掛けられている。次は何にしようかと考え、コンピュータの中の一覧表を開く。恵比寿講もちかければ、羅漢山人による「大黒天の図」など、どうだろう。保存が悪くて皺だらけではあるものの、ウチに掛け軸の優品はほとんど皆無、である。
昼食のための素麺の在庫が切れている。長男に教えてもらった店は商売っ気がなく、昨秋はダイレクトメールが届いても、ウェブショップは夏に売り切れたままだった。電話で問い合わせたところ、お店の人はそのことに気づいていなかった。今年は数日前まで売り切れの表示が出ていたため、メールで問い合わせてみた。お店の人は「そろそろ在庫も溜まってきた」とのことで、売り切れの表示を解除してくれた。
素麺は200日分を一気に注文した。これが枯渇するのは4月か5月。とすれば、素麺屋は夏の繁忙期には入っていないから、そこでまた秋までの分を買えば良いだろう。
夕食はビーフステーキと「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ出かける前の家内から聞く。時刻は5時55分。となれば、朝のうちから赤ワインを立てて置く必要があると、それをメモに残す。
日中、今日もまた自由学園男子部の後輩が店に来てくれる。日光彫の店を探しているとのことだったので、それなら日光街道を6キロメートルほど遡上する必要があると答えると、今しがたそこから降りてきたところで、その周辺は大渋滞により駐車はおろか停車をする場所すら見あたらなかったという。「だから」という言葉を僕は飲み込んだ。日光で何かがしたければ、行楽シーズンの連休を外して来れば良いのだ。僕からすれば極々簡単に思われることの、できない人のあまりに多いのはなぜだろう。
朝飯 焼きおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、きのうの鍋を流用した味噌汁
昼飯 きのうの鍋を流用したうどん
晩飯 南瓜のすり流し、トマトとレタスとベビーリーフのサラダ、隠元のバターソテーを添えたビーフステーキ、BOURGOGNE HAUTES COTES DE NUITS Jean GROS 1985