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清閑 PERSONAL DIARY

2024.5.11 (土) 緑の絵

三寒四温の数週間が去り、暖かさが安定するころ、隠居の床には今井アレクサンドルの「ガーベラ」を掛けた。それからまた数週間が経つと、桜も終わり、藤も終わり、今や新緑が盛んになってきた。妙な言い回しかも知れないけれど、季節がここまで育ってくれば、いよいよ「緑の絵」の出番である。キャンバスの裏にはこの絵の名が記してあるものの、それを覚えようとしたことはない。

「ガーベラ」と「緑の絵」は、きのう取りかえた。きのうの空模様とは一転して今朝は晴れたから、その様子を画像に残そうと考えた。写真は開店前に撮ることが理想である。ただし有り難いことに、今日は8時30分の開店と同時に3組様の予約を戴いていた。よって隠居の柴折り戸は、それらのお客様がお帰りになるころを見計らって押した。

空は晴れても気温はそこまで上がらない。空気の感じはいかにも5月のそれである。夏が来るまでにかならずある梅雨だけが、今は鬱陶しい。長期予報によれば、関東甲信の梅雨入りは6月上旬。梅雨明けはいまだ予測できず、平年は7月22日のころという。

「隠居床の間」とタイトルのあるデータベースを開くと、そこには計33の軸や絵が季節ごとに記されている。もっとも、気に入ったものはそのうちの9点に過ぎず、また夏にふさわしいものは皆無だ。「緑の絵」はこのまま、夏の終わりまであるかも知れない。


朝飯 冷や奴、トマトサラダ、納豆、梅ひじき、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 だしまき玉子、厚揚げ豆腐の淡味炊き、大根おろし、めかぶの酢の物、なめこのたまり炊、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、刺身あれこれ、「朝日酒造」の「久保田百寿」(冷や)、「小ざさ」の最中


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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