2024.5.30 (木) 何とかならないものか
昼の休憩により人手の薄くなるころ、ひとりで店番をしているところに電話が入ったことを、事務係のツブクユキさんが教えに来てくれる。電話は取引先からのもので、ツブクさんはそのまま店に居残ってくれた。受話器を手に外へ目を遣ると、店の庇の下を、ふたりの男の人が左から右へ歩いていく。服装は白いシャツに暗い色のズボン。首から名札を提げている。ふたりはそのまま事務室に入り、しかしすぐに出て、先ほどとは逆に右から左へと歩いて去った。
その場をツブクさんに任せて事務室へ行き、今しがたのことの経緯を訊く。嫁のモモ君によれば、ふたりの男の人は日本人なら誰もが知る会社の社員で「今は人がいませんので」と、次は事前に連絡の上、来社するよう頼んだという。
「自営業の経営者はいつでも会社にいて、いつでも自由な時間を過ごしている」と、世間はおろか、今日の例によれば一部上場企業の社員も認識をしてるところがある。実際には、自営業の経営者はいつでも会社にいるわけではなく、松の枝ぶりを眺めつつ日がなコーヒーを飲んでいるわけでもない。
スタジオジブリがアメリカから助っ人外国人を招聘した。そのアメリカ人は、人は訪ねて来放題、電話はかかり放題の日本の仕事場を見て「この環境で、一体全体、、日本人は、どうやって仕事をしているのか」と驚いたという。
「なんとかならないものか」と僕も、心底、思う。
朝飯 スペイン風目玉焼き、ジャコと山椒の実の炒り煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛蒡と人参のきんぴら、蕪のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸と揚げ湯波とレタスの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 椎茸の肉詰め、春雨と豚バラ肉の中華風炒め、「食堂ニジコ」の豆腐とエビの塩煮、天津丼の頭だけ、メシ、「紹興酒有限公司」の「紹興貴酒」(生)