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清閑 PERSONAL DIARY

2024.8.27 (火) 日光MGの交流会

閉店後、店の床に電気掃除機をかける。自動ドアが引き込まれる狭い角に、大きめのゴミが見える。反射的に吸引口を近づけると、それは緑色のキリギリスだった。電気掃除機で吸い込めば、キリギリスの寿命は尽きる。よって身をかがめ、左手の指で掴み、外へ出て坪庭の緑陰に逃がす。

アリは夏の暑い日にも、冬に備えて、せっせと仕事をしました。その横でキリギリスは、歌を歌って遊んでいました。やがて厳しい冬が来ました。アリは夏に蓄えたごちそうを食べながら、楽しく暮らしていました。キリギリスはそのころ、ハワイで遊んでいました。

これは錦糸町の師匠こと六代目圓楽による小咄で、聞くなり僕は思わず膝を打った。ハワイで遊べなければ、キリギリスも不憫である。

きのうの忙しさは、尋常ひととおりのものではなかった。それを綱渡りでこなした。本日は上澤梅太郎商店主催の第44回日光MGの1日目ではあるものの、参加は家内と事務局の長男に留め、僕は社員と共に会社に残った。とはいえ全国津々浦々より参集してくださった34名様にお礼を述べないわけにはいかない。

会場である「湯けむりまごころの宿一心舘」に入ったのは20時すこし過ぎ。家内からの電話によれば、部屋は601だという。襖を開けて座敷に入ると、鬼怒川渓谷を見おろす窓際には神戸からのシゲミムツキさんとキタデヒロオさんがいらっしゃった。僕は挨拶もそこそこに浴衣に着替え、大浴場へと向かう。

20時30分からの交流会ではもちろん、みな様にお礼をお伝えした。ただし僕の人間的欠点により、おひとりおひとりを回ってお酌をする、ということはできない。部屋に戻ったのは22時30分のころだっただろうか。「まだ眠気は訪れない」と感じつつ、またたく間に眠りに落ちる。


朝飯 目玉焼き、ウインナーソーセージのソテー、生のトマト、大根と胡瓜のぬか漬け、コールスロー、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラと揚げ湯波の味噌汁
昼飯 揚げだし茄子と胡麻のつゆの素麺
晩飯 「湯けむりまごころの宿一心舘」のオードブルVega Medien Organic Cava Brut NV


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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