2024.7.26 (金) お楽しみ
間近に控えた小さな旅に、手持ちのカバンのうちどれを使おうかと悩んでいる、と奥さんに告げたところ「いろいろとお楽しみがおありでよろしゅうございますね」と返され、ムシャクシャしたから床屋へ行った、というくだりが高橋義孝の随筆のどこかにあった。旅を前にしてあれこれ悩むとは、僕にとっても大きな「お楽しみ」である。
ホテルのランドリーに頼む洗濯物は、次の日の午後に届けられることを想定している。しかし先月のタイ行きでは、どのホテルでも洗濯物は当日の夕刻に仕上がってきた。そのため持参したシャツのうち、使われることなく持ち戻ったものが数着に及んだ。必要の無いものはたとえ紙1枚でも持ちたくない僕にとっては由々しきことだ。
旅の日程はコンピュータの”TR”というフォルダに納めてある。その、今秋のそれを眺めつつ、持つべきシャツの枚数に、僕は高橋義孝と同様、悩んでいる。
チェンライの前半の宿は洗濯室を供えていないらしい。洗濯屋のオバサンに頼めばできあがりは翌日。しかしコインランドリーを使えば2時間で洗い上がる。後半のホテルは、予約サイトによればドライクリーニングもできる旨のアイコンがある。最後に1泊だけする首都のホテルは15時までのレイトチェックアウトが保証されているものの、前日に出した洗濯物がその時間までに仕上がる確約は無い。
昨春のハジャイでは、僕のスーツケースに2本の四合瓶のあることをエックス線により知ったオネーサンに「次からは決まりを守ってください」と注意をされた。タイに持ち込める酒類の上限は1リットルだという。オネーサンが見逃してくれたのは、僕が白い襟付きのシャツを着ていたからではなかったか。意味の分からない人は高城剛の「サバイバル時代の海外旅行術」を読んで欲しい。
朝飯 トマトのソテーを添えた目玉焼き、万願寺唐辛子の網焼き鰹節かけ、牛蒡と人参のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラと若布の味噌汁
昼飯 梅干の素麺
晩飯 “Finbec Naoto”の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、其の七、其の八、安いマコン、コーヒー