2024.8.13 (火) 晡下雷雨
きのうとは異なって2時台の起床。窓を開け放った食堂には、4時32分よりようやく風が通り始める。空気がそよとも動かないところから一転して風を感じるとき、戸外ではどのような変化が起きているのだろう。
5時20分より家内と如来寺のお墓へ行く。先ずは現在のお墓の墓石を、水を固く絞ったタオルで拭く。供華は白菊。「献仏不假香多」という便利な言葉を麻布の禅寺で知ってからは、供える線香はせいぜい数本に留めている。叔父と叔母のお墓には花と線香と水を供える。江戸時代からの、一体全体、どれだけの石柱があるか数えたこともないお墓には、七対の花と、それ以上の線香を手向ける。
いつだったか、家内の母の祥月命日に、タイ北部の山中にいたことがある。気が咎めたことにより、線香は日本から持参した。そして村の人に案内をしてもらった極彩色の寺でその線香に蝋燭の火を移し、いざ供えようとして、大いに焦った。灰が硬すぎて、日本の線香は受けつけないのだ。咄嗟に左手で灰をかきならし、ようやく線香の下端を灰に埋めた。彼の地の線香は中心に竹の串があるから、手入れをされていない灰にも簡単に刺さるのだ。来月下旬からのタイ行きでは、寺に参ることも無いだろう。
おとといの日記に書いた「断腸亭日常」昭和20年8月22日の一節「晡下驟雨、須臾にして晴る、夜月色清奇なり」を借りれば、今日は晡下雷雨。しかし須臾にして晴れることはなく、雨は数時間ほども降り続いた。その後、月が出たかどうかは知らない。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、スペイン風目玉焼き、コールスロー、なめこのたまり炊、なすのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラと若布の味噌汁
昼飯 納豆と胡麻のつゆのそうめん
晩飯 胡瓜と茗荷の酢の物、天ぷら其の一、天ぷら其の二、「小林酒造」の「鳳凰美田剱」(冷や)