2024.6.27 (木) 伊豆治療紀行(26回目の2日目)
「伊豆高原痛みの専門整体院」から1,000メートルの下り坂と100メートルの上り坂をこなすと、そこが城ヶ崎海岸の駅である。最後の上り坂に差しかかったところで11:05発の上り列車の近づく音が聞こえてくる。そこから走ったとしても間に合うはずはない。次の上りは45分後の11:50発。とはいえその待ち時間は、それほど苦でもない。城ヶ崎海岸の駅は大きなログハウスで、待合室には小さな本棚がある。その棚を物色するうち時間は意外と早く過ぎるのだ。
本は、最初こそ伊豆高原鉄道が置いたものだろう。しかしその後は駅の利用者が借りたり、あるいは不要の本を持ち寄ったりしているらしく、その内容はすこしずつ変わる。数ヶ月ほども間を置くと、ほとんどの本が入れ代わっている。司馬遼太郎の「殉死」はこの本棚で知り、帰宅してから購入して読んだ。そして今日は、むかし買おうとして買わずにいた素樹文生の「上海の西、デリーの東」の「バンコク94年3月25日」、「パンガン島のオーストラリア人」、「雨の森の奥深く」の3部からなるタイ編の34ページを45分のあいだに読み、しかしすべてのページを読みたかったから、結局はそれをトートバッグに入れた。
午後より新橋の大衆床屋で散髪をし、日本橋の丸善で時計のベルトの交換を頼む。係によれば、ベルトを取り付けるラグの変形を修正しないと新しいベルトは入らないという。よって時計は預けて、後日、受け取りに来ることとする。
空いた時間を調整するため、ギンザシックス6階のフードコートへ行く。ここでは同級生ウエキコータ君の会社のアイスクリームが食べられる。それを口へ運びつつ本を読むのが好きなのだ。ついでに地下3階の観世能楽堂へ降り、明日の玉川奈々福の公演の、終わりの時間を窓口で訊く。
家内と落ち合って夕食の後は、浅草19:19発の下り特急に乗り、21時すぎに帰宅をする。
朝飯 「亀の井ホテル伊豆高原」の朝のブッフェ其の一、其の二
晩飯 「鳥ぎん本店」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「沢の鶴」の「本醸造生酒」(冷や)、サッポロ生ビール