2024.7.5 (金) 夏の庭
午前、厨房で仕込み中の家内に伝えることがあって、隠居の柴折り戸を押す。そこから一歩を踏み出したとたん、夏の庭の心地よさに陶然となって、勝手口ではなく、玄関の方に回り込んで、しばし立ちつくす。「汁飯香の店 隠居うわさわ」は朝食の専門店。午前の日の当たる南東の側には、既にして葦簀が立てかけられていた。
きのうの日記に書いたように、これから10日ほどのあいだの釣銭を確保するため銀行へ行く。5千円札を140枚、千円札は800枚を必要とする旨の申込用紙を確かめた女子行員は、1,000札の新券は10枚しか用意できない旨を説明した。釣銭であれば、これを欠かすわけにはいかない。残りの790枚は並券でも構わないことを伝えて一旦、銀行を去る。
店内にはお客様がお休みになる場所、およびキャッシュレジスターの真上に空気調整器がある。2台は現在、冷房に設定をされている。キャッシュレジスターの前に出ると、頭上から吹き下ろす風の温度はいささか低すぎ、勢いは強すぎる。しかし店の全体を冷やすには、それくらいの設定が必要なのだろう。寒さを感じるたび僕は外へ出て、今年最高とテレビのニュースが朝から騒ぎ立てている気温の中でひと息をつく。
午後、銀行から引き取ってきた釣銭には、北里柴三郎の千円札10枚が含まれていた。新券の不足は、しばらく続くと思われる。並券はまともなもののみをより分け、それを釣銭として使おうと考えている。
朝飯 トマトサラダ、ピーマンのソテー、「なめこのたまり炊」のなめこおろし、納豆、ほぐし塩鮭、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「こつぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 きのうの天ぷらを具にした素麺
晩飯 じゃがいもと夏野菜とウインナーソーセージのソテー、パン、チーズ、Chablis Billaud Simon 2018