2024.8.11 (日) リストに入れる
夕刻を荷風はどのような言葉であらわしたか、という疑問をおとといの日記に書いた。思い出せそうで思い出せない状態は気持ちが悪い。そこで今朝は本棚から半藤一利の「荷風さんの昭和」と「荷風さんの戦後」を取り出し、食堂のテーブルに置いた。
先ずは筑摩書房によるハードカバーの「荷風さんの戦後」のページを繰っていく。すると「断腸亭日常」の昭和20年8月22日に「晡下驟雨、須臾にして晴る、夜月色清奇なり」の下りを見つけて「そうだ、晡下だった」と、ようやく気持ちが落ち着いた。ただしGoogleで「晡下」を調べると、夕暮れ、夕方、夕刻の他に「今の午後四時すぎ」という説明もあったらから、おとといワインを抜いた18時45分ころは、正しくは「晡下」ではなかったかも知れない。
ところでこのようなことを書きながら、僕は「断腸亭日常」は拾い読みしかしていない。腰を据えて読むなら抄録や摘録ではなく完全版を目指すべし。amazonを検索すると何と先月、岩波から41年間の全文が新しい版で刊行され始めていた。全9冊のうち手に入れられるのは、今のところ大正6年から同14年までの第1巻のみ。それでもとりあえずは「欲しいものリスト」に入れる。
朝飯 刻みオクラの鰹節かけ、茄子とピーマンのソテー、生のトマト、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と茗荷の味噌汁
昼飯 オクラのつゆの素麺
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、エビマカロニグラタン、ドライマーティニ、家に帰ってからのシュークリーム、Old Parr(生)