2024.9.1 (日) 秋海棠
朝、坪庭に秋海棠を見る。なぜ荷風はこのような、語弊を恐れず言えば取るに足らない花を手ずから庭に植え、更には亭号にまでしたか。日陰に咲く小さな姿に惹かれるものがあったのだろうか。
昼、素麺を食べつつ今朝の日本経済新聞第28面の、長谷川眞理子による随筆「英国旅行雑感」を読む。それによれば、彼の国では幹線においても便は1時間に2、3本しかなく、しかも「スタッフが充分に集まれなかった」などの信じられない理由によりしばしば運休する。運休すればそれを待っていた乗客は次の便になだれ込むことになり、以降は駅に着くたび「これ以上人が乗ると危険なので運転できません。降りてください」とアナウンスがあるも、もちろん誰も降りない。車内は鮨詰めで、通路は立錐の余地も無いから車掌も検札に来ない、とある。
英国病ということばを耳にするようになってから数十年が経つ。上記のような体たらくでもいまだ先進国の一角に席を占めているのは、大英帝国時代からの、文化も含めた蓄積によるものだろうか。些細なことで激高する日本人は、到底、暮らしていけないだろう。
僕が来月の下旬に行こうとしているタイも、そのような性向の人には、とてもではないけれど、旅はできない。そんなところをなぜ好むかといえば、僕は日本人でも、些細なことでは激高しないたちだからである。
朝飯 マカロニサラダ、椎茸と豚肉のソテー、春雨の中華風炒め、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと揚げ湯波と若布の味噌汁
昼飯 梅干と胡麻のつゆの素麺
晩飯 トマトとレタスのサラダ、「ミラノピザ」のピザ其の一、其の二、Chablis Billaud Simon 2018